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2008-07-17[n年前へ]

「極小ハードディスク」の秘密 

 右の写真は320GBのハードディスクである。その大きさをイメージすることができるように、試しに、ハードディスクの上に硬貨を重ねてみた。そうすれば、おおよその大きさをイメージできて、このハードディスクのサイズが1インチにも満たない「極小の320GBハードディスク」に見えてくることがわかるだろう。技術革新もここまで進んでいるのか…、と思わされてしまうような大きさのハードディスクに見える。

 小銭をジーンズのポケットや、小さな財布に入れている人は多い。そんなポケットや財布に何個も入れることができるくらい小さなサイズのハードディスクに見えるだろうと思う。一体、ポケットや小さな財布に何テラバイト突っ込めるのだろう?と思ってしまうくらい、「極小」なハードディスクに見えるはずだ。

 しかし、実際には、このハードディスクは「極小ハードディスク」ではなくて、デスクトップに使われている普通の3.5インチハードディスクに過ぎない。右の写真を見れば一目瞭然だけれども、これは硬貨の方が大きいのである。この写真は、手品用の巨大コインを普通の大きさの3.5インチハードディスクの上に置いてみた時の写真なのである。つまり、大きさの基準に使われている硬貨の大きさが「基準にならない」くらい変化しているわけだ。

 結局のところ、この「極小ハードディスクの秘密」は実は「巨大コインの秘密」だった、ということである。

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2008-11-11[n年前へ]

シャーロック・ホームズにもわからない「青い紅玉」のナゾ 

 (「ボールレンズ」のネックレスの続きです)ルビーもサファイヤも、酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶「コランダム」です。結晶中にクロムが混じると赤色のルビーになったり、鉄やチタンが混じると青色のサファイア(赤色以外のコランダムをサファイヤと呼びます)となったりします。

 サファイヤとルビーという言葉を聞くと、コナン・ドイルの「青い紅石」""THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE""を思い出す人も多いと思います。知らない人は青い?紅石?と思うかもしれませんが、「青い紅石」というのはシャーロック・ホームズが主人公のミステリの題名(の一番有名な邦訳の一つ)です。

 コナン・ドイルが「青い紅石」"THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE"を書いた当時、「カーバンクル」"CARBUNCLE"は「丸く磨いた赤い宝石」を指す言葉でした。それと同時に、その当時はまさに青いコランダム、つまりサファイヤが各地で産出され、広まり始めた時代でもありました。とはいえ、その科学的な定義や名前などはまだ定まっていない時代でもあります。

 ですから、シャーロック・ホームズが「青い紅石」で扱った宝石は、「本来は赤色であるはずなのに、青く輝く珍しい貴重な宝石」であるのかもしれませんし、あるいは、現在と完全に同じ意味での「青いサファイヤ」なのかもしれません。

 万物に通じていて・信じられないほどの推理力を発揮するシャーロック・ホームズでも、その「青い紅玉」"BLUE CARBUNCLE"が何なのかは、きっとわからない時代だったことでしょう。そう思うと、「青い紅玉」が何なのかというナゾに、とても興味を惹かれてしまいそうです。・・・というわけで、「青いガーネットの秘密―“シャーロック・ホームズ”で語られなかった未知の宝石の正体」を読んでみようと思います。

2009-03-08[n年前へ]

ベンゼン環と6つの炭素 

 海沿いの防波堤に立つ赤い灯台をが見える公園で、戯曲「戯曲 半神 」を読み直した。この半神には色々なものが詰まっているけれど、その中で、大きなモチーフに使われているのことの一つがベンゼン環だ。ヒトを作り上げている主たる元素、炭素が6つが輪になり形作っているベンゼン環だ。

 その6つの炭素は、謎・欲望・誘惑・秘密・後悔、そして、優柔不断の先にある決断の結果の孤独だ。その6つの角を持つ世界で起きる物語、繋がっていた二人の双生児の分離手術を巡る物語は、魅入られてしまうと同時にとても哀しい。けれど、すべての答えを与えてくれるような、そんな気さえする奇跡の一編だと思う。

 どうしても、わり切らないではいられない話だと知ったとき、そう思ったとき、孤独が生まれた。

2009-05-04[n年前へ]

ロマンを感じさせる「東京・地下の深い闇」 

 「(表に出てこない)何か隠されているものがある」というのは、人の興味をかきたてる。たとえば、どこかの山中に「江戸幕府の埋蔵金が隠されている」なんていうのも、その一例であるし、あるいは、「歴史の中の出来事には、その水面下で私たちに見えないように巧妙に隠された秘密がある」なんていうのも、そうである。そして、そんな2つが 組み合わさったような例が、「大都会の地下には、私たちの知らないものが、歴史の過程で秘密裏に作られ、そして隠されている」というものである。

 そんなことが書いてある本、東京の地下鉄や地下通路の地図から、あるいは、戦前・中・後のさまざまな地図から、東京の地下に広がっていた世界・あるいは今も広がっている世界を「想像」させてくれるそれらの本は懐古歴史ミステリーのようで、しかも、今現在の世界へも繋がっているミステリーのようで、読んでいると不思議なほどにハマってしまう。
 2003年には、日野市で民家が傾き、調べてみると、その下に地下道があった。大型トラックがすれ違える広大な地下道は、いまもまっすぐ市街地の下を東西に貫通している。

「写真と地図で読む!帝都東京・地下の秘密―東京駅周辺の地下の謎に迫る! 」
 東京の地下はいまも深い闇のなかにある。にわかには信じられないような闇である。寺院の地下に変電所や博物館がつくられ、公園の地下には冷暖房施設、巨大貯水池、地下駐車場がつくられている。地下鉄の駅の上を走る地下自動車道は、今も国民には公開されていない。

「写真と地図で読む!帝都東京・地下の秘密―東京駅周辺の地下の謎に迫る! 」

2017-03-27[n年前へ]

自由の女神・奈良大仏・鎌倉大仏で「銅メダル何枚作れるか」競技をすると?意外な順位の秘密とは!? 

 今日書いた記事は『自由の女神・奈良大仏・鎌倉大仏で「銅メダル何枚作れるか」競技をすると?意外な順位の秘密とは!?

 銅製・青銅製の彼らを溶かしてメダルを作って獲得メダル数はどうなるかを調べてみた。すると、その歴史的経緯や構造的経緯が見えてきたり…技術者「エッフェル」が自由の女神の構造設計をして、それが「エッフェル塔」に繋がっていることが見えてきたりする。



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