2000-05-31[n年前へ]
■あなたのモニタの守備範囲
ICMファイルを眺めてみよう
ほとんどの場合、私はWEBページはNotePCの画面を見ながら作成する。かといって、WEBを眺めるのもNotePC上が多いかというと、そういうわけではない。眺めることに関しては、CRTディスプレイを眺めるほうが時間からいうと長い、と思う。
そして、NotePCの液晶画面で作成した画像などを、hirax.netのサーバー内にアップロードして、CRTディスプレイ上で眺めると「見た目が全然違ってあせる」ことがしばしばある。私の使っている「NotePCの液晶ディスプレイ」と「CRTディスプレイ」でカラーマッチングが上手くいっていないのである。
上手くいっていないのも当然で、何しろ色の調整なんか(ソフト上では)全然していないのである。もちろん、CRTディスプレイの方は色味やコントラストや何かは結構調整した。しかし、NotePCの液晶の方なんか全然調整はしていない。まして、メインで使っているWindows2000上では調整なんか全然していないのである。
かつて、メインマシンとしてMacintoshを使っていたときには、使うモニタのプロファイルなどを個別調整したりして、結構気を使っていた。しかし、Windowsをメインで使うようになってからはとんと気にしなくなっていた。モニタの色合わせについてはあまり考えていなかったのである。いけない、いけない。これではいけない。「考えないことは罪である」が私のモットーである(今決めた)。
そこで、今回Windows上のディスプレイの色合わせについて調べてみることにした。まずは、画面のプロパティを見てみる。そこには、次の画面のようにどのような色特性のモニタを使っているか設定する画面がある。
この中で、自分の使っているディスプレイに合わせたカラープロファイルを選択してやるといいのだろうか。とりあえず、windowsディレクトリの中には色々な種類のデバイスのカラープロファイルがずらずらとある。例えば、こんな感じである。
拡張子で言うと*.ICMというやつである。ICMはImage Color Matchingの略で、windows内部でカラーマッチングを行う機構のことである。さて、こういうふうに色々ファイルがあるのは判るのだが、これだけでは一体何がなんだか判らない。よく判らないファイルは、中身を除いてみたくなるのが自然だろう。例え、それが透け透け水着であっても、ミニスカートであっても、隠されたものは覗き込みたくなるのが人情である。
そこで、少し情報を調べてみると、
http://labs.nec.co.jp/hide/ICPLIB-listj.html
にicplibという、ICMファイルの読み書きにとっても便利なライブラリーがあった。NEC様が作成されたライブラリーでとても簡単にICMファイルをいじることのできる「とてもありがたい」ソフトウェアである。
適当にこの中を眺めてみると、サンプル中にICMファイルの中身を読み出して、表示するアプリケーションがある。早速、コンパイルしてやると、こんなソフトである。
上の画面のように、試しにICMファイルを読み込んでみる。すると、その中身は次のようなものが書き込まれているのがわかる。これは、sRGBColor Space Profile.icmというファイルの中身の場合である。
この中にはずらずらと色々なデータが書き込まれている。一例を挙げると、そのディスプレイの赤の色がXYZ色度座標でどの値か、というようなことが書いてあるのだ。例えば、次の図がそれを示したものである。(X,Y,Z)= (0.436,0.225,0.1392)となっているのが見えると思う。
ここでは赤の座標値だけを眺めたが、Red,Green,Blueの各座標の値を眺めてみれば、そのディスプレイがどんな色空間を表示可能なのかが目安としてわかるだろう。Red,Green,Blueの組み合わせで色を表示するわけであるから、当然その三つの座標で囲まれる三角錐の範囲の領域が表示可能なわけである(大雑把に言えば)。ということは、このICMファイル、カラープロファイルを見れば、それぞれのディスプレイの大雑把な性能が判るわけだ。とても、大雑把にだけど。
それでは、試しに、いくつかのディスプレイを用いて、表示可能な色空間の範囲をICMファイルを頼りに調べて、試しに比較をしてみたいと思う。
