2014-02-16[n年前へ]
■雪だるまにおける放射性炭素年代測定(C14)法
雪降り後に街に残る雪だるまは、頭と胴体の大きさ比率を見れば、作られてからの時間経過を推定することができます。なぜかというと、雪だるまの丸く球形状の胴体や頭部が解けていくスピードはその表面積に比例するので(それを言い換えると、時間当たりの半径減少量は半径に寄らず一定だということになります)、時間が経過するにしたがって胴体に対して頭部が小さくなっていくからです(下図のグラフ参照)。
雪だるまの理想的なプロポーションは、頭部の大きさが胴体の7割くらいです。そのプロポーションが、雪だるまが作られてから時間が経つにしたがい、頭部が小さくなっていくわけです。ちょうど、化石などの年代推定を放射性炭素年代測定(C14)法で行うように、街中で見かけた雪だるまのプロポーションを「(作成時の)理想的な雪だるまプロポーション=頭部は胴体の70パーセント」と比べることで、雪だるまの年齢を推定することができるというわけです。