2004-08-07[n年前へ]
■メモリ管理機能追加
Photoshopのプラグインを「通常のDLLを作るのと同じやりかた」で簡易に作成できるPDLSをバージョンアップ(9.6MB)しました。また、導入資料も少しだけ追記しました。添付プラグインも若干バージョンアップしたり、追加したりしています。右の画像はSurfaceplotGLプラグイン処理画面です。
今回のバージョンアップでの大きな変更点は「New」「Delete」プラグインを追加し、「メモリ管理機能」を追加したことです。処理対象画像のサイズをフィルタ内で変更しつつ処理をしたり、マクロ内(もしくはマクロで作成した関数内)のみで有効なローカルメモリを(元処理対象画像と組み合わせながら)確保し、画像処理対象をそのローカルメモリに変更したり、ということができるようになります。例えば、マクロで(もちろんGUIからでも)
Def{FrameFile=C:\hoege.bmp}New{ // 左上端から128,128ピクセルの位置を原点として // 256*256のサイズ1チャンネル分を流用しながら // 新たなチャンネルを1チャンネル作成して、処理対象 // とする}LoadFromFile{ SourceFile=FrameFile // 新しく作成したチャンネルにファイルを読み込む // プリクラ処理のフレームとして使う}Impose{ // チャンネル間で合成処理をおこなって、プリクラ風の // 処理をする}Delete{ //メモリ解放して、 // プリクラ処理のフレームとして使ったエリアを捨てる}なんていう風に使ったりできるわけです。GUIから自動作成されたマクロ内で自由にメモリを確保・解放できるため、DLLとしてC言語などから作成したDLLと同様に、マクロで作成した関数を「それのみで閉じた完結した処理」として再利用することが容易になります。
Photoshop等が仕事に欠かせなかったり、画像に限らず二次元の比較的大きなデータを処理したかったりする方はきっと重宝するのではないか、と思います。単にSurfaceplot等のプラグインを使ってみるだけでも良いでしょうし、C言語をほとんど知らない人でも、数分でPhotoshopのプラグインを量産できるのもお勧めなポイントです。ドキュメントが不足しているのはいつもの通りですが、使ってみたい方がある程度いるようでしたら、いっそのこと直接デモする説明会開催もアリですし。
ちなみに、Adobe Photoshop 6.0以降、 Photoshop Elements, PaintShop Proでの動作を確認しています。
2006-04-28[n年前へ]
■「アップルのカメラ埋め込み液晶ディスプレイ」
液晶ディスプレイ中に微小な無数のカメラを埋め込むことで、ディスプレイ画面とカメラを一体化させるというアップルの特許を「アップルの百眼ディスプレイ特許(Apple patent embeds thousands of cameras among LCD pixels)」から知った。United States Patent 20060007222というその特許を読んでみると、要点は「表示素子が並んでいるディスプレイ中に、撮像素子が埋め込まれていること」「撮像素子の前面のみに(表示素子の前面を遮ることがないように)レンズが装着されていること」となっている。
「表示素子が並んでいるディスプレイ中に、撮像素子が埋め込まれていること」というのは、ディスプレイとカメラを兼用するのだから当たり前の話である。そして、「撮像素子の前面のみに(表示素子の前面を遮ることがないように)レンズが装着されていること」というのも、当然である。カメラ部(撮像素子)は(ディスプレイ前方の)特定位置にピントを合わせなければならないのだからレンズが必要だが、表示部は「(ディスプレイ前方の)特定位置」からだけしか見えないのでは困ってしまうから、表示素子前面にはレンズをつけるわけにはいかないからだ。
このような「ディスプレイ画面とカメラを一体化させるデバイス」を使えば、ディスプレイを眺めながら同時にカメラに目線を向けることができる。つまり、テレビ会議で「相手と目を合わせて」話せるようになる。それは確かに気持ちが良いかもしれない。今すぐに実用可能な技術とは思いづらいが、将来は(Apple以外にとっては)イヤな感じの特許になったりするのだろうか?(公知例を探すのではなく)この特許を回避するとしたら、「撮像素子の前面のみに(表示素子の前面を遮ることがないように)レンズが装着されている」ということをしないという辺りだろうか、それとも表示素子と撮像素子の配置で逃げるのだろうか。
この発明者の思考過程を知るため、ちょっと発明者の背景を眺めてみた。発明者は、現在はAdobeに勤務していて、以前iMovieのプロダクト・マネージャーというポジションでAppleに勤務しており、その前にソニーの研究開発戦略本部のマネージャーだったようだ。かつて、撮像素子開発に優れるソニーの研究開発戦略に携わっていたという辺りが、撮像素子と表示素子を合体させるアイデアの背景だろうか。
2006-05-06[n年前へ]
■複数画面+ノートPCでAdobeソフト使用時の問題点
普段ノートPCで作業をしている。大画面液晶ディスプレイと組み合わせて、デュアルディスプレイで作業をすることも多い。また、PCIビデオカードを挿したドックに接続することで、3つのディスプレイを使いながら作業をすることも多い。もちろん、ノートPCだけで作業をするときは、ノートPCの液晶画面だけを使う。
大(複数)画面を使うのは、Adobeのソフトを組み合わせた作業をする時が多い。どうしても作業の際のに表示する必要があるWindowが増えてしまうので、広い画面を使う必要があるからだ。ところが、そんなAdobeのソフトと複数画面を使うノートPCの組み合わせで、「ダイアログ位置」の問題が生じることがある。
Adobeのソフトはダイアログの位置を保存していて、前回と同じように出すことにしているものが多い。マルチディスプレイでダイアログを出すような作業をし(ファイルを開く、ファイルを保存する、など)、次に(ソフトを立ち上げて)作業をした時に、ダイアログが(その瞬間に存在する)画面の外の「どこか」にとんでもないサイズで出現してしまったりすることがあるのだ。そんな時は、しょうがないから、ダイアログの内部配置の記憶を頼りにキーボードだけでブラインド操作をしたり、四苦八苦してダイアログ出現位置を元に戻すことになる。他の人はどう対処しているんだろうか?ノートPCで外部ディスプレイを使ってAdobeソフトを使う他の方はどう対処しているのだろうか?