hirax.net::inside out::2013年05月

最新記事(inside out)へ  |   年と月を指定して記事を読む(クリック!)

2013年4月 を読む << 2013年5月 を読む >> 2013年6月 を読む

2013-05-01[n年前へ]

「初音ミクやアラレちゃんを描く曲線」を作るテクニックの秘密 

 「初音ミクやアラレちゃんを描く曲線」を作るテクニックの秘密を書きました。

 実は、こうした曲線数式は、「フーリエ記述子」という技法を使って自動・単純作業から簡単に作り出すことができるものです。ちなみに、「フーリエ記述子」というのは、たとえば次のようなテクニックです。
 …これらが、知識検索エンジンWolfram Alphaが作り出す「さまざまな曲線数式」の作りテクニックの秘密です。…実際、「表示されている曲線を示す数式」を眺めてみれば、「三角関数の足し合わせ」で表されていることがわかります(つまり、数学的には、実際のところ、それほど美しいものではありません)。

「初音ミクやアラレちゃんを描く曲線」を作るテクニックの秘密「初音ミクやアラレちゃんを描く曲線」を作るテクニックの秘密






2013-05-05[n年前へ]

「ブラジャーに関するフックの法則」〜1番刺激的なサイズはEカップ!? 

 ブラジャーのカップサイズはアンダーバストとトップバストの差で決まります。以前書いたように(おっぱい解析向けライブラリを書いてみる!? 第2回)カップサイズが変化しても、実はブラジャーのカップ径(つまりおっぱいの径)はさほど変わりません。たとえば、AカップとGカップのおっぱいは長さで1.5倍、体積で(1.5の3乗で)3倍の違いです。AカップからIカップまでの体積を実際に計算してみると、次のような具合です。

 ブラジャーを支えている「力」、つまりおっぱいが動かないように抑えている力の大きさを大雑把に見積もると、ブラジャーの張力×ブラジャーのバンド幅となります。さらに、バンド幅はおおよそホックの数で近似できますが、ホック数は(多くの場合)Dカップ以下で2個、Eカップ以上では3個です。つまり、おっぱいの揺れ・動きを抑えようとする拘束力は、(同じような着け心地にしようとすると)、ホックの数に比例してDカップとEカップの間で大きく(150%も)変化するというわけです。

 そこで、ブラのカップ体積(≒おっぱいの重さ)をブラの拘束力(∝ホック数)で割った値、つまりおっぱいの揺れにくさを計算してみると、それは下のグラフのようになります。Dカップまでは拘束力に対しておっぱいの重さが段々増し、Eカップで(Cカップと同じ程度)おっぱい拘束力まで強くなり、Fカップ以降は拘束力に対しておっぱいの重さが増していきます(おっぱいに対する拘束力が弱くなります)。

 おっぱいの重さに対してブラジャーの拘束力が強いと、おっぱいの振動は早くなる傾向があります。もちろん、おっぱいの振動数特性に対しては、年齢(いわゆるおっぱいのヤング率)も影響を与えますが、ブラジャーの拘束力に対すると影響は小さいようです。…つまり、Eカップは「大きいけれど早く小刻みに揺れる」という「目立つ・アピールする」という点において見事なまでに最適解となるカップサイズだというわけです。

 …というわけで、1番刺激的なサイズはEカップ!?だといったことを計算することができる「ブラジャーに関するホックの法則」を、今日は復習してみました。

「ブラジャーに関するフックの法則」〜Dカップが一番刺激的!?「ブラジャーに関するフックの法則」〜Dカップが一番刺激的!?






2013-05-06[n年前へ]

メジャーリーグの個性豊かな「ご当地」野球盤を作ろうぜ!? 

