hirax.net::Keywords::「振動」のブログ



2008-08-04[n年前へ]

「1秒間に2回の運動は”エンディング”近く」の法則 

 どんな業界でも「その業界のプロには”見れば”わかる」ということがある。

 AV業界の監督さんが「HカップかJカップかは"一目見れば"わかる」と言っていた。計測器も真っ青の「プロの目」だなぁ、と感心させられた。そして、AV業界と言えば、編集者が書いていたこんな言葉にも驚かされた。

 ちなみに、一秒間に2回の運動は結構激しいですから、そういう動きを横目で見るだけで「あぁ、エンディングが近いんだ」とわかります。
 ビデオ画像を一目見ただけで、そのビデオのコンテキスト(文脈)解析をして、「今目に入った場面が」全体のどこに位置しているかを一目瞭然に判断しているわけである。まさに「プロの目」である。

 以前「アダルトビデオの動画解析」をしたことがある。この時は15秒間の動画からオプティカルフロー(動き)を解析したのだが、全編に渡って動画の動きを解析し、ビデオのコンテキスト(文脈)解析をしてみるのも面白いかもしれない。もしかしたら、すでに「オプティカルフロー計算→コンテキスト解析解析→スクリーンショット作成」といったフローがアダルトビデオサイトのバックエンドでは動いていたりするのかもしれない。

 今度、「1秒間に2回の運動は”エンディング”近く」の法則を使った”スクリーンショット作成”WEB APIを試しに作ってみることにしようか。

周波数






2008-10-02[n年前へ]

GPSと加速度センサで「北京オリンピック会場の構造物監視」 

 2008年10月号のトランジスタ技術を読んでいて一番面白かったのが、川村祥子氏の「NI Week 2008レポート」だ。LabVIEW8.6の新機能や、PXI用FPGAモジュールFrexRIOの話もとても興味深く読んだのだけれども、他の何より面白かったのが「北京オリンピックのメインスタジアムの構造物を状態監視するシステム」の話である。

 「北京オリンピック会場の構造物監視、 LabVIEW利用で実現」といった記事でも紹介されているが、北京オリンピックの会場となったメインスタジアムには、11箇所のGPS受信機を備えたコントロールパネルと、640個(64個×11箇所のコントロールパネル?)の三軸加速度センサが設置され、振動データの収録・異常検知が行われていたという。

 何だか、色々な意味で目を惹かれてしまうシステムである。GPSは鉛直方向の精度は低かったと思うが、その低い鉛直方向精度でも判別できるくらい、高さ変化があるのだろうか。それとも、水平方向に動くのだろうか?加速度センサから得られる信号値の異常・正常基準はどのように作成されていたのだろうか?前もってシミュレーション計算でも行っていたのだろうか、それも観客が一部の興奮したとき・・・といったさまざまな条件で。・・・と考え始めると、とても謎が多く、その謎の多さに比例してとても面白く興味を惹かれた記事だった。

2008-10-27[n年前へ]

「電車の吊り手」のヒミツ 

 いつ頃からだったか覚えていませんが、「電車の吊り手」の構造が昔とは変わったように思います。「電車の吊り手」が以前とは、90度違う方向にぶらさがっているような気がします。以前は、吊り手をぶらさがる金属棒と吊り手が同じ向きを向いていたような気がするのですが、いつの頃からか吊り手をぶらさがる金属棒と吊り手が直行するようになりました。

 鉄道が大好きのテツちゃん、血液中には鉄分が流れまくり・・・というわけではないのですが、この列車の「吊り手」の方向変化にはとても興味を惹かれます。吊り手のベルト部分を剛体に変え、吊り手の(乗客が)掴む部分の方向を90度変えるという変更は、一見すると小さい変更のようでいて、実はとても大きな変更・効果が生じているように思えます。

