2000-08-17[n年前へ]
2001-08-17[n年前へ]
■スタジアム 虹の事件簿 青井夏海
創元推理文庫 at マルサン書店仲見世店。北村薫、加納朋子が大好きな私は当然買った。落語や他の物語を重ねながら別の謎を解いていく「私シリーズ」や、別の童話の謎を語りながら日常の謎を解いていく「ななつのこ」とよく似ている。いや、その二つよりは今ひとつな「覆面作家シリーズ」に似ているかもしれない。この二人が好きな人は間違いなく買いだろう。
だけど、ちょっともったいない。私の趣味としては、(デビュー作は)もっとキレイすぎるくらいに大団円に持っていってしまっていた方が好きだなぁ。
■ フォトモ—路上写真の新展開 非ユークリッド写真連盟
工作舎、ISBN: 4875023197。(リンク)
■"be where you want to be."
本当にこの言葉は面白い。でもって、"you add to it. it adds to you."と。というわけで、PalmがBe買収かぁ。 …なんで? from お笑いパソコン日誌。(リンク)
2002-08-17[n年前へ]
■A Finite Element Model of the Breast for Predicting Mechanical Deformations during Biospy Procedures
F.S.Azarら。これを新幹線の中で読んでるときに、隣にいたくごうさんから「その論文は何?」と言われたときにはドキドキものだったのだ。もちろん、「乳がんの早期発見」のための研究なわけだけれど、図を見るからに「巨乳をはさんで変形させている」ようにしか見えないのだもの。
■空気圧による力覚・触覚同時掲示デバイスの検討
川田ら。そう、空気圧による力覚・触覚と言えばアレである。絶対に空気圧の単位は「カップ」にすべきなのである。私はそう強く主張したいのである。
でもって、以前から某氏に「自分は触覚が重要なのだと思うのであります」と注文されていたのだ。だから、このデバイスを入手して、実験などを重ねたいと思うのである。
■風圧による力覚掲示方式による力覚表現の検討
鈴木ら。だーかーらー、ぜったいぜったい風圧の単位はカップにすべきなのだー。何故、国際標準に採用されないのか私には不思議なくらいなのだー。
■Adaptive skin-color filter
Kyun-Min Choら。画像中から皮膚色の領域を抽出するための手法。
色々重宝しそうなのである。
■街路空間における座り滞留に関する研究 原宿・表参道を事例として
小嶋ら。タイトルがちと堅すぎるような気も…。
■人物顔の加齢と皮膚老化のシミュレーション
Bastanfardら。
■Bayesian Estimation of Subpixel-Resolution Motion Fields and High-Resolution Video Stills
Richard R. Schultzら。連続する複数の低解像度画像から、高解像度の静止画を復元する。
これは以前から宿題リストに載っていたのだ。色々役に立つし。コードネーム「モザイクバスター」。
■線画領域を含む高精細画像の拡大
川口ら。低解像度画像から、高解像度の静止画を復元する。
「モザイクバスター」用。
■判別分析法を利用したぼけ画像の復元
尾関ら。もちろん「モザイクバスター」、ではなくてまじめな用途。
■線形フィルタによる二枚の合焦画像からの任意ぼけ画像の再構成
久保田ら。"RINg"はこれ用にバージョンアップするのだ。
■ぼけ強調により奥行き推定の高精度化に関する理論的検討
久保田ら。上に同じく。
■高精度画像シミュレーションシステム開発と新規カラーリバーサルフィルムの階調・色再現設計への応用
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■Multi-Color and artistic Dithering
V. Ostromoukhov。アートっぽいディザなど。大日本印刷の阿部さんのようなやつ。
■平面の正則分割に基づくハーフトーンセルの設計
東ら。エッシャーの話なども出てくる。