 メジャーリーグのホームグラウンド、各チームの野球場は個性豊かなさまざまな形をしています。たとえば、メジャーリーグの野球場形状一覧を眺めてみれば、形状のあまりの違いに驚くはずです。左右対象でもなければ、場所毎に(ボールの跳ね返りを予想しがたいような)奇妙で不定型な形をしていたりします。

 各チームの選手や戦略の特徴は、それらの野球場の形状を反映していたりします(参考:いろんな形・いびつな形の野球場)。そこで、こんなことを考えました。かつて流行った原始的で物理的な野球ゲームである「野球盤」を、メジャーリーグの個性豊かな「ご当地」野球盤として作ってみたら面白いのではないでしょうか。

 コンピュータゲームと違い、野球場形状の違いを「見た目で」実感・体感することができる「野球盤」なら、球場形状によって打ち方(引っ張るか・流すか)を変えてみたり、さらにそれに応じて配球作戦を変えたり…と、ご当地色を反映した野球ゲームを容易に楽しむことができるかもしれません。

2013-05-07[n年前へ]

Youtube動画をMP3ファイルとして保存するRuby+Waitrコードを書いてみよう! 

 Youtube動画をmp3ファイルとして保存するRubyスクリプトを、(ブラウザ操作用ライブラリである)Waitrを使って書いてみました。Youtube 動画URLからMP3ファイルを生成するWEBサイトYouTube mp3へのアクセス・作業を、Ruby/Watirで自動化するコードです。

 まず、下記コードを、たとえばyoutube2mp3.rbという名前で保存します(ちなみに、下記コードはFirefoxを操作するコード例です)。

require 'rubygems'
require 'watir-webdriver' # sudo gem install hoge

profile = Selenium::WebDriver::Firefox::Profile.new
profile['browser.download.dir']="hoge" # 保存先
profile['browser.download.folderList']=2
profile['browser.helperApps.neverAsk.saveToDisk']="audio/mpeg"

def url2mp3( url, b )
    b.text_field( :id => 'youtube-url' ).set url
    b.button( :id => 'submit' ).click
    Watir::Wait.until(60,2) do
        b.text.include? "successfully" 
    end
    url = b.links.select{ |link| /get/=~link.href } 
    url[0].click if url.length == 1
    sleep 20 # wait for "file save"
end

b = Watir::Browser.new :firefox, :profile=>profile
b.goto 'http://www.youtube-mp3.org/'
b.wait
open( ARGV[0] ) do |file|
    file.readlines.each { |url| url2mp3( url.strip, b ) }
end
b.close
 その上で、MP3ファイルとして保存したいYoutubeリンクを(各行に動画URLとなっている)テキストファイルとして保存します。つまり、(中身が)こんな具合になっているテキストファイルを作ります。
http://www.youtube.com/watch?v=s_lCJsJPUeY
http://www.youtube.com/watch?v=4YhEAn0XPzc
このファイルが、たとえば、list.txtという名前にしたのであれば、あとは
ruby youtube2mp3.rb list.txt
と(Rubyスクリプトを)実行すると、Youtube動画の音声部分が、MP3ファイルとして自分のPCに保存されていきます。

 「使うのに手間が掛かって面倒だ」と思うWEBサイト・作業があれば、こんな風に(あなたを楽にする)自動化スクリプトを書いてみるのはいかがでしょうか。

2013-05-08[n年前へ]

薄毛改善には、毛髪の「多さ」より「太さ」が効果的!のヒミツ 

 薄毛改善には、毛髪の「多さ」より「太さ」が効果的!のヒミツ を書きました。

 あなたの前に「薄毛(ハゲ)の神様」が現れ、「おまえの悩みはわかった!よし、おまえに、毛髪の本数を2倍にするか、あるいは、太さを2倍にするかのどちらかを選ばせてやろう!さぁ、どうする!?」と宣言したとしたら、あなたなら、薄毛改善のためにどちらを選ぶでしょうか?
 この「薄毛(ハゲ)問題」を考えてみると、「クーポンコレクター問題」の亜種であることがわかります。つまり、大雑把に言えば、「ある程度ランダムに髪の毛が生えているとき、地肌を(重ならず)覆い尽くす組み合わせを得る(コンプリートする)には、毛髪は何本必要か」というのが、この薄毛(ハゲ)問題の本質です。

薄毛(ハゲ)改善には、毛髪の「多さ」より「太さ」が効果的!のヒミツ薄毛(ハゲ)改善には、毛髪の「多さ」より「太さ」が効果的!のヒミツ






2013-05-09[n年前へ]

AKB48で「肌領域」を検出してみよう!? 

