hirax.net::inside out::03月13日

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2001-03-13[n年前へ]

Liberty Leading the People or Something Recharger 

 今日、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の絵が頭の中に急に浮かんで、目の前の景色と重なった。その瞬間に、そういえば"Liberty Leading the People"のLiberty leadingはThe woman in charging of othersなんだなぁ、と思ったけれどもちろんその時私は何も言わなかった。もう少しひねると、目の前の景色はLiberty charging the People in the chargerになるわけだ。
 そして、その後何時間も経ってから、野田秀樹の「20世紀最後の戯曲集」の中の「カノン」のモチーフに「民衆を導く自由の女神」が使われていたことを思い出した。残念ながら、私は「カノン」を観に行けなかったので、それは単に電車の中で読んだ脚本からだけの記憶にすぎない。
 そして、またしばらくしてから、そういえば「Scraps」でも「カノン」のことを話題にしたことがあったじゃないか、と思い出した。そう、"Canon Simplex"だ。あの話は、去年の春から毎日一年続いたマンツーマンの英語研修の最初の自己紹介の時に適当に話した内容がオリジナルだ。あのときは「カノン」が上演される前だから、「民衆を導く自由の女神」がモチーフにされていることなんか全然知らなかった。今はもちろんそれを知っているわけだけど、一年前の私はそんなことは知らなかった。けれど、一年後の今日は何故か「カノン」のモチーフは"Liberty Leading the People"だよなぁ、やっぱり、と思ったのである
 それにしてもDouble meaning wordばかりな文章だなぁ。(リンク)(リンク

今日のプロジェクトX「戦場にかける橋」 

 このプロジェクトXという名前は冗談抜きで本当に嫌いだ。心底嫌いだ。吐き気がするくらい嫌いだ。
 だけど今日の放送はカンボジアにかけた橋ということで少し気にかかる。関係ないけど、そういえばどっかの国の河の上でバンドの演奏を聴いていたときに「明日に架ける橋」のラストを"Like a bridge over troubled water I will lay you down"って歌っててビックリしたことを思い出した。なんだかなぁ。

2002-03-13[n年前へ]

Asia Pyramid meets Java 

 懐かしいなぁ。
 And when your looks have gone and you're alone
How many nights you sit beside the phone
What were the things you wanted for yourself
Teenage ambitions you remember well
 中間部のギターのフレーズををKORG M1で練習したなぁ。from NoBuNBa(リンク)(リンク

2003-03-13[n年前へ]

日曜日に見た花 

 今日は曇りのち雨。というわけで、この写真は「日曜日に見た彼岸桜」 色んな花が咲いていたなぁ。花の違いや名前は判らないのだけれど、とりあえず眺めてみるのだ。

日曜日に見た花






はてなダイアリ正式版 

 はてなダイアリ正式版が始まった。こんな「つながりアンテナ」みたいなのを見るとちょっと面白く不思議な気分になるなぁ…。世界って繋がっているものなのだなぁ、とつくづく思う。

2004-03-13[n年前へ]

古河近くで見た夕焼け 

 カーナビにまかせてつくばローラースタジアムに向けて出発してみると、いつの間にか東北自動車を北上している。オンボロの体育館のような建物の中でインラインホッケーの練習をして、時折窓際で涼しい風に吹かれてみる。体はちょっと熱くてシンドイけれど、何だかとても気持ちが良い。体育館の中で剣道をしてた頃を少し思い出すような。

 その帰りに見た「古河近くで見た今日の夕焼け」

古河近くで見た夕焼け






今日の疑問 

 Linuxでg++でアプリケーションを作るときに、起動されたアプリケーションが「そのアプリケーションが置いてある場所」を知るにはどんな関数を使えば良いものなのでしょう?ファイル出力などが必要ない(system()+whichを使ってパスをファイルに吐いて、というようなものでない)方法はどんなものなのでしょう?

一般的な方法はないと思います。Unixのファイルシステムでは、バイナリはハードリンクで複数のパスを持てますし、ファイル実体からそのファイルのパスを参照する方法はありません。(極端な話、アプリケーション起動後にそのバイナリファイルをunlinkしてしまえば、「パスを持たないけれど走っているアプリケーション」になります---「このプログラムは実行終了後自動的に消滅する」ってわけです)。Unix上で、お望みの動作を得るのによく見る方法は、 * argv0を見て、それが絶対パスならそれを採用 * argv0を見て、それが相対パスならgetcwd()して絶対パスに直す * そうでなければ、PATH環境変数をひとつづつ探すというものです。上記の手順はよく使われるので、ライブラリもいくつか存在すると思います。例えばglib (www.gtk.org) の g_find_program_in_path()等は使えると思います。
 ありがとうございます。川合さん

JR東日本 駅発車メロディー オリジナル音源集  

 「宿駅の中央線・山手線・埼京線等、JR東日本の駅ホームで現在使用されている発車メロディーのオリジナル音源をCD化」というJR東日本 駅発車メロディー オリジナル音源集。3/24発売、2500円なり。 from tekstasy.

