2016-08-12[n年前へ]
■自作ライトフィールドカメラ撮影画像をライトフィールド印刷してみよう!?
Maker Faire Tokyo 2016(8/6, 7) では、自作的超巨大ライトフィールドカメラを5000円で作り、その他Ricoh Theta S 用全天周多視点撮影画像用キットなどと一緒に展示してきました。その二日間の夏休み日記はまた後で書くことにして、今日はMaker Faire Tokyo 2016での展示はしなかった(できなかった)自作ライトフィールドカメラ撮影画像からのライトフィールド印刷について書いてみることにします。
カラー印刷をした透明なシートを重ねたり、あるいは、LCDの液晶部分を重ねて立体映像を表現する手法は20年くらい前からありました。そんな手法をより身近に使えるようにするサービスをLUMIIが始めました。具体的には、少し距離が離れた2面のカラー印刷をして、その重ね合わせで所望のライトフィールド画像を近似してやろうというものです。…今日は、超巨大な自作ライトフィールドカメラ(作成費用5000円ナリ)の撮影画像から、Lumii風の3D表示2Dプリントの画像データ作り、どんな風に見えるか軽くシミュレーションした結果を、書いておくことにします。
やってみたことは簡単で、自作ライトフィールドカメラの12×7=84視点の撮影画像から、中央の3x3視点だけを抽出し、そのライトフィールド画像を近似表現するための(少し距離が離れた)2面のカラー画像をちょうどCT撮影による断面推定と同じような処理で推定し、それらをバックライト越しに並べたさまをシミュレーションで眺めてみたというものです。
シミュレーション結果を眺めてみると、立体的に感じられなくもないけれど、本家本元に比べると月とスッポン的な感じです。というわけで、明日以降またがんばってみる…と日記には書いておくことにしましょうか。
2016-08-13[n年前へ]
■続 自作ライトフィールドカメラ撮影画像をライトフィールド印刷してみよう!?
今日は、自作ライトフィールドカメラ撮影画像をライトフィールド印刷してみよう!?でシミュレーションを使って確認してみた、薄層(多層)的・CT的なテクニックで3Dな世界を通常プリンタで表現するライトフィールド印刷を、実際に試してみました。「ライトフィールド」という言葉は一般的ではありませんが、ここでは「観る方向によってどんな色・明るさが見えるか」という程度の意味だと考えておいて下さい。つまり、「観る方向に応じて、見える景色が変わるさまを撮影したり再現したりする」という程度の意味です。
まずは、上右図のような多視点ライトフィールド撮影をしてみます。この例では、作業の簡単のために(つまりは手を抜くために)、3×3=9位置での撮影を行います。そして、これを試しにCT的に2層に分解処理すると、右図のようになります。それを(少しの距離をおいて)2枚重ねにした上で、方向を変えつつ眺めると下に貼り付けた動画のようになります。プリント物の重ね方が大雑把だったり、ライトフィールド撮影が3x3位置の大雑把なものだったりすることを考えれば、その割には立体感が感じられる面白い効果があるように思えます。
実はこの印刷は、2010年くらい前の研究報告をベースにして、今年ローンチされたサービスを参考に遊んでみたものです。スマホが多視点(ライトフィールド)撮影機能を備え、コンビニプリントがこんな立体プリント機能を備え、あるいは、スマホ画面が立体表示機能を備える…のももう1,2年の間かもしれません。
2016-08-26[n年前へ]
■中国 深圳にある大芬油画村に行ってみた。
香港近く、中国 深圳にある絵画制作を盛んに行っているという大芬油画村に行ってみました。港鉄(MTR)東鉄線最終駅の羅湖駅から 深圳に入り、深圳の地下鉄1号線に羅湖駅から乗り、さらに3号線を乗り継いだところにある大芬駅まで行き、駅から歩いて10分弱の距離にある大芬油画村を散策してみました。
