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2000-09-16[n年前へ]

モザイク消し器の真実 

買うも買わないもアナタの自由

オリンピア ビデオ編集器 DUAL-2005DX  モザイク編集器 DVD対応  前回、

  • モザイクの向こう - 隠しているから良いのです- (2000.07.18)
  • で「モザイク消し器」について考えてみた。といっても、考えてみただけで使ってみたわけではない。当たり前である。そんな「モザイク消し器」が私の家にあるわけはないからだ。歩く「悟り」、歩く「生き仏」と呼ばれる私の家にそんなものがあって良いはずがない。その証拠に私はそんな風に呼ばれたことがない(土屋賢治風ロジック)。

     さて、そんな風に言いたい所なのだが、実はそれがあるのだ。何と、「モザイク消し器」が私の家には鎮座しているのである。といって、それは私のものではなくて、某編集者の方がとあることのために送ってくれたものなのである。
     

    くりくり小僧

     残念ながら、このくりくり小僧はあまりにも使い物にならなかったので、部屋の片隅にそのまま放置されていた。いや、こう書くと誤解されそうである。別に変なことに使ったわけではなくて、技術的に使い物にならなかったのである。一応、そこの所はハッキリしておきたい。大体、コレを一体どうやって変なことに使うのだ(以下略)。

     今回、このくりくり小僧を送り返すことになったので、せっかくだからこのモザイク消し器がどんな風に技術的に使い物にならなかったかをこのタイミングで書いてみることにしたいと思う。
     

     まずは、このくりくり小僧の操作方法を説明しておこう。ビデオ信号は通常のNTSC信号で入出力するようになっている。エロビデオをこの「くりくり小僧」に入力し、処理した画像をテレビへ送るのである。あるいは、処理した画像を新たにビデオにダビングするのかもしれない。

     この「くりくり小僧」は、対応するモザイク処理(広義の)の種類は

    • モザイク(狭義の)
    • 反転
    の2モードである。先ほどの写真を見れば、モードというスイッチがあることが判るだろう。前回も書いたが、念のためにモザイク処理(広義の)のそれぞれの種類がどんなものだかをサンプル写真で示しておく。
     
    モザイク処理(広義の)の種類
    オリジナル
    モザイク(狭義の)
    反転

     「くりくり小僧」の写真を見ると判ると思うが、画像復元処理をかける領域の

    • 大きさ
    • 位置
    を自由に選ぶことができる。画面の一部にのみかけられているモザイクに復元処理がかけられるわけだ。といっても、動き回るモザイクをこのジョイスティック(日本名:お楽しみ棒)で追いかけなければならないのである。そこには、ゲームセンター嵐(古すぎ)もビックリの神業が必要とされるのである。

     写真中にあるその他のボリューム

    • 輝度
    • 明るさ
    • エンハンサー
    というのは全て画像の画質調整を行うパラメータだ。

     それでは、まずは適当にモザイク画像を作ってみる。そして、その画像を「くりくり小僧」を使ってキレイに戻せるかを調べてみることにしよう。そこで、最初に示すのが

    • 女性のオリジナル画像
    • オリジナル画像の一部に反転処理をかけたもの(後述するが、実は失敗している)
    である。実はこの反転画像は一つ失敗を犯しているのであるが、その失敗については後述したいと思う。ともあれ、この右の反転画像の中央部はオリジナル画像のそれに対して反転していることが判るだろう。
     
    左がオリジナル画像、右が反転画像(実は失敗)

     上の右の反転画像の中央部に対して、「くりくり小僧」で復元処理をかけてみたのが下の画像である。さて、画像は元通りになっているだろうか?
     