2005-03-13[n年前へ]

沼津港 

沼津港沼津港沼津港沼津港沼津港沼津港






TeXインストーラ3 

 モットーは「誰でもインストール出来るWindows用TeXのインストーラ」というTeXインストーラ3

JOY 

 「いつも口からでまかせばっかり喋ってる。イエス、ノー どちらでもないこともあるでしょう?」のYUKIのJOY. 覆面を付けた踊り手たちの動きが、素晴らしく楽しくて、力強い。
UntitledUntitledUntitled香瑠鼓◆講演会レポート

2006-03-13[n年前へ]

サイエンス・ウォーカー 

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060310/eve_____sya_____003.shtml 「カップルで楽しむ」「デートで使える科学ネタ」を紹介したフリーペーパーというサイエンス・ウォーカー。A4判、十六ページ。百万部作製で、「東京ウォーカー」などにとじ込むほか、首都圏などの駅やコンビニエンスストアなどでも配布。

2008-03-13[n年前へ]

武藤鉦製薬「610ハップ」で温泉気分 

 温泉気分に浸ることができる「温泉の素」というものはたくさんある。けれど、「温泉気分」に浸ることはできても、「温泉泉質」に浸ることができるものは実はほとんどない。たとえば、温泉の成分の代表格である「硫黄」が入っている「温泉の素」はあまりない。いや、実際には、ほとんどない。

 しかし、数少ない本当の「温泉泉質」を楽しむことができるのが、武藤鉦製薬株式会社の「610ハップ」だ。主成分はほぼ硫黄と消石灰……という、まさに自然の温泉成分そのまま、である。売れ筋商品ではないと思うけれど、薬局に行けば、きっと棚の片隅においてあると思う。

 この「温泉の素」がどれだけ本当の「温泉の素」かというと、数年前の「白骨温泉の温泉(白濁)偽装問題」で使われた「温泉の素」がこの武藤鉦製薬株式会社の「610ハップ」であった、ということを聞けばわかると思う。白骨温泉のお湯が白濁しなくなってしまったとき、困った温泉旅館が使ったのが、この「610ハップ」だからである。つまり、老舗の白骨温泉の温泉旅館も認めた「温泉の素」が「610ハップ」だった、ということである。

 「610ハップ」はボトルに入っているときは赤褐色の液体だが、これをお湯に少し(大サジ2杯程度)たらすとお湯はどんどん白濁していく。そして、回り一体は硫黄の匂いに包まれる。……一言でいってしまえば、近所迷惑の「温泉の素」でもある。しかし、その温泉効果は抜群だ。ニキビも消えるし、お肌は間違いなくスベスベになる。何しろ温泉気分のイメージだけでなく、硫黄大量投入の本物温泉泉質なのだから。

 ちなみに、本物温泉・硫黄大投入の薬品だから、浴槽や周辺金属はあっという間に黒ずみ、劣化していく。……というわけで、使うにはある程度の覚悟が必要な「温泉の素」である。しかし、500円でお釣りがくる安上がりな「本当の温泉の素」でもある。もしも、知らない人がいたら、お勧めしたい(けれど、匂いや金属の腐食など覚悟もいる)のが武藤鉦製薬株式会社の「610ハップ」だ。

610ハップ






2009-03-13[n年前へ]

Keynoteで手書き風プレゼン 

プレゼンテーションソフトウェアのApple Keynote (iWork '09) は、とても奇麗なプレゼンスライドを作成することができて、それを非常に華麗に見せることができる。実に便利なソフトである。

しかし、もっと気楽に落書きのようにプレゼン資料を作り、さらには、そのまま力が抜けたプレゼンをしたくなることもある、かもしれない。しかし、そんな時、keynoteは非常に不便なソフトに変身する。手書きで書こうとすると、マウスやタブレットでせっせとベジェ曲線を描かなければならなくなってしまう。トレイサー・デザイナーでもなければ、ベジェ曲線を気楽に・自由自在に描くことはできないだろう。

