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2011-06-01[n年前へ]

「使い方がよくわからない」Microsoft オフィスの"黒い人"ベスト・スリー 

 懐かしき「Microsoft オフィスの黒い人(Screen Beans)」を100セット集めたパワポ・スライドを見返してみると、「このイラストは、一体どんな時に使うんだぁ!?」と感じさせる黒い人がたくさんいて、「PowerPointのイラストは使えないものばかり集めてる!?」の法則を思い出します。

 PowerPointのスライドによく登場する(していた)「黒い人」は下のような方たちです。彼らを適当に名付けるとしたならば、それは「指をさす人」です。彼らを「PowerPointスライド中にある”重要なポイント”などを指し示すために登場させられた”黒い人”」を眺めた記憶がある人は多いと思います。

 そういったよく使われた「黒い人」もいる一方で、「このイラストは、一体どんな時に使うんだぁ!?」と感じさせる黒い人たちも(PowerPointのイラストは”使えないものばかり”という法則があるくらいなので)当然ながらいるわけです。そんな「使い方がよくわからない」Microsoft オフィスの"黒い人"ベスト・スリーが下の3人(セット)です。左から順に「足かせを眺める人」「怒る人・土下座する人」「疲れ果てた人」です。

 プレゼンテーションスライドは人に「何かを理解し、同意してもらい、さらに何らかの行動を促す」ためにあります。これら3つの黒い人、「足かせを眺める人」「怒る人・土下座する人」「疲れ果てた人」はどんなシチュエーションに登場することが多かったでしょうか。

 「指さす”黒い人”たち」がアッパーな空気を醸し出すとしたならば、「足かせを眺める人」「怒る人・土下座する人」「疲れ果てた人」はかなりダウナーなスライドを作りたい時に重宝する性格役者たち…です。

「使い方がよくわからない」Microsoft オフィスの「使い方がよくわからない」Microsoft オフィスの「使い方がよくわからない」Microsoft オフィスの






2011-06-02[n年前へ]

Microsoft オフィスの「黒い人」画像をかき集めるRubyスクリプト 

 『懐かしき「Microsoft オフィスの黒い人(Screen Beans)」を100セット集めたパワポ・スライドを作ってみました』は、Rubyスクリプトを書き・実行することで「黒い人(Screen Beans)」を集めた上で、その画像群をPowerPointの自動スライド作成機能を使って仕立てたものです。

 Microsoft オフィスの「黒い人」ベクトル画像をかき集めるRubyスクリプト…そんなニッチで役に立ちそうにないものを欲しかる人はいそうにありません。…けれど、世の中には奇妙奇天烈な趣味嗜好を持つ人がいるかもしれないので、ここに貼り付けておくことにします。

base_url='http://office.microsoft.com/
 ja-jp/images/managementpreview.aspx?
 AssetId=PN000065000&ats=MP'
base_url2=
 'http://officeimg.vo.msecnd.net/en-us/images/'

require 'open-uri'
num = [nil,'2','3','4','5']
num.each do |n|
 uri=base_url
 uri=uri+'&page='+n if n
 open(uri) do |d|
  list=d.read.scan(/\.aspx">(.+?)<\/a>/).map{|a| a.join}
      list.each do |item|
        open(item+'.wmf','wb') do |file|
      open(base_url2+
  item.sub('MX','MC')+
  '.wmf?Download=1') do |img|
     file.write(img.read)
    end
   end
  end
 end
end
 このRubyスクリプトを実行すると、MicrosoftのサイトからMicrosoft オフィスの「黒い人」たちのWindows Meta File(WMF)をかき集め、ローカルディスク(カレント・ディスク)に保存します。Windows Meta FileはWindows 1.0からサポートされているベクター描画用フォーマットです。

 ちなみに「画像群からのPowerPointの自動スライド作成機能」というのは、PowerPointの「フォト アルバム作成機能」のことです。さまざまなフォーマットの画像群をもとに、それを並べたスライドを作りたいと思うときには、結構便利な機能です。

2011-06-03[n年前へ]

シンデレラ城から送電線沿いに福島第一原発に行ってみる 

 発電所から私たちが暮らす町まで、送電線を伝って電気が運ばれてきます。道沿いにある電柱や、その先の青空に浮かぶ電線群を眺めているうちに、送電線を伝い遙か遠くにあるはずの発電所まで行ってみたくなりました。

