2001-02-19[n年前へ]
■bit休刊
最近とみに面白くなかったからなぁ。ジャンルとしては好きな話がとても多かったんだけど、どうも買う気にまで至らなかった。パラパラとページをめくれば十分と言う気になってしまっていたのである。何故でしょう?ちなみにUNIX USERもそんな感じなんだよなぁ。
2002-02-19[n年前へ]
■今日の一文
F&F掲示板で「"通りすがり"とか"やじうま"と名乗ってまともに取り合ってもらえると思うのはどうかなぁと思うんです。」は名言だと思う。で、今日きたメールは「匿名希望」さんからなので、ここで返事を書いちゃいます。そうじゃなければ、こんなところで返事を書いたりはしないのですけれど。
> ここの、フックの法則のところで>>さて、一般的にバネの特性はフックの法則により
>> バネの伸びる長さ = k x バネを引っ張っている力
> と、ありますが手元の資料を見たところフックの法則は
> バネを引っ張っている力=k×バネの伸びる長さ
> だと思うのですが。私が持ってるのは教科書なので
>間違い無いと思うのですが今一度ご確認なさってみてください。
…これは、しいていえば、原因と結果をどう考えて左辺右辺のどちらにおくかという違いだけである。kは単なる比例定数だから、数式上は何の違いも無い。kの値は単に逆数になるだけである。まぁ、このケースの場合は「バネを引っ張っている力」が原因で右辺におくのがわかりやすいだろう、と考えているということである。それにフックの関係式の歴史まで知ってるのだろうかこの人は?、いや知らないだろう。
と書くほどのことでもないが、あえて書いてみたのは「私が持ってるのは教科書なので間違い無いと思うのですが今一度ご確認なさってみてください」という一文に頭を抱えたからである。「教科書」だもんなー。
■朝も夜も
一枚目が朝。で、二枚目が夜。どっちも片手運転…で撮影。「堅い事言いますが、やっぱ手放し運転は止めましょう」というありがたいお言葉真摯に受け止めたいと思います。はい…。このお言葉は何人かから頂いております。で、どの方のお言葉も真摯に受け止めてはいます。(リンク)(リンク)
2003-02-19[n年前へ]
■POV RAYꇖ뻐꒦닆쳜샐ꇗ
「センスが無い人」のためにソフトを作る人だっているんだから、アンイストールしちゃダメよ。POVファイル作るの面倒だし、「センス」もいるし、Photoshop上で苦労知らずに簡単にできるならそっちの方が…って思うでしょう?えっ、怒りんぼは機嫌を悪くしたって…?
というわけで、今日のバージョンのプラグインで作ってみた「笑う夏目漱石」。ほら、笑うと気力も少し出てこない?
こんな画像もPhotoshopで簡単に作れるようになります。今週末にはボリュームレンダリングまでいくハズ…です。
■ぶろ…ぐ? その1
一連のテキストを読みながら、2ちゃんねる研究の2003.1.19の文章を思い出した。オリジナルはいずれ消えるということなので、ここに引用しておこう。
「CNP」それ自体には何の意味もありません。 CNPheadlineの一日あたりのページビューは2000程度でした。… また「CNP」自体は空のダンボールの箱のようなもので、それだけあっても仕方がありません。 もちろん同様の企画を始めるのは全然構わないのですが、箱の中に入れるモノがあるのか、についてよく考えてみる必要があると思います。 … 新たに(CNP的な企画を)始めるとしても、重要なのは、既存のサイトがどれだけ参加するかではなく、新たな参加者(つまり企画に賛同してサイトを新設する人)をどれだけ確保できるかということだと思います。 だいたい個人サイトの寿命は1年とか2年とかそんなものですので。 … 保存委員会さんの方は、やたらとうちのサイトやCNPに大きな価値があるとか思っているようで、何というかネット初心者特有の勘違いを感じました。 というより、私もネットを始めたばかりの頃は同様の勘違い、つまり個人サイトの世界で「大手」だったりするサイトをかなり凄いものだと誤解していました。 