しょうがないから、そんな時は他ソフトウェアでイラストや文字を描き、作ったパーツを最後にKeynoteに貼付けることになる。たとえば、下の画像のKeynoteスライドのように、である。

Keynoteで、気楽・手軽に手書き風プレゼン資料を作るには、一体どのようにすれば良いのだろうか。…やはり、Keynoteではそんなキタナイ資料を作ってはいけないのだろうか。





keynote






2010-03-13[n年前へ]

「時間と場所をわきまえた(TPO)」予測(日本語)変換入力システム (初出:2005年11月01日) 

 下の記事を書いたのは、もう5年近く前のことになります。この記事を書いた時には、1,2年もしないうちに、文字入力システムは、この記事で書いたような”「時間と場所をわきまえた(TPO)」予測変換入力システム”になっているだろう、と思っていました。しかし、現実には、そういう製品を未だ見かけていないのが、私には少し解せません。そういう未来にならなかった理由は、文字入力に必用な速度を実現できないと言った実装上の、問題なのでしょうか。それとも、そもそもそういったニーズがない、というようなことだったのでしょうか・・・それとも、こういう考え方がそもそも間違っていたのでしょうか。


 先月、独立行政法人産業技術総合研究所の増井俊之氏が「携帯端末での文字入力インタフェースの POBox(Predictive Operation Based On eXample)」で第4回ドコモ・モバイル・サイエンス賞」先端技術部門 優秀賞を受賞した。 POBox のようなシステムは、過去に入力した単語・文字の繋がりから、次に入力する文を自動で予測・表示・入力してくれる。つまり、POBoxのようなシステムは「(他の誰でもなく)そのユーザ自身の過去の動作」にもとづいて、「現在・未来に入力する文章を予測」するわけだ。

 類似の文字入力システムは、私の携帯電話にも搭載されており、私もとても重宝している。例えば、私の携帯電話では「も」という文字を入力しただけで、「申し訳ありません」と出てくる。もちろん、「ま」という文字ならば、「誠に申し訳ありません」である。あるいは、それが「い」ならば、「今から送付いたします」である。その「過去に入力した単語・文字の繋がりが謝罪ばかり」という点は実に情けない話のだが、その予測文字を毎回使うというところもさらに情けない。 つまりは、あまりにワンパターンの動作を私はいつもしているわけだ。

 先日、増井氏の「携帯から位置情報を利用」というUNIX MAGAZINEの記事(PDF)に影響されて、自分用に「 (au)携帯電話GPSス位置追跡ページ」を作った。そして、自分が「いつ」「どの場所にいるか」のデータベースを作り始めた。作った理由はいろいろあるのだが、その一つが携帯電話の文字入力をもっと楽にするために、自分用に(自分の時間やいろ場所やその瞬間に書いたメールを把握することで)「時間と場所をわきまえた(TPO)」予測(日本語)変換入力システムを作りたかったのである。時と場所に応じて、書く文章というのは違うのだから、それを考慮した予測(日本語)変換システム(TPO式POBox = TPOBox)が欲しかった、ということである。

 たとえば、8:00 A.M に「お」と私が入力したら、たいていの場合次に続く文字は「おはようございます。」である。そして、9:00 A.M ~7:00 P.M.の間は「遅れて申し訳ありません。」が多い。7:00 P.M.過ぎは「お疲れ様です」という感じだ。つまり、メールを書く時間によって、同じ文字から始まっても「違う文章」を書くことが多い。つまり、(同じ私という人間であっても)それほど「ワンパターン」ではないのである。

 そして、それは場所によっても同じだ。例えば、平日の9:00 A.M.に品川近辺にいる場合、それは打ち合わせ場所に向かう状況が多いので、「い」という文字を入力した場合に次に続く文章は「今、品川におりますので、あと30分ほどで到着します。」という感じのものが多い。そして、それが平日の8:00 A.M.に東京近辺にいる場合には、違う出張先へ行く場合が多いので、「今、東京に着きました。そちらには9:45に到着予定です。」という感じが多い。つまり、時間と場所によって、入力する内容が自動的に決まる、入力する内容は時間や場所に依存しているのが普通だと思う。

