hirax.net::Keywords::「アイデア」のブログ



2006-02-20[n年前へ]

Thinkpad加速度センサを使ったソフトウェア・リンク集 

平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女/Tech総研:Thinkpad加速度センサを使ったソフトウェア・リンク集 Tech総研ブログ 平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女Thinkpad加速度センサを使ったソフトウェア・リンク集〜Lenovo Thinkpad を「動かして」遊んでみよう〜を書きました。これまでに作ったThinkpad の加速度センサを使ったアプリケーション・ソフトウェア一覧を作ってみた、というわけです。
 「こんなことをやってみると面白いかも」なんていうアイデアを考えたり空想してみたりしても、とても楽しいに違いありません。あなたなら、どんなアプリケーション・ソフトウェアを欲しいと思いますか?

2006-03-08[n年前へ]

クリップ-オン マルチ(1000)&ゲルインク改造 

 色々アイデアスケッチをしたりする時や他の人に何かを説明する時、多色ボールペンを使う。これまでは、四色ボールペンを使っていた。先日、文房具屋で「四色ボールペン+シャープペンシル(消しゴム付)」というクリップ-オン マルチ (1000)を見かけて思わず買ってしまった。これは便利だ。ただし、シャープペンシルが付いているのも便利ではあるが、(欲を言えば)他の色のボールペンとか修正ボールペンが装着された5色ボールペンなら、私自身の用途としてはさらに便利そうだ。
 リンク先は、クリップ-オン マルチを(水性顔料系インクにゲル化剤を添加してインクの粘度を上げた)ゲルインクボールペンに改造するための情報など。(参考: ゲルインクと紙の相性…)
TitleZEBRA | ゼブラ株式会社 | クリップ-オン マルチ - Cilp-on multi -wakuwakuライフ: HITEC-Cコレト 第2弾企画ZEBRA | ゼブラ株式会社 | クリップ-オン マルチ1000 - Cilp-on multi1000 -

2006-03-12[n年前へ]

「WEB 2.0時代のコンビニ・プリント活用法」 

平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女/Tech総研:WEB 2.0時代のコンビニ・プリント活用法WEB 2.0時代のコンビニプリント活用法 久々に「できるかな?」の更新です。といっても、「役に立たない(ように見える)こと」をしよう、という「できるかな?」の王道とは少しずれてしまった今回の話のタイトルは「WEB 2.0時代のコンビニ・プリント活用法」というものです。ボタンを何回か押すだけで、「自分の今いる場所を中心にした、自分を探している場所や電話番号・住所が記入され、色んな場所アイコンもちゃんと描かれている見やすく大きくカラフルな(紙の)地図」がすぐ手に入る、という(サービス)スクリプトを作ってみた、という話です。ちょこちょこと適当に作ってみたものですが、これ実際とても便利だと思うのです。

 さてさて、「こんな面白いアイデアがあるよ」といったコメント・トラックバックなどがあれば、こちらの方にでもして頂けたら、面白く楽しく便利かも!?と思います。「人を(楽にする)幸せにする科学・技術」のアイデアでもささやいて頂けたら、とても嬉しく思います。

例えば、Googleローカルでなく、Googleを使って検索キーワードの高順位のものを組み合わせたページを出力する。あるいはニュース記事やRSSなどを組み合わせたページを作成し、コンビニで出力させ、「あなただけにパーソナライズされたニューズペーパー」を電車の中で読む、そんな面白い可能性が見えてくるはずです。素晴らしく楽しい、そしてあなたの生活を幸せにする「WEB 2.0時代のコンビニ・プリント活用法」が浮かび上がってくるのではないでしょうか?
 富士ゼロックスさん、セブンイレブンさん、どうでしょう?WEB2.0時代のネットプリント・サービスをやってみたいと思いませんか…?

WEB 2.0時代のコンビニ・プリント活用法 

「自分がいる場所」の便利地図を見やすく素早く作り出そう

- 「自分がいる場所」の便利地図を見やすく素早く作り出そう -

 最近の携帯電話はGPS測位機能が標準装備されているのが普通です。初めて行く場所で誰かと待ち合わせるときや、外出先で道に迷ったときなどは、携帯電話付属のソフトで地図を眺めて場所を確認したりすることがあります。それはそれで便利なのですが、携帯電話の小さな画面ではどうにも見づらくて、結局近くの本屋やコンビニに駆け込んで、地図を眺めたりします。ところが、それはそれで自分が今いる位置を見つけ出すのに苦労します。その時点で既に迷っていたりするわけで、地図を眺めてみても「ココはドコ?ワタシはダレ?」状態になってしまうのです。