 Mathematicaで肌領域を検出してみる(Seeing Skin with Mathematica)という記事が面白かったので、記事で用いられていたMathematicaコードを使い、AKB48 "Baby! Baby! Baby!" の写真で「肌領域」検出をしてみました。"Baby! Baby! Baby!"の水着画像をテスト画像として使った理由は、「背景の色が肌色と近く・区別するのが難しいように見えたから」「水着はセクシーで画像処理意欲が湧くから」という2点です。

 下に並べた2枚の画像は、左が元画像で、右が肌領域を検出した結果です。背景の階段影部分を「肌領域」として抽出する「検出ミス」も生じていますが、簡単な処理の割には、比較的良い結果が得られています。

 このMathematicaコードは、学習用画像群(画像に対して肌領域を指示した教師データ)をCIE XYZ表色系で評価し、「肌色」っぽさの特徴を作ることで、肌領域抽出を行っています。教師用データには「肌色」が異なる幾通りもの人種画像も含まれていて、白人・黒人・黄色…といった辺りを変えてみても、それっぽく結果が返ってきます。

 ふと、こんなことを考えます。街中にある防犯カメラで、1年365日「肌領域抽出」を続けたら、「お肌の露出率」推移などを知ることができるかもしれません。そして、そんなデータを10年、20年集め続けたら、肌露出に対する意識変化を眺めることもできそうです。

 肌領域の検出、あなたなら、どんな楽しみ方・活用をしてみたくなるでしょうか?

AKB48で「肌領域」を検出してみよう!?AKB48で「肌領域」を検出してみよう!?AKB48で「肌領域」を検出してみよう!?






2013-05-10[n年前へ]

「東京都の県庁所在地は東京!?」のナゾ 

 「東京都の県庁所在地は東京!?」のナゾを書きました。

 …しかし、よく考えてみれば、東京都庁は新宿駅の西、つまり新宿区に位置しているはずです。なぜ、「東京都は東京」と言われているのでしょうか?

「東京都の県庁所在地は東京!?」のナゾ






2013-05-14[n年前へ]

Youtube動画をMP3ファイルとして保存する「Windowsアプリケーション」を作りました 

 Youtube動画をMP3ファイルとして保存するRubyスクリプトをWindows用アプリケーションにしておきました(/misc/ruby/youtube2mp3)。解凍した フォルダ中にあるyoutube2mp3.exeアイコンに、変換したいYoutube動画のURL並べたテキストファイルをドラッグ&ドロップすると、動画ファイルをMP3変換したファイル群が自動で(Firefoxで指定されたダウンロードフォルダに)ダウンロードされていくというアプリケーションです。

 つまりは、前回作成したRubyスクリプトを、RubyスクリプトをWIndows Exe形式アプリケーションにするOcraを使いアプリケーション化してみた…という具合です。

 Youtube動画の音声を(BGMとして)聴きたいと感じたり・考えたりしたことがあるWindowsユーザの方は、試しに使ってみると(もしかしたら)役に立つかもしれません。

2013-05-15[n年前へ]

10年前の「はてなダイアリー」全ページ!? 