これはある種の遠近法の転倒というか、この世界にどっぷり浸かっていると、近くから見ると小さなモノでも大きく見えるという原理で、「大手サイト」が凄いものだと思えたりするということです。 そしてこういう「勘違い」は程度の差はあるにせよ、個人サイトに関与するひとたち全般に共有されているものです。 … 実際には発行部数が数万部程度の読者投稿型の雑誌で常連になっている程度のことなのですが、(もちろん一般の人はそんな雑誌はまったく見ないし存在すら知らないが)、その雑誌に夢中になっている特殊なひとにとっては、その誌上におけるステータスが極めて重要であると思ったりする…、あるいは、重要であると勘違いするひとだけが投稿する、ということです。 … 何にせよ、 CNP的なものを始めるなら、今までに存在したCNPとは直接的な連続性のない新企画というスタンスでお願いします。 そして、そういうまったく新しいものの方が発展性や可能性があると思います。何かが終了すれば別の新しいものが…、ということで。
■有害サイト
有害サイト仲間が増えてうれしいのである。ウェルカムトゥー有害サイトなのである。
しかも、禁止サイトにアクセスしようとすると表示される文章が「リクエストされたURLへのアクセスは,現在制限されています。このURLが以下の項目の何れかに該当するためです。社会的に問題のある情報(違法行為,差別,アダルト,ギャンブル,武器,薬物乱用等に分類される情報)が掲載されている。…ウイルス感染やハッキング等の危険がある」なので、結構作者としてはなんでナンデ…と言いたくなるハズなのである。
ウェルカムトゥー有害サイト!
■ぶろ…ぐ? その2
変な人が目立っているだけなんだろなと思っていたのだけれど、全然違っていたのかぁ。ヘンな人が大集合していただけだったのね。とはいえ、ヘンな人が(理屈抜きで)スゴイことをしたりする(結果的に)のもこれまた事実だろうから、遠巻きに眺めてみたり。 このリンクの「伊藤穰一氏を中森明夫氏かいとうせいこう氏辺りに重ねると面白いかもしれない。すると武邑光裕氏は中沢新一氏だ」という一節にナルホドと思ったのである。
2004-02-19[n年前へ]
■寝台特急の雑魚寝シート
朝早い打ち合わせに出るために、早朝に寝台特急に乗る。寝台列車の雑魚寝シートには、何だかいつもの毎日では見かけないような面持ちの人達がいて少し面白い。寝台列車から外の景色を眺めるのも味があって良いのかもしれない。もちろん、たまになら。
新幹線に乗っての出張だと、同じような景色ばかり見ていたことに今更ながらに気づく。
■「答えはひとつじゃない」
人気のない駅で列車を待っていると、いくつかポスターが貼ってある。静岡県盲・聾・養護学校高等部合同作品展のポスターに目がとまる。どの作品も好きな色合いだし、好きな感じの絵ばかりだ。「海」「パンプキン」「旅立ちの日に」の色合いに目をとられ、他の絵の配置に目をとられ、「答えはひとつじゃない」という題を読んでみる。
2005-02-19[n年前へ]
■『○×的センス』と『ことばを「発信」する意義について』
(ご本人の気持ちはさておき)本にしたいですよね。 そうそう、「理系センス」の話題でななゑさんにファンとしてメールを書いたことがあります。恥ずかしくも、ファン・メールというものを書いたのは、その一通のみ、です。
そういえば、それは「わしが見てるコレって本物? ☆その人ビヂョン☆」の日記の頃でした。
『ことばを「発信」する意義について』という言葉で始まる一節が書かれていた、「ファン・メールに対するななゑさんからの返事メール」は私の宝物の一つです。ファンですから、引用したくなるくらい感銘を受ける言葉が詰まっていました(もちろん、宝物ですから引用したりはしませんが)。
わしが見てるコレって本物? わしが聞いたコレって本当?わしらはいつもそういったギモンを胸に抱き、できれば見る、何回も見る、そして聞く、何回も聞く、そして自分にいま一度問うてみる、そんな姿勢とミミ掃除が肝要だと思うのである。
ちゃろん日記(仮)2000/1/20
「わしが見てるコレって本物?」
■『○×的センス』と「素晴らしい科学」
