2008-11-30[n年前へ]
■雑誌の「モノクロ広告」と「カラー広告」の価値は1.5倍しか違わない
雑誌の広告費を調べてみると、カラー広告は白黒(1色)広告の1.5倍程度である。雑誌によっては2倍以上違うものもあるけれど、平均的には大体そんな比率になっている。
カラー印刷が4色もインクを使っているのに対し、白黒印刷は1色だけで刷っていることを考えると、印刷コストの違いが1.5倍に収まるとは思えない。
けれど、その印刷による「広告」に値段を付けて売りに出そうとすると、つまり価値をお金で計ってみると、モノクロとカラーの価値の差は1.5倍程度に落ち着いてしまうということになるのだろうか。
モノクロ広告に対する「カラー広告」の付加価値、カラーがモノクロの「5割り増し」ほどだというのは、意外に少ないようにも思える。けれど、「広告として情報を伝えた効果の量」がカラー化することで一体何割増すだろうか、と考えてみると、せいぜい「5割り増し」程度だという数字も納得できるようにも思えてくる。
雑誌の広告費だけでなく、色々なものを考えたとき「モノクロ」と「カラー」をお金に換算して「価値」という値にしてみたとき、一体どの程度の差になるものだろうか。
2009-02-05[n年前へ]
■教科書に載っている「理想のインク」ってそれホント!?
(この記事は現在作成中です)
2011-07-11[n年前へ]
■ダイソー詰め替え(プリンタ)インク用”カラープロファイル”を作ってみよう!?
100円ショップのダイソーで売っているインクジェット用詰め替えインクを愛用しています。愛用している一番の理由は、カートリッジ2〜3回分相当(25ml)の容量で100円ナリという、1/10以下の”リーズナブル”な値段です。
もちろん、その値段にはそれ相応のデメリットがついてくるわけで、色味(色調)が合っていないなんていう問題も起きたりもします。そんな時には、ダイソーの詰め替えインク用”カラープロファイル”を作ってみるのがお勧めです。
たとえば、COLOR DARKROOMなどを使うと、比較的簡単にプリンタ用のカラープロファイルを使用インクに合わせて(プリンタ購入時に添付させていたファイルを)修正・加工することができます。プリンタ出力時に用いられるカラープロファイルに対してダイソーの100円詰め替えインクの特性を入れ込ませることで、色変換を適切に自動で行わせるようにしてやるのです。
カラープロファイルに多少の修正をかけることはそれほど難しくありません…といっても、わかりやすく簡単に一瞬でできる…というわけではありません。…ということは、自分が使っているプリンタにダイソーの詰め替えインク用を使った時の”カラープロファイル”を作った人がいたならば、それを同じ環境の人と共有・配布できるようにしてみるのも面白いかもしれない、と思います。誰かが(各種プリンタにダイソー詰め替えインクを入れた時の)カラープロファイルを作成したならば、それをダイソーのサイトからダウンロードできるようにするのはどうだろうか、と思います。そうすれば、多くの人が色合わせに頭を悩ませることなく、お手頃価格のインクを気軽に使うことができるようにも思います。
…ところで、25mlで100円というと安いような気もしますが、中国で同じようなインクを仕入れると、その数十分の1近い価格である、1リットルあたり数百円しない値段だったりもします。つまり、(単純にインクの容量だけで考えたとしたならば)25mlで10円弱…ということになります。
値段・価格というシステムは面白いものです。一体、どんな値段が妥当で、どんな値段がリーズナブルなのでしょうか。
2011-07-14[n年前へ]
■インクジェットプリンタ用詰め替えブラックライトインク”
プリンタメーカでなく、サードパーティーが製造・販売している詰め替え用インクのメリットと言えばまずはランニングコストの安さです。しかし、ランニングコスト以外にも、一風変わったインクがある、自由度が高い、という魅力もあったりします。
たとえば、ブラックライトに反応してカラフルに光る”ブラックライトインク”というあたりも、そんなインクの例になります。ブラックライトインクというのは、ブラックライト(紫外線ライト)で照らされることで蛍光を発するインクです。
通常のインクと違い、印刷をしても普通の蛍光灯や太陽光の下では何が印刷されているか見る事が出来ません。ですが、ブラックライトで印刷物を照らすと蛍光カラーに光ります。
たとえば、こんなインクをインクジェットプリンタに装着し、カラフルな星座絵や星空を印刷して、印刷された(何にも描かれていないように見える)紙を学校教室の壁に貼りつけるとどうなるでしょう。夜にブラックライトで照らすと、綺麗な星と神話に登場する星座たちが光り輝きだす…そんな「魔法の教室」になります。
ラインナップされている色設定は、少し上手くない(適切でない)ようにも思われますが、7色買うと2万1千円、何とか4色で使いこなせば1万4千円。インクジェット・プリンタ用の詰め替え”ブラックライトインク”を工作好きな人たちの共同出資で購入し、みんなで「夏休みの工作」をしてみるのも楽しそうですね。
2011-09-19[n年前へ]
■染料インクで白い「鉄道花(ヒメジョン)」をカラフルに染めてみよう?
「虹色のバラ」と「国際特許というハッタリ」で書いたように、染料を混ぜた水に切り花を挿すと、花は色はその染料の色に染まります。染料というのは、簡単に水に溶くことができるような、たとえば数十ナノメートル程度の大きさの小さい色材です。植物が水を吸い上げていく細胞膜の穴は数十ナノメートルから百ナノメートル程度の大きさですから、植物が水を吸い上げようとすると、水に溶けた染料も植物の細胞を自由自在に通り抜け、花びらの先までたどり着くというわけです。だから、染料インクを使うインクジェット・プリンタ用詰め替えインクに切り花を生けると、花はその色に染まります。
「染料」と強調しているのは、つまり「顔料」ではない、ということです。顔料というのは百ミクロン大きさを持つ色材の凝集体ですから、そのままでは水に溶けることもありませんし、細胞膜の穴を通り抜けて行くにもサイズが大き過ぎるのです。だから、「顔料インク」に花を生けても、花が綺麗に色づくことはありません。
右の写真は、100円ショップのダイソーで買った「詰め替え染料インク」にヒメジヨンを生け、花にインクを吸い上げさせることでカラフルに染め・作り上げた「小さなカラフル花束(ブーケ)」です。色とりどりカラフルに見えるこの花束は、実はすべて白いヒメジョンで、「ヒメジョンをシアン・マゼンタ・イエローの三色のインク(とシアンとイエローを混ぜ作り上げたグリーンのインク)に生ける」ことで作り上げたものです。
そして、下の動画が「染料インクにヒメジョオンを生け、色づく」ようすを撮影したものです。インクに生けられた花が、水を吸うと同時に色を吸い上げて、花の色が変わっていく様子がわかります。デジカメの動画ではわかりづらいかもしれませんが、実際に眺めていると、ものの数分経たないうちに、花びらの葉脈から色づき・染まっていくことがわかります。
ところで、初夏から晩秋にかけて、小さな白い花を咲かすヒメジョオンは、線路沿いに咲きそろうことも多く「鉄道草」と呼ばれたこともあるといいます。鉄道大好きな「鉄子=鉄っちゃんな女性」が身近にいたならば、(右の写真のような全長10cm弱の)こんな鉄道花で作り上げた”お手製”カラフル・ブーケ(花束)を作り、「あなたみたいな小さいけれど可愛い花ですよ」と手渡してみるのも良いかもしれません。
鉄道花の花言葉:「君は鉄分100パーセント」
*ヒメジョン(鉄道花)の本当の花言葉は「素朴で清楚」です。