hirax.net::Keywords::「降雪」のブログ



2011-02-14[n年前へ]

雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」 

 寒い晴れた日に青空に浮かぶ雲を眺めていると、シッポが出ているかのように見える雲に出会うことがあります。

 雲の下の部分からシッポのようなものが垂れ下がり、そして風に吹かれるかのように横に伸びている姿を見ることがあるのです。たとえば、下の写真はそんな景色を写したものです。画面中央左あたりで、雲の下に不思議なシッポが写っていることがわかるかと思います。

 たぶん、こんな「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」なのだろう、と思っています。雲から部分的に雨か雪が降り落ち、降り落ちる雪が風に吹かれて遠くへ流されて行くさまなのだろうと「(空気の流れに沿う動きから勝手に予想した)雲から降り落ちるものの密度や大きさ」からおぼろげに考えているのです。

 とはいえ、それは何か確かめたわけでもないただの思い込みです。あの雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」なのかを知りたくて、次にそんな雲を見つける機会があれば(そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが)、すかさずその雲の下まで「その正体」を確かめに、力一杯駆けて行きたいと思っているのです。

雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」






2011-03-18[n年前へ]

「雲のシッポ」の中に入ってみた。 

 雲から垂れ下がりつつたなびいているシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」だと思っています。

 雲の下の部分からシッポのようなものが垂れ下がり、そして風に吹かれるかのように横に伸びている姿を見ることがあるのです。…たぶん、こんな「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」なのだろう、と思っています。

雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」
この前、雲のシッポのことを見た時にこんなことを書きました。
 …次にそんな雲のシッポを見つける機会があれば(そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが)、すかさずその雲の下までその正体を確かめに、力一杯駆けて行きたいと思っているのです。

 今日、夕日が沈もうとする道の向こうに、浮かぶ雲から「雲のシッポ」が垂れ下がっているのが見えました。そこで、力一杯そのシッポに向かって走ってみました。

 雲のシッポの中は「吹雪」でした。雲のシッポに向かって走っていた時には、風は強いけれど、頭上には蒼空がのぞく夕暮れだったのに、シッポの中に入ったと思った瞬間、たくさんの雪がうずまく風とともに四方八方から降り注いでいたのです。雲のシッポに入った瞬間、周りの街の灯りが、吹雪(ふぶき)の向こうに霞んでしまいました。右の写真は、「私が入ってみた雲のシッポ」が通り過ぎ・走り去ってしまおうとする瞬間に撮った写真です。

 「(近くに雲のシッポを見かける)そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが」なんて書きましたが、雲のシッポを気にかけてさえいれば、「雲のシッポ」を捕まえて、「雲のシッポ」の中に入ってみることだってできるのです。

 そんなことを考えていると、ふと「運命の女神は後頭部が禿げている」という言葉を思い出します。

 運命の女神は後頭部ハゲだ。女神を後ろからから追いかけても無駄だ。彼女の後ろ髪をつかむことは絶対にできないからだ。運命の女神を捕まえようと思うなら、女神の前髪のある正面にに先回りすることだ。

 今日確かめることができたのは、「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」だ、ということでした。

「雲のシッポ」の中に入ってみた。






2013-01-17[n年前へ]

ハイスピード撮影した降雪動画で考える「吹雪中の視界距離の公式」 

 『 続 「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」』で、”風速(雪を動かす風)が2倍増すと、目の前を舞う雪の量が2倍増えたのと同じ程度の影響がある”という「吹雪中の視界を示す式」は、起きている現象が線形だとすると成り立たないだろう、つまり、この「吹雪中の視界を示す式」を作り出しているのは何らかの非線形性ではないか…といったことを考えました。

 今週の月曜日、久しぶりに吹雪を感じさせる雪が降りました。そこで、雪が降るさまをハイスピード撮影してみました。そんなハイスピード撮影した降雪のようすが、下に貼り付けた動画です。

 この動画を見てわかることのひとつは、雪が写っている部分は「真っ白」に飽和している、ということです。つまり、空気中を降り・動く雪が写っている部分は決して「うっすらと雪が半透明に写っている」わけではなく、雪が移動している部分が「(サチって=飽和して非線形極まりない状態になっていて)すべて真っ白」に見えているということです(右下の画像は、輝度が飽和していることがわかりやすいように輝度を色相で表現したものです)。

 ということは、風速(雪を動かす風)が増して雪が早く動けば、動く雪で真っ白に塗りつぶされる領域が増え、目の前の視界がどんどん遮られていきます。そして、”風速(雪を動かす風)が2倍増すと、目の前を舞う雪の量が2倍増えたのと同じ程度の影響がある”という「吹雪中の視界を示す式」が成立する…ということになります。

 というわけで、「吹雪中の視界を示す式」は景色を眺める側(視覚や撮影系)に非線形性があれば「確かに当然至極成り立つ式になりそう」と、ハイスピード撮影した降雪動画を見つつ納得する今日この頃です。

ハイスピード撮影した降雪動画で考える「吹雪中の視界距離の公式」








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