 そこで、今回は「街中に溢れているコンビニ(セブンイレブン)と自分が持っている携帯電話を使うことで、自分がいる場所がちゃんとわかる地図、しかも紙の大きく見やすい地図、さらに自分が探している場所などの便利な情報が入った地図を一瞬で作り出す」ということをしてみようと思います。

携帯電話ナビ機能は便利だけど…小さすぎる

携帯電話のナビ機能 私の携帯電話にはGPS測位機能とナビ機能がついています。右の写真は、携帯電話で自分がいる場所辺りの地図を眺めている例です。初めて行く場所で誰かと待ち合わせるときや、外出先で道に迷ったときなどは、こんな携帯電話地図を眺め場所を確認したりすることがあります。これはこれで便利なのですが、写真を見ればわかるように、こんな携帯電話の小さな画面ではどうにも見づらくて、結局近くの本屋やコンビニに駆け込んで、(大きな)地図を眺めたりするのです。やはり、携帯電話画面に映し出された小さな地図よりは、紙の大きな地図の方がずっとわかりやすいわけです。

 ところが、紙の地図の場合、自分が今いる場所を見つけ出すのに苦労したりします。携帯電話なら、(GPS測位された)今現在の場所にアイコン表示がされていたりするわけですが、紙の地図ではそうはいきません。紙の地図はどこかの印刷所で印刷・製本されているわけで、私やあなたようにカスタマイズされた地図ではないのですから、それは当然の話です。その結果、地図は見やすいけれど、自分の場所がわからないという(現実にも地図上でも)「ココはドコ?ワタシはダレ?」状態になってしまうのです。地図を探している時点で既に道に迷っているわけですから、そうなりやすいのも当然の話です。それに、自分の位置がわかったところで、地図本はそんなに安くありませんからなかなか買いづらかったりします。必要なページはたった1ページだけなのに、一冊の本を買うのもなぁ…と思い始めて、地図を頭の中に記憶して本屋をそのまま出てしまう、なんていうことをします。これでは、単なる立ち読み野郎です。…しかも、えてして、その記憶の中の地図は全然あてにならず、またすぐに迷ったりするのです。

自分専用の地図をコンビニ・プリントで作り出す

コンビニのプリント・サービス 以上のジレンマを整理してみるとこうなります。

  • 「携帯電話なら自分の位置がわかるけれど、地図は小さく見にくい」
  • 「本屋やコンビニに置いてある地図は大きく見やすいけれど、自分の位置がわからない」
  • 「地図本の中で、自分にとって必要なのはたった1ページしかないが、1ページ単位の地図はなかなか売っていない」
最近はWEB2.0とやらが声高々に謳われる時代のようです。であるなら、「携帯電話」や「コンビニ」や「紙」といったモノの利点を組み合わせて、すなわちマッシュアップして、便利なものを作り出してみれば良いのではないでしょうか。つまり、携帯電話で位置を調べ、WEBサービスでその位置に特化した便利な地図を作り出し、その作り出した地図などのデータをネット経由でコンビニに転送し(データ転送を携帯電話のパケット通信でなく、セブンイレブンの店舗・サーバ間網を利用するのです)、コンビニに置いてある(カラー)プリンタで「自分用にカスタマイズ・パーソナライズされた(大きく見やすい)1枚の紙の地図としてプリントする」というわけです。色んなモノの利点を上手く組み合わせて使ってみるのです。そうすれば、「自分の今いる場所を中心にした、自分を探している場所や電話番号・住所が記入され、色んな場所アイコンもちゃんと描かれている見やすく大きくカラフルな地図」がモノクロなら30円くらい、A4カラー地図でも80円程度で手に入るのです。

「携帯電話・Googleローカル・ネットプリント」を組み合わす

 実際にやることはとても簡単です。

  • 「携帯電話」
  • 「Googleローカル」
  • 「(セブンイレブン・富士ゼロックスの)ネットプリント」
を組み合わせるスクリプトCGIを自分用に作るだけ、です。携帯電話で位置を調べ、探したい情報と位置情報をもとにGoogle ローカルからパーソナライズ・カスタマイズされた地図を作り出し、セブンイレブンと富士ゼロックスのネットプリントを使い地図データをネットプリントのサーバーに格納させて、そして、自分の目の前にあるコンビニにおもむろに入りプリンタを(15~20秒程度で携帯電話に送られてくるプリント番号を使って)操作すれば、自分専用の「1枚の地図」を出力することができるのです。

