hirax.net::Keywords::「教室」のブログ



2011-10-10[n年前へ]

初恋相手までの距離は30cm 

 あなたの初恋の相手はどんな人でしょうか。…たとえば、初恋相手の名字はどんな名前でしょうか?

 私の初恋相手は名字が「は行」で始まる人でした。それが一体どういうことかというと、学校の教室には五十音順で男女の机が並べられ・2つの机ごとにくっつけられていて、名字が「は」行で始まる「”ひ”らばやし」くんは、隣の人(机を並べている人)を好きになったのでした。実に単純です。

 世界は広く、数十億人の人たちが地球の上で暮らしています。世界も・地球も広大です。しかし、こと「初恋相手までの距離」となると、実は意外に狭いのではないでしょうか?たとえば、私のような「机を隣り合わせた相手に生まれて初めての恋をする」といった単純明快近視眼的な人だって多いのではないかと思います。

 なにしろ、人気マンガ「タッチ」の主人公兄弟たちだって、幼なじみのお隣さん(浅倉南ちゃん)が初恋の相手でした。…そんなマンガの主人公たちそと同じように、向こう三軒両隣な「ご近所さんのお隣さん」が初恋相手だという人も、無視できない数いるのではないか、と想像します。

 初恋相手の名前を思い浮かべてみれば、「五十音で同じ行(列?)だったりする人の比率が有意に高い」のではないでしょうか?たとえば、あなたとあなたの初恋相手を思い浮かべると、実は五十音が近かったり=出席番号順が近かったり、あるいは、身長順が近かったりするということもあるかもしれません。 五十音順とか、身長順とか、(平安時代なら)いろは順とか…そんな「ルール」に従った距離が近い辺りで初恋が生まれていたりすることもあるのではないでしょうか。

 今日立てた仮説は、「日本では、自分の名字と初恋相手の名字の五十音には(田舎の名字比率を考慮しても)相関がある」というものです。それは、初恋相手までの距離は意外なほどに手近かであるという「初恋相手までの距離は30cmの法則」です。(…その30cmが無限に遠かったりするんですけど、ね)

2012-02-16[n年前へ]

「教室の黒板を夕日が照らす」のは「マンガの中だけの話」です!? 

 学生の可能性を可能にするポータルサイト ワンダーノーツに「教室の黒板を夕日が照らす」のは「マンガの中だけの話」です!?を書きました。

「夕日が(今日の”日直”の名前が書かれた)教室の黒板を照らす」という風景は、マンガなどでよく描かれそうなノスタルジックな景色です。 …しかし、そんな「夕日に照らされた黒板」は、現実には(あまり)存在しない風景です。 なぜなら、学校の(多くの)教室は、黒板に夕日が当たることがない向きで作られているからです。

 100年以上前の明治28年、当時の文部省が「学校建築図説明及設計大要」というものを発行しました。 これは、学校を作る際には「こういう風に作りなさい」という指導書です。 この「学校建築図説明及設計大要」では、(特殊な教室でない)普通教室について、次のように「教室・窓の向き」が決められています。

2018-06-27[n年前へ]

人類が月面上で日常を過ごす時代…それは「あのイタズラが成功する日」かもしれない? 

 その辺の人(@create_clock) さんのtweetが面白かった。

マンガとかで教室の引き戸に黒板消しを挟んで開けると頭の上に!みたいな描写があるけど、実際にやったことのない人の描写だなと思う。黒板消しの落ちるタイミングが早すぎて頭には当たらない。

10:08 PM - 25 Jun 2018
 …確かに、実際にやった過去を振り返ると、黒板消しの落ちるタイミングは早すぎて、誰の頭にも当たらなかった。

 計算をしてみるとこうなる。教室の入り口の高さは、約2メートル。そこに黒板消しを挟み、ターゲットを待ち構える。ターゲットがドアを開け、身長1.7メートルのターゲットの頭の高さに黒板消しが落ちるまでの時間は、わずか4分の1秒の0.25秒。…そんな短時間に、教室のドアを開け、ドアの真下を通過するのは確かに無理に違いない。

 もしも、もうひとつの世界があったとしたらどうだろう?…「教室の引き戸に黒板消しを挟んで開けると頭の上に当たる」…そんなもう一つの世界線、もっと別の場所があったとしたならば、そこは一体どんな場所なんだろうか。

 たとえば、教室のドアを開け、ドアの真下に移動するまで、1.5秒掛かるものとしてみる。…もしも、その世界が地球と同じような惑星・密度の場所だとしたら、その惑星の半径は約1900キロメートルという計算になる。そういう星の上で生まれたのなら、「教室の引き戸に黒板消しを挟んで開けると頭の上に落ちる」イタズラができることになる。

 もしも、その星の密度が地球と違ったらどうだろう?地表での黒板消しが「頭の高さまで落下する時間」が0.25秒だとして、「教室のドアを開け、ドアの真下に移動するまでの自然な時間、1.5秒」は、ちょうどその6倍に近い。…すると、たとえば、主人公が暮らす世界線がもしも(地球表面比で重力が1/6の)月面上だったとしたら、計算が合うことになる。つまり、教室のドアを開けてから、身長1.7メートルの主人公の頭に黒板消しがあたるまでの時間が、ちょうど1.5秒後…という計算になる。

 そうか!そうだったんだ!…ぼくらが昔から眺めたあの景色、「教室の引き戸に黒板消しを挟んで開けると頭の上に落ちる」は決して過去の懐かしい「三丁目の夕日」的な昭和の懐かし風景ではなく、あれは人類が月面上で日常を過ごす遙か未来の日常風景を蜃気楼のように眺めていたに違いない!と気がついた。

 そんな発券をしてEureka(エウレカ)!とアルキメデスのように叫び、その瞬間に夢から覚めた。…重力が1/6の世界で、「教室のドアを開けてからわずか1.5秒でドアの真下に移動することは難しい」かもしれない。「教室の引き戸に黒板消しを挟んで開けると頭の上に当たる」…そんなもう一つの世界線は、一体どんな宇宙にあるんだろうか。



■Powered by yagm.net