■Desighning a Sundial with Mathematica
from Mathsource。とてもキレイでおすすめ。
■「旅情」と「ベニスに死す」における奥行きの記述と評価
伊藤ら。画面深さの測定は手作業なのかな?しかし、「旅情」と「ベニスに死す」ってとこが良いなぁ。
■非線形な色空間変換を用いた電子口紅手法
加瀬沢ら。
■絵画から学ぶイメージング技術 肌色の表現
吉田ら。「好み的には」好きな話。定量的な話としては難しそうなところもあるんじゃないかと思うが。
■絵画から学ぶイメージング技術 テクスチャー解析
久保ら。上に同じく。
■複数解像度画像を用いた高精細モザイク画像の生成と掲示
設楽ら。複数の画像をつなぎ合わせ一枚のパノラマ画像などを生成する。
■印刷文字の可読性(第一報)可読性の概念と過去の研究の解説
川合ら。第二報以降も探さなきゃ。
■印刷文字の可読性(第二報)ドット文字の密度と可読性・美的評価の関係
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■Nグラムモデルとクラスター分析を用いた漢文古典テキストの比較研究 「般若心経」の異訳の比較を例に
師 茂樹。あー、漱石の「文学論」をどこかの出版社に文庫本にして欲しい。
■MPIによるGIMP並列化
増田ら。
■Anamorphoses. Optical oddities of the renaissance or sources of the science of image processing?
TOMILIN M.G.。歪像描画法について。
■三次元画像エトセトラ
桑山氏にコピーして頂いた一連の資料。
■高品位電子映像による、写真に記録されていた”カメラ前の像”再現の可能性
宮原ら。なんだか奇々怪々なお話なのだけれど、何か惹かれるところもなんだかあるのが気になる。
■二台のCCDカメラを用いた物体の三次元空間位置測定
堤ら。
使いやすいこの手のソフトがあれば色々重宝するんだけど。いや「巨乳ビジョン」に限らず…。
■Depth from Defocus Using the Hermite Transform
D.Ziouら。
まさかこれが「巨乳ビジョン」に変わるとは作者が聞いたら嘆くに違いないのである。
■女性化ならびに子供化変形を施した顔の魅力度の分析
伊師ら。モーフィング技法を用いて「柔和性・幼年性・美感性」などと魅力度の因子解析を行った。
■反射散乱波の重合による地中映像化の構成法
吉住ら。下のリンク先みたいのも業種によっては重宝するかと。(リンク)
■RMAP: a system for visualizing data in multidimensional relevance space
Jackie Assaら。「さまざまな情報がどのように散らばっているか」を解析し、可視化する。(リンク)
■Visualizing Science by Citation Mapping
Henry Small。引用のリンクから「色々な科学間の距離」を推定する。(リンク)
■人間の許容限界ハンドブック
関ら編集。朝倉書店。
■A Computational Model of Color Perception And Color Naming
Johan Maurice Gisele Lammens。
なかなか情報源として面白い感じだった。以前コピーしたリンクは消えちゃったのかな?
■je te veux
きっかけは佐藤B作の着メロなんだけど。(リンク)
■写真に写る「廃墟」
「写真って一瞬の時間をフィルムに焼き付けるじゃないですか、その中に生と死のコントラストを納めるのが廃墟を写す場合には容易だから。生と死のコントラストが持続しているのが廃墟だから。」
なるほど。 from どこかのテレビ番組。
2003-08-17[n年前へ]
2004-08-17[n年前へ]
■仮装大賞@PEPSIのCM
「仮装大賞のピンポン芸がペプシのCMの中に採用され、5月中旬から世界で放映されることになった」というニュースがあったが、それがこのPEPSIのCM。面白い。 from ぽいんつさんのブログ.
