hirax.net::inside out::2010年09月20日

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2010-09-20[n年前へ]

目に優しい「ウィンドウ・システム配色」のマイ・コンピュータ 

 少し前、といってももう三十年くらい前、コンピュータ画面の標準のひとつが「黒背景に緑文字という配色」だったように思います。文字の部分だけが光る(光らせる)ので、その画面を見る人の目にも優しく、その画面を表示するCRT(カソード・レイ・チューブ=ブラウン管)にも優しい(=焼き付きが少ない)「ウィンドウ・システム配色」だというわけです。

 そんな中、WYSIWYG(ウィジウィグ)という言葉とともに訪れた、初代のMacintoshの白背景のウィンドウ・システムは新鮮でした。白背景だからCRTの寿命が短くなってしまうのではないかという懸念もされましたが、今では、そんな配色でないものを探す方が難しいくらいです。

 そう、今は、白背景でないシステムを探す方が難しいのです。けれど、白背景に黒文字を眺めていると目が疲れるし、それよりは、黒背景に緑文字という配色の方が目に優しいような気がします。白背景の画面を長時間眺めていると、目の疲れを激しく感じます。

 そういうわけで、たとえばOSXでターミナルを使う時には、黒背景に緑文字の"HOME BREW"スタイルを使いますし、(OSXの開発環境の)XCODEを使うなら(やはり似た配色の)”ダスク”に設定しています。Firefoxも、スタイルシートを無視して、黒背景・緑色文字で表示させるようにしています。…しかし、個別のアプリケーションの設定をすべてかえるのは面倒ですし、そもそも配色を設定することができないソフトウェアも数多くあります。

 一括配色設定できるようなウィンドウ・システムがあれば良いな、と時折思います。ウィンドウ枠やボタンといった部分のは移植だけでなく、アプリケーションが個別描画する部分も含めて「ある基準」のもとに、すべて統一的に色を変えることができたら、「自分の目に優しい・見やすく感じる」マイ・コンピュータを作ることができるのではないか、と想像したりします。

 今ではもう使われない言葉ですが、そんな「マイ・コンピュータ」があったら良いな、と思います。

目に優しい「ウィンドウ・システム配色」のマイ・コンピュータ