    反転画像の中央部に「くりくり小僧」で復元処理をかけてみた画像

     この画像を見る階調は確かに反転しているのであるが、色が明らかにおかしい。オリジナル画像では赤かったハズの唇が青いのである。それどころか、顔全体が青いのである。真っ青だ。明るさは正しそうなのであるが、色合いは絶対に何かが狂っている。

     そこで、「基準画像」に対して、「くりくり小僧」で反転復元処理をかけてみることで、どのような処理をかけているかを調べてみた。それが下の画像である。左が「基準画像」で、右が「基準画像」に「くりくり小僧」で反転復元処理をかけてみた画像である。なお、画像の右端および下端部分に関しては「くりくり小僧」で反転復元処理をかけていない。
     

    左が「基準画像」、右が「基準画像」に「くりくり小僧」で反転復元処理をかけてみた画像

     さて、画像の向かって左にあるグレイスケールの階調部分を見れば一目瞭然だと思うが、この「くりくり小僧」で反転復元処理をかけた画像は確かに明るさが反転している。それはその他の白黒画像の部分を見ても明らかである。

     そして、カラーチャート部分を見てみると、色合いは実は全く変化していないことが判る。右上から左下まで「紫・青...橙・赤」と繋がっているカラーチャートは左と右でそれほど違っていない。ほとんど同じである。

     それは考えてみれば、当たり前なのである。「くりくり小僧」の入出力はNTSC(NationalTelevision System Commitee)方式を使っている。このNTSC信号はカラー画像を

    1. 輝度情報
    2. 赤 - 輝度情報
    3. 青 - 輝度情報
    という三つに分けて伝送しているのである。これは、白黒テレビとの上位互換性を持たせるためである。そして、「くりくり小僧」の反転処理はこの輝度情報のみを反転させるのである。残りの色に関する情報
    1. 赤 - 輝度情報
    2. 青 - 輝度情報
    に関してはそのままなのである。だから、先ほどの「くりくり小僧」で反転復元処理をかけてみた画像が白黒部分は階調が反転していたにも関わらず、色合いはそのままだったわけだ。

     ところが、先ほど私が女性のオリジナル画像に対して反転処理をかけてみたものは、RGB画像のRGBそれぞれのチャンネルに対して反転処理をかけていたのである。これでは、明るさが反転するだけでなくて、色合いまで反転してしまう。私は、何と「くりくり小僧」の入出力はNTSC方式を使っていて、RGB画像でないことを失念していたのである。その結果、女性の顔色が反転したまま真っ青になってしまったわけだ。

     そこで、その「輝度チャンネルのみの反転」ということを考慮してテストしてみたものが次の画像である。今度は反転画像の中央部に「くりくり小僧」で復元処理をかけた部分の色合いが正しい色合いであることがわかるだろう。
     

    反転画像の中央部に「くりくり小僧」で復元処理をかけてみた画像 その2

     なるほど、「反転画像」に関しては「くりくり小僧」は確かにちゃんと画像を復元できることが判った。しかし、しかしである。反転モザイク処理をかけたビデオなんてそうそうあるわけがない。いや、そんなに自信を持っていうと何やら変な疑いをかけられそうであるが、多分そうだろう。ほとんどは、次に示すモザイク(狭義の)処理だと思う。それをキレイに復元できなければ、「モザイク消し器」と名乗る資格はない。そうは思わないだろうか?百歩譲っても、「反転消し器」と言うべきではないだろうか?そこで、狭義のモザイク画像に対してこの「くりくり小僧」が威力を発揮することができるかどうかを、次に調べてみた。

     まずは、作ったモザイク画像を先に示そう。下の左が先程と同じオリジナル画像で、右がモザイク(狭義の)画像である。よく(?)見かける画像だと思う
     

    左がオリジナル画像、右がモザイク(狭義の)画像

     それでは、「くりくり画像」はこのモザイク向こうをキレイに映し出すことができるだろうか?この機械は悩めるエロ子羊達を救うことができるのだろうか?それを確かめてみたのが次の画像である。先のモザイク画像の中央部に「くりくり小僧」で復元処理をかけてみたものである。
     

    モザイク画像の中央部に「くりくり小僧」で復元処理をかけてみた画像

     「何だこりゃぁあぁ」、と私は思わず叫びそうになった。いや、別にこの機械のためにお金を払ったわけじゃないから良いのだけれど、一体なんなのだこれは。このモザイク消し機能はハッキリ言って大嘘である。桃太郎侍だったら「おまえなんか「モザイク消し器」じゃねぇぇ」と切り捨てるところだ。

     これなら、前回

  • モザイクの向こう - 隠しているから良いのです- (2000.07.18)
  • で試したような単なるボカシ処理の方がずっと上である。ちなみに、この下の画像が単なるボカシ処理で「モザイク」を消してみたものである。上の「くりくり小僧」の復元画像よりもずっとマシであることが判るだろう。
     