■「まかせず」「頼らず」「あてにせず」
少し前のメール。
>At 09:55 04/06/22 +0900, Jun Hirabayashi wrote:>>平林です。体調を崩されているということですが、>>大丈夫でしょうか?>>シタッパーズをこき使わないと、プレイングマネージャーは>>しんどいんじゃないでしょうか?> To: Jun Hirabayashi> 「しんどいん」件も、問題なしです。> 人に「まかせず」、「頼らず」、「あてにせず」> 何でも自分で見られるって素晴らしいじゃないですか!ね これってとてもいい感じですねぇ。「まかせず」「頼らず」「あてにせず」 その先にある困難はさておき、私が思う「理系」のひとつの鏡の言葉だ。自分にとっての誠実な「軸」で良いか悪いか、そして、それを実現できるか否か、それが、「何でも自分で見られるって素晴らしいじゃないですか!ね?」という言葉には詰まっているような気がする。
2005-08-17[n年前へ]
■PAPASON CHAIR
最近なぜか見かけない「PAPASON CHAIR」座ったときの(というよりはソファの中に体が収まったときの)心地良さは格別。
■相手の機嫌を調べるソフト
「MITが開発した、電話で話している相手の声の状態からストレスのレベルを測定し、相手の機嫌を調べるソフト」に関する「MIT、通話中の態度を改善するソフトウェアを開発」とそのソフトウエアのアルゴリズムの元になった論文(PDF).
■「地震波が集まってくる…きっとくる」
私が住んでいるのは静岡県沼津市。昨日の地震の後、地震研究中@東大地震研 氏に「東南海地震が起こった場合、御前崎から沼津にかけて地震波が集中するのではないか」と言われました。
なんだかとてもブルーになりつつ、地球シミュレータで計算された東南海-東海地震の揺れの様子を眺め直すと、さらにブルーになりました…。ちなみに、沼津は伊豆半島の西(左)の付け根辺りです。これは、地震波が最も東側に偏る(私からすれば)最悪に近いケースであるようですが、やはりブルーです。
ここはひとつ、川崎・東京の辺の人も一緒にブルーになってみませんか?遠い割に結構揺れが大きそうですしね…。
■Microsoft Education Pack for Tablet PC
Tablet PC上で手書き入力で数式計算をしたり、といったような学生用ソフトをまとめたMicrosoft Education Pack for Tablet PCが公開されている。デモ画面はEmily Rimas - Tablet PC Education Pack revealed #などからも見ることができる。
■おとなりページの変遷
自分のサイトのはてなアンテナのおとなりページがどのように変わったかを眺め、「テキスト・サイトがずらりと並んでいたものが、ブログばかりになっている。何が変わったのかといえば、私の文章の書き方が変わったのでしょう」と書く「見事にツールに飲み込まれたな、と思う」
変わったのは他の書き手も同じかもしれない。つまりは、テキスト・サイトを書く人が減っているだけかもしれない。あるいは、もしかしたら、読者自体が変わっているということもあるかもしれない。ちなみに、右のサムネイルはhirax.netとinside outのおとなりページ。
■PSP上でWindows 95とLinuxを動かす
PSP用にx86のエミュレータであるBochsを移植し、PSP上でWindows 95とLinuxを動かしたというWindows and Linux on the Sony PSP.
■Blogger for Word
Microsoft Wordにアドインをインストールすれば、WordからBlogger blog に記事を書いて投稿することができるBlogger for Word.