さて、どういうディスプレイで比較をするかであるが、ディスプレイと言えば「ナナオ」である。いや、少なくとも一時はディスプレイと言えば「ナナオ」であった。売れすぎた今となってはどうなのかは知らないが、私にとっては川崎和夫がデザインを担当したことがあるということだけで、十分なくらい気になるブランドである(しかし、実は私はナナオを使ったことがない。私は何故かダイアモンドトロン一筋なのだ)。「欲しいけど高い。」 「高いけど欲しい」なのである(高くて買わないけど)。
そういうわけで、気になる「ナナオ」のディスプレイの色特性を見てみることにした。まずは、
- EIZO / JAPAN ( http://www.eizo.co.jp/home/support/sw/)
- CRTディスプレイ
- 液晶ディスプレイ
- プラズマディスプレイ
- EIZO CRTディスプレイ EIZO FlexScan E57T ( E57T__65.ICM )
- EIZO 液晶ディスプレイ EIZO FlexScan E151L ( E151L_M1.ICM )
- EIZO プラズマディスプレイ EIZO FlexScan P4260 ( P4260_M1.ICM )
以前、
- WEBページは会社の顔色 -WEBページの色空間を考える2- (1999.04.26)
- 色を伝える時に、考え忘れていたこと(色弱と色空間 その1) - We can work it out! - (1999.08.09)
- すごく太い線 液晶ディスプレイ EIZO FlexScan E151L
- 中間の太さの線 CRTディスプレイ EIZO FlexScan E57T
- 細い線 EIZO プラズマディスプレイ EIZO FlexScan P4260 ( E151L_M1.ICM )
ハイビジョンテレビといってもCRTなわけである。だから、以前計算したハイビジョンテレビの色空間と「CRTディスプレイ EIZOFlexScan E57T」のそれがかなり近いのは当然である。
それに対して、「液晶ディスプレイ EIZO FlexScan E151L」の色空間はずいぶんと狭い。青方向はかなり狭いし、赤方向に対しても若干狭い。深い青色の海の中で、赤い熱帯魚が群れるような景色を観るのにはもしかしたら向かないのかもしれない。
「プラズマディスプレイ EIZO FlexScan P4260」の場合も、やはり若干青・赤方向が弱い。しかし、何やら緑方向にやたら広い発色可能な領域がある。緑の大草原の画像をこのディスプレイを使って眺めてみたくなる。きっと、結構キレイなのだろう。
さて、今回、少し調べてみたicmファイル(カラープロファイルファイル)には、それぞれのディスプレイの出せる「色空間」が書かれている。言わば、それぞれのディスプレイの「守備範囲」が書かれているわけだ。それぞれのディスプレイにそれぞれの「守備範囲」がある。それぞれのディスプレイやプリンタ達の「ここの範囲ならまかせとけ」という範囲である。
その守備範囲をちゃんと知ってさえいれば、「少ない戦力でも勝つこと」ができるかもしれない。また逆に、その守備範囲を間違えるととんでもないことになる。「勝てる試合も負けてしまう」し、「ケガでリタイアする選手も出」てきてしまう。江本猛であれば、「ベンチがアホやから野球をやってられん」という名言を言うところだろう。
というわけで、ディスプレイ達にそう言われないようにするためにも、カラープロファイルファイルでこれからも遊んでみたい、と思う。
また、「カラープロファイルで眺める各社のプリンターの性能比較」というような企画でもしてみようかな、とふと思うのであった。
2000-06-28[n年前へ]
■カラープリンターの選手宣誓
ICCファイルを眺めてみよう その2
ここ数年間にわたって、報告会の前夜遅く(というより当日の朝近く)になると、インクジェットプリンターを並べて発表用のOHTを印刷しまくるという生活が続いていた。「PC使ってプレゼンのソフト使ってやればOHTを出力しなくて済むし楽なのに」と言う人がいるかもしれない。しかし、ただ単純にそう考える人は私は素人だと思う(その理由はいつかまた詳しく書く)。とにかくOHTは必要なのである。
そういう深夜に大量のOHTを印刷する際に、出力する枚数が数十枚ともなるとインクジェットプリンターでは時間がかかるし、とても大変なのである。かといって、レーザービームプリンターやコピー機はスピードは速いが、カラーのOHTの出力など汚くてできない。そこで、インクジェットプリンターを何台も並べてOHTを出力しまくるという手段に出ることが多い。OHTの出力作業を並列に行うわけだ。