 東京近くにある夢の国、千葉県浦安市舞浜1-1(夢の国にも住所があるのが、夢をなくした現代風なのです)に行き、その夢の国中央に立つシンデレラ城から送電線沿いに発電所までGoogle Mapで旅しててみることにしました。…目指す発電所は、福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22番地、福島第一原発です。

 シンデレラ城から「新豊洲線」すなわち新京葉変電所と豊洲変電所を結ぶ送電線を追いかけて、さらに新京葉変電所と新古河変電所を結ぶ「新京葉線」を伝って北上し…新福島変電所を経て福島第一原子力発電所に辿り着くまでの動画が下に貼り付けたものです。

 「送電線」や「送電線を支える鉄塔」が好きです。電気という名前が付けられた「膨大なパワー」を、山を越えて・谷を越え、遙か遠くの町に住む人たちに運んでいくために立つ彼らの姿を、空を背景に眺めることが大好きでした。

 東京近くの海沿いにある夢の国から北に向かうと、同じく海沿いにある発電所まで辿り着きます。そこには、今どんな名前の「夢」があるのだろう、と考えます。今、あの送電線にはどんなパワーが一体どんな風に流れているんだろうか、あるいは、流れていないのだろうか…と考えます。

シンデレラ城から送電線沿いに福島第一原発に行ってみる






2011-06-04[n年前へ]

レンチキュラー・シートにサラダ油を振りかける 

 観光地に行くと、よくレンチキュラー・シートを使った立体絵画や立体写真を見かけます。「そんなレンチキュラー・シートにどんな映像が映っているか、そのシートを壊さずに調べてみよう」というクイズがありました。そのクイズを聞いた瞬間に考えたのは、「プラスチックに屈折率が近い液体、たとえば何らかの”オイル”をレンチキュラー・シートの上に垂らし、そして普通に上から撮影すればいい」というアイデアでした。そうすれば、レンチキュラー・シートはレンズでも何でもなくなり、ただの透け透け物体に変わるはず、というわけです。

 「そんな答えが合っているかどうか」を確かめたくて、念のため、手元にあった「レンチキュラー・シートを使った”分子構造”の立体画像」に(家にある材料の中では屈折率がプラスチックに近い液体である)サラダ・オイルを振りかけて、顕微鏡で真上から撮影したのがこの写真です。プラスチック・レンズにサラダオイルを振りかければ、当たり前の話ですが、レンズ効果はどこか遠くに消え失せて、レンズの無効にどんな画像が描かれているのかを自然に眺めることができるようです。

 「パズル」を解き、その答え・予想が合っているかどうかを確認する瞬間は実に楽しいものです。そして、答えや予想が間違っていたら「考え方・予想の仕方」にフィードバックをかけて、何らかの補正をかける、そして次の「掛け」をする…それもまた楽しい最高のギャンブルです。

レンチキュラー・シートにサラダ油を振りかけるレンチキュラー・シートにサラダ油を振りかける






2011-06-07[n年前へ]

100円玉サイズのiPhone接続ケーブル 

 とても小さな「コイン」サイズのiPhone接続ケーブルです。100円玉と同じくらいの大きさなのに、PC(Mac)とiPhoneをUSB接続できるケーブルに早変わりする「小道具」です。「あきばお〜6号店」のレジ左横辺りにぶらさがっていたものを630円ナリで買いました。

 充電もできれば、データ転送もでき、…そしてテザリングもできる、いつでもどこでも持ち歩くことができる、そんな「100円玉サイズのiPhone接続ケーブル」はお買い得・お勧めの一品です。

100円玉サイズのiPhone接続ケーブル100円玉サイズのiPhone接続ケーブル






2011-06-08[n年前へ]

電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」 

 先頭電車の一番前、運転席沿いのエリアを鉄っちゃんたちは「かぶりつき」と呼びます。…もしかしたら、「かぶりつき」という名前は一般的ではないかもしれませんが、とにかくその辺りの席には「フェライト100%な人たちが不自然なくらいに密集し、そしてみな前方を眺めているのです。