ちゃろん日記(仮)文体で遊んだときには、寺田寅彦の文章などを比較例に使ってみました。寺田寅彦と言えば、椿の花が落下するようすを描いた「思い出草(やこの件に関する科学論文)」が理研の庭の椿の花を実験材料にしていることは有名かもしれません。その理研が発行している 理研ニュース'05/1の河合隼雄・野依良治特集対談がとても面白く楽しめます。対談の中から、気になる一節をメモし始めると…、全文になってしまいそうですね。
「科学」と「論理」と「情緒」と「言葉(数式と日常語)」
(野依)自然科学者として、文化には4つの大きな要素があると思っています。ひとつは“科学”、それから“論理”、3番目が“情緒”、最後に“言葉”だろう…(河合)言葉の中で、一番はっきりしているのが数式なんですよね。日常語は、あいまいさを持っていますから、サイエンス(科学)はそれをできるだけ排除しようとする。できたことを説明し、記述する場合は数式といったものが強いのですが、新しいものを見つけていくときには、あいまいさの中に入っていかないと駄目なんです。「理系」と「文系」
(野依)日本の教育では比較的若いときから理科系・文科系を分けますが、私は亡国への道だと思っているのです。(河合)私も絶対に反対です。高等学校くらいの年齢で理科系・文科系なんていうのは、本当におかしいと思います。「人を疲れさせない・駄目にしない」
(野依)研究所も大学もそうですけれども、研究を通して人を育てることが大事であって、人を疲弊させてはいけないと思うんです。しかし今の研究所では、評価とか資金調達とかいろいろなものが導入されて、人を疲れさせています。これは研究者だけではなくて、事務方にもいえるわけですが。そういった研究所の職員をエンカレッジ(激励)するには、研究所全体の文化度を上げなければならないと思っています。さもなければ人間が駄目になります。「素晴らしい科学というのは、わかりやすい」
(野依)社会に自分たちがやっていることの意義を分かりやすく話すということは、大変大きな意味があると思います。素晴らしい科学というのは、やはり分かりやすいんです。
■Frontier Young Researchers' Forum
今月28日に、東大柏キャンパス隣接の「東葛テクノプラザ」で行われるFrontier Young Researchers' Forum.
さてさて、休憩無し90分の講演を意識しつつ使う資料を作り始めましょうか。 「学問の香り」というのはよくわかりませんが、その香りを頭の中で妄想・想像しながら、そんな作業をしてみましょうか。家の中で過ごす雨の一日ですし、ね。
■美人・ブサイク
もし、私が知っている範囲のものだとしたら、「あのアプリで何かサービスをしても良いでしょうか?」という問い合わせをされた方がいましたので(返事は「もちろんご自由にどうぞ」)、その方かもしれません。もし、そうでないなら無関係だと思います(少なくとも、そのアドレスで私のメールを全検索しても何も出てこないですね)。 写真を送るのは…、何だかとてもコワイですものねぇ…。
ネット・サービスでなく、アプリケーションならば、それはまた別件イロイロですね。なんて余裕もなく、そういえば今夜の宿題の一つです…、うぅ。というわけで、下記へのお返事でした。
コレってもしかして例の○×?恐くてまだ試していませんけど。
2006-02-19[n年前へ]
■Google Map とGoogle Earth を使った「色んなもの」
Tech総研ブログ、平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女にGoogle Map とGoogle Earth を使った「色んなもの」〜夜のGoogle MapsとGoogle Earthを使ったデータの可視化〜を書きました。Googleが提供する地図・空間サービス周りのエトセトラをメモした内容、になります。
■「ネットの勘違い」と「言葉と…」
「ネット初心者特有の勘違い」「ことばを『発信』する意義について」「科学と論理と情緒と言葉」 from n年前へ.
