2000-12-15[n年前へ]
2001-12-15[n年前へ]
■スキップ
「スキップ」北村薫 新潮文庫。主人公は17歳の運動会の夜に眠り、目覚めた時には42歳になっていた。そして、夫と17歳の娘がいた。高校の教師をしている主人公の周りには、将来の進路に悩む生徒達や、卒業して大人になっていった生徒達や、そして、42歳の主人公を恋し見つめる17歳の生徒がいた。
「三十数年に一度訪れるという獅子座流星群を待ちながら…」という「リセット」と共に星がきれいな夜にでも読もうかな…。(リンク)
■ザク(量産型)
会社の後輩の結婚式の二次会で新宿。ものすごい人口密度でビックリ。
後半、なかなか当たらないビンゴ。商品はデスラー砲とかガンダムのゲルググのプラモとかマニアックなものばかり。新郎新婦も25.6歳くらいだし、私達数人を除けば、きっとみんな二十代だ。そんな品物に喜ぶ年の人達なのだろうか?うむむ? で、最後のほうで何とか当たったロボSさんは「ボク、これイラナイ」と量産型ザクのプラモデルを私にくれた。ちょっとうれしい。
2002-12-15[n年前へ]
■サーバー移転
明日からサーバー移転作業に入ります。で、クリスマスにはお引っ越しです。というわけで、その辺りでhirax.netはずいぶん不安定な状態になるかと思われます。何かお気づきのことでもあれば、メールでお知らせ下さい(メールもアヤシイモノだけど)。
■今日の発見 アルピニスト野口健
アルピニスト野口健の声は田中直子元外務大臣にそっくりだ。
2003-12-15[n年前へ]
■広重レンダリング・エンジン
「広重が見た日本橋」CGで当時の風景再現という記事のように-絵に描かれている江戸城は実際に見えず、富士山も左ではなく右側の視界の端に位置していたことが分かった-なんて言ってしまうとあまりにも当たり前の話に聞こえてしまうに違いない。「○×が判った」なんて言ってしまうと、少しばかりつまらない。やはり、ここはその過程をもっと伝えるべきだろう。例えば、古地図の幾何補正に関する研究の中の江戸時代から現代に至る溜池地域のモーフィングなんていうのも、その面白さは「結果」で表現されるものではないに違いない。
ところで、広重が描いたパースペクティヴ、単純なカメラではありえないパースペクティヴのような空間変換を実現するレンダリング・エンジンなんてどうだろか?特殊な幾何学変換により、実際にはありえない構図、だけど面白い構図を描き出す広重レンダリング・エンジンなんて少し欲しくなったりはしないだろうか。
■他の誰かのパースペクティヴ
あるいは、広重に限らず他の誰かの視点から見た世界を描いてくれるレンダリング・エンジンなんていうのも見てみたい。何処かで眺めた景色やゆったり読んでる小説や、ありとあらゆる風景をスイッチ一つで「他の誰かのパースペクティヴ」でレンダリングし直してくれるメガネがあったら、面白いかも。
他の人が眺める世界を眺めてみたら、きっとそれは不思議に歪んだ景色に見えるに違いない。それどころか、逆さメガネをかけた時のようにとても耐え難く感じるかもしれない。あるいは、少しの時間眺めていれば、そんな景色にも慣れてくるのかもしれない。
■あなたが生まれた時に、時を同じく生まれた光
あなたが生まれた時に、宇宙の何処かの星で生まれた光。そんな光を発する星、あなたが×際なら、×後年離れた星、を探し出してくれるBirthday stars。 from Going My Way
2004-12-15[n年前へ]
■C#やVB.NETで作成可能なGoogle Deskbarのプラグインを試す
.NETでカスタム・プラグインを開発できる「Google Deskbar」-C#やVB.NETで作成可能なGoogle Deskbarのプラグインを試す-
■勘違いエトセトラ
そういえば、(何時くらいだったかはもう忘れたが)少し前まで「プログラマと呼ばれる人達は誰でも、少なくとも一度くらいは自分好みのプログラミング言語を作ったことがある」なんていう勘違いをしていた。身の回りにプログラマなんていう超人(だと思ってた)が皆無で、そのくせネットで目に付く人はみんな「プログラミング言語作成なんか朝飯前」という感じに見えることもあって、そんな風に勘違いしていたのである。冗談でなく、本当にそんな勘違いをしていたのである。今思うと、思い出すだけで恥ずかしい話だ。