 ホームから列車に乗り込むと、極めて珍しいことに、「かぶりつき」に誰もいませんでした。そんな幸運を享受しつつ「かぶりつき」から車窓にカメラを向けて撮影したのが、電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」です。

 列車の中でカメラやビデオを取り出し・撮影することには躊躇せざるをえない今日この頃です。だから、直に眺めることが多いこんな「車窓から眺める景色」も、映像として眺めることは少ないように思います。

 車窓から眺めた20分弱にわたる「車窓の景色」を30秒に縮めてみたのが電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」です。…撮影者に鉄分が足りていなため、物足りない映像だとは思いますが、そこらここらはご容赦頂ければ幸いです。

2011-06-09[n年前へ]

セブンイレブン「ネットプリント」の出力代金を50%オフにする方法 

 セブンイレブンが徒歩1分のところにあることもあり、最近セブンイレブンと富士ゼロックスがやっているネットプリントを常用するようになりました。

 ネットプリントの料金は、基本的に「白黒・カラー別」「出力枚数」「紙サイズ」で決まります。両面プリントは出力枚数が少ないので安くはなるのですが、文章をただ読むのではなく、手直しをしたり・考えたことを書き込もうとすると、少し不便です。かといって片面出力だと両面出力の2倍の値段になってしまう…と悩んでしまいそうになるとき、便利なのが「白黒片面出力でA3用紙に2 in 1出力」です。

 ネットプリントは(白黒出力では)用紙サイズによらず1枚20円です。ということは「片面出力でA3用紙に2 in 1出力」して、A3用紙を半分に切ればA4出力1枚あたり10円にすることができます。つまり、何も考えずA4出力した時の50%オフにすることができるのです。

 ちなみに、もっと安くしようと考えるならば 「(適切にページは一された)n in 1」としてPDFを作成し、ネットプリントに登録しておくのが便利です。そうすれば、両面&(任意の)n in 1出力が組み合わさり、とても安くかみ出力を行うことができます。

 とはいえ、コストとメリットのバランスを考えたなら、1枚10円でA4白黒片面出力をすることができる「片面出力でA3用紙に2 in 1出力」が一番のお勧め、です。

2011-06-10[n年前へ]

ペーパーレス時代の「ラブレター」 

 ペーパーレスという言葉が声高にうたわれるようになったのはずいぶん昔です。

 かつて月曜日の山手線に乗れば、週刊ジャンプを広げ読む人たちばかりだったような気がします。けれど、最近はそういう人はあまり見かけず、手に持ったケータイをみつめる人ばかり、になりました。

 ペーパーレスが謳われる時代、恋を告白するラブレターは一体どんな姿をしているのでしょうか。…そもそも、ラブレターというものが、今も生き残っているものなのでしょうか?

読んでもらえるだろうか?
手紙を書こう、あなたに。
あなたに、ラブレター。

THE BLUE HEARTS "LOVE LETTER"

 中学生の頃、恋心を伝えるラブレターを書きました。相手の手間を楽にしようと、往復はがきに「つきあってください」と書き、返送用はがき部分に「はい・いいえ」と書きました。「選択肢」に○をつけ、返送用はがきを切り取って、郵便ポストに返送用はがきを投函するだけで済むので、相手が切手や封筒や便箋を用意するといった手間をかけることもなく、それはとても便利に違いない、と考えたのです。シンプル・イズ・ベストの心です。

 ラブレターを郵便ポストに投函してから数日後、「いいえ」に○がつけられた返送用はがきが帰ってきました。それが、私が一度だけ書いたことがある(恋心を初めて告白する最初の手紙という意味での)ラブレターへの返事です。シンプル・イズ・ベスト…だったかどうかはわかりませんが、答えはとてもシンプルでした。

 今の時代、ペーパーレスという言葉を聞く時代、「好き」という心を初めて伝えるラブレターというものは、一体どんな姿をしているのだろう?と首を捻ります。ペーパーレス時代の「ラブレター」は一体どんなものなのでしょうか?

2011-06-12[n年前へ]

「巨乳ビジョンLight」が帰ってくる!? 