「ネット初心者特有の勘違い」私もネットを始めたばかりの頃は同様の勘違い、つまり個人サイトの世界で「大手」だったりするサイトをかなり凄いものだと誤解していました。 これはある種の遠近法の転倒というか、この世界にどっぷり浸かっていると、近くから見ると小さなモノでも大きく見えるという原理で、「大手サイト」が凄いものだと思えたりするということです。 そしてこういう「勘違い」は程度の差はあるにせよ、個人サイトに関与するひとたち全般に共有されているものです。 実際には発行部数が数万部程度の読者投稿型の雑誌で常連になっている程度のことなのですが、(もちろん一般の人はそんな雑誌はまったく見ないし存在すら知らないが)、その雑誌に夢中になっている特殊なひとにとっては、その誌上におけるステータスが極めて重要であると思ったりする… 「2ちゃんねる研究の2003.1.19の文章」
わしが見てるコレって本物? わしが聞いたコレって本当?わしらはいつもそういったギモンを胸に抱き、できれば見る、何回も見る、そして聞く、何回も聞く、そして自分にいま一度問うてみる、そんな姿勢とミミ掃除が肝要だと思うのである。ちゃろん日記(仮)「わしが見てるコレって本物?」
文化には4つの大きな要素があると思っています。ひとつは“科学”、それから“論理”3番目が“情緒”、最後に“言葉”だろう… 野依良治「文化に貢献する理研を目指して」
■(Thinkpad加速度センサにも対応した)万華鏡ソフト
後輩が「C言語」勉強のために作ってきた「万華鏡ソフト」に、少しだけ手を入れたものを公開しておきます。JPEGあるいはWindows Bitmapフォーマットの画像群を「(Thinkpad加速度センサにも対応して)万華鏡を通して眺めることができる」というソフトウェアです。(Kaleidoscopes.2006021901.lzh (561.kB)) 動作させているところを撮影した動画はこのようになります。画像を滑らかに切り替えながら、「綺麗な万華鏡の世界へあなたを誘う」という感じのものになります。
ちなみに、最近のThinkpadの加速度センサにも対応していますので、最近のThinkpad上で"KaleidoScopeThinkpad.exe"を動かせば、あなたがThinkpadを動かす仕草に応じてグリグリと万華鏡の中の世界が動きます。また、それ以外のPCでも"KaleidoScopeOther.exe"を動かせば、適当に万華鏡の世界を眺めることができます。
結構綺麗な画像が生成されるので、表示中の画面を(平面を埋めるように並べ)壁紙にする機能も加えてみました。「終了」「画像出力」「壁紙設定」などは「右クリックで表示されるメニュー」から選ぶようにしてあります。いっそのこと、「Flickr から適当な写真を色々取ってきて、万華鏡の世界に飾っておく」なんていう機能を加えてみても、面白いかもしれませんね。
■お笑いパソコン日誌にPermalink登場
聖バレンタインの日、お笑いパソコン日誌にPermalink(固定リンク)が登場していた。これで、お笑いパソコン日誌の記事を「Flickr の写真を取って来てスライドショウとして表示するWebアプリ」なんていう風に(自分のために)メモすることができて、とても嬉しい。
そういえば、時折「hns(しかも古いバージョン)から流行のツールに移行しよう!」なんて思う瞬間がある。それは、もちろん他のことから逃避したいような時だ。あるいは、単に気分転換してみたいと思う時である。しかし、移行作業を始めた途端「だけど、メリットがないし…」と、その作業を放り投げてしまう。なぜかと言えば、このページが「サムネイル画像や写真画像を重視・多用するページで」「客観的な考えでなく、実に主観的な気持ち・価値観にもとづく、短いメモ書きが多く」「決して一つの記事内で完結するようなものではなく」そして「コメント欄は多分放置されたゴーストタウンになるだろう」からだ。
とはいえ、今のhnsと全く同じ操作感・機能があって、データ移行・URLアクセスも簡単にできるものがあったりしたならば、ほいほいと移行してしまうに違いないのだけれど…。
2008-02-19[n年前へ]
2009-02-19[n年前へ]
■ボックスシート
少し長い距離を走る列車には、二人がけの席が対面式に向かい合う「ボックスシート」がある。そんなボックスシートに座るとき、どの席に座りたいだろう。窓側だろうか、それとも通路側だろうか。新たな景色が遠くから迫ってくるようすが見える(列車の進行方向に向かう)側の席だろうか。それとも、そばを通り過ぎたものが、段々と遠ざかっていくのが見える(列車の後方を眺める)側の席だろうか。
