2012-09-18[n年前へ]
■続 (ブラジャー)カップサイズのパラドックスを解き明かせ! - ブラの幾何学 型紙 編
「アンダーバストとトップバストの差という長さで定まるカップサイズを基準にすると、おっぱいの重さ=体積はその3乗になっていまうのではないか、つまりは、(カップサイズが大きくなるにしたがって)おっぱいの重さは信じられないほど重く算出されてしまうのではないか…というオッパイの(ディメンジョンに関する)パラドックス 」と解き明かすために(参考:(ブラジャー)カップサイズのパラドックスを解き明かせ!)、裁縫教室で、ブラジャーの「カップ」の作り方(ブラの型紙)を眺めてみました。もちろん、そのココロは「きっとブラジャーのカップが大きくなる度合いは、1/3乗の比例するような具合だろう」という想像と期待を込め、調べてみたのです。
下の図は、アンダーバスト長違いにおける、カップサイズ(アンダーバスト長とトップバスト長の差 cm)とカップ径 cmの関係を示した結果です。なんと、このブラジャー型紙データは、アンダーバスト長とトップバスト長の差 cmとカップ径 cmは見事に1次の比例関係になっています。…つまり、カップサイズの3乗でおっぱいの体積・重さが増大してしまう、ということになります。
一体全体、おっぱいの大きさ(体積)・重さは、カップサイズに比例するのか・しないのか…一体何乗に比例するのか・しないのか…オッパイの(ディメンジョンに関する)パラドックスは、一朝一夕で解ける問題ではなかったようです。
2012-10-28[n年前へ]
■海外セレブのバストサイズの謎!?
セレブ女性のスリーサイズが書かれているサイトの情報をもとにして、海外セレブの831人のスリー・サイズ分布を眺めてみました。下に貼り付けたヒストグラムが、左からバスト・ウェスト・ヒップサイズ分布です。横軸の数値はすべてインチ(1インチ=2.54cm)になっています。
このグラフを眺めてみると、ヒップ・サイズはとても自然な分布に見える一方で、たとえば、ウェストは「不自然」というほどではありませんが、「ちょっと細めの値を申告している(数字が小さな方に少し偏っている)」ようにも感じられます。
…しかし、そんなことより何より、「何じゃぁ?こりゃぁ!??」と感じるのが(一番右の)バスト・サイズ分布です。とても奇妙なことに、ほぼ全員のバスト・サイズが「偶数インチ」なのです。2インチということは、海外セレブのバストサイズは(ほぼ全員が)5cm刻み…という実に不思議な分布になっています。
欧米のブラジャーのサイズ(アンダーバスト)は2インチ刻みで、すべて偶数インチとなっているので、もしかしたら海外セレブのバスト申告サイズはアンダー・バスト(ブラジャー・サイズ)基準なのかもしれない…と考えたりもします。しかし、自分がスリーサイズとして「身に付ける下着サイズ」を宣言するというのも、それはそれで解せないようにも思われます。
「海外セレブのバスト・サイズ」はどういう基準になっているのか・なぜ「偶数インチ」ばかりなのか…それはブラのアンダーバストサイズ基準なのか?…その秘密を知っている人がいたら、ぜひ教えてください。
2013-01-29[n年前へ]
■Wolfram Alphaに「ブラジャー」検索をかけてみる!?
Wolfram Researchが提供する知識(データベース)エンジンであるWolfram Alphaに「ブラジャー(bra)」という言葉で検索をかけてみました。すると、20世紀半ばから"bra"という言葉が使われることが増えてきたということがわかったり、あるいは、"平均ブラサイズ(average bra)" という検索をかけてみると、アメリカでは(研究報告によって異なるけれど)36インチCカップくらいで、ヨーロッパでは34インチCカップくらいらしい、ということがわかります。
ちなみに、Wolfram Research の数式処理ソフト MathematicaはWolfram Alphaからデータを取得することができます。たとえば、右上の「ブラの言葉頻出度」は次のようなコードで取得することができます。 Mathematica
WolframAlpha["bra", "PodCells"][[7]]あるいは、こんなコードを実行すると、ブラジャー画像が得られます。
WolframAlpha["bra", "PodCells"][[5]]
昔のこどもたちは、国語辞書や英語辞書で「エッチ」な言葉を繰り返しひいたものでした。21世紀もはや十数年、辞書の種類は変わっても、今のこどもたちも各種知識計算エンジンにエッチなキーワード検索をかけていたりするのでしょうか?