 先ほど、「(他の誰でもなく)そのユーザ自身の過去の動作」と書いたが、「同じユーザであっても違う時間にいるなら、それは違うユーザと考えた方が良いこともあるし、(その同じユーザが)違う場所にいればそれも違うユーザと捉えた方が(そして違う文字を予測した方が)良いこともある」ということだ。そして、そんな「時間と場所に応じたユーザの過去の行い」を学習し、「時間と場所をわきまえた(TPO)」予測(日本語)変換入力システムが携帯電話に搭載されたあかつきには、きっと入力がとても楽になるに違いない、と想像している。つまりは、それは「TPOも考えるならば、すごくワンパターンの行い・繰り返しをユーザがしている可能性が高い」という、現実を示すことになってしまうのだが…。

2011-03-13[n年前へ]

続『次のバス停は「高周波前」!?』 - 変な名前の由来編 - 

 先日、次のバス停は「高周波前」!? というアナウンスを聞き、思わずバスを降りてしまいました。理系心をくすぐられ、青い空の真下でカメラのシャッターを押し、「高周波前」バス停に向かって「ハイ、ち〜ず」とシャッターボタンを押してみたのです。

 今日は、そのバス停の由来を知りたくて、もう一度その場所に足を伸ばしてみました。交通機関はすべて止まっているので、自転車のペダルをシャコシャコ・シャコシャコとひたすら漕いで、バス停の辺りを走り回ってみました。この「高周波前」バス停の辺りを路地に入れば、そこはさまざまな工場があって、「町工場」の勢いを感じさせてくれます。

 …すると、バス停の近くに、その名もズバリ「日本高周波数株式会社」という名前の会社があったのです。調べてみると、それは70年以上前の昭和7年に設立されたという古い会社でした。現在調査中の段階ですが、この会社の近くにあったバス停だから、あのバス停は「高周波前」と名付けられたのだろう、と思います。

 「高周波前」は、地元の「お年寄り」いわく、

「高周波」は、第二次大戦中にはレーダーを作っていたために、「高周波前」辺りはただの農村だったのに空襲があったそうな」
「20年くらい前には、その当時の不発弾が見つかり、その処理のために横浜線が止まったこともある」
という場所です。

 調べてみると、「相互低周波株式会社」という名前からスタートした会社もあります。こんな会社の目の前にバス停があれば、それは「低周波前」という名前だったかもしれません。

 理系心をくすぐる「理系の散歩道」は、私たちの目の前にたくさん広がっています。さてさて、次はどんな場所に足を向けてみましょうか。

2012-03-13[n年前へ]

「潮風とビル風」と「空気を読む」 

 東京ローカルのテレビ局、東京MX TVの夕方の番組「5時に夢中」を眺めていると、(出演日は違えども)出演者の美保純と岡本夏生が醸し出す”空気”が、何だかとてもいい感じで、彼女たちを眺めているととても心地良く安らがされます。

 美保純と岡本夏生…その2人の趣(おもむき)はそれぞれ違うにしても、その2人の心地良さは「空気を読まない」「空気とズレている」ところに起因するような気がします。何の根拠もありませんが、そんな風に思います。

 ふと気がつけば…2人とも静岡県の静岡市出身です。何しろ、美保純の「美保」は静岡県の三保(みほ)の松原の「みほ」に由来する…というくらいで、2人とも静岡市で生まれ、海辺にに佇む静岡市で育っているのです。

 美保純と岡本夏生も、…太平洋の波とともに海から山に向かって吹く潮風を浴びて生まれ来たのか…と考えていると、都会から少し離れた海辺の静岡市には「(場の)空気」を読まない地域性でも詰まっているのだろうか?とも考えます。

 どうせ「風を読む」のであれば、都会で局所的に吹くビル風を読むよりは、…静岡市あたりで吹いているのかもしれない、塩分濃度の高い潮風の向きでも読んでいる方が気持ち良いのかもしれない、と思います。

 「自分」の周りを通り抜けていく「風」は、自然の潮風や季節の風なのでしょうか?それとも、ごく局所的に吹くビル風なのでしょうか?

2014-03-13[n年前へ]

「チラダス 2014 (パンチラ出現駅の予測法則)」 

 今日は風が強く、駅の階段を降りていると、会談したから強風が吹いてきます。強風が吹いている何よりの証拠に、前を歩く女性たちのスカートが、もれなく次々とめくれ上がっています。