以前は、遠くの小さなかすかなものが大きくはっきりと見えてくるののが、そしてそれが明瞭になるさまを眺めるのがとても大好きだった。だから、いつも列車の進行方向が見える席に座っていたように思う。
しかし、ふと気づくと、最近は列車の後方が見える側の席に好んで座ることが多くなっている。横を通り過ぎたときにはよく見ることができなかった景色が、小さくなっていくようすを眺めることが、そんな遠くへ過ぎ去っていく景色を見ることの方が気持ちよくなってきたような気がする。
もしかしたら、それは動体視力が落ち、老眼が進んできたせいかもしれない、とも思う。若い頃は、視力が良くて、遠くの小さな景色が近くまで迫ってくるさまも全部見えていたけれど、今では近くのものは見えなくて、速く動くものも見えなくて、遠くのものしか見えなくなりつつあるせいかもしれないとも思う。……けれど、こんな風にも思う。
きっと僕は尋ねられたんだろう
生まれる前 どこかの誰かに
「未来と過去 どちらか一つを
見れるようにしてあげるからさ
どっちがいい? どっちがいい?」
そして僕は過去を選んだんだろう
RADWIMPS 「オーダーメイド」
走る列車は人生に似ている。そして、私が乗っている列車は、もう中間地点を過ぎた走っているのだろう。マラソンで例えれば、中間往復地点を過ぎた辺りを走っているように思う。未来よりも、過去の方が長いくらいの場所を、今は知っているのかもしれない。
そして、それに応じて、「ボックスシート」に座る時の好みが変わってきたのかもしれないと、ふと考えた。
2010-02-19[n年前へ]
■VMware Converterで簡単に仮想環境に移行しよう (初出:2006年10月0日)
VMware Converterはとても便利で愛用している。VMware Converter はVMware 社が無料公開しており、実際のPC環境などから仮想マシンの環境を生成するソフトウェアであるたとえば、SonyのノートPC上でVMware Converterを走らせると、VMware Converter は、その「SonyのノートPC上のシステム」から (VMware社の仮想PC環境ソフト)VMware用の「仮想PCの設定・ディスク」を作り出してくれる。つまり、SonyのノートPCで動いていたシステムを、他のPC上(のVMware上)で動かすことができる、というソフトウェアである。また、このVMware Converter は、実機からの仮想マシン作成だけでなく、他社の仮想PC環境からの移行もサポートしている。
「実機から仮想的なPC環境を作り出す」というのは、実に便利な機能である。VMware converterを使ってノートPCの環境移行をしてみると、移行(仮想環境作成)作業はとても簡単で、しかも、作成された仮想環境も何の問題もなく動いた。
まず、古いPC上でVMware converterを動かすと(右上の画像が動作画面例)、2時間ほどで、100GB弱のシステムドライブから完全に仮想環境が生成された。そして、その仮想環境を新しいPC上のVMwareで読み込むと、何の問題もなくこれまでの古い環境がVMwareで動き出した。古いPCから新しいPCへのソフト移行もデータ移行もする必要がなく、あっけないくらい簡単にPC移行作業は終わる。なぜなら、新しいPC上でこれまでのPC環境とほぼ同じ仮想システムがそのまま動いているからである。
もちろん、「これまでの古いPC環境」は仮想PC環境上で動いているので、新しい高機能なPCに移行しても、それらの恩恵をそのままの形で100%享受することはできない。しかし、過去の環境を失わずに使い続けつつ、新しいPCの機能も使う、という選択があっても良い。自分が(ハードとして)触るPCを直接扱うのではなく、そのPCの中で用途に応じて仮想PCをいくつか切り替えて使う、という使い方が先々のことまで考えてみるに、私にとっては一番良い。
そういう使い方が良い、という人は必ずしも多いとは思わないし、仮想化PCをいつも使いたいという人も多くないかもしれない。だから、誰にでも勧めることができるソフトウェアではない。けれど、仮想化PCという形を経ることでPCの環境移行をするのは、よい選択ではないかと思っている。そんな風に考える人にとっては、(仮想PCを走らせるためには、これまた無料の(Windows上で動作する)VMware Playerもあることであるし)VMware converterはとてもすばらしく便利なツールだと思う。
2012-02-19[n年前へ]
■「太さ(デニール)違いの黒ストッキング」を並べ眺めてみよう!?
