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2010-10-22[n年前へ]

「iPhone」でリアルタイムレイトレーシング 

 《挑戦》「iPhone」で無理矢理リアルタイムレイトレーシングをやってみました。

 何かを挑戦していく事って大事ですよねぇー。と、今回はこの企画「iPhoneでリアルタイムレイトレーシング」ができるのかを挑戦してみました。制作したソースコードも公開しているのでご自由にお使いくださいな。
そんな素晴らしいリアルタイムレイトレーシングを、今回モバイル端末(iPhone 3GS)でできるかを、私「Cap5ule」が挑戦してみました。

 早速ソースコードをダウンロードして、(ビルドサイズが小さくなる)Thumbビルドを止め、コンパイラのオプションを-O3にしてiPhone4で動かしてみました。けれど、それでも2倍弱早くなる…という程度ですね。各種数学演算を高速化することができる(iOSの)Accelerate.frameworkを活用すれば、もっと早くなるんでしょうか。…ちなみに、右のiOS SDK Hacks 結構面白いです。続編も期待してしまいます。

2011-10-08[n年前へ]

iOS 5対応のMonoDevelop 2.8がリリース 

 「iOS 5」対応を進めた「MonoDevelop 2.8」がリリース

 米Xamarinは10月5日、オープンソースの.NET統合開発環境(IDE)の最新版「MonoDevelop 2.8」を公開した。先に米Appleが発表した「iOS 5」への対応が中心となる。
 MonoDevelopはC#やその他.NET言語向けのIDE。Linux、Windows、Mac OS X上でASP.NETアプリケーションを作成したり、Visual Studioで作成した.NETアプリを容易にLinuxへポーティングできる。

2012-04-06[n年前へ]

iPhone 4にサブピクセル・レンダリングをすると978 dpiの高解像度になる!? 

 液晶ディスプレイを使うコンピュータ(ノート・デスクトップ)では、サブピクセルレンダリングを行うのが一般的です。サブピクセルレンダリングというのは、RGBの色素子を使って表示デバイスなら、色素子の配置も利用した上で、高解像度表示を行おうとする技術です。そういったサブピクセルレンダリング技術は各社使っていて、たとえばMicrosoft であれば ClearTypeと呼ばれています。

 少し意外なことに、iPhoneやiPadではサブピクセルレンダリングは行われていません。たとえば、右の拡大写真を見ると、単純なアンチエイリアシング処理が行われているのみだということがわかります。

 iPhone 4 の液晶の解像度は326 dpiですが、日本語の表示にはまだまだ不十分です。となると、iPhone 4でサブピクセル・レンダリングをさせることで、326×3=978dpi( いわゆる”相当” )の超高解像度ディスプレイにしてみたくなります。

 …というわけで、作ってみたのが、次の3種の画像です(ファイル置き場)。iPhone 4/4sのユーザが(縦位置で)この画像を眺めてみれば、iPhone 4での「デバイス解像度表示」「(iPhone4/4sが用いている)アンチエイリアシング表示」「(iPhone4の色素子配置を前提とした)サブピクセルレンダリング表示」の違いを眺めることができます。

  1. 960ピクセル×640ピクセルでレンダリングした画像
  2. 1920ピクセル×1280ピクセルでレンダリングした後に、960ピクセル×640ピクセルに解像度変換することでアンチエイリシングした画像
  3. 960ピクセル×(640×3)ピクセルでサブピクセルレンダリングした画像

 iPhone 4でこれらの画像を眺めると、「デバイス解像度表示」では解像度が十分とは言えない、ということでした。解像度が低いと、「太さや感覚の不均一さ」が目についてしまいます。そんなことを感じざるを得ないデバイスで文字を読むと、少しストレスがたまりますから、つまり、326 dpi 程度では解像力は十分ではないな…と実感させられます。

 そして、「(iPhone 4/4sが用いている)アンチエイリアシング(オーバーサンプリング)表示」も「サブピクセルレンダリング表示」も濃さのムラや色ムラが気になるけれど、「デバイス解像度表示」よりは「良さそう」と思わされます。…そして、調整の大変さ・安定性を考えると、iPhone 4/4sが用いているアンチエイリアシング(オーバーサンプリング)が、(現状では)一番良さそうに思えます。

iPhone 4でサブピクセル・レンダリングをしてみたい!?iPhone 4でサブピクセル・レンダリングをしてみたい!?