 同じ月日に書いた記事を、「n年前へ」と題したリンクから見ることができます。なぜ、「n年前へ」と題しているかというと、それは「前にあったこと」という「前」へのリンクでもあり、そして同時に、過去を振り返ることは未来を見ることとニアリーイコールだとという印象から、(これから先の未来へと進む)「前へ」へのリンクだともいうわけです。

 昨日の「n年前へ」を眺めてみれば、そこには(十年前の)「はてなダイアリ全部」がありました。つまり、はてなダイアリーで「WEB日記」を書いていた人の、(10年前の時点の)全トップページ、トータル3000ページ弱をスクリーンキャプチャした(10年前に)結果です(ちなみに、サムネイル画像ディレクトリはこちらです)。

 10年前の「WEBダイアリー」を眺めてみれば、もしかしたら、そこに10年前のあなたが写っているかもしれません。あるいは、もしかしたら、10年先の未来が想像できるような「(一種の)シンデレラの鏡」のような存在になっていたりするかもしれません。


前後(Island Life)」も面白いです。

2013-05-16[n年前へ]

テクノロジーや時代変化と、「母親の息子の行いチェック」とか!? 

 昔のお母さんは、息子の「机の引き出しの下奥」とか「ベットの下の箱の中」といった隠し場所から、「(お母さんにとっては)見たくない・こんなのダメ!なもの」を見つけたものです。それが今では、「ブラウザ履歴とかキャッシュ」といったものになっています。

かつて、テレビ受像器がブラウン管で作られていた時代には、「深夜のエッチ番組」を息子がこっそり見てる時(親の気配で)TV電源を消しても、ブラウン管(特に中央が)が数十秒もの間にわたり光り続け、「今さっきまで深夜テレビを観ていた」と丸わかりでした。今は、それが「ブラウザの履歴とかキャッシュ」といったものになっていそうです。それらは似てると言えば似てますが、履歴とかキャッシュの方が「見たもの」が丸分かりで、「偶然そんなのやってただけ」なんていう言い訳が通じそうにありません。

 …そんな、各世代間のギャップ、そして母親と息子のギャップを描く「母親と息子マンガ」、たとえばブラウザ履歴で「見たサイトや画像や動画・検索語句の組み合わせ」を見てしまった・見られてしまったなんて話は…意外に(客観的に)面白いような気がします。

テクノロジーや時代変化と、「母親の息子行動チェック」とか!?






2013-05-17[n年前へ]

「空を浮揚する立体物を作り出す3Dプリンタ」を自分でも作ってみよう!ーキックスタート編 

 「空に浮かぶ立体物」を作り出す44万円の3Dプリンタが面白かったので、空を浮揚する立体物を作り出す3Dプリンタを自分でも作ってみることにしました。そこで、100円ショップのダイソーへ行き、シャボン液と(声変え用だから酸素も入っているけれど…)ヘリウムガスと、泡発生のフィルタ玩具を買って、空へ泡を飛ばしてみたのが、下に貼り付けた動画です。ヘリウムが注入された泡が恐竜くんの口からブクブク出て、そして白い泡は空の彼方へと飛んでいきます。

 (生成された泡をを互いにくっつけていようとする)泡の表面張力や(泡を上へ持ち上げようとする)ヘリウムの浮力を計算してやれば、さまざまな形状を作り出すために必要とされる種々の条件を算出することができそうです。

「空を浮揚する立体物を作り出す3Dプリンタ」を自分でも作ってみよう!ーキックスタート編






2013-05-18[n年前へ]

アスキーPCに書いた「最後の暗号(通信)」記事 

 今週の金曜日の5月24日、アスキーPC7月号に「編集部がガチに送ってきた(画像)暗号を解く」記事(第2回)を書きました。編集部が送ってきた「暗号」はなぜか2通で、その1通目は妙に簡単な暗号で、けれど2通目は容赦なく難しい暗号でした…。

 つまり、編集部は「ガチで暗号を送るけど、もし解けないと記事ができあがらないと困るから、簡単に解読できる暗号も送っておこう」と考えたに違いありません。そんな、お情けの簡単暗号を解くだけで満足するわけに行かない!と発憤した暗号解読の記事が、5月24日発売のアスキーPC7月号の「ぐるぐるサイエンス」です。