    単なるボカシ処理で「モザイク」を消してみたもの

     ちなみに、先程の「反転処理」の場合と同じように、「基準チャート」に対して「くりくり小僧」でモザイク復元処理をかけてみたものを示してみよう。下に示すその画像を見れば、「くりくり小僧」のモザイク復元処理が

    1. 輝度チャンネルの反転処理
    2. 横方向のエッジ強調処理
    等が組み合わさっている、と想像される。「横方向のエッジ強調処理」というのは、放射状の模様の部分を見れば、水平方向へ延びている線が消えているのに対して、垂直方向に延びている線が強調されていることで判る。
     
    左がオリジナル画像、右が「くりくり小僧」でモザイク復元処理をかけたもの

     しかし、この「モザイク復元処理」をかけてみても、私には全然モザイクの向こうは見えないのである。もう、何が何だか判らないのである。もう、何が何だか判らないが故に、もしかしたら人の持つ無限の想像力をフルに発揮できるのではないか、と思うほどである。私は残念ながらエロの想像力が足りないのかもしれないが、想像力の発達したエロの天上人達であれば話は別だろう。

     さて、今回の話は「モザイク消し器のMTF(仮称)」というタイトルで書き始めたのであるが、「モザイク消し器」の実力がこんなものだったのでお蔵入りしていたのである。まぁ、解析の出来としてはイマイチであるが、もしかしたら「モザイク消し器」を買おうかどうかと迷っている子羊達の参考になるかもしれないので、一応公開してみた次第だ。

     さて、私はこの機械をいじってみて思わず暴れ出しそうになったが、それはもしかしたら私だけかもしれない。人によっては、「何て素晴らしいんだ!!この機械は!!」と感激する可能性だってゼロではない。イマジネーションが豊かなあなたであれば、さぞかし素晴らしい桃源郷がモザイクの向こうに見えるのかもしれない。

     だから、「買うか、買わないか」はアナタの自由だ。だから、このイマジネーション養成ギブスに大枚を払うの悪くないかもしれない。この機械でイマジネーションを鍛えた暁には、モザイクの向こうにアナタには何かが見えるかもしれない。確かに、それも悪くないかもしれないだろう。そこに何が見えるかは、結局あなた次第だと思うのである。
     

    2008-08-10[n年前へ]

    サンデー毎日で「金・出世・女」を読む 

     かつて、サンデー毎日の編集長が『ウチの雑誌には「金・出世・女」が詰まっていればいい』と言ったという。しかし、内容からすれば、それはSPA!あたりも、「マネー」や「モテ」に満ちているような気がする。…で、(女性雑誌はさておき)男性向け雑誌のほとんどは、結局その三つの割合が変わり、さらに「他の世界」が入ってくるだけなのじゃないだろうか、という話になった。

     下の画像は、その時描いたホワイトボードのコピーの一枚である。横軸は「金・出世・女」の割合で、縦軸が年齢だ。SPA!・サンデー毎日・男の隠れ家・ラピュタといった雑誌名をこんな二次元マップ上に描いてみたわけである。


     縦軸の上の方に行くと、「妄想」や「桃源郷」が増えてくる。増えてくる「金・出世・女」は「妄想」であるし、ラピュタなんかは「桃源郷」の世界になる。ちなみに、LEONなんかは、中央上部に位置するように思う。

     とても大雑把な「雑誌マップ」であるけれど、比較的自然な地図であるようにも感じられてくる。この「大雑把」で「単純」というところが、「男性雑誌」の一番の特徴なのだろう。

    サンデー毎日






    2011-09-16[n年前へ]

    東京パラダイス「千鳥ヶ淵のボート乗り」を体験してみよう!? 

