hirax.net::inside out::2009年02月02日

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2009-02-02[n年前へ]

不況時代の「PCの冷却部品の原価の変化」 

 おそらく、これから長い間不況は続く。そういった時代背景の中では、エンジニアと名乗る人であれば、当然、コストエンジニアリングを意識して材料費の動向に気をつけているに違いない。しかし、プロとは言えなくとも、テクノロジー好きな技術オタクだって、少しはそんなことを意識することがある。

 それはたとえば、こんな瞬間だ。PCを自宅サーバ用や実作業用クライアント用として組み立てようとする。そんな時には、部品選びをする。当然、冷却部品を選ぶ。その時どんな部品を選ぶかは、その時の経済状態を意識しながら・・・ということになる。

 もちろん、逆のシチュエーション、古いサーバー(もしくはクライアント用)マシンを捨てようとする時に、冷却部品に豪勢に「銅=Copper」が使われているのを見る。・・・そして、「この同は今は一体いくらだろう?」「一体、この冷却部品を単なる金属として売ったならばいくらになるのだろうか?」などと考える、こともあるに違いない。

 ここ数日は、銅は300円/kgくらいで推移している。1~2年くらい前のプチバブルの時代には、1000円/kgほどであったが、今はそれ以前と同じ程度の価格水準(300円/kgほど)に戻っている。



 道具箱をあさっていると、古いCPUファンを見つけた。銅で作られた、赤銅色に輝き、手に持ちつとズッシリ重いその(CPUファンの)冷却フィン部分の重さだけを(体重計で)量ってみると、ちょうど1kgである。つまり、材料費として300円ナリという計算になる。少し前の、高価格ノートや高価格PCなどでは、銅などが豪勢に使われている。

 ゴミとしてPCを捨てるときには、少しバラして貴金属をだけ集めてみたりするのも、そして、kgあたり単価を眺めてみたりするのも、技術オタクのエルドラド探しみたいで面白いかもしれない。

Copper冷却フィン冷却フィン