2005-07-14[n年前へ]
■「過去」の長さと同じだけ先の「未来」が見える
先日、画像関連の資料集を執筆した人に、「何か資料をまとめるという作業をすると、すごく勉強になりますよね」なんていうことを言った。すると、「そうですね。だけど、製品の仕様書はなかなか書けないですね」「仕様書をきっちり書いて始めて気づくことも多いんです。けれど、どんどん変わっていくフェーズが多いので、そういう時に書いてもなかなか実にならないような気がします」と言われた。その時に、ふと
過去から現在の「何か」について考える、ということをすると、その「何か」の長さと同じだけ先の「未来」を知ることができるような気がします。というようなことを答えました。
例えば、「過去から現在までの二十年間のこと」をまとめるという作業をすると、現在から二十年先までの未来が見えるような気がします。もしも、「半年間くらいの仕事」を考え直してみたら、現在から半年先までの未来が見えてくるような感じです。それがほんの三日分の仕事なら、見えてくるのは明後日くらいの景色だと思うのです。未来を知りたいときに、その瞬間の最先端のことを調べてみても、ほんの一瞬先の未来しか見えないんじゃないのかな、と思うことがあります。知りたい先の未来の分だけ、過去に遡ってみるのも良いかも、と思ったりするのです。
■品川コクヨホール
「表計算ソフト(エクセル)を用いたシミュレーションの実習」のティーチング・アシスタント。参加者が操作するノートPCの画面を後ろから眺めていると、「あぁ、ここがわかりにくいんだな」という箇所が手に取るようにわかる。よくありがちな、「表計算ソフトで○×計算」のメリットと陥りがちな落とし穴がちょっと見えたような気もする。