2012-05-10[n年前へ]

日経BP『iPhone/iPadには”見えないデザイン”が込められてる』記事がホントかどうか検証してみた(エミュレータ編) 

 特許文献を根拠として書かれている『iPhone/iPadに込められた「見えないデザイン」』(日経BPネット)という記事を読みました。こうした「特許を根拠に書かれた」記事の真偽はとても怪しい(間違っていることの方が多い)と思っています。

 まず、特許(出願)書面に書かれたことは「そこに書いてあることが正しい」とは限りません。 たとえば、わかりやすいあたりで、特許公開平7-136207「感度が向上するコンドーム」を眺めてみることにしましょう。 発明者はドクター中松、発明の名称は「感度が向上するコンドーム」です。

 「男性の抽送(ピストン)運動によりマグネットも抽送運動され、フレミング左手の法則により、女性性器内血管が発電し、その電流は女性のみならず導電性コンドームにより男性側にも流れ脳神経に達し、ベータードパーミンを脳内に発生させ、男女共に性感度が著しく増大する」
フレミングもファラデーもビックリなこの超技術、特許出願書面に書かれているけれど「内容は(何だか)正しくなさそうだ」と思わざるを得ないのではないでしょうか。…もちろんドクター中松の例は「極端な例」ですが、特許(出願)書面に書かれていることは、別に正しいこととは限らないのです。

 さらに、その特許に書かれた技術が、実際に使われている・使われるとは限りません。 特許出願はしても「特許に記載された内容を製品には使っていない」ということの方が、実はずっと多いのです。

 つまり、何か「ひとつの特許」を引っ張り出してきても、それは「こんな技術が使われている!」とか「こんな技術が近日登場する!」といった根拠にはならないのです。

 さて、『iPhone/iPadに込められた「見えないデザイン」』は、米国特許7844914を根拠に「iPhoneやiPadのタッチパネル上の文字入力では、キー検知領域は六角形になっている(ようだ)」と主張します。

 この場合、アップルは画面上に表示される「見せかけ」のキーボードとは別に、実際の入力のための別のキーボードを用意しているようだ。上記特許の場合、図Cが画面上の「見せかけ」のボタンは四角いが、実際のタッチセンサー上に配列されているボタンの配列や境界線は図Dのような6角形になっている。これならば指で触れるポイントが実際に狙っている位置から下ぶれしても、ある程度のミスを防げるというわけだ。
 しかし、実際にスタイラスを使いiPhoneのソフトキーボードを使ってみた感覚では、キーを判別するための領域分割は日経BPの記事のようにはなっていないように思われました。 (この”感覚”というものが、実にあてにならない、先入観や勘違いが入りやすいものなんですけど、ね)

 「いずれ、XYステージにスタイラスをとりつけて、実際にiPhone(もしくはiPad)のキー領域分割を調べてみることにしよう」と考えつつ、今日は「Apple 謹製 iOS Emuator 上で、iOSのUIKitが提供するソフトキーボードのキー領域分割状況を調べてみる」ことにしました。 Apple純正とはいえ、実機とシミュレータは完全に同じ動作をするわけではありませんが、「iOS emulator上ですら入力領域の分割が6角形になっていたとしたら、”特許に記載された内容が実際に使われている”と判断して(日経BP記事を信用しても)良いだろう」と考えたのです。

 確認手順はとっても簡単、iOS emulator 上で画面をしらみつぶしにクリックさせ、iOS上で入力されたキーをXY座標上に配置するPostScriptコードを吐かせ、そして(ソフトキーボードを表示している)iPhone画面上に重ねてみた、というだけです。(作成した小物ツールはgituhubに置いてあります



 その結果、つまりiOS Emulator上でのキー領域分割状況、が下に貼り付けた画像です。 少なくとも、iOSエミュレータ上では、いたって普通の「矩形」分割がなされていました。

 さて、実機で検証したら、UIKitの「キー領域分割状況」は一体どのようになっているのでしょう?・・・果たして、日経BP(日経デザイン)が書く『iPhone/iPadに込められている「見えないデザイン」』は実在するものなのでしょうか。それとも、記事中に登場する「見えないデザイン」は、「見えないもの」を(こうあって欲しいという)”思い込みパワー”が勝手に作り出した幻想なのでしょうか?

『iPhone/iPadに「見えないデザイン」が込められてる』ってホントかどうか検証してみた(エミュレータ編)『iPhone/iPadに「見えないデザイン」が込められてる』が果たしてホントか検証してみた(エミュレータ編)






2012-06-14[n年前へ]

「iOS用Twitterクライアント選抜総選挙投票数分布」を眺めてみる!? 

 「第2回iOS用Twitterクライアント選抜総選挙投票結果」が出ていました。総選挙の得票数分布のグラフが掲載されていたので眺めてみると、有効投票数756票程度であるにも関わらず、冪(べき)乗則に乗っているようです。
(1,2位あたりが冪乗則よりも少し多いようにも見えますが)



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