 アスキーPCは、6月24日発売号(8月号)で休刊します。そんな状況の編集部が送ってきた、最後の通信内容がこの暗号文です(暗号画像:読者への挑戦状!この「暗号」を解き、名探偵になってみろ!?)。…そんな最後のメッセージということを念頭に置いて暗号画像を眺めてみれば、暗号文が何だか解きやすく思えたり・その内容が味わい深く思えたりするかもしれない、と思います。

最後の暗号(通信)






2013-05-23[n年前へ]

「県名と県庁所在地が違う理由」〜宮城県と仙台市編 

 「東京都の県庁所在地は東京!?」のナゾは、「県名と県庁所在地が違う都道府県に関する問題」からスタートした話でした。つまり、たとえば、「鹿児島県の県庁所在地は鹿児島市…それでは山梨県の県庁所在地は?そして東京都の場合なら?」という話です。

 「県名と県庁所在地が違う理由」も、追いかけてみると意外なほどに面白かったりします。…たとえば、「宮城県の県庁所在地が仙台市」である理由も、歴史の裏表を垣間見せ、とても面白いものです。

 明治4年の廃藩置県で、(かつての”新政府軍と争いを行った”仙台藩などを集めて)仙台県ができた後(仙台城が仙台県庁となった)、その翌年に、「人心一新」を目的として(仙台という名前を捨て)宮城県に改称した…という歴史を眺めると、実に新鮮で「なるほど〜」と考えさせられます。

2013-05-25[n年前へ]

「両思いかどうか」だけを確認できる!㊙愛情確認ゲームのヒミツ!? 

 「両思いかどうか」だけを確認できる!㊙愛情確認ゲームのヒミツ!?を書きました。

 「両思いか=カップル成立かどうか」を題材にしたゲームは、(昔ながらのプロポーズ大作戦的なフィーリングカップルなど)よくあります。しかし、そんなゲームの多くは両思いではなかった場合に、「片思いの状況」が周りにわかってしまうという切ない状況になったりします。…そんな哀しい状況を避けるためには、こんな「両思いかどうか」だけをヒミツに純粋に確認することができる!㊙愛情確認ゲームがお勧めかもしれませんね。

「両思いかどうか」だけを確認できる!㊙愛情確認ゲームのヒミツ!?「両思いかどうか」だけを確認できる!㊙愛情確認ゲームのヒミツ!?






2013-05-27[n年前へ]

TK-80エミュレータ(HTML5)をiPhone用にビルドしよう! 

 ソビエトから飛来したミグ25が北海道に着陸し(パイロットであるベレンコ中尉がアメリカに亡命し)、 アップルコンピュータが設立された1976年の夏、日本電気(NEC)が発売したマイコン(マイクロコンピュータ)がTK-80です。そんなTK-80をHTML5で実装したエミュレーターを、PhoneGapを使って、iPhone用のアプリケーションとしてビルドしてみました。そのTK-80エミュレータアプリケーション on iPhoneの動作画面が、右に貼り付けたスクリーンショットです。

 iPhoneで動くTK-80…プログラムを入力するのはちょっと大変ですが、日本の('70年代後半からの)マイコンブームの先駆けとなった「憧れのマイコンボード」がポケットに入り・普通に動くのを見ると、とても不思議な心地になります。

 1976年の秋、TK-80を売り出したNECは、秋葉原ラジオ会館にBit-INNをアンテナショップとして開きます。…毎週末のように、Bit-INNに通ったかつてのマイコン少年・少女(あまりいなかった気がするけど)は、こんなスマートホンや(iPod touchみたいな)スマートデバイスで動くザ・マイコンなTK-80が欲しくなったりはしませんか?

TK-80エミュレータ(HTML5)をiPhone用にビルドしよう!