     パラダイス…それは、時間を超え・空間を超え・人の常識を遙かに越えた桃源郷です。 首都 東京にもそんなパラダイスへと続く隠れ戸がたくさん隠されていて、たとえば東京駅から十分ほど、中央線・総武線の市ヶ谷駅前に広がる釣り堀の「市ヶ谷フィッシュセンター」などは、そのひとつです。

     そんな時空間を超越した「パラダイス」のひとつ、「千鳥ヶ淵のボート乗り」を体験してきました。江戸城(皇居)を囲むお堀のひとつである(日本武道館のある北の丸公園を囲む)千鳥ヶ淵では、ボートに乗ることができ、桜の季節には皇居の桜を眺める人たち(多くはカップル)が溢れます。しかし、強い日差しが差す真夏ともなると、日差しから逃げ場のない水面へ繰り出そうとする物好きはほとんどいません。…というわけで、真夏の太陽の下、千鳥ヶ淵のボート乗りをしてみました。

     千鳥ヶ淵のボート乗りは30分500円、1時間で1000円です。値段を見ればわかるように、時間単価は変わりませんから、まずは30分のチケットを買い・長引いた分だけ後で追加で払うのがお勧めです。

     また、手こぎボートと足こぎボートがありますが、足こぎボートは屋根付きなので、日焼けを避けたいのであれば、足こぎボートの方が良いでしょう。しかし、空を見上げたい開放感好き&ボートを力一杯漕ぎたい人であれば、足こぎボートの方が良いかもしれません。また、手こぎボートなら向かい合わせに座ることになりますが、足こぎボートでは(車の運転席・助手席のように)並んで前を向き座るという「座り方」の違いも、カップル・デート向けには大きな違いとなるかもしれません。

     お堀の水面に浮かぶボートからは、都会の街並みでなく・水辺の木々や草しか見えなくなります。そんな、緑に囲まれた水の上で、空を見上げると時空を超えた桃源郷、”ザ・パラダイス”を感じます。

    2011-11-12[n年前へ]

    続 男性誌を構成する「金・出世・女とプラスアルファ」でできている!? 

     以前、「色んな雑誌の傾向や内容」についての雑談をしているとき、サンデー毎日の編集長が(かつて)言ったという『ウチの雑誌には”金”・”出世”・”女”」が詰まっていればいい』という言葉をキッカケに、実は男性向け雑誌のほとんどが、結局のところ、”その3成分プラスアルファ”に過ぎないのかもしれないという「議論」をしたことがあります(「サンデー毎日で「金・出世・女」を読む」)。そして、プラスアルファ成分」というのは、非日常な桃源郷”ここではない何処か”に思い焦がれる成分であることが多いのではないか、という話になりました。

     その時に書いたホワイトボード板書を清書してみたのが、下に貼り付けた「男性誌の読者年齢と興味対象(雑誌内容)」です。縦軸は雑誌の(想定)読者年齢で、下が「若年層」で上に向かうにしたがって「高齢層」になります。また、横軸は雑誌内容(読者の興味対象)です。左から「金」「女」「出世」という3大”男性雑誌成分(要素)”と非日常に思い焦がれる”桃源郷成分(要素)”の比率変化が描かれています。

     ここでいう「比率変化」は色々な男性誌がある中で、それらすべてを平均化した場合の「売れ行き構成比率」です。つまり、「○歳の人たちを相手にした男性誌をすべて眺めてみれば、全体としては、「金」「女」「出世」と「桃源郷」をこんな割合で含んでいる」ということを示す図です。そして、さらに個別の雑誌をいくつか例にとり、「この雑誌は○×歳くらいの年齢層を対象にしていて、扱う題材はこういう内容が主である」ということをマッピングしてみたものです。(もちろん、具体的な数字に基づくものではなく、個人の感覚と偏見に基づいたイメージです)

     「金・女・出世・ここではないどこか」という成分比率が「年齢」を追ってどのように変わっていくかということを、この「男性誌の年齢・成分比率解説図」から読み解いてみると、実にリアルな現実と男性の心の中の妄想が浮かび上がってくるのではないか、と思います。

     男性誌を読んだことがある人、読んでいる人ならば、この「男性誌の年齢・成分比率解説図」に納得する部分もあれば、違和感を感じる部分もあるだろうと思います。あなたなら「雑誌に含まれる”興味成分”」と「読者年齢・読者層」を図示するとしたら、どんな風に描くでしょうか?そしてまた、あなたが読んでいる「雑誌のポジションマッピング」は、この図(あるいはあなたが描いた図)のどの辺りに位置する雑誌でしょうか?

    男性誌の年齢・成分比率解説図








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