2007-12-06[n年前へ]
■「サウスポー」と「南側の手」
「野球場の向きが(基本的には)バッターからピッチャー方向へ線を引いたとき、西南西方向以外を向くように作ってある」ということを何かの本で読んだのは、確か「サウスポー」の語源、左利きのピッチャーのことを、なぜサウスポーと呼ぶのか、ということを調べていた時だった。
口語で手のことをpaw(ポー)と呼ぶので、サウスポーという言葉は「南の手」という意味になる。野球場の向きが「規約で決まっている望ましい向き」ならば、左利きの投手は「利き手」が南側に向くことになる。つまり、南側の手からボールを放つ投手ということから、サウスポーという言葉ができたと、私が読んだ本には書いてあった(語源の真偽は定かではないとも書いてあったが)。
サウスポーの語源だけでなく、他にも「野球場の向き」を原因としている「何か」は他にもあるのかもしれない。野球規約に定まっている「野球場の向き」の原理、「夕日が選手の目に入るとプレーの妨げになるよね」という理屈から、他のたくさんの色んなことが導かれるのだとしたら、それは何だか小さなミステリー小説のようだ。