2013-05-28[n年前へ]

「道具に使われるな!!道具は使うものだ!!」 

 美文書作りには「方眼紙」シートを使うという記事、Excelでプロトタイピング ―表計算ソフトで共有するデザインコンセプト・設計・アイデアというオライリー本と同じように、適度に規則正しい配置やルールを感じさせるグリッド上に各種素材を配置しようとする状況下では、エクセルのインターフェースが重宝されることが多い(それ以外の代替候補に未だ決め手がない)ような気がします。…なんてことを考えていたら、「Excel方眼紙」への逆風も吹いてます。

 しかし、そんなエクセルという道具に対するケンケンゴーゴー、カンカンガクガクな賛否両論の議論、その双方を吹き飛ばしそうな「セリフ」が島本和彦「新吼えろペン 第1巻」 に繰り広げられていました。 大事なのは、道具をどんな風に使うべきか/べきでないかなんてことではなくて、道具を使うのも・その道具を介して何かを作り出すのも全てオマエ自身だ!!一体何を、今江が作り出すことができるのかが大事なんだぁ!!!という熱い雄叫(おたけ)びです。

わかってない!!いいか!!?
ペンに使われるな!!!
ペンは使うものだ!!!

 ちょっと面白いな…と思うのは、Excelで「美文書」を作ろうとする人もいれば、LaTeXで「美文書」を作りたくなる人もいたりして…時に言い争いをしていたりするけれど、どちらも「道具の使い方」で一喜一憂していたりする…ということです。

 10年くらい前、「Excelは時間泥棒だ!」とミヒャエル・エンデのように強く信じて叫んでいたはずなのに、気づけばエクセルを使って仕事をしていたすることもあったり(エクセルという黒魔術 )…色んなことがあるなぁ、と思わされますね。

B:ところで、エクセルで計算してないか、これ?
A:…あ、あぁ。
B:確か、大のエクセル嫌いだったよな?いつの間にか、エクセルを使うようになってたのか?
A:…毎年(夏が近づく)この時期は「エクセル(表計算ソフトウェア)で編微分方程式のシミュレーションを学ぶ」という講座運営を手伝っていてな、エクセルの使い方を思い出すために、普段使わないエクセルを使うようにしてるんだよ…。1年に1回しか使わないから、使い方よくわからなかったりするんだけどな…。しかも、使い方覚える前に、すぐバージョンが変わって、インターフェースも驚くくらい丸っきり様変わりしていたりして、大変なんだよ…。
B:(オマエも)変わってないなと思ったが、変わっていたところもあるもんだな。
A:…まぁ、そんなもんかもしれないな。たとえるなら、おっぱいがヤング率次第で変わるところもあれば、変わらないところもある、それと同じってことさ!
B:多様性があって、変わらないところもあれば・変わるところもある。それこそが、粘弾性の「おっぱい」ならぬ人間というものなのかもしれないな。

オッパイ星人の力学 揺れるバストの集団同期 編

2013-05-31[n年前へ]

白黒フィルムを「黒白フィルム」と呼ぶヒミツ!? 

 『白黒フィルムを「黒白フィルム」と呼ぶヒミツ!?』を書きました。

 写真用モノクロームフィルムのことを、富士フイルムは黒白フィルムと呼び、コダックは白黒フィルムと呼びます。ちなみに、イルフォードはモノクロームフィルムと呼びます。フィルムでなく写真のことであれば、それぞれ「黒白写真」「白黒写真」「モノクローム写真」という具合です。…そう眺めていくと、「白黒写真という言葉は自然に思えるけれど、なぜ富士フイルムは黒白写真と呼ぶのだろう?」という疑問が頭に浮かんでくるのではないでしょうか?
 だから、冒頭の疑問は「ずっと昔から写真の玄人たちが使ってきた用語を、富士フイルムは今も使い続けている」が答え、ということになります。
 言葉の使われ方・意味は、その時代によって変わっていきます。たとえば、かつては「写真をとる」といえば、「(自分を)写真で撮影してもらう」ということを意味しました。
 ねぇ、美登利(みどり)さん。
今度、一緒に写真を取(と)らないか?

樋口一葉 「たけくらべ」
 「歌は世につれ 世は歌につれ」ではありませんが、言葉の意味・使われ方は、その時代のテクノロジーやライフスタイルに応じ移ろい変わっていくのです。