 非粘性流体のエネルギー保存則であるベルヌーイの定理を使うと、スカート下部から吹く風が「スカートを持ち上げようとする力」は、

空気の密度 × スカートに下部から風が吹き込む面積 × 風速 × 風速 / 2
で計算することができて、風速が秒速10メートルほどにもなると、多くのスカートがめくれてしまうようになります。だから、今日のような強風が吹き荒れる日には、風向きが階段に向かう(沿う)方向だと、スカートがチラリ・チラリとめくれていくことになります。(参考:「時速60kmの風」は「アンダー85cm Cカップを1.3mm押し込む感触」で「ウィダーゼリーの重さ」とほぼ同じ!?という法則
 ちなみに、掌の大きさが10cm四方…つまり0.01m^2だとすると、170 Paの圧力を受ける掌は1.7 N = 0.170kg重の力を受けます。つまり、時速60kmの風を掌に受ける時、あるいは、アンダー85cmCカップのおっぱいを1.3mmほど押し縮める時、掌はウィダーゼリー(1パック180gです)を載せた時と同じ程度の力を受けるのです。

 ここで、ひとつ覚えておくと良い知識があります。それは、駅の階段は「線路の向きに平行もしくは垂直な向きに設置されていることが多い」という、よく考えてみれば当たり前の真実です。駅の階段は、線路を横断する向きか、線路に沿う向きに設置されていることが多いのです。

 ということは、さらに次の法則が導かれます。風向きが「南風・北風・東風・西風」なら、線路が東西南北に沿う駅で風にめくれるスカートが数多く観察され、風向きが「北東とか南東とか、南北東西が組み合わさった風向き」なら、線路が東西南北に対して斜めに走る駅でスカートがめくれる…という法則です。これは、線路と風向きが平行もしくは垂直の場合に、スカートがめくれる階段が存在しうる…という仮定から導かれる法則です。

 というわけで、東京を走る環状線「山手線」に東西南北のベクトルを書き入れてみたのが次の図です。この地図と(今から何時間後には東京の各地域にどの方向・強さの風が吹くかを表示してくれる)「東京都の風予測(Yahoo!天気予報)」を組み合わせると、「○×時間後に□△向きの風が吹くから、●□駅でスカートが風にめくれ上がる!」ということを予測することができるのです。

 …ちなみに、山手線は、風が南北東西が組み合わさった風向きなら「渋谷~大崎と田端〜鶯谷」がデンジャラス・スポットで、それ以外なら「渋谷~大崎と田端〜鶯谷」以外が、パンチラ出現可能性が高いエリアになります。というわけで、これが今日の覚えておくと「役に立つ」かも…いや絶対「役に立たない」知識です!?


 以前、マッシュアップ・アワードというWEBアプリコンテストに応募するアイデアとして「こんな法則を応用したWEBサービス」を考えたのですが、アイデア段階で「それ、色んな意味でダメです!」とダメ出しを受けたので、強風に吹かれるスカートを眺めた今日、記事にしてみました。

「チラダス 2014」(パンチラ出現マップ予測サービス)「チラダス 2014」(パンチラ出現マップ予測サービス)






2016-03-13[n年前へ]

「布団周りの温度変化」と「凍土遮水壁」の科学 

 掛け布団と毛布…上下の順番を決める「暖かく寝るための法則」ベッドルームで熱伝導を考える!?の計算をしてから、関連書籍や論文を色々眺めました。その中のひとつが、布文化の科学・十話―衣服学への誘いです。この書籍中で「興味深い」と感じたグラフが、右の(宮沢モリエほかの「家政学研究、 21, 99, 1974」のデータ、今の季節(春)に布団に入った後の各部分がどんな温度推移を辿ったか…というグラフです。

 気温20度の状態で、体温が36〜37度程度の人間が、(外気温と等しい温度の)布団の中に潜り込むと、およそ1時間ほどで掛け布団も敷き布団も体温に近い温度まで温められます。…そして、それだけでなく、敷き布団の下の床も、外気と体温の中間程度まで温められている(その温度まで床を上昇させる熱流束が、体から周囲へと流れている)ということです。つまり、とても大雑把に、そして単純に言えば、布団が敷かれた床のある程度の内部まで、ある程度温められて温度が高くなっている状態だということになります。

 これは、2011年から5年を経て、未だに続く福島第1原発「凍土遮水壁」のことを思い出させます。つまり、、原子炉建屋群の地下周囲に氷の壁を作ろうと地面を冷やしても、地球内部で天然放射性元素の放射性崩壊が生じさせる圧倒的な熱量とのシーソーゲームをせざるを得ない結果、凍土遮水壁を築くためには非常に広い範囲を冷やし続けなければならないし、そのためには経済的に見合うかどうかわからないコストを掛けなければいけないだろう…という計算です(参考:福島第1原発「凍土遮水壁」の維持電気代は年間30億円…意外に安い?それとも高い!?)。

「布団周りの温度変化」と「凍土遮水壁」の科学