 TV番組を観ていると、小森純 がセミヌード写真を撮ったとき「胸の谷間を描いてもらった」という話をしていました。そんなこともあり「やりすぎた乳の影グラビアが多い」という話を面白く読みました。

 十年近く前、「陰影」を手がかりにバストの形状認識を行う巨乳ビジョンLightを開発しました。胸の谷間を描く陰影を解析することで、光"Light"で照らされたバストの膨らみを導き出す技術手法です。

 最近は、スマートフォン上などで簡単に「デジカメ・プログラミング」をすることができます。巨乳ビジョンLight for iPhoneや、巨乳ビジョンLight for Androidを作ってみるのも面白そうな気がします。

 胸の谷間の陰影を見て、その陰影が自然なら巨乳を形作る曲面を出力する。その陰影が不自然で矛盾に満ちていれば、それすなわち「実解」を持たない虚乳というものであるに違いない…と出力する。 そんな「巨乳ビジョンLight」を十年ぶりにiPhone用として近々呼び戻してみようと思います。

2011-06-13[n年前へ]

ありとあらゆる「おっぱい」に対する真の理解者 

 ここ数ヶ月、「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべきか」という議論が繰り広げられてきました。そんな議論を交わす中で、ふと考えたことは、「粘弾性」に精通した工学技術者たちこそが、真の「おっぱい理解者」であるのかもしれない、ということでした。

 「おっぱいは元の形に戻らない」というのが世の通説です。そうでなければ、「形状維持のためにブラジャーをしよう!」といったような広告が打たれるわけがありません。おっぱいが弾性体であれば、どんなにブラジャーで締め付けても「おっぱいが記憶している本来の形状を未来永劫変えない」はずですし、「無重力空間に行けばどんなおっぱいも元の形状に戻る」はずです。…けれど、現実のおっぱいは、それとは少し違う性質を持つように思われます。

 n年前に書いた記事を眺めてみれば、「爆乳でなくなったら歩けない」を科学するなんていう雑文を書いたことがあります。それは、マクロな意味での「おっぱいモデル=揺れるバストのモデル」をバネ・ダンパとして考えてみようという趣旨の記事でした。

 IカップとかKカップといった爆乳の女優さんの多くが「バストが小さくなったら、歩き方がわからない」「バストが小さくなったら、もう歩けなくなってしまうかもしれない」言うのです。
 電気工学や機械工学のエンジニアたちこそが「爆乳の女性人たちが経験的に会得した歩き方の工夫(制御アルゴリズム)」の一番の理解者になったりするかもしれない。

 電気工学や機械工学に精通したエンジニア、あるいは、粘弾性材料を使いこなす・解析し続ける工学技術者たち、そんな技術者たちこそが(爆乳のみならず)ありとあらゆる「おっぱい」に対する真の理解者なのです。

 数学・物理学・材料科学に電気工学…ありとあらゆる科学の道はが通じる先はローマではなくて、π(パイ)アール事情の半球状物体×2で表されるモニュメントへのコンプレックスに通じるのかもしれません。

2011-06-18[n年前へ]

オッパイ星人の力学 揺れるバストの集団同期 編〜1億数千万の人々を14個のおっぱいに例えてみた〜 

 10年振りに帰ってきた「できるかな?」「オッパイ星人の力学 揺れるバストの集団同期 編〜1億数千万の人々を14個のおっぱいに例えてみた〜」です。

B:すごいじゃないか、この「みな同じ方を向きたがる」集団行動のメカニズムを解き明かしたのか?
A:あぁ、そうだ!題して「揺れるバストは均質である限りにおいて集団同期する、等質な揺れるバストはみな同じ方を向きたがる、の法則」だ!
A:人生の長期間にわたるおっぱい問題を考えるには、「おっぱいは粘弾性体として取り扱うべき」というのが最近の主張なのだが、今回のような問題では年齢項をヤング率として繰り込んで弾性体扱いしてしまえばいい。
B:「都合の悪いところは繰り込んでしまえばいい」の原理だな。
A:そうだ、AカップBカップ…カップサイズがみな違うように、もう少し多様性があれば、結果は変わってくるのさ。「みな同じ方を向きたがる」集団行動のメカニズムはそもそも「動き・応答性」が極めて均質なところから始まっているんだ。
B:卵が先か鶏が先か…って感じもするが、なんか14個の揺れるおっぱいを通して、揺れ動く一億数千万の人々の動きが少し見えてきたような気がするよ。

 おっぱいの科学で初学者にとってわかりにくいのが、「母が父ならぬ乳で、男性ならぬ女性が弾性」というあたりかと思います。その点にさえ気をつければ、いともたやすく種々の現象を解き明かすことができると思います。

2011-06-19[n年前へ]

どれだけ「蒸し暑い」のか24時間計ってみよう!? 

