2001-05-14[n年前へ]
2003-05-14[n年前へ]
2004-05-14[n年前へ]
■バッドノウハウカンファレンス
バッドノウハウカンファレンス 2004の発表資料のHTML版とPDF版資料は大きく分けて二部構成。前半は(例えそれがバッドでも)ノウハウを得る過程を楽しむ視点から。もう一つはバッドノウハウを無くしていかなければならない立場から(だけど結局バッドノウハウ)です。つまり、一見逆の視点からの二部構成です。
途中、段落の表示順番が狂っていたりしますが、そこはそれ適当に(IEなら右下に表示されているボダンでも使って)スライドショーで眺めて見て下さい。ブラウザを選ぶので、見ることができない方はPDF版の方でどうぞ。
発表を聴いている中で興味深かったことの一つは、「バッドノウハウが居着く環境はまず間違いなくプログラマブル」ということ。だから、「何かができる。だから楽しい」という気持ちにさせてハマる、という話。逆に言ってしまえば、そのプログラマブルな部分を除いてしまったら、融通の利かないツマラナイ世界があるのかもしれない。
自分の発表の前までは、笑いながらも感心したことをメモする余裕もあったが、後半はその余裕もなく笑い続けていた。それでも「sendamailはBerkeley Unixのベトナム。C++は90年代のCOBOL」というキャッチーなTHE UNIX HATERS handbookのフレイズはなんとかメモをする(from Unix is the Bad Knowhow)。
夕暮れ過ぎに駅から会場に向かって歩いていくと、なんだか少し蒸し暑い。これは、いかにもアジアの夏なんだなぁ、と思う。ビールを飲んだら気持ちよさそうだなぁ、と思いつつ眺めた、駅の近くの花屋や、線路越しに見た駅や、会場から眺めたいくつかのビル。会場に入る前に、中庭でベンチに座ってほんの少し資料を手直しをしていると、空には飛行船が浮かんでいる。夏の空だなぁ。
■Tech総研「思い込めば見えてくる」編
Tech総研で「思い込めば見えてくる」が今日から公開です。ひとつ、とても面白いなと思ったことがあります。それは、私は「思いこみパワーで未来が見える」と適当に題して、7本の短文を順不同で送ってみたのです。すると、「未来の可視化」編、「思い込めば見えてくる」編というように、適切に二つに分けて名付けられて(サイトには書いてはありませんが)分類されていました。なるほど、と感心しながら不思議に気持ち良く感じたのでした。
2005-05-14[n年前へ]
■Escher in the Classroom
エッシャーの絵を題材に色んな遊びをしてみる、というEscher in the Classroom.
■「未来の立体ディスプレイ」を作る
「(いかにも)未来の立体ディスプレイ」のようなものを作ってみたい、とふと思いました。そこで、hirax.net式VR表示法なんていうのを作ってみました。二次元のディスプレイで立体を表示する(表示しているように見せかける)方法です。インタラクティヴに立体像を眺める方法と言った方が正確かもしれません。まずは、この動画やこの動画あるいはこの動画を見ればその動きがわかるだろうと思います。液晶画面に(まるでStar Warsのレイア姫のように)立ち上がっている女性の姿が浮かび上がって見えるのがわかるはずです。もう少し拡大してみると、こんな立体像が表示されていることになります。視野角の広い液晶なら、結構「未来の立体ディスプレイ」っぽくなるように思います。
一言で動作の仕組みを書くと、「ディスプレイ(PC)の傾斜がわかれば → その傾斜を生み出す観察者とPCの配置関係はほぼ一意に決まる(ディスプレイを支える人間の腕関節にはそんなに自由度が無いため) → ディスプレイとそのディスプレイを眺めている観察者の視点の位置関係がわかる → その視点からの映像をレンダリングして表示する」という仕掛けです。
ごく近い将来に、Non-perpendicular film planeの補正を入れる予定にしていますが、まだその補正を行っていません。そのため、現在時点では表示面の面内方向に大きな物体を表示すると歪みが発生してしまいます。というわけで、表示面の「面外方向のみに長い物体」を表示してテストしてみました。地球転がしアプリのような「球」だと「面外方向に全然長くない」ので効果がわかりづらいということで、ちょっと変えて「人」でテストをしてみました。
なお、もう少し詳しいテスト結果は別文章にする予定です。また、とりあえずはThinkpadのみですが3軸加速度を検出するToshiba系でもテストをしてみたいところです。