 というわけで、まずは吊り手の写真を撮りました(怪しい人ですね)。話の先は、吊り手と乗客の振動解析をし、さらには乗客がどのように意識すれば一番揺れないで済むのかを考えてみようと思います。

吊り手吊り手






2008-10-28[n年前へ]

続 「電車の吊り手」のヒミツ 

 「電車の吊り手」のヒミツ の続きです。
 「電車の吊り手」の構造が以前とは、、90度違う方向にぶらさがるように変わっていることに気づきました。そんな吊り手を見ながら、その効果をラクガキをしつつ考えてみたのが、下図になります。

 イラストにして見ると、以前の吊り手が「列車の横揺れ方向に対して、2重振り子状態」になっていることがわかります。また、吊り手の支持部と、吊り手の持ち手部が、いずれも列車進行方向に向いているために、横揺れをなかなか抑えることができないように(自分の経験から)思われます。乗客が腕を動かして揺れを抑えようとしても、吊り手に2カ所関節があるので、揺れを抑えるのは難しいように思えます。

 しかし、最近の吊り手は(図のように)以前のものとは違うことがわかります。吊り手の持ち手部分が列車の横振動方向とは直行し、(さらに、吊り手のベルト部分がパイプに包まれていることもあり)列車の横揺れに対し、その揺れを抑えることが容易になったように思えます。

 ここで、興味深いことは、吊り手のベルトをパイプで囲ったことの効果は別として、吊り手の持ち手部分の方向を90度変えたことで、「列車進行方向揺れ」には弱くなった・揺れやすくなったということです。つまり、列車が走るとき「ほとんどの時間は横揺れを感じる時間で、進行方向の揺れを感じるのは駅に発車・到着する時くらいなので、横揺れ抑制効果を重要視しよう」という判断をしたのでしょう。そういうメリット・デメリットを秤に乗せて行われる選択・技術改良・コスト変更にとても興味を惹かれます。

 列車には、吊り手がたくさんぶら下がっています。そんな、吊り手と同じように、たくさんの吊り手が変化したように、そんな技術改良・コスト変更などは、きっとたくさんあると思います。そんなものを町中で見かけると、なぜか楽しく感じたりします。

吊り手図解






2012-05-02[n年前へ]

アニメONE PIECEの(ヒロイン)ナミの”弾む”胸の「振動特性」は意外に現実に沿っていた!? 

 アニメONE PIECEの映像から、(ヒロイン)ナミの胸の振動特性を調べてみました。「アニメだから、きっとかなりの誇張があるのではないか」と予想しつつ調べた結果、「現実の特性と合っている!」と驚くことになりました。

 下に貼り付けたグラフが、インパルス的に揺れるONE PIECE ナミの胸の速度をグラフにしたものです。グラフを眺めてみると、およそ0.2秒で元に戻る…そんな「動き」が示されています。

 これだけではわかりづらいので、(ONE PIECEのナミと見た目同じくらいの大きさのバストを持つ)現実の女性が写された映像の一部から、その胸が(継続的な周期外力ではなく、インパルス的な力に対し)弾むさまを解析してグラフにしてみるとこんな感じになります。(横軸の刻み幅が異なることに注意しつつ)揺れの周期を読んでみると、およそ周期が0.2秒程度です。

 つまり、先のONE PIECEのナミの胸はまさに、少なくとも周期だけ眺めると、実は「現実のおっぱい」の動きに沿っていたんだ!と驚かされるわけです。

 もちろん、「車は急に止まれない」という標語にもあるように、巨乳は急には止まれません。だから、現実の巨乳は、「ボンッと一回動いて急停止する」なんてことはありません。しかし、ONE PIECEのナミの胸の動きは、急発進急停止をしているように見受けられますから、その点においては、アニメONE PIECEの(ヒロイン)ナミの”弾む”胸の「特性」は一般的な「現実のおっぱい」とは大きく異なります。…その辺り「アニメ女性のオッパイに関する粘弾性特性の謎」については、今後の課題としたいところです。



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