 首都圏で電車に乗ると、節電が行われていて、エアコンの出力を絞り、その代わりに窓が開けられている電車を多く見かけます。窓が開いていても、梅雨時のせいか、ラッシュアワーにはとても蒸し暑くなります。

 あまりに電車の中が蒸し暑かったので、「一体どのくらい蒸し暑いのだろうか」「この蒸し暑さを定量化したいぞ」と思い、秋月電子通商で「温湿度ロガー EL-USB-2-LCD」を購入してしまいました。温湿度ロガーというのは、温度や湿度を測り記録し続けてくれる機械です。

 そして、購入した温湿度ロガーを普段持ち歩く鞄にくくりつけてみました。つまり、これで24時間自分が感じる「暑さ」や「涼しさ」、「蒸し暑さ」や「不快さ」を数字にし、その数字を眺めて遊んでみよう!というわけです。ジャック・バウアーは、犯人と24時間戦い続けていますが、こちらは、温度・湿度と24時間、戦い続けてみよう…というわけです。

 そんな具合に温湿度ロガーを身につけて、生活空間の温度・湿度を10秒おきに計り続け、はや数日経ちました。過ごしやすい週末・平日の首都圏の交通網・街の居酒屋…その日常空間の「蒸し暑さ」がどんな具合だったか…というあたりは、また明日書くことにしましょう。

温湿度ロガー EL-USB-2-LCD温湿度ロガー EL-USB-2-LCD






2011-06-20[n年前へ]

都内近郊で24時間「不快指数」を追いかける!? 

 温度や湿度を測り記録し続けてくれる「温湿度ロガー EL-USB-2-LCD」を買いました。そこで、早速、日曜夕方から月曜夜まで日常生活を送りつつ、温度と湿度を計り続けてみました。トイレと風呂に入るとき以外は、いつも温湿度ロガーを持ち歩いてみたのです。

 まずは、温度・湿度から、体感の「暑さ・寒さ」に近い「不快指数」を算出し、その時何をしていたかを簡単に記入してみたのが下のグラフです。

 「暑くないけど、やや暑い」という辺りをウロウロする24時間でした。たとえば、早朝の東横線は空いているけれど、亜熱帯の空気の中を窓を開けて電車が走る状態で、京浜東北線はエアコンが動いているけれど混雑した状態で、どちらも蒸し暑い日本の梅雨時の都会です。

 この24時間で一番心地良かったのは、首都圏近郊の街にある、駅前の「庄や」の座敷の2時間でした。不快指数70強に冷たいビールが注がれたグラス、それが「不快指数ゼロパーセント」の空気です。ヨーロッパ・ミュンヘンの空気を想像しながら、亜熱帯の日本で飲んだ2時間でした。

 温度や相対湿度、絶対水分量や不快指数…そんなデータを色々な場所で24時間・Seven Days A Week計り続けるとどうなるか…ということを今夏は眺めてみようかと思います。

都内近郊で24時間「不快指数」を追いかける!?






2011-06-21[n年前へ]

解析解より「数値シミュレーション」を好む人がいる理由 

 私は「因果関係に落とし込みづらい数値シミュレーションより、(可能であるならば)解析解の方がよっぽど使いやすい」と考えています。数値シミュレーションは、極論に言えば「こういう条件なら、こういう結果になった」「こうしたら、こうなるらしい」というものにすぎないので、「もたらしたい結果を実現するためには、どういう条件にすべきか」といった逆問題、私たちが日頃考える「どのような選択をすべきか」という問題を解くためには、「うまくない」方法であるわけです。解析解は単純明快に因果関係と対策を与えてくれるのに、数値シミュレーション結果はそれを眺めて頭を悩ませなければなりません。