2013-02-19[n年前へ]
■ブラの”カップサイズ”が変わっても"おっぱい径"は(あまり)変わらない!という驚愕の真実
JIS規格JISL4006 「ファンデーションのサイズ」はブラジャーのカップサイズを「アンダーバストとトップバストの差」で定義しています。たとえば、アンダーバストとトップバストの差が10cmならAカップ、12.5cmならBカップ…という具合です。
実は、カップサイズ(つまりアンダーバストとトップバストの差)が変化しても、ブラジャーのカップ径(つまりオッパイの径)の大きさはさほど変わりません。たとえば、アンダー75cmの場合、カップサイズがAカップからGカップに、つまりアンダーバストとトップバストの差が10cmから25cmに2.5倍になったとしても、カップ径は10cmから15cmへと1.5倍変化するだけに過ぎません。(参考:おっぱい解析向けライブラリを書いてみる!? 第2回)
これは、とても重要な事実です。なぜかというと、もし カップサイズがブラジャーのカップ径と比例していたならば、カップサイズがAからGにアンダーとトップの差で2.5倍になるとブラのカップ径も2.5倍になり、ブラジャーの体積は2.5の3乗で約17倍にもなってしまいます。…17倍大きいおっぱいなんて、それはちょっとありえません。
しかし、ブラの”カップサイズ”が変わっても"おっぱいの半径"は(あまり)変わらず1.5倍にしかならないとするならば、AカップとGカップのおっぱい体積は1.5の3乗でほんの3倍しか違わないことになります。つまり、AカップもGカップもおおよそ同じオーダーなのです。…この数字なら、自然に納得できる値です。
以前、どこぞのアホが「「Cカップのバストなんて実在するわけがない!」ことの数学的証明」なんて記事を書いていましたが、それはバスト径がアンダーバストに(切片無しに)比例するというモデルを使ったがゆえの間違いです。
現実にはCカップは存在するし、Gカップも存在します(たぶん)。…それは、ブラの”カップサイズ”が変わっても"おっぱい径"は(あまり)変わらない!という驚愕の事実がゆえなのです。
2013-05-05[n年前へ]
■「ブラジャーに関するフックの法則」〜1番刺激的なサイズはEカップ!?
ブラジャーのカップサイズはアンダーバストとトップバストの差で決まります。以前書いたように(おっぱい解析向けライブラリを書いてみる!? 第2回)カップサイズが変化しても、実はブラジャーのカップ径(つまりおっぱいの径)はさほど変わりません。たとえば、AカップとGカップのおっぱいは長さで1.5倍、体積で(1.5の3乗で)3倍の違いです。AカップからIカップまでの体積を実際に計算してみると、次のような具合です。
ブラジャーを支えている「力」、つまりおっぱいが動かないように抑えている力の大きさを大雑把に見積もると、ブラジャーの張力×ブラジャーのバンド幅となります。さらに、バンド幅はおおよそホックの数で近似できますが、ホック数は(多くの場合)Dカップ以下で2個、Eカップ以上では3個です。つまり、おっぱいの揺れ・動きを抑えようとする拘束力は、(同じような着け心地にしようとすると)、ホックの数に比例してDカップとEカップの間で大きく(150%も)変化するというわけです。
そこで、ブラのカップ体積(≒おっぱいの重さ)をブラの拘束力(∝ホック数)で割った値、つまりおっぱいの揺れにくさを計算してみると、それは下のグラフのようになります。Dカップまでは拘束力に対しておっぱいの重さが段々増し、Eカップで(Cカップと同じ程度)おっぱい拘束力まで強くなり、Fカップ以降は拘束力に対しておっぱいの重さが増していきます(おっぱいに対する拘束力が弱くなります)。
おっぱいの重さに対してブラジャーの拘束力が強いと、おっぱいの振動は早くなる傾向があります。もちろん、おっぱいの振動数特性に対しては、年齢(いわゆるおっぱいのヤング率)も影響を与えますが、ブラジャーの拘束力に対すると影響は小さいようです。…つまり、Eカップは「大きいけれど早く小刻みに揺れる」という「目立つ・アピールする」という点において見事なまでに最適解となるカップサイズだというわけです。
…というわけで、1番刺激的なサイズはEカップ!?だといったことを計算することができる「ブラジャーに関するホックの法則」を、今日は復習してみました。