通りを歩くと、名画を絵葉書片手に油絵の具を使った複製作業をしている人もいれば、大判のインクジェットプリンタで印刷した下絵に色重ね作業をしているグループもいます。また、香港や世界各地の風景を描いた画を描いている人たちもいます。制作している絵画を眺めていると、人が欲しがりそう=買いそうな絵を刻々と生産しているように見えて、その需要と供給を結びつけているビジネスネットワークの仕組みを知りたい…と思わされました。「コピー絵画」というキャッチフレーズを付けられることも多い一角ですが、需要に応じたカンバン方式な絵画生産がされていそう…などと考えたりします。たとえば、香港の名所を描いた25号(803x652mm)くらいの油絵が、香港屋台で1000円ちょっとで売られていたりして「これは絶対売れるに違いない!」と思います。
ちなみに、油画村で見かけて約300円ほどで手にした油画をコンパクトデジカメで撮影し、遊びがてらリアリスティックに3次元化してみたのが右の画像と下の動画です。キャンバスに塗られた絵具の凹凸を眺めていると、リアルな「モノ」として手に入れてみたくなったりします。
2016-08-27[n年前へ]
■100円ショップの「ミニ竹製ものさし+輪ゴム」セットにアンプを付けて、で沖縄三線気分に浸ってみる。
Maker Faire Tokyo 2016で眺めたYamahaの手作りIoTギターが面白かったので、振動ピックアップ/アンプ用のセットを作り、100円ショップで買ったミニチュアな竹製ものさしに輪ゴムを回して、拾った振動をスマホアプリでエフェクト掛けて、沖縄三線を弾いているような気分に浸りつつ楽しんでみました。
作った振動ピックアップ/アンプとスマホをいつでも持ち歩けば、身の周りにあるものを、いつでも楽器に見立てて楽しむことができるかもしれません。たとえ生音がチープでも、スマホアプリで音響エフェクトをを掛けまくり、遊んでみるのも面白いかもしれない…と思ったりします。
2016-08-28[n年前へ]
■ダイソー100円4弦ギターに振動ピックアップを取り付けて、PCやスマホで化粧させつつ遊んでみる!?
100円ショップの「ミニ竹製ものさし+輪ゴム」セットにアンプを付けて、で沖縄三線気分に浸ってみるで物体の振動をピックアップする回路を作ったので、今日は100円ショップのダイソーに行き、消費税込みトータル108円でギターみたいなマンドリンみたいな4弦の楽器玩具を買ってみました。
ダイソー4弦100円ギター風で/マンドリン風でもある玩具楽器に、Maker Faire Tokyo 2016 で見かけた振動ピックアップマイク回路を取り付けて、その振動信号をノートPCで適当に超化粧させてみた録音動画が下に貼り付けたファイルになります。…ちなみに、録音作業は風呂場にノートPCと100円4弦ギターを持ち込んで、適当にジャカジャカ弾いてみたのですが…単三電池4本の回路なら、お風呂でギターな感電死なんて発生しないデスよね?
2016-08-31[n年前へ]
■100円ショップのダイソー凹面鏡(200円)で、シュリーレン光学系撮影をしてみよう!?
空気中の屈折率分布・密度分布を可視化するシュリーレン撮影のデモ映像で、「たて v.s. ほこ」的にドライヤー2本が勝負をし合う動画を面白く楽しみました。それが、下に貼り付けた動画です。
面白く楽しいなら、それはもちろん真似てやってみよう!というわけで、100円ショップのダイソーに行き、一個200円ナリの大型凹面鏡を2個買い、シュリーレン光学系を簡易的に組んでみました。組んだ光学系は、おおよそ右のようなレイアウトです(右の写真はカメラ画角に納まるように、実際に使用したレイアウトより少し小さく配置しています)。また、使ったライトは机の上に転がっていた、小さなLEDライトスタンドです。
この凹面鏡2個のトータル400円ナリで作ったシュリーレン光学系、雑極まりない作りですが、ライターから出るガスや炎の動きを可視化するくらいならとても簡単にできます。空気のような「その動きを普通は目にすることができないもの」が一体どんな風に流れているのか、それを眺めることができるというのは意外に楽しいものです。…というわけで、100円ショップのダイソー凹面鏡(200円)で、シュリーレン光学系を組んでみて、遊んでみるのは少しお勧めです。
100円ショップでどんなもの買い、そしてどんな風に並べれば超簡単なシュリーレン光学系撮影実験をすることができるか…は明日以降に書いてみることにします。