もちろん、その後それが大いなる勘違いであることを知り愕然とした。で、その時にふとこんなことを思ったのである。目立ち、目に付く人だけを眺めていたら、「プログラミング言語作成なんか朝飯前の」超人ばかりの世の中に見えてしまうかもしれないが(そんな勘違いをするや輩もそうそういないかもしれないが)、逆に身の回りだけの狭い世界だけを眺めていたら、そんな「プログラミング言語を仕立ててしまう人」がちらほらと存在することを夢にも思わないかもしれない。とにもかくにも、自分の狭い視野で勝手に世間を想像するのは止めにしよう、勝手に狭い世界を想像するのは止めておこう、と(自分の勘違いのヒドさはさておき)誓ったわけである。で、その結果「単なる優柔不断野郎」になってしまう、というところが哀しいところ。 from 思い出したきっかけは「ぽいんつさんのブログ. residual」
■幸せな生活を実現するための実験
「理想とする生活・働き方をITツールを活用して実行し、それぞれの理想を実現するにはどういったツールが有効なのか、どのような点が課題なのかを明らかにし、新しいライフスタイル・ワークスタイルの普及をはかる」という日本テレコムの実験.
2005-12-15[n年前へ]
■iPod with アラン・ケイの言葉
iPodを買った。iPodの背面に刻んだ文字はアラン・ケイの言葉"The best way to predict the future is to invent it." 「未来を予測するなんて戯言を言う前に、そんなものは作っちまえばいいんだよ」という言葉を試しに刻んでみた。そして、とりあえず1950から2000年までの50年分のヒット曲を入れてみた。そうしてみると、50年分の過去の音楽を入れてみれば、50年分くらいの未来の音楽が聞こえてくるような気がしてくる。
そんな音楽を聴いていると、何だかいつでも持ち歩きたくなってくる。…けれど、運動してるときに持ち歩くのはちょっとツライ。…だったら、いつも持ち歩くためのiPod nanoも別に買ってみよう。それには、他の何か違う言葉を刻んでみることにして。
2007-12-15[n年前へ]
■「国の歴史」と「家系図」
知人に「世界史の授業・講義の中で、中世ヨーロッパの歴史について何を教わるか」を聞いた。すると「戦争と結婚ですね」と言った。「(かつて習った中世ヨーロッパの世界史」を思い出すと)中世ヨーロッパの歴史(を学んだ授業の印象)は、国と国の間の戦争、国王家と国王家の間の結婚に尽きる」印象があるという。
「重要なイベントが戦争と結婚なら、中世ヨーロッパの世界史年表は、ほとんど家系図みたいな感じになるんですね?」と問い返しながら、それも一つの「当たり前の法則」なんだな、と納得した。国が一つになったり、あるいは、消えたりするイベントは、確かに戦争か王家の結婚くらいしかなさそうだ。それ以外のイベント、例えば、何らかの状況の変化で国が新たに出現するといいったことは、それほど頻度が高いことではないに違いない。
そんなことを考えながら、現代の家系図は一体どうなっているんだろうか?とふと思い「近現代・系図ワールド」を眺めてみた。すると、これが結構面白い。「白洲次郎」なんか、まるで現代歴史ミステリーの中の家系図のようだ。
2008-12-15[n年前へ]
■この世でいちばん大事な「カネ」の話
西原理恵子の「この世でいちばん大事な「カネ」の話」を読んだ。西原理恵子の叙情的なマンガを、「ぼくんち」「うつくしいのはら」を生んだモチーフ、そんなマンガの底にあるモチーフが訥々と語られている。
文字が大きい本だから、あっという間に読めてしまうかもしれないけれど、読んでいる本をふと汚してしまったり、やっぱり一人部屋で読んでみたくなったりするかもしれないから、買ってみても良いかもしれない。
才能なんて、だから天賦のものではなくて、ほとんどあとからもらったものだと思う。
でも、そんなにも劣悪で、人生に対する諦めだけを教えられる環境に生まれても、なお、自分で自分の人生をつくろうとする子どもがいる。
なぜ、その子に、そんなことができたんだと思う?
