2007-07-14[n年前へ]
■時間や比率やその他のこと
from n年前へ.
過去から現在の「何か」について考える、ということをすると、その「何か」の長さと同じだけ先の「未来」を知ることができるような気がします。 未来を知りたいときに、その瞬間の最先端のことを調べてみても、ほんの一瞬先の未来しか見えないんじゃないのかな、と思うことがあります。知りたい先の未来の分だけ、過去に遡ってみるのも良いかも、と思ったりするのです。 「過去」の長さと同じだけ先の「未来」が見える
一万人の中の一人、それを多いと思うか、少ないと思うか。「一万分の一」は「1m * 1mの白」の中の「1cm*1cmの黒」と同じ。少ないように思える「一万分の一」も、決して見えないほど小さくはない。 一人と一万人
そうして私はいつからかハローワークに行くのを止めてしまった。行ってみたところで代わり映えのない掲示ばかりだったからである 呉エイジ 「ホームページの星」
■デッサン技術と画像処理プログラム
画像加工サービス "Imagination You Make"の中に含まれている「画像をイラストレーション風に加工するプログラム」は、割に時間をかけて作った。何しろ、Imagination You Make の1機能として、このイラストレーション化プログラムを作ったのではなく、イラストレーション化プログラム用のフロント・エンドとして、(Ruby on Railsの勉強がてら)Imagination You Makeを作ったのだった。Imagination You Makeが出力する解像度ではわからないが、イラストレーション加プログラムの出力はベクトル化処理もされていて、PostScriptとして出力を保存することもできたりする。…その後、Railsで動くサービス側に興味を惹かれたこともあって、「画像処理ジェネレータ・サービス」を作り出す"Imagenerator"を作ってみたりもしたけれど、やはり、本来の「画像をイラストレーション風に加工するプログラム」を作り直す作業は続けている。
「画像をイラストレーション風に加工するプログラム」の画像処理アルゴリズムを作るために、さまざまな試行錯誤を繰り返した。それと同時に、デッサンやイラストレーションや油絵や似顔絵書きなど、絵画に関するテキストを結構読んだ。「イラストレーション風に加工する」するために、「イラストレーション」がどういうもので、どういう風にすれば描けるようになるかをたくさんのテキストから学ぼうとした。
いろいろ実験してみて、普通 人物画や肖像画を描くときは、写真撮影ではないのですから、陰影とか明暗といったようなことは、あまり考えないでいいと気づきました。 安野光雅 「絵の教室」そういう絵画の教科書を読んでみた結果、試行錯誤の結果として作られた画像処理アルゴリズムが、デッサンやイラストのテキストに載っている「描き方」と瓜二つになっていることも多かった。これが、とても新鮮だった。処理アルゴリズムに正解なんてないだろうが、「そう悪くない答え」をプログラミングすることができたように感じ、楽しく気持ちの良い感覚だった。