2009-04-22[n年前へ]
■民主主義も商業主義も「衆愚」という一面をもつ
しりあがり寿の「表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書) 」から。
もともと、民主主義が「衆愚政治」と呼ばれる一面をもち、自ら帝政や独裁を招いて崩壊した過去があるように、商業主義に依存した出版文化にも常にその危機は含まれています。民主主義も商業主義も多数をとったものが勝者であり、正しいと評価される。しかし、当然ながら多数の賛成することが必ずしも正しいとは限りません。あらかじめ決められた「正しさ」などというのはこの世にないにしても、「量は必ずしも質をともなわないなー」という感覚は多くの人が持っていると思います。
マンガのこれから、ボクのこれから
2009-05-18[n年前へ]
■「僕たちの好きだった革命
鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス」 No.716 から、「僕たちの好きだった革命 」再演について。
1969年に行き、30年たって47歳で高校2年生として復学してくる中村雅俊さん演じる山崎は、行ってみればドン・キホーテです。
・・・「どうしてそんなにガンバルの?」と片瀬那奈ちゃん演じる未来(みく)は・・・聞きます。
山崎は答えます。「未来(みらい)を信じているからさ。」
未来は納得できません。「ほんとにいいい未来になる?」と思わず聞きます。山崎は驚いて返します。・・・
2009-09-23[n年前へ]
■「過去が詰まった濃い本」と「未来を書いた薄い本」
橋本治の「大不況には本を読む (中公新書ラクレ) 」から。
(中略)本の多くが「過去のこと」を語っていて、「それでどうなんだ?」という「現在から先のこと」を考えるのが読み手の担当だという、仕組みになっているからです。
(中略)「これまでのあり方を振り返って、未来を検討する」ということをしなくなった。「その未来にはこうすればいい」という予言の書-つまり、分かりやすくてすぎ役に立つ「理論の書」を求めるようになったのです。
2009-11-13[n年前へ]
■「未来を見通す法則」
小林弘人「新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に 」から、米国の未来学者・ポール・サッフォ(Paul Saffo)が、2006年に挙げた「未来を見通す法則(Paul Saffo on rules for forecasting)」
「未来を見通す法則」
- 見通せないときがあることを知れ
- 突然の成功は、20年以上の失敗の上にある
- 未来を見通すには、その倍、過去を注視せよ
- 前兆を見逃すな
- (見通すときは)中立であれ
- 物語れ、あるいは、図にするがよい
- 自分の間違いを立証せよ
2009-11-23[n年前へ]
■人間は始終同じ事を繰り返して居るばかり
「今から古を見るのは、古から今を見るのと少しも変りはないサ」というのは、「現在から過去を眺めれば、現在から未来を眺めることと同じ」ということである。
時に古今の差なく、国に東西の別はない、観じ来れば、人間は始終同じ事を繰り返して居るばかりだ。今から古を見るのは、古から今を見るのと少しも変りはないサ。
「黙々静観」 勝海舟
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