黒ストッキング・タイツ用シェーダー(CG用表示関数)を作ろう!?という「ベートーヴェンが(もしも)○×デニールの黒ストッキングを頭にかぶったら?」で、こんな風に書きました。
5デニールの超薄黒ストッキング、10デニールの黒ストッキング、30デニールの黒タイツ、そして、60デニールの黒タイツ…をかぶった、お笑い芸人風・ちょっと変態風・ちょっとお茶目な…楽聖ベートーヴェンです。しかし、考えてみれば、繊維の太さ(長さ辺りの重さ)違いの「ストッキング」が、一体どんな風に見えるかを意識したことがあるという人は(日頃履き慣れている方でなければ)少ないかもしれません。
そこで、太さ(デニール)違いの黒ストッキングを並べてみました。左から30デニール、40デニール、80デニール、140デニールです。
ちなみに、「(黒)ストッキング」は出世魚と同じで、大きく(繊維が太く)なると名前が変わり、「(黒)タイツ」と呼ばれます。そう、江頭2:50が履いているのは、繊維が太い黒タイツであって、黒ストッキングではないんですね。
2013-02-19[n年前へ]
■ブラの”カップサイズ”が変わっても"おっぱい径"は(あまり)変わらない!という驚愕の真実
JIS規格JISL4006 「ファンデーションのサイズ」はブラジャーのカップサイズを「アンダーバストとトップバストの差」で定義しています。たとえば、アンダーバストとトップバストの差が10cmならAカップ、12.5cmならBカップ…という具合です。
実は、カップサイズ(つまりアンダーバストとトップバストの差)が変化しても、ブラジャーのカップ径(つまりオッパイの径)の大きさはさほど変わりません。たとえば、アンダー75cmの場合、カップサイズがAカップからGカップに、つまりアンダーバストとトップバストの差が10cmから25cmに2.5倍になったとしても、カップ径は10cmから15cmへと1.5倍変化するだけに過ぎません。(参考:おっぱい解析向けライブラリを書いてみる!? 第2回)
これは、とても重要な事実です。なぜかというと、もし カップサイズがブラジャーのカップ径と比例していたならば、カップサイズがAからGにアンダーとトップの差で2.5倍になるとブラのカップ径も2.5倍になり、ブラジャーの体積は2.5の3乗で約17倍にもなってしまいます。…17倍大きいおっぱいなんて、それはちょっとありえません。
しかし、ブラの”カップサイズ”が変わっても"おっぱいの半径"は(あまり)変わらず1.5倍にしかならないとするならば、AカップとGカップのおっぱい体積は1.5の3乗でほんの3倍しか違わないことになります。つまり、AカップもGカップもおおよそ同じオーダーなのです。…この数字なら、自然に納得できる値です。
以前、どこぞのアホが「「Cカップのバストなんて実在するわけがない!」ことの数学的証明」なんて記事を書いていましたが、それはバスト径がアンダーバストに(切片無しに)比例するというモデルを使ったがゆえの間違いです。
現実にはCカップは存在するし、Gカップも存在します(たぶん)。…それは、ブラの”カップサイズ”が変わっても"おっぱい径"は(あまり)変わらない!という驚愕の事実がゆえなのです。
2014-02-19[n年前へ]
■エントロピー的に見た「100点満点」と「0点」の価値
「100点満点より0点の方が価値がある(わかってない箇所を確認することができるから)」といった内容が書かれたポスター、予備校か塾か何かの広告を駅で見かけました。
100点より0点の方がいいとかいうZ会の広告を見かけて…そしてまた、こんな記事を見かけました。
僕の中では、「100点のテスト」ってほとんど意味がないもので、「0点のテスト」があったら、最高ジャン!!!!と思ってしまいます。なぜなら、100点という結果だったテストからは、その後何も得られないのです。
しかし、少し腑に落ちないような気もします。なぜかというと、100点満点も0点も、どちらも同じ程度の情報量しか持っていなかったりしそう、にも思えるからです。得られるものの大きさを、情報理論におけるエントロピー(情報量)で考えるなら、100点満点中の50点あたりの時が一番価値(情報)がありそうな気もします。そして、100点満点も0点も、どちらも同じような程度の情報量を持っていないかも…と思ったりします。
2016-02-19[n年前へ]
■『フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展』は面白い!