しかし、そんな時にまた困るのがそれぞれのプリンターの色特性が違うということである。どのプリンターで出力するかどうかで、全然違う色に変わってしまうのだ。下手をすると「こんなのじゃ使えないぞぉ。やり直しだぁ。」というわけで、私の睡眠時間はさらに削られていくのである。
それぞれのカラープリンターの色特性が違うせいで、私の睡眠時間は減るし、腹は減るし、踏んだり蹴ったりなのであった。そういうわけで、私はプリンターの色特性は興味もあるし、恨みもずっと抱いていたのである。「それぞれのカラープリンターからどんな色の出力がされるのか」、というのは私にとってとても大きな問題だったのである。
と、前振りはここまでで本題に入ろう。前回、
で、また、「カラープロファイルで眺める各社のプリンターの性能比較」というような企画でもしてみようかな、とふと思うのであった。と書いた。今回はその「カラープロファイルで眺める各社のプリンターの色特性比較」を行ってみたいと思う。カラープロファイル・ファイルには「それぞれのカラープリンターからどんな色の出力がされるのか」という情報が書いてあるわけで、そういうことを知っておけばプリンターで出力するときに何かの役に立つはずだ。少なくとも、私の睡眠時間を減らさない程度には役に立つだろう。
そこで、今回は試しに4機種のレーザープリンターを選んで、それらのプリンター用のカラープロファイル・ファイルに書き込まれている「それぞれのカラープリンターからどんな色の出力がされるのか」という情報を比較してみることにした。カラープロファイル・ファイルの解析には
- GretagMacbeth ( http://www.gretagmacbeth.com/)
まずは、この二機種を比較してみよう。世界のhpと日本のキヤノンのカラーレーザービームプリンターである。選んだレーザービームプリンターの機種はHPLaserJet 4500とCanon LBP-2040である。
この写真を見ると実はこの二機種は瓜二つである。車で例えれば、TOYOTAのカローラとスプリンターのようにそっくりである。こういう場合、中身は同じであることが多い。カローラとスプリンターが実は中身は同じであるように、この機械もきっと中身は同じなのだろう(確かじゃないけど)。簡単に言えば、OEM製品である。
この二つのプリンター用のドライバーを各会社のWEBから入手し、カラープロファイル・ファイルを解析してみた。次に示すのが、カラープロファイル・ファイルの中に記載してあったHPLaserJet 4500(左)とCanon LBP-2040(右)の
- xy空間 ( 上段 )
- ab空間 ( 下段 )
こうしてみると、大幅に出力可能な色空間が違うことがわかる。中身は同じっぽいのに、出力できる色空間は異なるのである。本当ならば、面白いことだ(どっか解析方法を間違えたかもしれないが...)。ソフト処理の違いだろうか?
といっても、プリンター用のカラープロファイル・ファイルは結構複雑だし、「カラープロファイル・ファイルに書いてある内容」が必ずしも正しいとは限らないだろう。カラープロファイル・ファイルは単なるそれぞれのカラープリンターの選手宣誓であって、本当のことが書いてあるとは限らないと思う。どちらかが単にホラを吹いているということも考えられる。本来出力できないはずなのに、「いや、オレは出力できるッスよ。」とホラを吹いているということも考えられるわけだ。
同じようなことを、「勢いにのってる」Epsonと元祖富士XeroxのEpson LP-8500CとFujiXeroxColorLaserWind 3310について行ってみた結果が次である。ちなみに、FujiXeroxColorLaserWind 3310の写真が見つからなかったので、下の写真にはFujiXeroxColorLaserWind 3320PSのものを用いた。
こちらも、先のHP LaserJet 4500(左)とCanon LBP-2040(右)と同じく、瓜二つである。ということは、これもまた中身は同じモノなのだろう。
こちらの方の解析した「出力可能な色空間」が以下である。
この場合には、若干の違いはあるが大体同じであることがわかる。中身が同じで、ソフト部分のみ違うだけだと思うのであるから、当然とも言えるし、少し意外だとも言える。なぜ意外かというと、この二機種は実際に使ってみると結構出力が違うからである。もちろん、出力可能な領域だけでなくて、その内部でどう出力する色を振り分けるかということの方が実は一番重要だったりするので、「意外」というのは言い過ぎかもしれない。
