2013-08-15[n年前へ]
■デジカメ用のフード・ルーペ・ファインダーを作ろう!?
シニア人口が増加して、つまりは「老眼族」が増えるのに「光学ファインダーがないカメラ」ばかり発売されています。それでは困る!老眼族としては非常に困る!…というわけで、(以前も作った)デジカメ液晶用ルーペファインダーを、今回はフードファインダーとして、つまり外光が入らないような構造として、真面目に作り直してみることにしました。
まずは、折り紙で構造を考えた上で、プラ板+単レンズで、大雑把な構造模型を作ってみたもの動かしてみたようすが、下の動画です。ハッセルブラッドの折りたたみファインダーを意識しつつ、お値段は限りなく安く作ることができる構造を試行錯誤しつつ考えています。
こんな昔のカメラ風なデジカメ用フードファインダーを作り、ファインダーの先にある風景を覗いてみると、暗箱の中に浮かび上がる風景は、カメラ背面の液晶を(明るい中で)ただ眺めるのとは違う感覚をもたらすような気がします。
2014-03-01[n年前へ]
■"RIKEN"のロゴが刻まれた理研光学のRICOHFLEX2000円ナリ
駅前スーパーの中にある雑貨屋で、"RIKEN"のロゴが刻まれた RICOHFLEX 2000円ナリを売っていました。RIKENはつまり理化学研究所から生まれた理研光学(リコー)のことで、RICOHFLEXは理研光学が数十年前に作った二眼レフカメラです。
リコーは、理化学研究所の研究開発を工業化するために設立された「理化学興業株式会社」から感光紙事業を継承し、1936年に「理研感光紙株式会社」として創業しました。翌年にはカメラ事業にも進出。 1950 年代初頭にカメラの大量生産体制をわが国で初めて確立し、一般大衆へのカメラの普及を促進しました。フードファインダ部を分解してデジカメに取り付けるつもりで買ったのですが、いじっていると、何だか心地良くて、分解するのが少しもったいなくなってきます。
フードファインダ部を取り外してコンパクトデジカメにくっつけてみると、折りたたみ時に本体と干渉してしまうことに気づきました(冷静に眺めれば、分解するまでもなく当たり前に気づかなければならないところです)。
2015-03-16[n年前へ]
■一眼デジカメのフリーファームウェアMagic Lantern をVMwareで開発してみよう!?
3DプリンタやArduinoを使って作り上げられたデジカメHackを眺め・実に楽しそうだったので、それに影響されて、一眼レフデジカメ用のフリーファームウェアである Magic Lanternで遊んでみることにしました。
まず、 Oracle VirtualBoxをインストールしたWindows/OSXマシンなどで、Magic Lantern開発用仮想PCをダウンロードします。そして、Virual Boxで仮想PCを開き、OVF 2.0(Open Virtualization Format *.ovf)としてExportします。すると、*vmdk, *mf(マニュフェストファイルの書き込みも選択した場合),*ovfといったファイルが出力されます。その後、VMwareやVMware Fusion で新規PC(その他のLinux 2.6.x カーネル)を作成し、使用ディスクに作成された*.vmdkを選択します。そして、Vmwareで仮想PCを起動後にVMware Toolsをインストールする…という具合です。これで、一眼デジカメのフリーファームウェアMagic Lantern をVMware上で開発することができるようになります。
あとは、/home/magic-lantern フォルダで、Makefile.userに
ARM_ABI=none-eabi ARM_PATH=~/arm-toolchain GCC_VERSION=-4.7.3 CONFIG_CONSOLE = y CONFIG_TCC = y CONFIG_MEMCHECK = y CONFIG_MODULES = y CONFIG_PICOC = Y CONFIG_MEMCHECK = yと書き込み、
make clean make 5D3とすれば、5D Mark3用の拡張機能がビルドされる…という具合です。
2015-03-18[n年前へ]
■重宝しそうなデジカメDIYファームの「Dual ISOモード」機能
一眼デジカメのDIYファーム、Magic Lantern のDual ISOモードは(連続2ラインを同アナログゲインとして)1ショット撮影に2種の露出を混在させることができます。たとえば、Dual ISO ショットで撮影したイメージはたこんな感じです。 下図のような、異なる2枚の露出画像を1枚の画像中に(走査線2本毎に異なる露出となった)インターレース画像で記録することができます。
撮影イメージを拡大した時のイメージは、下図のような具合です。2本ペアの走査線毎に露出が異なっていて、黒く沈んだ暗部では片側の走査線ペアがわずかな明暗の違いを記録して、その一方で、光溢れる明部ではもう片側の走査線ペアが輝く光の濃淡を記録していることがわかります。
手持ちの機材のダイナミックレンジが、現状では不十分だ…と感じる状況では、このDual ISO機能は必須かもしれません。 *
*フレーム毎にISO入れ替えるHDR Video機能みたいに、走査線ペア毎にISO入れ替えるDual ISOモードをフレーム毎に条件変えてみるのも面白そうです。
2018-03-28[n年前へ]
■「スマホを捨てて、空へ飛ぼう」
昔は感光フィルムが入ったカメラを持ち歩き、それからずっと後の頃にはデジカメを持ち歩くようになった。自分が眺めた場所を切り取り形にすることが楽しかった。
一昨年前くらい前は、自分がいる場所から見える周囲全てを動画撮影できる360°カメラ使っていた。自分が眺めた景色、あるいは、自分が(眺めることができたはずの)眺めなかった全周囲を撮影するカメラは、とても面白かった。…けれど、2018年の今、(Insta 360 Oneは使ってみたいけれど)全天周カメラは、もうほとんど使っていない。
2018年の春、この瞬間は、玩具ドローンカメラを使った撮影が楽しい。誰でも簡単に使えるGPS制御付きのドローンでも、Amazonで一万少しで買うことができる。そして、そんなドローンカメラを使うと、自分がいる場所の近く…けれど行けなかった場所からの風景を眺めることができる。…空も飛べるし、水面の上を滑るように移動することもできる。
「書を捨てよ、町へ出よう」ではないけれど、手元に持つスマホから見える景色を遙か離れて、自分が行けなかった場所からの世界を眺めたりするのは、とても楽しい。スマホ(の役割を担うようなデバイス)が空を飛ぶことができるようになるまでは、スマホを捨てて、空へ飛んでみたい。