2006-08-17[n年前へ]
■ストレス・フリーのホワイトボード「らくがき」術
仕事打ち合わせの時は、大型のホワイトボードに液晶プロジェクターでPCの画面を投影し、必要に応じてホワイトボード(つまりPCの画面)にホワイトボード用のペンで書き込み(説明文や説明用の図)を書き入れていくことが多いです。そして、その画面に関して話し終わったら、デジタルカメラでそのホワイトボード画面(PC画面+ペンによる書き込み)を撮影して、次の話題にうつるわけです。時には、プラズマ・ディスプレイを使った説明などでも、そんな画面への(ホワイトボード用のペンを使った)書き込みをして、周りを驚かせてしまうことがあります。
ところで、自分のノートPCを使っている時や、他の人のノートPCを使って作業をする時には、ちょっと面白い「テクニック」を使います。それは、(文房具屋さんで普通に売ってる)「透明の下敷き」をノートPCの画面に重ねて、その上に自由自在にホワイトボード用のペンを使ってカラフルに書き込みをする、というテクニックです。つまり、普通のノートPCをタブレットPCであるかのように使うわけです。使い慣れた「ホワイトボード用のペン」を使う分、タブレットPCよりも直感的に思えたりもします。例えば、そんな例を動画でお見せすると、「こんな感じ(動画を三つほど右に置いておきます)」になります。あるいは、その動画例からいくつかスクリーンショットを作ってみたのが、下の画像です。
これが私の「ストレス・フリーのホワイトボード"らくがき"術」です。「説明上手になれる「らくがき」の技術」や「ストレスフリーのホワイトボード術」に影響されて、ちょっと書いてみましたが、考えてみれば「仕事」じゃなくて"らくがき"なので、ストレス・フリーなのは当たり前のような気がしてきました。しかも、この動画で示した例なんて、「仲間由紀恵をめがねっこに変えてるらくがき」です。ストレス・フリーなのが当たり前、かもしれません。…けれど、気分転換くらいにはなりますし、説明をしたりする時にもちょっと便利で面白いテクニックです。騙されたと思って、「透明の下敷き」と「細くて小さなホワイトボード用のペン」を文房具屋で買って、持ち歩いて使ってみるのはいかがでしょうか。
ちなみに、この動画中で、ブラウザ画面の左横でピョコピョコ動いているのが「眺めたWEBページ内容をすべて(本文つき)インターネットショートカットとして保存するアプリケーション」です。
2007-08-17[n年前へ]
■永井ペンギン博
(FM STATIONの表紙や山下達郎のFOR YOUのジャケットは鈴木英人が描いていたが)大滝詠一・山下達郎・伊藤銀次・佐野元春・杉真理らによるナイアガラトライアングルのLPジャケットを描いていたのは鈴木英人ではなく永井ペンギン博だった、と教えて頂きました。
A面で恋をして…ドーナツ盤の上であの時代に流れていた"共有"印象が、あんな近代的な版画で表されるようなイメージだったのでしょうか。
■「面白いこと」
暑い夏に考えたこと from n年前へ
自分にとって「面白い」か「否」か、「好き」か「どうでもいい」か、という軸で行動している理系な人々なら、よく見かけるかもしれません。
マンデルブロしか能がない専用のハードウェアを作ってしまいました。…と言うのは簡単なのですが、完成まで実に丸2年かかりました。
なまじ才能をひけらかしていると、天寿を全うできない。
「どのように手振れしたか」がわからないシステムの場合、「自然な画像とはどのようなものか」という理解が重要になります(多分)。
1914年のイギリスとドイツはクリスマスに一時休戦に入る。イギリス人将校とドイツ人将校はお互いの家族の写真を交換して見せ合う。他の兵士達はサッカーに興じている。
私はパンの耳で食いつなぐような貧乏学生だったので、人件費は労力でカバーが基本方針でした。ゆっくりと時間をかけて、とにかく楽しく設計した事を覚えています。
例えば、二次元キャラが写っている画像、あるいは、三次元の現実人間キャラが写っている画像…どんな画像かによって「自然で、あるべき姿」は異なります。
建築の材料には使えない曲がりくねっている木そんな役立たずの木は、切られることがなく天寿を全うする。
2008-08-17[n年前へ]
■「姿造り」の刺身はどこに行った!?
京都近くの田舎町 駅近くの居酒屋で飲んだ。刺身盛り合わせを頼むと、大皿に刺身が「姿造り」で乗せられてきた。「姿造り」の刺身を持つ店員さんに「さっきまで泳いでたんですよ~」言われ、うんうんと頷きながら食べようとして、不思議なことに気が付いた。この「姿造り」は本当にさっきまで泳いでいたのだろうか?
