2008-10-13[n年前へ]
■「色差」と「世界」認識
「色の違い」を考えるとき、現状の色空間・色差定義式で気に入らないのは、その画像の(各部分の)コンテンツがその定義式の中に入っていないことだ。といっても、画像の各部部分部分の内容に応じた色差処理が行われるのは、早くても2015年くらいだろう、と思っている。つまりは、現状の技術レベルからすれば、難癖をつけている以外のなにものでもない話である。
けれど、色の違いを考えるとき、人それぞれの知覚の差を考えなければならないのと同じように、人それぞれの興味・背景文化を考えなければならないはずだ、とも思っている。少なくとも、未来の世界はそんな違いを、今よりもっと、吸収している世界だと信じている。
たとえば、私は海や空の色が好きだ。だから、青や緑の色の少しの違いがとても気になる。明るい空や海の色、淡い萌葱色、そんな色の違いは結構気になる。けれど、茶色辺りの色の違いはきにならない。これがきっと土をいじるようになったりしたら、急に少しの茶色の違いが気になり始めるに違いない。
きっと、誰しもそんな気にする色や気にする対象物があると思う。現在は、画像の各部分部分にタグ付けをする技術も生まれ来つつある。だから、きっと2015年くらいには、各領域のコンテンツ判別を含む色差定義式が生まれる・・・といいなぁ、と思う。その人それぞれの世界を踏まえた、「色」の違いの定義式が生まれ活用されると良いなあ、と思う。そうなるはずだ、と願う。