また、EpsonのLP-8500Cの場合は印刷のモードに合わせて、ICCファイルが複数用意されていた。「それらの間の違い」、すなわち、「印刷モードが違う場合に出力される(あるいはメーカー側が意図している)色空間がどのように違うのか」などは、次回以降に考察してみたいと思う。
しかし、今回は書いているうちに内容が少しヘビーだと感じ始めた。私には色々な意味で結構難しい内容なのである。まるで空中分解してしまう飛行機のようであるが、ここらへんでいきなり終わりにしておきたい。というわけで、最後にLab空間でのそれぞれ四機種の「自己申告の」出力空間を重ね合わせたものを示してみる。
こうしてみると、Canon LBP-2040以外はどれも似たようなものである。まぁ、どれも同じ電子写真方式なのだから当たり前である。しかし、それでも少しずつ違うことが面白い。逆に、CanonLBP-2040はあまりに違いすぎて、私がどこかを間違えた可能性が大である。
さて、いきなり冒頭の話に戻る。私は気分的には「報告会 = 試合」だと思っている。自分の戦力のどこが強くてどこが弱いかを意識しながら、最善を尽くしたい、と思っているわけだ。さらに言えば、自分の戦力のどこが強くてどこが弱いかが判っていれば、例え勝てないにしても、善戦はできると思っている。だから、前回
icmファイル(カラープロファイルファイル)には、それぞれのディスプレイの出せる「色空間」が書かれている。言わば、それぞれのディスプレイの「守備範囲」が書かれている。それぞれのディスプレイにそれぞれの「守備範囲」がある。それぞれのディスプレイやプリンタ達の「ここの範囲ならまかせとけ」という範囲である。と書いたように「どんなことができるか」を知るのはとても大切だと思っている。カラープロファイル・ファイルには「何ができて、何をしようとしているか」が書いてあるわけで、それはちょうどプリンター達の「選手宣誓」のようなものである。当然、試合の前には「選手宣誓」が必要だろう。その守備範囲をちゃんと知ってさえいれば、「少ない戦力でも勝つこと」ができるかもしれない。
えっ、何を言いたいか判らないって?とりあえず、今回は「カラープロファイルで眺める各社のプリンターの性能比較」を始めるぞ、という私の「選手宣誓」である。話の本筋に入るのは次回以降ということにしておきたい。
2000-07-27[n年前へ]
■あなたと好みが似てるトコ
私と好みが似てる人 その5
もう暑い夏が始まったようだ。東京にいた頃は、夏ともなれば就職活動中の学生を数多く見かけたものであるが、引っ越してしまってからはそんな風物詩も見かけなくなってしまった。田舎に住んでいる私には判らないが、今でもリクルートスーツに身をくるんだ学生が街の中を歩いていることだろう。
HIRAX.NETにも様々な学校からのアクセスがある。その中には今年就職活動をしている学生や、数年後に就職を控えた学生もきっといるのではないだろうか?そこで、今回は就職を控えた学生のためにHIRAX.NETへのアクセス数が多い会社を調べて、「あなたと好みが似ている会社」を調べてみたい、と思う。また、いつもと同じく*.ac.jpからのアクセス順位も調べてみることで、大学入試を控えた学生・その他の人のために「あなたと好みが似ている学校」も調べてみることにしたいと思う。
そう、今回は題して「あなたと好みが似てるトコ」である。さて、前回HIRAX.NETへのアクセス元を解析してみた
の時は、*.co.jpドメインのトップ11は%PAGE %Bytesとなっていたし、*.ac.jpドメインは
1205: 1.51%: SONY.CO.JP (ソニー株式会社)
794: 1.99%: NEC.CO.JP (日本電気株式会社)
607: 0.12%: SQUARE.CO.JP (株式会社スクウェア)
600: 1.09%: ADVANTEST.CO.JP (株式会社アドバンテスト)
548: 0.75%: HITACHI.CO.JP (株式会社日立製作所)
410: 0.66%: CANON.CO.JP (キヤノン株式会社)
395: 0.42%: FUJITSU.CO.JP (富士通株式会社)
313: 0.68%: FUJIXEROX.CO.JP (富士ゼロックス株式会社)
279: 0.54%: TOSHIBA.CO.JP (株式会社東芝)
267: 0.34%: SHARP.CO.JP (シャープ株式会社)
234: 0.30%: RICOH.CO.JP (株式会社リコー)
%PAGE %Bytesとなっていた。つまり、1999年度の「あなたと好みが似てるトコ」ベスト1はソニー株式会社であったし、「あなたと好みが似てる学校」は東京大学であった。それでは、最近はどうなっているのだろうか?