「姿造り」の魚は鯵(あじ)か何かに見える。けれど、鯵(あじ)の刺身は皿の上にはない。サーモンやマグロやヒラメの刺身、あるいは、イクラなどはいるけれど、「姿造り」の鯵(あじ)の刺身はどこにもない。「姿造り」の刺身はどこに行ったのだろう!?
刺身は捨てて、「姿造り」の頭と骨周りの肉と尻尾だけを残し、他の魚の刺身とともに皿の上に乗せたのだろうか?それは、少し変な気がする。…ということは、この「姿造り」が「さっきまで泳いでた」という「さっき」は、ずいぶん長い「さっき」かもしれない。さらに、その長い間に、この「姿造り」は何回もの舞台を経てきた古参名優に違いない。
「姿造り」が、本物の「姿造り」でないのは、安い居酒屋なのでどうでもいい。ただ、「姿造り」がどういう処理がされているのかについては、とても興味をそそられた。この名優には、何か変色を抑えたり、劣化を抑えるような化学的処理、つまりは何か特殊な化粧がされていたのだろうか?ちなみに、尻尾は水気もなくかなりの古さを感じさせていた。しかし、背骨周りの肉はまさに"flesh color"で生々しい色だった。一体、どういう仕組みになっているのだろうか。
2009-08-17[n年前へ]
■エクセルという黒魔術
Excelは「スケッチブック」としては素晴らしい、と思っている。それほど複雑でない処理を、思いつくままに描くのには、とても素晴らしいソフトだと思う。
しかし、それを「繰り返し」使おうと考えてしまったなら、いきなり、驚くほどの時間を消費するブラックホール・モドキに変わる。もっとも、浪費した時間に応じて、少しの結果を出してくれるところが、単なるブラックホールではない。だからこそ、たちが悪い。
かといって、Excelと関わらないわけにはいかないことも多い。そんなときは、プログラミング言語を使って、エクセルファイルに対して処理を行うことになる。たとえば、Ruby で.xlsファイルを読むことができる"Parseexcel"のようなライブラリを使い、データ処理を行うことになる。
たとえば、多数のエクセル(.xlsファイル)に対する処理をしなければならないことも多い。そんな時は、こんな具合のRubyスクリプトを書くことにしている。たとえば、これは、引数で渡したディレクトリ中にある.xlsファイルのB3セル(row.at(2) if line==3)の値をすべて足した結果を出力するスクリプトを、動作確認しないまま書いてみたものだ。
require 'parseexcel' files=Dir::entries(ARGV[0]) files.delete_if!{|v| true unless /\.xls$/=v} } sum=0.0 files.each{|file| wb=Spreadsheet::ParseExcel.parse(file) ws=wb.worksheet(0) line=1 ws.each{|row| sum+=row.at(2).to_f if line==3 line+=1 } } puts sum.to_s
もちろん、"parseexcel"を使うためには、
gem install parseexcelという具合でparseexcelライブラリをインストールしておく必要がある。また、企業内で使うような場合、つまり、Proxy内からインストールする場合には、
set http_proxy=http://proxy.hoge.co.jp:8080 set http_proxy_user=hoge set http_proxy_pass=hoge gem install parseexcelというように、Proxy(とユーザ名・パスワード)の設定をしておかなければ、インストール作業ができないことも多いかもしれない。
それにしても、エクセルは本当に黒魔術だと思う。しかも、強力極まりない黒魔術である。色んなことが簡単にできるがゆえに、実に色々な状況で使われる。本当に役立つことが多いのも、否定のできない事実である。しかし、とてつもなく時間を浪費する輩なのである。
