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2010-06-30[n年前へ]

水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!? 第6回 

 「続々 水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!?」で、水で満たされている風船を炎で炙(あぶ)ってみる実験をしました。実験をしたのは、そこに至るまでの長い(といっても短い時間でしたが)の盛り上がりがあって伝熱シミュレーション計算や解析計算など、予想大会がなされてきたからです。

 今日は、水が入った風船を炎で熱した時に、風船の底近くの水温度変化を計測した猛者が現れました。(シミュレーション計算の専門家なので)伝熱シミュレーション計算もした上で、今回は、さらに自ら実験もしてみたというカッコ良さです。こういった、口だけでなく実際に何かを提供する人のカッコ良さにはいつも憧れてしまいます。

 その(風呂に入りながら行われたという)実験結果を示したグラフが下に示したものになります。グラフの横軸は、炎で熱し始めてからの時間(秒)で、縦軸は風船の底近くの水温度(℃)になります。数値だけ見ると、「大体こんなものだろう」と思える温度変化になっています。前回の伝熱シミュレーション計算結果と結果が異なっているのは、前のシミュレーション計算では対流の影響を考慮していないことなどが大きな原因かもしれません。

 ところで、この実験をした後の風船を眺めてみると、「水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!? 第4回」と同じようなススの付き方になっています。面白いものです。ちなみに、実験条件に関する情報としては「外気温は約30℃、加熱源はライターで、途中からゴムが焦げる臭いがしていた、風船は(株)タイガーゴム製(世界初、新素材天然ゴムにより、ゴムの材質が非常によくなりましたとの記述あり)」ということです。

水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!? 第6回水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!? 第6回水風船をライターの炎であぶると何が起こるか考える!? 第6回






2010-08-29[n年前へ]

「初心」忘るべからず 

 少し前、部屋の掃除をしていると、10年ほど前に出た「おもしろ実験サイトオールガイド―素朴な疑問を体当たりで検証 」という本が出てきた。そして、その本のために池袋に行った時のことを思い出した。

 凄いと言えば、何年も前に工学社の「おもしろ実験サイトオールガイド」という本のための座談会に出た時も凄かった。座談会の場所は、懐かしき談話室「滝沢」で、待ち合わせ場所は「西武池袋駅前で集合」というもので、「-西武池袋駅前-だなんてそんな大雑把な待ち合わせ方法で本当に落ち合えるのだろうか?」と思っていたのだが、その疑問は大間違いだったことがその場に行ってすぐわかった。

 「あぁ、今日のメンツはこの人達だろうな。いや、絶対この人たちに違いないよなぁ」と断言できる面々がそこに佇んでいたからだ。そして、「私もこの中の一員なんだなぁ…なじんでないよなぁ、いやそれとも自然になじんでいるのかなぁ…うーん、一体どちらが良いのかなぁ…?」と考え込んだりしたのだった。

 その本を手に取り読んでいると、「おっぱいの(ありとあらゆる)経済効果」をマクロ的に見積もり(性と愛研究所)、およそ年間6兆円を(おっぱいが)生み出していることを明らかにしたり、「勝負パンツの価格相場」を調べてみたり、「トルマリンパワーの効果を実証」したり(ただいま実験中、など)、「おっぱいの科学統一理論」にいそしんでいたり(hirax.net)・・・と、なんとも頭を抱えたくなる題材ばかりが並んでいる。そして、実にくだらないことに力を注いでいる人たちを眺めると、まるでドン・キホーテの喜劇を見るようで、思わず笑いたくなってくる。

 初心忘るべからずだな、と思う。そういうくだらないことこそが楽しいんじゃないか、と妄想する。

幅広い心を、下らないアイデアを、
軽く笑えるユーモアを、上手くやり抜く賢さを、
大げさに言うのならば、きっとそういうことなんだろう。
誇らし気に言うのならば、きっとそういう感じだろう。

2010-09-24[n年前へ]

イグノーベル賞受賞者が語る、エクストリーム実験の面白み 

 「イグノーベル賞受賞者が語る、エクストリーム実験の面白み

 コンピュータというのは、まさにあらゆる部分が科学だと思います。数学は、科学の基礎ですし。数学的な考え方というのは、非常に科学的だと思います。

2014-08-10[n年前へ]

「割り箸袋の引き抜き」でハンコが綺麗に押せる理由を実験してみよう!? 

 ハンコ押しは、結構な確率で失敗しがちなです。けれど、割り箸袋の上にハンコを押す紙を起いて、ハンコを押した後に割り箸袋を引くと、ハンコが綺麗に押すことができます。…で、その理由を実感するために簡単な実験をしてみました。

 下に貼り付けた画像は、(左から)普通に押したもの・押しつつ割り箸袋を引いたもの・割り箸袋の引き抜きを途中で止めたものです。

 色々やってみた結果からは、まずはハンコを押す紙の下にある割り箸袋を引くときに、 スティックスリップ(stick-slip:摩擦面間で受動・滑りの繰り返しで生じる自励振動)が生じて、ハンコ・紙が高周波で微振動することで、紙の表面凹凸などで触れにくい箇所に対してもちゃんと接触できるようになるということがありました。そして、(割り箸袋を引くときに)割り箸袋の端部が位置する箇所に応力集中することで、ギュッとハンコが押されるという効果も(これは若干で、前者による効果よりは小さいように思えましたが)ありそうです。たとえば、上の右端写真では、右半分が「割り箸袋の端部が位置する箇所に応力集中する箇所が通り過ぎた後」の状態です。

 …というわけで、ハンコに超音波振動子を内蔵させたりしたら、「押しミスが少ない優れものハンコ」に変身するかもしれません!?



 実験用に、100円ショップで仲間由紀恵さんの「仲間」を探したけれどなかったので、夏目三久さんの「夏目」を買って実験してみました。

「割り箸袋の引き抜き」でハンコが綺麗に押せる理由を実験してみよう!?






2015-05-12[n年前へ]

制服スカートがめくり上がる力は「ほぼ100〜150グラム重」で、風速でたとえると秒速10m弱…という法則を裏付ける実験経験 

 スカートがめくり上がるのに必要な力の大きさをを計ったことがある人は多くはないかもしれません。けれど、実際に計ってみると、およそ100〜200グラム重の力がかかると、スカートがめくれ上がってしまうという実験をしたことがあります(チェック柄の制服スカートをめくり上げる力は「ほぼ100〜150グラム重」という豆知識)。

 また、送風機を動かしつつ、スカート周りにかかる力を測定する状況は少ない…と思われる人もいるかもしれませんが…実際には、そういう送風機とスカートがカップリングされた状況は結構多いものです(個人の印象・意見です)。実際に、そうした実験をしてみると、「風でめくれるスカート」の科学!「涼しく晴れた朝の地下鉄駅をドジっ娘が走る」とスカートは必ずめくれる!?の法則に書いたように、秒速6〜10mくらいで、スカートがめくれ上がり始めるという…当たり前の結果になります。

 山奥の小学校でスカートと送風機を抱えていると、小学校の黒板に、風力と風の強さが図示されていました。制服スカートがめくり上がる「ほぼ100〜150グラム重」の力は、「砂ぼこりがたち、紙切れが舞い上がり、小枝が動く」程度と書いてあります。…さてさて、あなたの経験上は、その対応関係には違和感ありませんでしょうか?

制服スカートがめくり上がる力は「ほぼ100〜150グラム重」で、風速でたとえると秒速10m弱…という法則








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