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2012-04-06[n年前へ]
■iPhone 4にサブピクセル・レンダリングをすると978 dpiの高解像度になる!?
液晶ディスプレイを使うコンピュータ(ノート・デスクトップ)では、サブピクセルレンダリングを行うのが一般的です。サブピクセルレンダリングというのは、RGBの色素子を使って表示デバイスなら、色素子の配置も利用した上で、高解像度表示を行おうとする技術です。そういったサブピクセルレンダリング技術は各社使っていて、たとえばMicrosoft であれば ClearTypeと呼ばれています。
少し意外なことに、iPhoneやiPadではサブピクセルレンダリングは行われていません。たとえば、右の拡大写真を見ると、単純なアンチエイリアシング処理が行われているのみだということがわかります。
iPhone 4 の液晶の解像度は326 dpiですが、日本語の表示にはまだまだ不十分です。となると、iPhone 4でサブピクセル・レンダリングをさせることで、326×3=978dpi( いわゆる”相当” )の超高解像度ディスプレイにしてみたくなります。
…というわけで、作ってみたのが、次の3種の画像です(ファイル置き場)。iPhone 4/4sのユーザが(縦位置で)この画像を眺めてみれば、iPhone 4での「デバイス解像度表示」「(iPhone4/4sが用いている)アンチエイリアシング表示」「(iPhone4の色素子配置を前提とした)サブピクセルレンダリング表示」の違いを眺めることができます。
- 960ピクセル×640ピクセルでレンダリングした画像
- 1920ピクセル×1280ピクセルでレンダリングした後に、960ピクセル×640ピクセルに解像度変換することでアンチエイリシングした画像
- 960ピクセル×(640×3)ピクセルでサブピクセルレンダリングした画像
iPhone 4でこれらの画像を眺めると、「デバイス解像度表示」では解像度が十分とは言えない、ということでした。解像度が低いと、「太さや感覚の不均一さ」が目についてしまいます。そんなことを感じざるを得ないデバイスで文字を読むと、少しストレスがたまりますから、つまり、326 dpi 程度では解像力は十分ではないな…と実感させられます。
そして、「(iPhone 4/4sが用いている)アンチエイリアシング(オーバーサンプリング)表示」も「サブピクセルレンダリング表示」も濃さのムラや色ムラが気になるけれど、「デバイス解像度表示」よりは「良さそう」と思わされます。…そして、調整の大変さ・安定性を考えると、iPhone 4/4sが用いているアンチエイリアシング(オーバーサンプリング)が、(現状では)一番良さそうに思えます。