2010-08-17[n年前へ]
■夏の夕焼け空には「蜻蛉(トンボ)」が似合う
真夏日の夕暮れ、駐車場の隅に立ちつつ夕焼けを眺めていると、トンボが飛んでいました。トンボは目の前の花に止まり、しばらくの間、目と顔をクルクル回していたかと思うと、飛び去って行きました。
蜻蛉と書けば、カゲロウとも読めますし、トンボとも読むことができます。その逆に、カゲロウという響きを聞くと、「陽炎」という文字も心に浮かびますし、「蜉蝣」というようにも響きます。真夏に見る陽炎と、空に浮かぶ蜻蛉は全然違うものなのに、なぜか似た気持ちを起こさせます。
夏の夕焼け空には「蜻蛉(トンボ)」が似合います。そんな魅力な景色を、ケータイで動画をマクロ撮影してみたのが、下の動画です。
2012-08-17[n年前へ]
■夕暮に輝く「夏雲の尻尾(シッポ)」
湿気て暑い夕暮れ時、「シッポを垂らした雲」たちが空に浮かんでいました。日没を過ぎて、地平線の無効から夕日が雲の尻尾を赤く照らしています。
雲から伸びるシッポ(尻尾)は「尾流雲」と呼ばれ、雲から降り落ちる雪や雨です (参考:「雲のシッポ」の中に入ってみた。, 雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」)。 雲からこぼれ落ちていく雪や雨が、地上に届く前に空気中で蒸発し、シッポのように見えるのです。
まだまだ蒸し暑い真夏日の夕方、空に浮かぶ雲が垂らす赤白い尻尾は、それは「雨」なんだろうか?それとも「雪」なんだろうか?と考え・想像すると、何だか少し涼しくなってくる…わけもなく、昔ながらの蒸し暑い「日本の夏」を感じる夏の夕暮れ、です。
2013-08-17[n年前へ]
■「よく跳ね返るスーパーボール」を超高速で跳ね返した時でも「反発係数」は大きいか!?
野球の(公式)硬式ボールは「反発係数が0.4程度」ということになっています(参考:反発係数の測定方法)。こうした「反発特性の決まり」は、他の競技などでもあって、たとえばゴルフボールでは0.8程度(上限0.83)と定められています。
といっても、反発係数は「どのような(2つの)物体が」「どのような速度で」ぶつかるかによって異なります。たとえば、ゴルフボールでは「ゴルフクラブとボールの間の反発係数」ということになっていますが、野球の場合に定められているのは、「バットとボール間の(高速でぶつかった時の)反発係数」ではなくボールと「コンクリート壁面の間の(比較的低速でぶつかった時の)反発係数」ということになります。どんな(材質で形状の)物体同士がぶつかるかで反発係数は異なりますし、その衝突速度によっても反発係数は変化します。
ゴルフボールの衝突時特性の研究結果を眺めると、衝突速度が速い場合には(衝突速度が遅い時に比べて)ゴルフボールの形の戻りが遅くなっていて・戻ろうとする力が小さくなっていて(Fig.4など)、ボールを打ったときの反発係数が低くなってしまうだろうことが見て取れます。
また、スーパーボールの「反発係数」は、私たちが手からコンクリート面に落とすような状況であれば0.9程度で、野球硬式ボールやゴルフボールの「反発係数」に比べて大きい値に見えますが、(手に落とすような状況より遙かに)高速に衝突した際も反発係数が大きいか…というと、そういうわけにはいかない気がします。
たとえば、ゴルフクラブがボールとぶつかる際のヘッドスピードは、(速い人の場合)秒速70メートル程度です。つまり、時速240キロメートルの新幹線くらいの速度です。この速度でスーパーボールに衝撃・変形を与えたとき、ごく短い衝突時間の間にゴム製のボールが元の形に戻ることができるか…というと、少し難しそうに思えます。
けれど、そんな想像は実験してみなければわからないわけで、野球硬式ボールの反発係数がニュースを賑わせたりした今日この頃(参考:プロ野球の統一球「わずかな反発係数の差」が「ホームラン数では一目超然」になるヒミツ!?)、「色んなボールの(さまざまな状況下で測定した)さまざまな反発係数を計ってみる」なんていう夏休みの自由研究も面白いかもしれませんね。