2008-05-14[n年前へ]
■続々・腹部全脂肪面積減少のヒミツ
こんなことを教えて頂きました。
脂肪が多いと(肥満していると)、脳卒中・心筋梗塞などの疾病に罹患しやすいのですが、脂肪が多くとも比較的元気な人と高リスクの人がいることがわかってきました。そこで、「内臓脂肪による肥満」と「皮下脂肪による肥満」が健康に与える影響は違うという仮説が出てきました。
さらに、他人どうしを互いに比較するために、へそ(臍)の高さの断面写真から「内臓脂肪面積」「皮下脂肪面積」「総脂肪面積」が測定されるようになりました。
コーヒー広告の「腹部全脂肪面積」というのは、この「臍の高さでとったCTから測定されたトータルの脂肪の面積」ではないでしょうか。ということは、コーヒー豆マンノオリゴ糖」の広告言うところの腹部全脂肪面積は、「続・腹部全脂肪面積減少のヒミツ」と同じような次元のものであるように思われます。
20cm^2ほどの断面積は、集めて見れば「4.5cm×4.5cm」になります。「5cm四方の面積の脂肪」を思い浮かべれば、それは大きな脂肪の塊に思えます。その一方で、円周が85cmで幅が2mmのドーナツ状の脂肪を想像すると、それはごく薄い脂肪に感じられてきます。何だかそんな違いは不思議で面白いと思います。
一万分の一と聞くととても小さく感じると同時に、白い1m^2の中の1cm^2の黒い領域はとても大きく感じたりもします。それが、人の感覚というものなのかもしれません。不思議なものです。
2009-05-14[n年前へ]
■『「赤毛のアン」の秘密』という『物語』
作家論に描かれるのは対象の「作家」のようでいて、実際に描かれるのは「作家論を書く著者自身」である。人は多少の違いはあれ、大雑把に眺めてみれば、みな似たようなものだから、作家論からは結局のところ「あなたや私や多くのひと」が浮かび上がってくる、というものだと思う。だからこそ、人はそんな本を興味を持って、あるいは、共感とともに読むのだと思う。逆にいえば、そうでない本は対してあまり読まれず・残らない、ということになるかもしれない。
1942年4月24日、モンゴメリは最後の気力を振り絞って原稿を出版社に渡す作業を済ませると、(その日)その直後に自分の意志で死の世界に旅立った。(p.246)
小倉千加子の『「赤毛のアン」の秘密 』が面白かった。この本は「小倉千加子」が、赤毛のアンの作者ルーシー・モード・モンゴメリを描いた作家論である。あとがきで著者が書くように、この本は、「小倉千加子」が「赤毛のアン」シリーズを読み解いていくことで、モンゴメリ評伝という形をとりつつ「日本人女性の結婚観・仕事観・幸福感」を考察したものだ。つまり、「あなたや私や多くのひと」を浮かび上がらせる本である。
中学生の少女たちにとって、自分の家族に性が存在すること、性が存在したからこそ自分が誕生したことに気づいた時の衝撃は、決して小さなものではない。
自分には見せたことのない女の顔を母が持っており、父は男の欲望を持っており、しかも子どもに接する時には決してその顔と欲望を露わにしないことでかろうじて成り立っている家族の正体を知ったとき、少女は母には裏切られた思いを、父には嫌悪の情を、たとえ一瞬であっても抱くのである。(p.128)
この本に書かれていることが事実かどうかはわからない。少し疑問に感じることもあったりする。たとえば、「若いモラトリアム期の日本人女性がアメリカでなくカナダやオーストラリアに行く」のは、「自立・独立・アイデンティティの確立」に不安を感じるといった深層意識的な深淵な理由ではなく、若者が一定期間その国で働くことができるワーキングホリデービザが米国にはなく(だから日本も米国人に対してはワーキングホリデービザを提供しない。日本にいる若い英語教師にカナダ人が多いのはそういう理由だ)、カナダやオーストラリアはそれを提供してくれる、という都合が大きいのではないか。
モンゴメリは夫を、その出自(スコットランド系)と宗教(長老派)、学歴(ダルハウジ大学文学士)と職業(牧師)、年齢差(四歳年上)、そしてへ金以上の要望によって選んだ。(p.46)
しかし、この本に書いてあることが「事実」であるかどうかは、この本の価値とはあまり関係がないと思う。この本は、モンゴメリ評伝という「物語」なのである。主人公「モンゴメリ」の一生を綴ることで、結婚観・仕事観・幸福感といった「誰もが抱えているだろうこと」を描いた物語なのだ。だから、事実に基づいているか否かは、この本の価値とは関係がないと思う。事実に基づいた評論が、必ずしも、虚実取り交ぜた物語より真に迫っているとは限らないのだから。
