2003-01-27[n年前へ]
■カラーマッチングについて
何日か前のことだ。わきさんの弟子のSさんが色合わせで苦労していた。わきさん直伝の色合わせ方法一筋だったSさんが、色合わせソフトを初めて使ってその使いやすさに驚いていたのである。刀が鉄砲に負けたように、どうやらわきさん直伝の色合わせ方法がカラーマッチングソフトに負ける時代になったらしい。伝統を守り抜くSさんが認めるようになったので有れば、それはもう時代の流れは止められないとしか言いようがないのである。
そんな風に、仕事柄綺麗な色で鮮やかな景色を出力しようとして四苦八苦することは多い。CMYKで印刷する以上RGBの世界はどうしても思ったように色を出すことなんかできない。だから、抜けるような明るい海の青や、眩しいような明るい赤色の世界や、生き生きとした明るい緑なんて実際問題出力することはできなかったりする。どうしても濁った色の世界になってしまって、途方に暮れたりする。それが、大切な仕事のサンプルだったりすると本当に途方に暮れてしまう。
だけど、と思う。濁っていたり、鮮やかでなかったり、上手く色を載せることができなかったりはいつだってするのだけれど、汚くてイヤな色なんか決して無いと思う。その色に満足できないということはあるかもしれないけれど、その色が綺麗に鮮やかに出すようにするのがぼくらの仕事なんだと思う。ぼくらはいつだって本当の色がどんな色だろうかとも考えているけれど、汚くてイヤな色なんかやっぱり決して無いと思う。そんな色を上手く出せない自分をもどかしくも思ったりもするけれど、きっといつか思うような色で出せるんだと思っている人は多いと思う。ぼくも含めてそう思ってる人は多いと思う。
■リアルな差し棒
昨日、100円ショップで「指さす手」を見かけて思わず買ってしまった。で、作ったのが自分のための「リアルな差し棒」。これまでの差し棒はどうも「指差している感じ」が欠けていたし、PCのキーボードを押したりもなかなかできなかった。しかし、この「リアルな差し棒」であれば、そんな問題はぜ〜んぶ解決なのである。これを右手で空に向けて左手を腰に当てれば、目立ちまくりのサタデーナイトフィーバーなのである。忙しいのに一体私は何をやっているんだか。
■ポジティーブの世界
「われわれが写真を通じてみる世界は常にポジティーブの社会でなければいけないんじゃないか」土門拳 「カメラ」 1955/6
この言葉はどういう背景でどんな風に語られたのだろう、これまで聞いたことがなかった。とても気になるので、週末に図書館にでも調べに行ってみるのだ。
■ツララに注意
先週末の新穂高温泉ではカツイエさんと滑っていたのである。というわけで、露天風呂の写真はよく見てみると(よく見なくても)、カツイエさんが全裸で写っているのであった。で、風呂に入っているときに上から落ちてきたつららが私の腕をえぐり風呂に落下したのだった。つらら恐るべし。腕で本当に良かったのである。あれが、目の近くにでも当たっていたら大事だったに違いないのである。