「希望」を諦めてしまうことを、しなかったから。
2009-12-15[n年前へ]
■ComThreadを使った「制御プログラムの作り方」図解編
以前、Rubyでテキストや(比較的単純低速な)バイナリデータ送受信のためのクラスであるComThreadを作りました(情報ページ)。それでは、どんな風に使うかということも、これまた以前、ComThreadを使った「制御プログラムの作り方」に書いたことがあります。
ComThreadという名前が、実にありがちな名前であるので、他のライブラリともしかしたら混同されているのかもしれませんが、「送受信に2つのポートを必要とするのか?」という質問があったので、「そんなことはないですよ」とここに書いておきます(もしかしたら、最初に作成した際の紹介記事の2番目の例が、機器間のシリアル通信をモニタリングする例だったから、そういう風に勘違いされたかもしれません)。
最初の記事の2番目の例、すなわち、機器間のシリアル通信をモニタリングする例は、AとBという機器間で行われている通信をモニタしたい、AとBは通常通り通信しあう関係にしたままで、その互いのやり取りを知りたい、という場合に、シリアル通信の内容を調べる、というプログラムです。つまり、簡略図にすると、A<->Bという関係をA<->PC<->Bというにしてやり、PCはAから受信した内容をBに送り、Bから受信した内容をAに送るわけです。だから、PCからみると、機器Aへの接続を行うCOMポートと、機器Bへの接続を行うCOMポートの2つが必要だったというわけです。
もちろん、それは2機器間の通信をモニタリングする例だったからで、(最初の紹介記事の)一番最初に挙げた例のように、1つの機器相手に送受信を行うだけであれば、当たり前のはなしですが、COMポートは1つしか必要としません。
さて、これだけではつまらないので、今日は、ComThreadを使った「制御プログラムの作り方」で書いたことを図にしてみました。つまり、前回、文章とコードで書いた内容を「図」にしてみました。それが下の図になります。
前回書いたように、(センサーやモーターといった)各ハードウェア機器に対するモデル・クラスをConThreadクラスを継承させて作り、また、制御を行うコントローラをThreadクラスを継承して作り、そのコンローラインスタンスに、各モデルのインスタンスを渡してやる、というのがComThreadを使い、複数機器を制御するのであれば、一番整理しやすいような気がします。
つまり、(各ハードウェア)モデル・インスタンス(スレッド)を作成し、コントローラ・インスタンス(スレッド)を作成して、(各ハードウェア)モデル・インスタンスをコントローラ・インスタンスに渡した上で、必要な期間だけそれらのスレッドを動かしておく、というようなスクリプトを作る、という具合です。
2011-12-15[n年前へ]
■「月食が赤かった」のは「地球の夕焼け」に照らされていたからだ!
「月食が赤かった」のは「地球の夕焼け」に照らされていたからだ!を書きました。一時間近くの間、空に浮かび続ける「赤い月」は…とても綺麗でしたね。
だから、あの皆既月食の夜、私たちが見上げた「赤い月」は、実は(遙か彼方の)地球の周りに輝く”夕焼け”に照らされた赤い月だったのです。 そんな”地球の夕焼け”に照らされて、赤く染まる月を、私たちがその地球の上から眺めていたのです。 …何だか、少し不思議で、とてもロマンチックですね。
2012-12-15[n年前へ]
■2012年に書いた「いろんなこと」~ hirax.net 編
2012年も終わりに近づいてきました。ノストラダムスの1999年の7の月がいつの間にか終わっていたように、マヤの2012年世界終末も、気づけばすでに過ぎていたようです。
今年は、一体どんな1年だったろう?と思い、2012年の間に(自分のサイト内で)書いたことを眺めてみました。こうしてみると、何の成長もない…というかむしろ後ずさりするくらいの1年だったことがわかります。まさに、「光陰矢の如し。少年老い易く、学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず…」です。
- 1月:おっぱい(プリン)食べ終わるまで帰れまテン〜AAAカップからGカップまで…キッチンでできる「おっぱいの科学」!?と(ヤング率的に)かなりヤングな「おっぱい断面方程式」
- 2月:「2011年の貿易収支赤字」主要因は「原発停止による燃料量増加」ではありませんと人が「聞きたい」と感じる話題のマトリクス
- 3月:「おっぱい曲面」で学ぶ「Julia言語の実用テクニック」とパワーポイント2011で作ったスライドを十年以上前のパワポを使って作ってみたら?
