2009-06-08[n年前へ]
■「コレステロール番付」で食生活を考える
街を歩いていると、「コレステロール番付」という張り紙を見かけた。「コレステロールを多く含む食品力士」と「コレステロールの少ない食品力士」を番付表にしたものである。「コレステロールを多く含む食品力士」の横綱は鶏卵、続いて大関はうなぎ蒲焼である。関脇 鶏レバー、小結 牛タンと、その後は続く。いつも食べているものばかりなような気がするけれど、これらは「控えたい食品」だそうだ。
一方、「コレステロールの少ない食品力士」の方は、横綱 豆腐で、大関 赤身まぐろ、関脇 鶏ささみと続いている。こちらは、「摂りたい食品」ということである。ツナ缶とか、食パン・ゆでうどんといった、貧乏学生時代によく食べた食品が並んでいることに、少し驚かされる。あのビンボー食生活は、低コレステロールの健康的な食事メニューだったのだろうか?
もちろん、そんなことはなくて、バランス良く栄養素を摂ることが大切なはずである。コレステロールを摂取しすぎることはいけないのだろうが、炭水化物過多になってもいけないだろうし、鉄分・ミネラル・カルシウム不足だっていけないはずである。だから、「コレステロールを多く含む食品力士」の関脇 鶏レバーや、前頭 ししゃもだって、やはり控えてばかりじゃいられないに違いない。
しかし、このチラシは面白い。こういう風に見せるアイデアも楽しいが、一見同じような食品なのに、コレステロールの量が全然違っていたりすることにも新鮮な驚きを感じる。その最たるものが、コレステロール番付の「張出横綱の卵黄と卵白」だ。同じ卵の中にいるものなのに、両極端で全然違う。
味付きゆで卵をひとつ食べる時、口の中では、東と西の両張出横綱が舌という土俵の上で睨み合っているのだ。味わい深いのも当然なのである。