Google ローカルネットプリントコンビニのプリント・サービス

 実際にそんなスクリプト(ダウンロード・説明などはさらに下にあります)などを作って、試してみたようすが下になります。まずは、携帯電話でフォームページにアクセスしボタンを押すと(1番左の画像)、測位が開始され(2番目の画像)、作業が完了した旨が表示されます(3枚目の画像は"周辺マンガ喫茶地図を作成"した例です)。そして、ネットプリントのサーバから「コンビニでプリントする際に必入力するプリント番号」がメールで送られてくる、というわけです。一番最初からここまで、必要な時間はせいぜい30秒といったところです。やることは、リンクを呼び出してボタンを一回押すだけ、です。

入力ページ測位中…周辺マンガ喫茶地図を作成通知メール

 さて、ここまで来たら近くにあるセブンイレブンに入りましょう(もちろん、上の手順をコンビニの中で行ったって構いません)。最近であれば、都会の街中で周囲を眺めてみれば、セブンイレブンは必ず視界のどこかにあることが多いので、セブンイレブンを捜すのに苦労はしないはずです。そして、店舗中に設置された多機能プリンタの「ネットプリント」のボタンを押し、予約番号を入力し、そしてプリントボタンを押せば、下のような地図が出力されるのです。ただ、それだけ、です。その作業にかかる時間はせいぜい30秒~1分以内といったところでしょう。そんな風にお手軽に「自分の今いる場所を中心にした、自分を探している場所や電話番号・住所が記入され、色んな場所アイコンもちゃんと描かれている見やすく大きくカラフルな地図」がすぐ手にはいるのです。下の地図は、渋谷駅周辺でイタリア料理レストランを検索した結果の地図、です。大きな紙上に、自分にとって必要な情報・地図がとても見やすく出力されていることがわかると思います。

プリントした地図プリントした地図

 例えば、上に示した地図の場合は、A4カラーで出力したので1枚で80円ポッキリです。セブンイレブンで白黒プリントを選択すれば、(例えA3サイズでも)1枚30円ポッキリですし、A3カラーにしてもたったの120円なのです。手間も掛からず、値段も80円程度で最高にカスタマイズされた地図が手にはいる…なんて考えたら、携帯電話でパケット料金を気にしつつ小さな見にくい携帯画面を頼りに街をさまよう気にはもうなれません。

 今回作成してみたのは携帯・Googleローカル・セブンイレブンを組み合わせた(マッシュアップした)地図出力ですが、今回のスクリプト(あるいは単に今回のアイデア)を色々改造してみれば、便利な活用法はたくさんありそうです。例えば、Googleローカルでなく、Googleを使って検索キーワードの高順位のものを組み合わせたページを出力する。あるいはニュース記事やRSSなどを組み合わせたページを作成し、コンビニで出力させて、「あなただけにパーソナライズされたニューズペーパー」を電車の中で読む、そんな面白い可能性が見えてくるはずです。素晴らしく楽しい、そしてあなたの生活を幸せにする「WEB 2.0時代のコンビニ・プリント活用法」が浮かび上がってくるのではないでしょうか?今回の記事がそんなキッカケになったら良いな、と空想してみたりします。

「スクリプト」の説明

 携帯電話で位置を調べ、探したい情報と位置情報をもとにGoogle ローカルからパーソナライズ・カスタマイズされた地図を作り出し、セブンイレブンと富士ゼロックスのネットプリントを使い地図データをネットプリントのサーバーに格納させる、という