 けれど、そんなことが「常識でなかったり」もします。解析的に解けるようなことに対して、(信頼性がどれだけあるかもわからない)数値シミュレーションをなぜか好んでしてみたりする、という話も非常に多くあります。「そんなことは数値シミュレーションをするまでもなく、○だから×で△になるのは当然ではないか」という印象を抱いてしまう数値シミュレーションを眺めることも多いものです。

 たいていのことには、「納得しうる理由」があります。だから、解析解より「数値シミュレーション」を好む人や組織が多いのには理由がある、と私は思っています。ここでいう「理由」というのは、「解析解を使える状況下であっても、数値シミュレーションの方を重宝がる人を作り出す」理由です。

 そこには理由があるはずだ…とも思っているのですが、その理由をなかなかシンプルに見つけ出すことができずにいます。…ひとつのポイントは、「解析解が単純明快に因果関係と対策を与えてくれる」ことに対して、その「単純明快さ」「頭を悩ます余地が少ない」ことにあるのかもしれない、とも考えています。…が、よくわかりません。

 解析解より「数値シミュレーション」を好む人がいる理由、それは一体どんなものなのでしょうか?

2011-06-22[n年前へ]

海の見える屋上ビアガーデン 

 夏日の夕方、「海の見える そごう屋上ビアガーデン」に行ってみる。飲み放題・食べ放題なので、ひたすら飲んで・ひたすら食べる。…その結果、食べ過ぎでお腹が破裂しそうに痛くなる。美味しいグリーンカレーとレッドカレーが、ドンスカドンスカ足踏みしながら腹の中でダンスしている。

 みなとみらいの屋上から見る夕方の海はとても綺麗だけれど…けれど、私は知っている。写真右手に見えるビルの中にある「社食」から見る景色は、もっと綺麗で見事に美しいのである。

 夕日に照らされた海と空はとても綺麗で、ビールは旨く・夏の空気は心地良い。

 さて、下に貼り付けたグラフはビアガーデンで夜を過ごすまでの2日間に、いつも持ち歩いた温湿度ロガーで取得した温度・湿度から計算した「不快指数」グラフです。グラフ終わりの数時間が、ビアガーデンで過ごした4時間と電車で帰った1時間あまり、です。温度と湿度は高くとも、全然「不快」ではない数時間でした。…お腹はとても痛くなったけれども。

海の見える屋上ビアガーデン海の見える屋上ビアガーデン






2011-06-23[n年前へ]

Lowepro スリングショット 102AWを買ってみた 

 「Lowepro スリングショット 102AW 」を買いました。「Lowepro スリングショット100AW 」の主ベルトが(何回かの補修を経て)すぐにもちぎれそうな状態になってしまったからです。…ちなみに、Lowepro スリングショット10xシリーズは、一台のカメラを背中に背負いつつも、一瞬でカメラを取り出し・写真を撮ることができる機動性バツグンの超小型カメラバッグです。横に貼り付けた写真の、向かって左が102 AWで、右が100 AWです。

 Lowepro スリングショット 102AWを背負って2週間ほど経ちましたが、Lowepro スリングショット 100AWを背負っていた時に比べると、少しですが、肩ベルトが首に当たり・痛いように感じます。もう何年も使い続けて、自分の体になじんできたものと比べるのは酷かとも思いつつ、102AWと100AWを見比べてみると、意外にバックやベルトの形状が違っていることに気づかされました。

 背負った時の感覚に影響を与える「一番違う要因」は主ベルトがバッグの中央に位置し・比較的真っ直ぐなベルト形状をしているか、それとも、中央でない場所からベルトが伸び・そのベルトが大きな曲線を描くフォルムになっているか、という違いです。前者が102 AWで後者が100 AWです。102 AWは中央から真っ直ぐベルトが伸びているために、たすきがけに肩に背負うと首と肩にベルトが(100 AWと比べると)食い込んでしまう、というわけです。その違いがわかるように撮影してみたのが下の写真です。左が102 AWで、右が100 AWです。

 102 AWは100 AWの後継ですが、今はその両者ともが店頭に並んでいます。100 AWの方は結構安値で売られていたりもします。「安い方を買うか」「新しい方を買うか」悩んでいる人は、背負ってじっくり感触を比べてみると良いかもしれません。そうすると、意外に「背負った感覚の違いを感じることができたり・感触が良い方が安かったり」したならば、迷いが減って良いかもしれません。

