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2003-12-05[n年前へ]

いまだ下山せず! 

 二十年近く前に常念岳一ノ沢で遭難したパーティの捜索の記録をまとめた「いまだ下山せず!」という本がある。不謹慎な言い方にはなるが、思わず引きこまれてしまう本である。ドキュメンタリーとしても、あるいは登山小説としてもとても読み応えのある本だ。もしも、図書館や本屋にあるのであれば、読んでみると面白いと思う(不謹慎な言い方だが)。

 この話の中で、遭難した三人のうちの二人は日産の社員で残りの一人は本田の社員だった。日産から派遣された捜索隊がホンダが行った捜索活動について、事後に社内で感嘆とともに報告した内容はとても興味深い。

 彼ら(本田技研)は会社所有のジェットヘリで自社員の捜索を行った。驚くべき事は、そのような捜索活動が不文律のもとに行われたということである。
 そのような文化・態度が彼らの中にあるということである。

2008-04-17[n年前へ]

「自動車の開発期間はASIC(の開発期間)よりも短くなっている」 

 「自動車開発と車載半導体,噂とは少し違っていた:その2」を読む。

 例えば,自動車の開発期間。試作車を何度も作り,量産開始まで2~3年はかかる。こう思っていた。ある半導体メーカーを取材したときに「自動車の開発期間はASIC(の開発期間)よりも短くなっている」と聞いた。本当か。
 この手のことが全然わからないので、「本当か。」と書く辺りの感覚をきちんと理解することができない。
 上手く表すことができない「自分の中の不思議」を、古い例えで表現すると、「電子回路の設計時間はロジックICの開発期間よりも短くなっていると聞いた。本当か」という言葉を聞いた時に、(耳と脳の間で)上手く消化できない感じに似ている。
 自動車メーカーでの取材で,それを確かめることができた。「いまでもコンセプトの新しい車の開発には時間をかけている。一方で,小規模な変更の場合は,デザインの確定から量産開始までの期間は最短で10.5カ月だった」(日産自動車)。



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