761: 1.16%: U-TOKYO.AC.JP (東京大学)
672: 1.92%: KYUSHU-U.AC.JP (九州大学)
425: 1.09%: CHITOSE.AC.JP(千歳科学技術大学)
330: 0.45%: KYOTO-U.AC.JP (京都大学)
329: 0.32%: WASEDA.AC.JP (早稲田大学)
265: 0.39%: OSAKA-U.AC.JP (大阪大学)
230: 0.30%: HOKUDAI.AC.JP (北海道大学)
205: 0.39%: CHIBA-U.AC.JP (千葉大学)
168: 0.23%: HIROSHIMA-U.AC.JP (広島大学)
164: 0.80%: TSUKUBA.AC.JP (筑波大学)
163: 0.53%: TITECH.AC.JP (東京工業大学)
先月の2000/06の一ヶ月の間にHIRAX.NETへは計174,914ページのページ・アクセスがあった。そして、アクセス数が多いアクセス元はこんな感じになる。電気・OA機器メーカーからのアクセスが多いのが本サイトの特徴でもある。といっても、技術系サイトであればそれはどこも同じなのだろう。なお、おそらく有限会社回路設計サービスに関してはロボットだと想像している。
こうしてみるとアクセス数の多いところは、前回とそれほど変わっていないことがわかる。ただし、前回のダントツ一位(そして技術系学生には人気No.1)のSONYが少し落ちてきているのが残念である。
#reqs: %bytes: domainただ、こうしてしまうとどうしても人数の多いトコロはアクセス数が増えてしまう。もちろん、人数が多いところはProxyのキャッシュなども結構あるので、見かけ上のアクセス数はかなり減るだろう。ただ、それにしても人数の多いトコロはどうしてもアクセス数が増えざるをえない。
------: ------: ------
162873: 87.13%: .jp (Japan)
89828: 41.35%: ne.jp (日本のネットワークサービス)
31709: 20.72%: co.jp (日本の企業(または営利法人))
1577: 1.72%: nec.co.jp (日本電気)
1520: 3.02%: cds.co.jp (有限会社回路設計サービス)
764: 0.57%: hitachi.co.jp(株式会社日立製作所)
726: 1.65%: canon.co.jp(キヤノン)
670: 0.33%: toshiba.co.jp(東芝)
588: 0.33%: sony.co.jp(SONY)
539: 0.31%: fujitsu.co.jp(富士通)
385: 0.04%: square.co.jp(square.co.jp)
370: 0.20%: fujixerox.co.jp(富士ゼロックス株式会社)
369: 0.18%: mei.co.jp(松下電器産業株式会社)
304: 0.22%: sharp.co.jp(シャープ 株式会社)
244: 0.13%: ricoh.co.jp(リコー)
218: 0.16%: ibm.co.jp(IBM Japan)
211: 0.27%: ntt.co.jp(NTT)
152: 0.09%: epson.co.jp(Epson)
......13997: 8.46%: ac.jp (日本の教育および学術機関)
2740: 0.70%: KYOTO-U.AC.JP(京都大学)
941: 0.68%: U-TOKYO.AC.JP(東京大学)
592: 1.13%: BUNKYO.AC.JP(文教大学)
536: 0.14%: HOKUDAI.AC.JP(北海道大学)
395: 0.16%: NAGAOKAUT.AC.JP(長岡技術科学大学)
358: 0.29%: KYUSHU-U.AC.JP(九州大学)
352: 0.12%: JAIST.AC.JP(北陸先端科学技術大学院大学)
318: 0.20%: OSAKA-U.AC.JP(大阪大学)
295: 0.32%: TITECH.AC.JP(東京工業大学)
256: 0.24%: TOHOKU.AC.JP(東北大学)
.......13811: 8.23%: or.jp (日本の団体)
11156: 7.23%: ad.jp (日本のJPNIC会員ネットワーク)
761: 0.48%: go.jp (日本国政府機関)
480: 0.10%: gr.jp (日本の法人格を有しない団体)
10662: 6.80%: [unresolved numerical addresses]
4294: 2.19%: .net (Network)
3855: 2.25%: .com (Commercial)
3685: 0.11%: .org (Non-Profit Making Organisations)
2321: 0.72%: [domain not given]
192: 0.19%: .edu (USA Educational)
82: 0.17%: .gov (USA Government)
61: 0.04%: .be (Belgium)
45: 0.03%: .fr (France)
44: 0.04%: .de (Germany)
38: 0.02%: .to (Tonga)
34: 0.03%: .my (Malaysia)
22: 0.03%: .arpa (Old style Arpanet)
22: 0.02%: .uk (United Kingdom)
20: 0.02%: .ca (Canada)
20: 0.02%: .br (Brazil)
.......