  • 「携帯電話」
  • 「Googleローカル」
  • 「(セブンイレブン・富士ゼロックスの)ネットプリント」
を組み合わせるスクリプトCGIはこのようになります(とりあえずWindows用ですが、他のプラットフォーム用に書き直すのも簡単でしょう)。メインルーチンを簡単に抜粋すると、こんな感じです。
if ( param() ) {    my $pass = 'hoge';  # ネットプリントのパスワード    my $user = 'hoge';  # ネットプリントのユーザ名    my $mail_adress = 'hoge@hoge'; #予約番号通知先    # 緯度経度取得    my $lat = param('lat');    my $lon = param('lon');    $lat =~ s/\+//;    $lon =~ s/\+//;    my $str = param('cond');  # 検索条件    $str = jcode(  UrlDecode( $str ) )->euc;    $str = jcode( $str )->utf8;    $str = UrlEncode( $str );
# GoogleローカルのアクセスURL my $uri = '"http://local.google.co.jp/local?f=l&hl=en&sll=' .$lat.','.$lon.'&q=' . $str . '&near=' . '' . '"'; # 地図画像作成 my $file = makeFile( $uri, 1600, 1600 );
# ネットプリントに地図画像送信 postFileToNetprint( $user, $pass, $mail_adress, $file ); # 完了画面表示 printHTML2( $lat, $lon, jcode( UrlDecode( $str ) )->euc );} else { # 初期画面表示 printHTML1();}
 各サブルーチン中を順を追って説明すると、printHTML1()中で、
form action="device:gpsone" method="GET"
というようなフォームを使って、auのGPS携帯から位置情報を取得します(それ以外のキャリアであれば、汎用のライブラリを使うのが簡単でしょう)。そして、メインルーチンGoogleローカルのアクセスURLなどを作成し、postFileToNetprint()で地図画像を作成します。今回はWindowsサーバでテストしたので、url2bmp.exeをsystem()で呼びJPEG画像を作成しています(他のOSであれば、適当なWEBサムネイル画像作成アプリを使えば良いでしょう)。そして、作成した画像をpostFileToNetprint()でネットプリントのサーバに送信するわけです。なお、postFileToNetprint()は下記のようになります。
#========ネットプリントにファイル登録==================sub postFileToNetprint {	my ( $user, $pass, $mail_adress, $file ) = @_;	my $net_print_url    = 'https://www.printing.ne.jp/cgi-bin/mn.cgi';   	$net_print_url = "$net_print_url?i=$user&p=$pass";	my $mech = WWW::Mechanize->new();	# ネットプリントへ	my $response = $mech->get( $net_print_url );	# ファイル登録ページへ	$mech->follow_link( url_regex => qr/&c=0&m=1/i )	 # ファイル送信フォーム;	$mech->submit_form(                                     form_name => 'uploadform',            fields    => { file1 => $file,            color => '1',      # プリント時にカラー/白黒 選択            number => '1',     # 数字のみ番号に設定            secretcodesw =>'0',# 暗証番号は設定しない            secretcode => '',            ailsw => '1',      # 登録結果を通知する            mailaddr => $mail_adress,        },    );	$mech->submit_form( 	    form_name => 'm1form',   # サイズ指定        fields    => { papersize => 'A4',}, # A4, A3, B5, B4                      );	return 1;}
 (Perl素人の私が作成したので、ヘンな箇所も色々ありそうですが)内容自体はとても簡単であることがわかると思います。このスクリプトをもとに、色々改造して「素晴らしく楽しい、そして人の生活を幸せにするWEB 2.0時代のコンビニ・プリント活用法」が生まれるキッカケになれば良いな、と思ったりします。

2006-04-28[n年前へ]

「アップルのカメラ埋め込み液晶ディスプレイ」 

Titleアップルの百眼ディスプレイ特許 液晶ディスプレイ中に微小な無数のカメラを埋め込むことで、ディスプレイ画面とカメラを一体化させるというアップルの特許を「アップルの百眼ディスプレイ特許(Apple patent embeds thousands of cameras among LCD pixels)」から知った。United States Patent 20060007222というその特許を読んでみると、要点は「表示素子が並んでいるディスプレイ中に、撮像素子が埋め込まれていること」「撮像素子の前面のみに(表示素子の前面を遮ることがないように)レンズが装着されていること」となっている。
 「表示素子が並んでいるディスプレイ中に、撮像素子が埋め込まれていること」というのは、ディスプレイとカメラを兼用するのだから当たり前の話である。そして、「撮像素子の前面のみに(表示素子の前面を遮ることがないように)レンズが装着されていること」というのも、当然である。カメラ部(撮像素子)は(ディスプレイ前方の)特定位置にピントを合わせなければならないのだからレンズが必要だが、表示部は「(ディスプレイ前方の)特定位置」からだけしか見えないのでは困ってしまうから、表示素子前面にはレンズをつけるわけにはいかないからだ。

 このような「ディスプレイ画面とカメラを一体化させるデバイス」を使えば、ディスプレイを眺めながら同時にカメラに目線を向けることができる。つまり、テレビ会議で「相手と目を合わせて」話せるようになる。それは確かに気持ちが良いかもしれない。今すぐに実用可能な技術とは思いづらいが、将来は(Apple以外にとっては)イヤな感じの特許になったりするのだろうか?(公知例を探すのではなく)この特許を回避するとしたら、「撮像素子の前面のみに(表示素子の前面を遮ることがないように)レンズが装着されている」ということをしないという辺りだろうか、それとも表示素子と撮像素子の配置で逃げるのだろうか。

 この発明者の思考過程を知るため、ちょっと発明者の背景を眺めてみた。発明者は、現在はAdobeに勤務していて、以前iMovieのプロダクト・マネージャーというポジションでAppleに勤務しており、その前にソニーの研究開発戦略本部のマネージャーだったようだ。かつて、撮像素子開発に優れるソニーの研究開発戦略に携わっていたという辺りが、撮像素子と表示素子を合体させるアイデアの背景だろうか。



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