今日から五反田のDNPミュージアムラボで始まった、BnF × DNP ミュージアムラボ 『フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展』を観に行った。とても、個人的にとてもさまざまな視点から面白かった(素晴らしかった)ので、取り急ぎ簡単なメモ書きをしてみることにする。
遙か昔から、広い宇宙の中に丸い地球が存在する、ということは周知の事実だった。「平らな地球」なんていう考え方は、少なくともヨーロッパ的世界観から言えば、19世紀に作られた伝説で、すでに地球は丸いと、多くの人が経験的に知っていた(海の水平線の向こうに船が消えるときのようすや、月食時に月が三日月になるようすなどから、当然のごとく丸い地球は認知されていた)。
空に浮かぶ星空は、(太陽や惑星を除けば)丸天井のように相互の位置関係を変えず、一年周期で巡ってくるように見える。その中に丸い地球が囲まれているらしい…というわけで、当然のごとく(丸い地球を描いた)地球儀と(周囲に浮かぶ星空を固定的に描いた)天球儀という一対の存在が生まれる。17世紀、ヨハネス・フェルメールが「地理学者」や「天文学者」に描いたのは、そんな地球儀と天球儀だった。…とはいえ、地球と宇宙の関係を、もう少し具体的な模型として表した「アーミラリ天球儀」のような存在は、いわゆる天球儀と地球儀の間を繋ぐ存在として不可欠のものである。
さて、『フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展』は、大日本印刷(DNP)がフランス国立図書館(BnF)の地球儀・天球儀コレクションを3Dデジタル化したものだ。具体的には、回転ステージの上に(台座から外した)地球儀や天球儀を載せて、それを配置を変えつつデジカメで(1台のカメラに対して左右におよそ80度の角度で配置された点光源下で、おおよそ500枚ほど)撮影し、それらの画像をステレオフォトメトリック的に三次元座標や色を復元したようだ。ちなみに、情報復元に用いられるカメラの撮影画角は、照明とカメラの位置関係(と対象物が球形状であること)を考慮して、(地球からしてみると)緯度経度にしてプラスマイナス20度弱程度の領域が用いられていた。つまり、(その程度の画角の)かなりの重複を含む500枚程度の画像群から、3次元的な画像を時でたるアーカイブしたものである。
地球を囲む星空は、天球儀という「外側と内側をひっくり返して眺める形態」で表現するのは不自然極まりない。そこで、今回は、ヘッドマウントでスプレイであるHTC VIVEを使った5分弱の展示を行っている。これはとても素晴らしい。地球を包み込む星空を、球として外側から眺めるのは、やはり不自然極まりない。だから、今回の展示は、このVR展示を眺めるためだけに見に行っても良いと思う(ただし、上下方向と左右方向の遠近感の違いが一致しておらず…おそらくレンダリングソフトのアルゴリズムに単純な問題があるようにも思われた。ついでに言うと、HMD展示の近くにある、大画面ディスプレイを使った両手でのジェスチャー認識を必要とする展示は、ユーザーインターフェイス的に最悪なので、改善するか・もっと単純だが有効な展示に入れ替えるべきだ)。
(展示自体とは全く関係無い部分で)とても驚いたことが、(地球儀や天球儀を台座から取り外してデジタルカメラで撮影する)500枚という枚数だ。作業ビデオを観ていると、回転ステージに載せての撮影においてずいぶんと手作業が多ように見え、(偏見100パーセントで書くと、長時間の労働を決して好まないようにも思える)フランス国立図書館の学芸員とともに長時間の撮影時間を要するように思われた。こうした展示には現れていないものの、そうした撮影時間を可能にしたビジネス的な契約もとても興味深かった。
何はともあれ、JR五反田駅から徒歩五分ほどの距離で、完全予約制でじっくり・ゆっくり眺めることができて、そして無料の展示会なので…興味ある人はぜひ行ってみると良いと思う。本当に素晴らしい展示会だと思う。