そこで、アクセス数上位の企業の従業員数を調べて、「従業員一人あたりのアクセスページ数の順位」を調べてみた。それが次の表である。
ページアクセス数順位 | 会社名 | ページアクセス数 | 従業員数 | 従業員一人あたりのアクセスページ数 | 従業員一人あたりのアクセスページ数の順位 |
1 | NEC | 1577 | 37078 | 0.04253 | 2 |
2 | 回路設計サービス | 1520 | ? | ? | ? |
3 | 日立製作所 | 764 | 59692 | 0.01280 | 7 |
4 | キヤノン | 726 | 21023 | 0.03453 | 3 |
5 | 東芝 | 670 | 56746 | 0.01181 | 10 |
6 | SONY | 588 | 19187 | 0.03065 | 4 |
7 | 富士通 | 539 | 43627 | 0.01235 | 9 |
8 | SQUARE | 385 | 686 | 0.56122 | 1 |
9 | 富士ゼロックス | 370 | 15258 | 0.02425 | 5 |
10 | 松下電器 | 369 | 275962 | 0.00134 | 13 |
11 | シャープ | 304 | 23800 | 0.01277 | 8 |
12 | リコー | 244 | 67300 | 0.00363 | 12 |
13 | IBM Japan | 218 | 21401 | 0.01019 | 11 |
14 | NTT | 211 | ? | ? | ? |
15 | Epson | 152 | 11000 | 0.01382 | 6 |
ただし、
- 有限会社回路設計サービス
- NTT (こちらは私が調べるのを面倒くさがっただけ)
さて、結局「従業員一人あたりのアクセスページ数の順位」で一位となったのは、SQUAREでなんと従業員一人あたり、0.56ページ/月を見ていることになる。おやおや、これはおかしい。かなり、多すぎる。こりゃ、SQUAREも更新チェック用のロボットかな。それ以外の企業の場合だと「従業員一人あたりのアクセスページ数」は大体0.0*ページ/月である。平均すると、100人いたらその内の数人が一回見に来たことがある、という感じか。まぁ、実際にはもっと少ないだろうが。
前回、アクセス数一位だったSONYはアクセス数では6位にランクを落とし、「従業員一人あたりのアクセスページ数の順位」ではそれでも4位と健闘しているが、それでも苦戦していると言えるだろう。いやいや、これはもしかしたら先月の「できるかな?」のコンテンツ
- オッパイ星人の力学 - 胸のヤング率編 - (2000.06.29)
- カラープリンターの選手宣誓 - ICCファイルを眺めてみよう その2 - (2000.06.28)
- 「色っぽい声」の秘密 - キャバクラ嬢は英語が上手い!? - (2000.06.24)
- プリクラの中の物語 - プリクラもどきソフトを作ろう 第一回 - (2000.06.19)
- ヘルメットの色空間分布 - 学生運動の色空間とグラフ配置 - (2000.06.16)
- [Scraps]コンクリートの隙間に - 足元にあるカメラオブスクラ - (2000.06.13)
- 毛髪力のガウスの法則 - ハゲの物理学 「第五の力」編 - (2000.06.07)
- WEBページの迷路の中で - 未来の地図を手に持って - (2000.06.04)
うーん、この場を借りて言っておきたいのだが、先月の6月後半から今月に至るまでのコンテンツについては、ある事情により「私の趣味」とはかなり異なるものが多い。それを強くここに断っておきたい。いや、本当に本当なのです。
ちなみに*.ac.jpドメインに関しては、新顔「文教大学」が登場している以外は定番どころが集まっている。ちょっと不思議なのが、慶応大学・早稲田大学のような人数も多いマンモス校が11位、14位とトップ10に入っていないことである。何故だろう?
とりあえず、今回の結論は「あなたと好みが似てるトコ」ベスト1は学校で言えば京都大学で、企業で言うとSQUARE(とりあえず)ということになる。また、大学に関しては人数比率からすれば文教大学もお薦めかもしれない。なお、念のために書いておくが、本サイトはその真偽については保証しないの。念のため。
2000-08-07[n年前へ]
■高いか、安いか、この価格
愛はお金で買えるのでしょうか?
私がよく使う日本国内向け情報検索サイトはinfoseekである。何かを探すときには、居酒屋の生ビールではないが、何はともあれinfoseekである。何故かは上手く説明できないが、他の検索サイトに比べて私にとって感覚的に「合う」のである。
ところで、こういった検索サイトはバナー広告などの広告収入で運営されている。しかし、私は「そんなバナー広告って、高いお金を出すほど効果があるのかなぁ?」とかねがね疑問に思っている。といっても、広告シロートの感覚なのできっとそれは間違っているのだろう。
そんな広告シロートの私でも、「あぁ、これは便利だなぁ。これはきっと効果があるよなぁ。」と思うバナー広告がある。それは、「検索のキーワードに応じて表示されるバナー広告」である。
例えばinfoseekで「センサ」というキーワードで検索をかけるとこんな結果表示の画面になる。
色々な「センサ」に関する情報を知りたいと思って、「センサ」に関するサイトをinfoseekで調べると、