Lowepro スリングショット 102AWを買ってみたLowepro スリングショット 102AWを買ってみた






2011-06-24[n年前へ]

「上手に笑えなくなってしまった」私たち 

 録画された「仁」を観ていると、「(この幕末の時代には)笑った人が多いです。ここの人たちは、笑うのが上手です」というセリフが出てきました。

 1800年代後半、つまり幕末の日本を訪れた西洋人が口にした言葉が「この国には笑いがある」ということだったといいます。

 この町でもっとも印象的なのは男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。

オズボーン,1858

 誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌のよさがありありと現れていて、その場所の雰囲気にぴったりと融けあう。彼らは何か目新しく素敵な眺めに出会うか、森や野原で物珍しいものを見つけてじっと感心して眺めている時以外は、絶えず喋り続け、笑いこけている。

パーマー, 1886

 いつ頃からか、私たちは、誰か他の人を見て「笑うのが上手」と感じるようになってしまいました。

 アジアの人は、泣くことと笑うことがとても上手なんだよ。

西原理恵子が鴨志田穣に言われた言葉

 2011年の、亜熱帯特有の蒸し暑い空気を感じながら、いつの間に、私たちは「笑うことが下手」になってしまったのだろうかと考えます。つまらない(限られた視界が形作る)小さな枠や思い込みという名のルールにとらわれて、いつの間に笑い・楽しむことが下手になってしまったのだろう、と嘆きます。

2011-06-28[n年前へ]

「ハンディタイプのペーパー扇子(PDF)」を作ってみました! 

 亜熱帯に位置する日本に、蒸し暑い季節がやってきました。蒸し暑いけれども、使用電力量に限界がある…というわけで、あらゆる場所で蒸し暑さを感じざるを得ないのが今年の夏の特徴です。

 風が吹けば桶屋が儲かる…ではなくて、風が吹けば涼しく感じるものです。風速1m/sごとに体感が1℃低下するというくらい、つまり風速数m/sで体感温度が数度下がる…というくらい、風が吹けば蒸し暑さが吹き飛ぶものです。

 今年の夏の蒸し暑さを吹き飛ばすために、この暑さにへこたれないように、自分のために・あなたのために「ハンディタイプのペーパー扇子」を作ってみました。「紙だけでできる」扇子で、PDFファイルを用意してありますので、PDFファイルをカラープリンタで印刷するだけで(カラープリンタがなければ、セブンイレブンにあるプリンタにネットプリントなどで印刷するだけで)小さな常時携帯用扇子ができあがる、というわけです。

 このPDF(sense.pdf 282kB)をカラープリンタで両面印刷して(両面印刷ができなければ、手差し給紙で両面プリントをして)、写真のように折りめば(必要であれば余白部分を切り取った上で、そして中央部分をテープか糊で貼り付ければ)、ハイ!「ハンディタイプのペーパー扇子」のできあがり!!です。

 今日作ってみたのは、折りたためば、手帳に差し込んだり・文庫本に栞(しおり)代わりに挟めるほどの「ハンディタイプのペーパー扇子」です。蒸し暑さを軽くやり過ごしたいこの夏は、ボールペンより遙かに小さく・限りなく薄いハンディタイプのペーパー扇子を(プリントアウトして)持ち歩いてみるのはいかがでしょうか?

ハンディタイプのペーパー扇子ハンディタイプのペーパー扇子ハンディタイプのペーパー扇子ハンディタイプのペーパー扇子ハンディタイプのペーパー扇子






2011-06-29[n年前へ]

容量4トンのリトル・マイ・プール 

 真夏日が続いています。あまりに暑かったので、水を入れただけの風呂につかってみると、これが実に快適でした。 熱を持った体が冷やされて、なにか心地良く疲れがとれ・スッキリ気分になるのです。

 それならば、いっそのこと暑い夏を乗り切るために「プールを導入」してみるのはどうだろうかと考えました。 さまざまな節電対策がありますが、いたるところにプールを置き、暑くなったら冷たい水に飛び込み、体や頭を冷やすのです。 そうすれば、エアコンをかけずとも体を気持ちよく冷やしてくれる、というわけです。