- 4月:百次方程式の係数を複素平面上で動かして、百個の解のダンスを眺め・楽しんでみよう!?とぼくらが見慣れた2次方程式のグラフは…「胸の谷間」の方程式だった!
- 5月:アニメONE PIECEの(ヒロイン)ナミの”弾む”胸の「振動特性」は意外に現実に沿っていた!?と日経BP『iPhone/iPadには”見えないデザイン”が込められてる』記事がホントかどうか検証してみた(エミュレータ編)
- 6月:「おっぱい曲面方程式」を立体(モドキ)プリンタで出力してみた!
- 7月:iPhone 4を「赤外線カメラ」にする「裏」技テクニックと透け透け水着の物理学 ~iPhone4で「裏」ワザ 編
- 8月:数学ソフトウェア Geo Gebra でハロー・オッパイ!と「AKB 48 を観る(自分の)視線」を追跡してみよう!?
- 9月:パノラマ画像で眺める「巨人阿倍の空中バウンド・ホームラン」の秘密!?と「Cカップのバストなんて実在するわけがない!」ことの数学的証明と(ブラジャー)カップサイズのパラドックスを解き明かせ!
- 10月:未来に生き残る職業は「プログラミング言語・環境開発者」と「ニッチで・けれど高価なものを作る人」と100円で作る「コンパクトデジカメ用背面ルーペ・ファインダ」
- 11月:「折る刃」式カッターが「最初だけ長持ちする」理由!?と「オシッコが捻れて見える」のは尿道の異方性と表面張力が原因だ!?
- 12月:女性が「欽ちゃん歩き」「ペンギン歩き」になる理由!?と無造作に「理系女性が着る白衣」のシルエットは意外にフェミニンだった!と「ビール・ピッチャー注ぎ」の科学 初等幾何学 偏
2013-12-15[n年前へ]
■Mathematica搭載Raspberry Piで自分だけのWolfram Alphaを作ってみよう!?
Mathematica が搭載されたRaspberry Piを計算サーバにして、自分だけのWolfram Alphaを作ってみることにしました。手順はとても簡単で、
- Raspberry Pi でMathematicaカーネルを起動し、接続待ち状態にする
- 外部PC上で、入出力フロントエンド&Raspberry Pi に接続を行うWEBサーバをIronRubyで動かす
必要な手順のうち、初めの「Raspberry Pi でMathematicaカーネルを起動し、接続待ち状態にする」のは、Raspberry Pi で /opt/Wolfram/WolframEngine/10.0/Executable/ にある math (もしくは wolfram )を起動し、
link = LinkCreate["1234", LinkProtocol->"TCPIP"]とでもして、適当な空ポート(上の例では1234ポート)で接続待ち状態にします。
その状態で、これまでに何回か書いたMathematicaに接続して計算処理や入出力処理を行う IronRuby のコード(参考:「MathematicaPlayer+IronRubyでMathematica風AJAX WEBアプリ」の動作動画 )から、Raspberry Pi 上で動くMathematica カーネルにリモート接続をさせます。必要なことは、(たとえばこんな)以前のコードでカーネルに接続する箇所(MathLinkFactory.CreateKernelLink)を下記のような引数として動かすだけです。-linkname オプションの後に並べるものは、ポート番号とRaspberry Pi のIPアドレスです。
kernelLink = MathLinkFactory.CreateKernelLink( "-linkmode connect -linkprotocol TCPIP -linkname 1234@192.168.0.1" )
こんな風にすると、Raspberry Pi を計算エンジンにしたWEB サーバなんかを簡単に作ることができます。スマホ等から色んな処理やデータ入出力をさせて遊んでみるのも面白そうですよね。