hirax.net::Keywords::「新潮文庫」のブログ



2009-11-30[n年前へ]

ああ、あんなことを言ってしまった、してしまった。

 何か気になったものがあれば、そのことに関する本を手に入る限り読むことにしている。だから、たとえば、向田邦子に関する本は、たぶん、すべて読んでいる。

ああ、あんなことを言ってしまった、してしまった。

 何度目になるだろうか、「男どき女どき (新潮文庫) 」を読み返す。「男どき女どき」は、前半の小説でなく、後半のエッセイが良い。

私は、自分の中にこういう要素があることを知っていました。

 彼女が書く本を読んでいると、言葉をそのまま読むのでなく、一人部屋で万年筆を走らせる姿を想像しながら読んでしまう。たとえば本書中の「独りを慎む」を読むのなら、そこに出てくるさまざまなモチーフ、たとえば、ここにこの話になぜわざわざ車の事故をも紛れ込ませたのだろう、などと思い悩んでしまう。

人が見ていないと、してはいけないことをしようとしてしまう癖です。

 書かれたことを、言葉どおりに受け取ってはいけない。けれど、書こうとした思いはそのまま受け取る。それが、こういう随筆の読み方のひとつかもしれない。

2009-12-08[n年前へ]

一生のうち二年や三年、ばくちでメシが食えたって、それはアルバイトみたいなものだ。

 色川武大「うらおもて人生録 (新潮文庫) 」から。

 プロと言う観点からみると、一生のうち二年や三年、強くて、ばくちでメシが食えたって、それはアルバイトみたいなものだ。ばくちのプロなら、ほぼ一生を通じて、ばくちでメシが食えなければね。

2010-03-08[n年前へ]

”大きな”ところのバランスシート

 色川武大の「うらおもて人生録 (新潮文庫) 」から。

 でも、全勝なんて、幻だからね。
 俺はね。世の中とうまく折り合いをつけて、スムーズに栄えていく人を見ると、「あ、そんなに小さな勝ち星にばかりこだわっていいのかな、大きなところのバランスシートにも神経を使わないと、ご破算になるぜ」なんて思うんだね。
 負け慣れている奴の発想なんだろうけどね。

2010-03-10[n年前へ]

科学がすべてではありません。

 阿刀田高「殺し文句の研究 (新潮文庫) 」の「白い恐怖」中の言葉から。

 科学がすべてではありません。人の心の方が正しいことがあります。



■Powered by yagm.net