2010-03-27[n年前へ]
■気になる花の名前を気軽に検索「花しらべ」
「気になる花の名前を気軽に検索「花しらべ」【東京camp】」
普段生活している中で花を見かける機会は多い。デジカメやケータイできれいな花を撮る機会もある。でも、意外と撮影した花の名前が分からない場合も多いんじゃないだろうか。もし、知らない花の名前を知りたくなった場合はどうすればいいだろうか。
そんなときに使えるのが花しらべだ。このサービスは撮影した花の画像から簡単な操作で花の名前や特徴などを調べることができる。
この花認識エンジンには現在約1000種類の花が登録されている。イギリスのOxford 大学の花認識の実験(PDF)が約100種類の花で行われていることを考えると、その技術力の高さが伺える。また、データベースの構築に約10万枚の写真が使われているとのことで、1種類につき100枚もの写真がデータベースに登録されていることになる。
季節が変わるたび、新鮮な花の香りが流れてくる。そんな時、その花の名前を教えてもらうと、少し豊かな気持ちになれて、とてもうれしい。
今の時期、もうすぐ四月が始まるこの時期に、薫る匂いのもとにはどんな花びらがあるのだろうか。
2010-04-22[n年前へ]
■タンポポの花は、夜閉じる
昼間、道を歩いているとタンポポの花が満開に咲いていた。思わず、太陽の光の下で黄色に輝くタンポポの一群を写真に撮った。
ところが、夕方、同じ場所を歩いていると、あれだけ強烈に景色を彩っていたはずのタンポポが見当たらない。
これは一体どうしたことだろうか…と思いながら、その辺りの草むらを、よくよく眺め直してみる。すると、そこには花をキュッと蕾(つぼ)めて閉じたタンポポたちがいた。
昼間あったはずのタンポポの花が消えたのではなくて、ただ満開に咲いていた花たちがその顔を隠していただけだったのだ。
タンポポの花は、夜閉じる。花びらを閉じて蕾のような状態で眠る。タンポポの花は朝になると咲き、夕方近くになるとそっと閉じる。そして、花が咲き終わり時間が経つと、白い綿毛を輝かせ、それを飛ばす。
タンポポの花は、2から3日間咲き続けます。しかし、夕方になると、次の朝まで花を閉じます。
今までずっと、こんな不思議で魅力的なことに気付かないまま過ごしてきた。…もしかしたら、こどもの頃はそんなことを当たり前のように知っていたのかもしれないが、それなら、いつの間にかそんな秘密を忘れていたのかもしれない。
気付かないだけで、そういうことが実はとても多い、のかもしれない。
2010-04-23[n年前へ]
■眠る「睡蓮(スイレン)」
「タンポポの花は、夜閉じる」ことが新鮮だったので、同じように夜眠る花を探してみた。すると、たとえば、(私たちがよく眺める種類の)スイレンもそういう「夜は閉じて眠り、昼には花を開く花」である、と知った。だから、「睡眠の蓮」で睡蓮と名づけられたという。
そういうことを知ると、睡蓮で彩られた公園の池を見るとき、これまでとは違った見方をするようになるように思う。たとえば、それが昼の池なのか、それとも、夜なのかということを意識しながら眺めるようになりそうだ。
「睡蓮」という言葉を見ると、クロード・モネを思い出す人も多いだろう。モネが一番描いたものが、「睡蓮」である。さまざまな色彩で、睡蓮が浮かぶ景色をモネは眺め、絵筆で描き出している。「光の画家」と呼ばれたモネは、光に照らされた風景がきらめくようすを、写真よりリアルに描き出している。
睡蓮には、夜眠り昼咲く種もあれば、昼眠り夜起きる種もあるという。光を描いたモネが見たたくさんの「睡蓮」は、一体、どんな種類の睡蓮なのだろうか。それは、陽の光の下に咲く睡蓮だろうか、それとも、月光の下で咲く花だろうか。
2010-05-19[n年前へ]
■ジャックの枝豆
先日、畑に大豆を植えた。ビールならぬ発泡酒のつまみを安上がりに済ませようと、枝豆として塩茹(ゆ)でにしようと考えているからである。
数日前、大豆の芽が地面から顔を出してきた。そこで、土を割って生えてきた大豆の芽をマクロ撮影してみると、何だか巨大な建造物をミニチュア写真風に撮影したかのようだ。これは何だっけ、そうだ童話の「ジャックと豆の木」とともに描かれている挿絵のようだ。
そのあくる朝、ジャックは目をさまして、もう夜があけたのに、なんだか暗いなと思って、ふと窓の外を見ました。するとどうでしょう、きのう庭に投げ捨てた豆の種子(たね)から、芽が生えて、一晩のうちに、太い、丈夫そうな豆の大木が、見上げるほど高く伸びて、それこそ庭いっぱい、うっそうと茂っているではありませんか。
今度、ガラクタ箱から小さな人形でも探して、豆の芽の横に置いて写真を撮ってみることにしよう。そうすれば、置いた人形はジャックに見えて、豆の芽は空高く伸びる「ジャックの豆の木」のように写るに違いない。…と、そんな風にただ眺めているだけではダメだと、「ジャックと豆の木」は語るのだけど。
豆の木を見て、どこまでも登って行こう、と思ったことが、ジャックの運が開く始まりだったのです。それを、ただぼんやりと、不思議だなあと思い眺めて過ごしていただけなら、…あなたたちは、あいかわらず貧乏のまま暮らしていたはずです。
2010-05-20[n年前へ]
■大人がすなる植物観察日記
朝、顔を出した豆の芽(ジャックの枝豆)は、日暮れが近づく頃には、色も形も大きさも変わっている。朝は薄い黄緑色だったはずが、濃い緑色になって、下の方を向いていた芽も上を向いている。
小さい頃、学校の宿題で植物の観察日記を描かされたような気がする。すくすく伸びる植物を眺め記録をつけるという作業は、大人の方がハマるのではないか、と思わされる。自身が育ち盛りのこどもより、なかなか成長しない大人の方が、意外に嬉々として観察日記をつけそうな気がする。
ジャックの豆の木は一晩で雲の上まで伸びていったが、豆の芽がみるみる間に姿を変えていくさまを眺めていると、あのジャックの豆の木も、荒唐無稽な話ではないな、と考えたりするのである。