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2009-04-29[n年前へ]

ケータイで使う超音波診断装置,Washington大が開発  

 米Washington University in St.Louis(WUSTL)は,スマートフォンに接続して利用する超音波診断システムを開発したと発表した。手で握れるほどの大きさと非常に小型であるため,頚動脈,肝臓,膀胱,眼球,前立腺,子宮などの状態を気軽に見ることができるとする。

 開発したのは,同大学 Computer Science and engineering,Associate ProfessorのWilliam D. Richard氏ら。同システムは,超音波を出し,その反射を受けるUSBケーブル付きプローブとスマートフォンから成る。スマートフォンは,USBインタフェースを備え,米Microsoft Corp.のOS「Windows Mobile」搭載であれば利用可能だ。プローブをUSB経由でスマートフォンに接続した後,例えば首に当てると頚動脈の映像がスマートフォンの画面に出る仕組みである。従来,プローブとは別に必要だった画像処理用の回路は,すべてプローブ内の約2.5cm×7.5cmの基板の裏表に実装した。

 今回,WUSTLは発売時期や発売ルートを明らかにしていないが,「発売するとしたら2000米ドル(約20万円)以下,最終的には500米ドル以下にしたい」と価格の目安を述べた。

2009-08-21[n年前へ]

「軽量折り畳み自転車YS-11開発記」と「ケータイ用防水パック」 

 自転車で海辺に行き、人のいない岩場に寝転がって本を読んだり、シュノーケルをつけて海の中にたくさんいる色々な魚を眺めたりしている。今日、海に浮かぶ岩の上で読んだのは、軽量折りたたみ自転車YS-11を作った白井健次さんの「YS‐11、走る!―たった一人で世界と闘う技術者魂 」だ。一人で「理想に近い自転車」を作りあげていく話で、時間も潮の満ち引きも忘れて読みふけってしまった。

 国産旅客機の技術管理に携わさった白井さんが、理想の折りたたみ自転車を生み出していく過程は、何とも面白く惹かれてしまう。たとえば、こんな風に自転車のイメージを作り上げ、

 つまり縮めてたためる「折りたたみ自転車」が前提となる。・・・タイヤは14インチから16インチの小径サイズ。・・・タイヤをスライドさせ、ただたたむのではなく、縮めてたたむというもの。
 軽く、というコンセプトは安価で、という条件が付くことが大事なのだ。
そして、そんな製品を実際に生み出していく。技術が好きな人なら、きっと読み始めたら止まらないカッパえびせん状態になると思う。(ちなみに、本書ではA-bikeに対して「タイヤ径6インチ。乗り物としては、日本の道路では走れない」というように言及している。)

 夏の海の岩の上で、その波瀾万丈の開発記を読み終わり、海へ入り直してみると、綺麗な魚が泳いでいた。そんな美しいさまはケータイ動画などで撮影してみたくなる。しかし、私のケータイは残念ななことに防水機能がはない。

 今度、ケータイ用防水パックあるいはこういったもの )でも買って、海中世界をケータイ電話で撮影してみることにしよう。こういうとき、人が足を踏み入れないところで泳いでいるメリットが生まれる。なぜかといえば、人がいる海水浴場でケータイを持ち出し、動画撮影なぞ始めた日には・・・とんでもないことになるに違いないからである。

2009-09-07[n年前へ]

「赤外線写真」(へ)の眼差し 

 今日は、「赤外線フィルター」のブログなど、なぜか赤外線関連のページへのアクセスが多く、不思議に思いました。その理由は、「赤外線撮影機能を持ったカメラによる水着盗撮」が話題に上っていたことによるものでした。

 その結果なのでしょうか、「IR 76 7.5X1 光吸収・赤外線透過フィルター(IR) 」がサイト経由で数枚売れていました。

 赤外線で写した大自然や大都会は、幻想的で美しいものです。しかも、自分が眺めている目の前の景色が、似ても似つかぬ景色に変身するさまには、本当に驚かされます。

 いつも見慣れている交差点も、赤外線で見てみると、何だか現実感のない不思議な世界に思えてきます。自分がよく知っている可視光の世界とは、違う世界が見えてきます。

カメラ付きケータイで赤外線の世界を見てみよう!?

 Amazon経由で売れたフィルターたちが、初夏の樹木や、冬の海や、太陽が明るい日向と日陰を作る景色に向けられるか、あるいは、夏の終わりのプールに向けられるのかはわかりません。ただ、「赤外線」で眺めるなら、人を写すより自然の方が魅力的だと思います。それを逆に言うならば、人は可視光で眺める方がよほど魅力的であるように思えます。それが、自然な姿なのかもしれません。

2009-11-28[n年前へ]

NEWS今昔物語「Googleも自分も変わる」編 (初出2004年4月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 この後、まさか自分で「カメラ付き携帯版ヘア”スタイル”シミュレーション」ソフトを作ってみたりすることになるとは思わなかったし、まさか、直接「Googleが赤ちゃんだった頃」のサーバを眺めに行くとは思いませんでした。

 ところで、「Googleが赤ちゃんだった頃」のリンク先は、結局、これからしばらくしてわかったことですが、偽装ブログでした。こうした、ネットワーク上の偽装行為の照会・対処の仕方については、具体的かつ詳細な(参照可能な)資料をもとにした、参考資料を作成中です。