センシング・計測技術の総合サイト = キーエンスというバナーがデッカク表示されるのである。なんとも、これは便利である。普通のバナー広告は邪魔なだぁと思うことも多いが、こんなバナー広告は全然邪魔だとは思わない。むしろ、便利だなぁと私は素直に思うのである。
私の気持ちに関わらず勝手に無条件で表示されるバナー広告は、私にとって単なるノイズにすぎない。「このバナー広告がなければ、もっと素早く情報が表示されるのになぁ」などと思い出すと、腹が立ってくるほどである。しかし、私の探している情報に関するバナー広告を表示してくれるとなると、それが180度変わるのである。それは単なるノイズではなくて価値あるシグナルに変わってしまうのだ。邪魔な存在から、とってもありがたい存在に変わるのである。
これは他の色々なキーワードでもそうで、例えばプリンターやコピー機の「トナー」に関する情報を探してみると、こんなバナー広告が表示される。「トナー」を探している人には
ウチでは安いトナーを売ってますよ!という広告を教えてくれるのである。なんともありがたいことである。これは決して邪魔ではない。むしろ、適切なアドバイスである(いや、もちろんここのトナーが本当に安いのかどうかは私は知らない)。
この「センサ」、「トナー」といった例はinfoseekの場合だが、これは別にinfoseekに限るものではない。他の検索サイトでもこんなバナー広告は同様に表示される。例えば、
- excite ( http://www.excite.co.jp/)
- LYCOS ( http://www.lycos.co.jp/ )
- infoseek ( http://www.infoseek.co.jp/)
- goo ( http://www.goo.ne.jp )
どこの検索サイトでも「デジカメに関する情報を探している人」には「デジカメの広告」を表示してくれるのである。いやはや便利な時代になったものである(ちょっと年寄り風)。
ところで、こんな検索をかけている内に、こうした広告を出すのに「いくら位お金がかかるのか」と疑問に思い
を見てみると、これが実は結構安い。- Search Word/サーチワード 検索する言葉に合わせて出現する、待ち伏せ広告 (サイズ:60×468)
- 4週間2,500PV以上のワード 4週間で¥12×PV
- 上記外のワード 4週間で¥30,000 (固定)
- Top Page Banner/トップページバナー
私にとっては「邪魔な存在なだけのバナー広告」が一週間で¥2,000,000であるのに、「ありがたい存在のバナー広告」が4週間で¥30,000なのである。もう、こんなに安くて良いのかしら、という位である。こんなに安いと個人で広告を出してみても良いと思うくらいである。私も小遣いがもう少しあれば、試しに広告を出してみるところだ。「できる?」で検索をかけると、自動的に「HIRAX.NET」のバナー広告を表示したい程である。それは四週間で3万円なら安いモノだ。
それどころか、このバナー広告を使ったシュールなプロポーズなんてのもオツなものだと思う。例えば、こんな感じだ。
ホラ、キミinfoseekでキミの「運命の人」を検索してごらん。なんて具合である。しかし、そんなことはもう実はされているかもしれない。
アラ、アナタのバナー広告が出てるわ! 何てこと!
ところで、このinfoseekの広告についての情報を読んでいると、infoseekにアクセスするユーザーに関する
なんて面白い情報がある。 これを見ると、infoseekにアクセスするユーザーは男性がほぼ70%で、女性がほぼ32%であるから、これを標準の割合と考えて、チャンネル別男女構成比で「男の方が割合が高いジャンルと、女の方が割合が高いジャンル」を示すと次の図のようになる。
「カルチャー&ホビー」が男女半々のジャンルで、それを境にして「男の興味ある世界」と「女の興味ある世界」が分かれているのが判ると思う。「学び」に関しては女性の方が興味を持っていることが判るし、「インターネット」に関しては男性の方が興味を持っていることも判る。比較的、男性が「コンピュータ・ビジネス・経営・政治・法律・社会・マネー...」なんて無機的なものに興味を持っているのに対して、女性は「グルメ&クッキング・ショッピング・キャリア・トラベル・くらしの情報...」なんて血の通ったものに興味を持っている。うーん、面白い。男性の比率が一番多い(いや、女性の比率が少ないと言うべきか)のは「クルマ」で、女性は「ヘルス&ビューティー」だというのも何かとても面白く、笑ってしまう。
これを見ると、「住まい」なんかもうほとんど女性の支配する世界であることなども判るだろう。なるほど、「男の隠れ家」なんて雑誌が売れるわけだ。ここまで「住まい」が女性の世界であれば、それも当然だろう。
さて、話を検索キーワードに関するバナー広告に話を戻そう。試しにinfoseekで「結婚」で検索をかけるとこんな結婚情報サイトの広告が表示される。ありがたくて、涙が出そうになるくらいである。
そこで、調子にのって私はexciteで「愛」で検索をかけてみた。
もちろん、これは単なる偶然だろう。「愛」を探しているのに、消費者金融のバナー広告が表示されるわけはない。「愛」を探しているのに、「お金」の広告が出るわけがない。「愛がお金で買える」わけがない。単なる偶然とはわかっているけど、何ともイヤな偶然である。もちろん、単なる偶然の筈だ。
神様、愛はお金で買えるのでしょうか?