モンゴメリにとって、アンの現実の居場所は最終的にはマシュウとマリラの<家>であってはならなかった。・・・モンゴメリにとってマシュウは、モンゴメリが考えている当然そうなるべきアンの将来をアンに踏み外させかねない危険な男となっていた。
マシュウはモンゴメリに殺されたのである。(p.121)
2011-05-14[n年前へ]
■個性溢れる(密かにやってる)「バストアップ」テクニック
ワコールの「からだと下着に関する 1 万人白書」 日本女性の “見過ごせない下着選び” と“バストケア” ~日本人女性 1 万人を対象とした大規模調査から見えてきた実態~の中にある、「バストの形を維持するために実践したバストケア」に対する「その他 自由回答例」が楽しめます。それは、たとえばこんな具合です。
- 逆立ちする
- ジャンプする
- 昆虫採集や川遊びで網を振る
- 口を閉じてイーとする
一番目の「逆立ちをする」は「重力がバストの形を変えてしまうなら、体に対して重力を逆さに働かせてやれば良い」という考え方でしょうか。2番目の「ジャンプする」という答も上向きの強力な力を与えてやろうという、同じような考え方をして生まれたアイデアかもしれません。
…もしも、そういう考え方をするのであれば、無重力状態に近くするのが一番良くて、ジャンプしたり逆立ちしたりしてしまうと、余計に垂乳根の母になってしまいそうにも思えます。
「昆虫採集や川遊びで網を振る」というのも、具体的で楽しめます。この考え方のベースにあるのは、網を振ることで胸筋を鍛えることでバストアップしよう、というアプローチでしょうか…。網を振る女性の心の中をのぞいてみれば、実は「バストアップ!」という吹き出しが浮かんでいたりするのかもしれません(笑)。
「口を閉じてイーとする」…これは、本当にわかりません。これは、何かの黒魔術なのでしょうか?口を閉じてイーとすると一体何が起きるのか…ご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひとも教えて頂けないでしょうか?
2012-05-14[n年前へ]
■「横浜(関内)の出島」と「サーマルランド」
神奈川県の横浜の中心部に関内駅があります。関内という名前は「(江戸幕府が決めた)関所に囲まれた”内側”」だからです(「日米修好通商条約で”関内”が開港地に選ばれた地形的な理由」と「”関所”の内側だから”関内”という理由」)。つまり、横浜の関内という場所は、出入り口が限定された”出島”という存在だったのです。
海と運河と川に囲まれた横浜に入るために…橋が架けられました…幕府はこの橋の畔に関所を設けました…これより内側の”横浜区域”は”関内”とよばれ…
神奈川宿と横浜
電気回路基板は、実は、そんな横浜”関内”のような「出島」で満ちています。
右に貼り付けた回路基板の拡大図、(C18とマーキングされた上の)右と左の接点を眺めてみると、右の接点だけが、まるで出島のように、行き来(往来)を閉ざす構造になっています。
これは、サーマルランドと呼ばれる構造です。GNDという名の「巨大大陸」に対しては熱が伝わり過ぎるので、その伝熱を制限するために、GNDはこんな十字を介した(まるで出島のような)構造にするのです。広い大地=グラウンド(Ground)は、大地という名前を付けられているのに、その広さがために「出島」のような配線がされているのです。
というわけで、数ミリ角のサーマルランドに、江戸時代に作られた横浜(関内)の出島を連想する初夏の夜、です。
2013-05-14[n年前へ]
■Youtube動画をMP3ファイルとして保存する「Windowsアプリケーション」を作りました
Youtube動画をMP3ファイルとして保存するRubyスクリプトをWindows用アプリケーションにしておきました(/misc/ruby/youtube2mp3)。解凍した フォルダ中にあるyoutube2mp3.exeアイコンに、変換したいYoutube動画のURL並べたテキストファイルをドラッグ&ドロップすると、動画ファイルをMP3変換したファイル群が自動で(Firefoxで指定されたダウンロードフォルダに)ダウンロードされていくというアプリケーションです。
つまりは、前回作成したRubyスクリプトを、RubyスクリプトをWIndows Exe形式アプリケーションにするOcraを使いアプリケーション化してみた…という具合です。
Youtube動画の音声を(BGMとして)聴きたいと感じたり・考えたりしたことがあるWindowsユーザの方は、試しに使ってみると(もしかしたら)役に立つかもしれません。