私だけのGoogle検索

検索する人の嗜好に合わせた検索をしてくれる Google Personalized Searchが3月29日に実験公開された。 Google Personalized Searchに検索キーワードを入れて検索をし、どのくらい自分の嗜好を重視するか(Personalize)をスライダーで変えてみよう。すると、リアルタイムに「一般的な検索結果」から「私的な検索結果」へと入れ替わっていく。

 こんな「アナタ嗜好のGoogle Personalized Search」で何かを探したら、検索結果に映し出されているのは実は「アナタ自身」だ。ヘンな検索結果が出てしまったなら、実はアナタがヘンなのだ。

携帯電話に「違う自分」が写る

 三菱電機は、人工網膜LSIを使って撮影された顔をリアルタイムに似顔絵にする技術を開発している。カメラ付き携帯で撮影した顔が表情豊かで(カッコいい)似顔絵に変身。

 大日本印刷もカメラ付き携帯版ヘアカラーシミュレーションを発表しているし、ヘアスタイル&カラーシミュレーションとか、メガネ&ヘアスタイルシミュレーションといったサービスも始まっている。

 すごいところでは、カメラ付き携帯の写真から、似てる有名人を判定したり、子どもの写真を予想したりする「おかおネット」や、さらにスゴイ「Dr.高須のEYEチェンジ」なんていう整形手術ソフトだって出現している。 携帯電話のカメラで写してみると、今とは違う自分が見えてくるのかも?

Googleが赤ちゃんだった頃

 ほんの数年前、Yahoo!がインターネットの入り口だった時代があった。今は、その入り口は54000台以上のPCで動作する検索サイト、Googleに変わっている。Googleに表示されなければ、そのサイトはインターネット上に存在しないのと同じだ。

 だけど、ほんの5年前に生まれたばかりのGoogleは、かつてはこんなに小さなお手製PCシステムだった。 変わり続けるこの世界で、変わらず同じ位置にいるためには、変わり続けないといけないのだろう。赤ちゃんだったGoogleが1週間に400台近くサーバーを増やすというペースで大きくなり続けているように。 <・p>

2009-12-09[n年前へ]

NEWS今昔物語 「世界」と「可視化」編 (初出2004年05月00日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 この2,3年後に、自分でカメラ付き携帯とグリッドコンピューティングを組み合わせたシステムを作ってみました。その時感じたのは、画像処理と(サーバ側が保持するPCを用いる)グリッドコンピューティングはどうも、サーバ側にとってあまりメリットがないな、ということでした。クライアントPCの方が性能が良かったり、台数は遥かに多かったり…と、どうもまだもう一皮むく必要があるのではないだろうか、と考えた覚えがあります。

(記事を書いた時の)ひとこと

 かつて「世界」はどんな具合だったのでしょうか。現在、あるいは、未来の世界はどうなっているのでしょうか?そんなことを考えながら、いくつかのニュースを選んでみました。

紛争分布の可視化

 ノーベル財団のサイトの中にConflict Mapというページがある。ここでは、どの時代に世界の何処で紛争が起こっているかを自由に眺めることができ、一目で世界の紛争の歴史を理解することができる。

 まさに、「百聞は一見にしかず」"Seeing is believing"である。情報を上手くまとめどのように他人に見せるか、ということはとても重要だ。この例の場合は、実に深刻な内容をとてもわかりやすく私たちに見せてくれる。そして、そこで伝えられる内容は、とても考えさせられるむずかしいものである。

動画観察が可能な「高速原子間力顕微鏡」

 オリンパスが、製品として世界初の動画観察が可能な「高速原子間力顕微鏡」を開発したと、先月14日に発表した。これまでは、静止画の撮影さえ分オーダーの時間がかかっていたのだから、とても大きな進歩だ。ナノメーター(100万分の1ミリ)サイズのDNA分子が動く様子を眺めたりモータータンパク質が動くようすを眺めてみるとまるで見慣れたオタマジャクシのようにも見えてくる。しかし、その世界はその10万分の一ほどのナノワールドであることを考えると、本当に驚かされてしまう。

ところで、そんな「高速原子間力顕微鏡」が威力を発揮するナノワールドの技術と言えば、先月末には生体分子による計算機製作の報告がNatureに掲載された。生体分子により作られたナノマシンやコンピュータが身近になる日も近いのかもしれない。

カメラ付き携帯とグリッドコンピューティングで「お肌診断」

 化粧品メーカーのエイボン・プロダクツが、顧客の肌を自社員のカメラ付き携帯電話で撮影し、サーバーに送信した肌画像をグリッド・コンピューティング利用で解析するサービス三月に開始した。端末はカメラ付き携帯電話を使い、データ転送は携帯電話から写真添付メールで、そして、解析処理は自宅で稼働する16台のグリッドPCという格安システムだという。

 Googleの種々のサービスの場合も、それらのサービスを支えているものは、つまるところ 独自のクラスタリングPCシステムにより他社には真似できない格安なコストパフォーマンスを実現していることだという意見もある。これからの時代、いかに少人数でローコストのハードウェアを使って何かを作り上げていくかということが、どんな業種であれ、重要になっていくに違いない。



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