2000-09-02[n年前へ]
■もうすぐ二歳の「できるかな?」
初心に帰ってみましょうか?
「できるかな?」が始まったのは二年近く前の秋のことだった。
でも触れたが、当初(実は今も続いているが)は某社内の某サーバー内でこっそりと始めてみたのだった。それから二年あまりでずいぶんと色々な話が増えた。某社サーバー内でしかアップしていない- プリンタドライバーは仮免
- 続 電子写真プロセスを分数階微分で解いてみよう
- 続々 電子写真プロセスを分数階微分で解いてみよう
そして話が増えてきたせいか、自分自身でも「アレッ、あの話はどこにあったけ?」というように迷ってしまうことが多々ある。迷うどころか、最後まで見つからないこともしばしばあるのだ。そして、それは私でもない他の人であればましてやそうだろう。というわけで、
では簡単にそれまでの話の紹介をしたし、ではhirax.net内の全文検索機能を付けてみた。今回は、これまでの話題をもう一度自分で読み直して、その中から「自分のお気に入り」を調べてみたいと思う。そして、最近少し話題が変になってしまっている反省をして、もう一度初心に帰ってみようと思うのだ。
まずは、1998年の話題からいくと
というあたりが、良い感じだ。京都の風物詩である「鴨川カップル」達が人目を気にしながら寄り添う合う姿を考えてみたものだ。後の「恋の力学」シリーズなどはここらへんから始まっていた、といっても良いだろう。そしてこの頃の[Scraps]系の話題としては、がある。少し前に、この「さなえちゃん」を描いた漫画の作者からメールを頂いたのがとても私には印象深かった。そして、1999年の上半期から選んでみると、まずは
というところだろう。ハードディスクの情報を可視化することで情報圧縮・エントロピーを考えてみた一話である。そして、同じような「可視化シリーズ」の一つである- 感温液晶でNotePCの発熱分布を可視化する- 熱いところで感じてみたい St.Valentine 記念 - (1999.02.14)
- NotePCの発熱分布を比べてみたい- お熱いのがお好き SOME LIKE IT HOT - (1999.02.15)
そして、1999年の下半期はもう自分で言うのも何だが傑作揃いである。大体、書いているペースが自分でも驚くくらいのハイペースだ。月当たりの話の数を数えてみると、
- 7月 9話
- 8月 9話
- 9月 8話
- 10月 8話
- 11月 11話
- 12月 9話
この頃の「お薦めの話」はいっぱいある。例えば、
に始まった「文章可視化シリーズ」や、で始まった「ASCIIアートシリーズ」だろう。から始まる「江戸五色不動シリーズ」は江戸にロケまで行ったので、とても思い出深い話の一つである。しかも、妙な偶然のせいでまるで小説の中に迷い込んだような気持ちになったものだ。そして、WEBページを作る上では
などもどうしても外せない。そして、この後結構続くことになるという「恋の力学」シリーズもこの時期に始まっている。そして、この頃の一番人気が何と言ってもだろう。この「ミニスカート」系の話の流れは以降も続くことになるのが自分では意外でもあり、残念でもある。それはさておき、ナンセンス系ではなんてのも面白い話だと思う。そして、1999年の終わりはやはりこれが「お気に入り」の話である。また、[Scraps]系の話がこの時期にはやたらいっぱいあるのが面白いところだ。その内からいくつかピックアップするとこんな感じだろうか?- [Scraps]絵馬 - どこにもいないよ- (1999.07.09)
- 新宿駅は電気羊の夢を見るか- 意識とは何か - (1999.07.10)
- [Scraps]合掌 - キレイはキタナイ、キタナイはキレイ- (1999.08.01)
- [Scraps]いつかきっと -掌の中の答え - (99.11.03)
- 「文学論」と光学系 - 漱石の面白さ-(2000.02.27)
- 恋の力学 恋の相関分析編- 「明暗」の登場人物達の行方 - (2000.04.01)
- 恋の力学 恋のグラフ配置編- 「明暗」の収束を見てみよう - (2000.04.02)
- 恋する心を見てみたい - 恋のきっかけはどの出来事?- (2000.05.14)
- 恋の形を見た人は - 恋の相対性理論- (2000.05.17)
さて、今回は2000年上半期までの話の中から「私の好きな話」を振り返ってみた。とはいえ、私の好きな話=他の人の好きな話ではないようだし、他の話も適当に眺めて頂いたら良いかなぁ(私が)、と思うのだった。