 そこで、大人がゆったり入れるビニールプールを探してみると、直径305cm・深さ75cmの円形ビニールプール が7000円弱で売られていることがわかりました。このプールに注がれる水の容量はおよそ4トン弱です。そこで、プールに注ぐ水のコストを調べてみると、水道料金が1トンで200円強です。ということは、ごくごく単純に水完全入れ替えをした場合、一回800円程度かかる計算です。安くはない…けれど、絶対に無理な金額でもないように思えます。

 こういったプールで遊ぶ動画を眺めてみると、実に楽しそうです。大(だい)の大人(おとな)が「人力版の流れるプール」や「人力ビッグウェーブ」を作り出し、楽しそうに遊ぶようすを眺めると、そんな楽しさを味わってみたくなります。ビニールプールの中に意外なほどに大きなビッグウェーブを作り出すことができるし、プールの中を走り回れば流れるプールもできあがる。…というわけで、小さな小さなマイ・プール、容量4トンのリトル・マイ・プールをAmazonで買うかどうか非常に悩んでいる今日この頃です。


 この後、プールを買い、色々遊んでいます(総額200円で作るマイ・ラブホ的”プラネタリウム・ジャグジー”)。

2011-06-30[n年前へ]

東京に走る「長い長い直線道」を走り抜けてみよう! 

 京都や札幌の中心部を走る道を地図で眺めると、ほとんどすべてが、定規でひいたような直線上に走っていることがわかります。それは、いつの間(ま)にか自然にできた道ではなく、地図の上に「えいやっ!」と線をひき、人工的に作り上げた道だからです。

 東京にも「真っ直ぐな道」があります。もちろん、それは「比較的最近作られた、地図上に線をひくことで人工的に作られた”新しめの”街道」です。それらの道は、東京という場所を念頭におけば、知らない人が驚くに違いないくらいの距離を、ひたすらまっすぐ走ります。

 高校生の頃、「東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線(狭山・境緑道)」…当時は「サイクリングロード」と私たちが呼んでいた自転車・歩行者専用道路を、毎朝・毎晩と自転車で走っていました。東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線(狭山・境緑道)は東京の西に位置する多摩湖(村山貯水池)から(武蔵境にある)境浄水場までの十数kmをほぼ直線上に走る導水路上に作られた自転車・歩行者専用道路です。そのサイクリングロードを、毎週のようにエタノール100%の体で深夜ひたすら歩いたり、たまには、夕暮れ時に好きな人を後ろに乗せて自転車に2人乗りをして帰ったり…そんな3年間を東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線(狭山・境緑道)の上で過ごしました。

 東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線(狭山・境緑道)ほどではないにしても、東京は他にも「驚くぐらいまっすぐに走る道」を持っています。たとえば、そのひとつが、東京都道428号高円寺砧浄水場線、別名「荒玉水道道路」です。

 東京都道428号高円寺砧浄水場線ー荒玉水道道路ーは、多摩川沿いにある世田谷区砧浄水場から杉並区高円寺まで10km弱の距離をひたすら直線上に走る道です。多摩湖(村山貯水池)から(武蔵境にある)境浄水場までの導水路上に作られた東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線ー狭山・境緑道ーと同じように、東京都道428号高円寺砧浄水場線ー荒玉水道道路ーは多摩川の水を都心に導く導水路上にある道です。



 荒玉水道道路、つまり、東京都道428号高円寺砧浄水場線を自転車で走り抜けてみました。30分ほどの時間で走り抜けることができる荒玉水道道路は、数学の美しさを感じさせるくらい、地図上に定規で綺麗に真っ直ぐとひかれた直線でした。

 荒玉水道道路のことを「地図上に綺麗に真っ直ぐひかれた直線」とここで書いたのは、地図上では真っ直ぐに見えても、多摩川から離れるまでの間、上り下りが少しばかり続いたからです。地図上に平面投影してみれば直線にみえる影も、立空間上では決して直線としては近似しえないのだなぁと感じつつ、同時に、アスファルトの下にある昔の河川が作り出した大地を感じることができ、それはなかなかに心地良い感覚です。

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