2003-01-03[n年前へ]
■キャッチボール その1
「わきめも」の「キャッチボール」を読みながら、ふとこんなことを考えた。
私にとっての私自身のWEBサイトは何だろうか。それは、多くの場合ひとりごとを漏らしてみる場のような気がする。公の空間の中で一人つぶやくひとりごとに似ているような気がする。
だから、私にとってそれはやっぱり「絵馬」とよく似ているように思う。それは、人のいる街中で、なのにその歩いているはずの人の姿がよく見えない街中で、たくさんの透明人間が生活をしているはずの人通りの中で、ひとりごとをつぶやいている感じによく似ているように思う。
そして、時折そのひとりごとに答えてくれる人がいる。ひとりごとに何処かにいる透明人間が答えてくれる一瞬だけ、透明人間は透明でなくなる。少なくとも、その瞬間には確かに目に見える人間が私のひとりごとに色んなアドバイスや返事をしてくれるように思う。その一瞬だけは透明人間ではなくて、そしてそれが繰り返されていると、それはいつの間にかれっきとした人間でしかなくなるように思う。そして、時にはそんな風に透明でなくなった人と実際に会ったりすることもある。
ボールをインターネットの霧の向こうに投げていると、不思議なことにたまにそのボールが返ってくる。人間同士のコミュニケーションとしてはとても洗練されていないぶん、とても不思議な気分になることがあるのも確かだと思う。飲み屋で例えるなら、偶然居合わせた何処かの誰かが突然私がつぶやいたひとりごとに割って入ってくる感じだ。一過性のそんなコミニュケーションと似ているような気がする。
ただ、とりあえずインターネットのキャッチボールで流れる時間の流れはとても速いようで、だけど、実はとてもゆっくりのような気もする。そしてまた、こんなメディアだからこそ、よく知っている人の意外な顔が見えたりもするのも、面白いところかも。
2005-04-03[n年前へ]
■「話し方バイリンガル」で「異文化コミニュケーション」
仕事場での会話としては、私は「聞き手は話し手の語った内容を「聞き手の言葉で置き換えて話して、聞き手が受け取った内容=話し手が話したつもりの内容、であるかを確認」しなければならない、と思っている。できれば、そんな「確認を伴う」話し方を自然にできるようになりたい、と思っていたりもする。相手の話を「そうなんですよね」なんていう受け方は、話を聞いているうちに入らないとも思っている。つまりは、アンチ「そう」派なのである。
しかし、そんな風な話の聞き方を(仕事ではない場で)女性に対してやったら…、イヤ〜な印象を与えまくりだろうなぁ。ペラペラペラペラと喋られた内容に、「そうだよね」「そうそう」という言葉でなく、他の言葉で返事(相槌)をされたら、(例えそれが同意の内容でも)「なんだコイツ?」と思われるに違いない。「人の話を黙って聞きやがれ!」と、きっと思われることだろう。先のリンク先によれば、「女性は、想像可能なあらゆる話題に関して - 彼女らの - 気持ちを述べるのを好む」らしいし、決して「聞き手の言葉で置き換えて確認」なんかされたくないに違いないのである。というわけで、こんな状況では「そうそう〜」「そうだよね〜」「そうかも〜」と、「何はともあれ、『そう』から言葉をはじめる(それで終えてもいいくらいかも)」べきなのかもしれない。
というわけで、「確認を伴う」話し方を自然にできるようになった場合、そんなしゃべり方だけであると、非常に女性にイヤがられるしゃべり方になる可能性が高い。やはり、「確認を伴う」話し方と、「(そう)で相手の話のジャマをしない」話し方、という二つの「話し方バイリンガル」にならなければきっとダメダメなのだろう。もしかしたら、男と女の世界はもしかしたら「異文化コミニュケーション」の世界なのかも。もしかしたら、NOVAにでも駅前留学したら、良いのかも。
2006-04-29[n年前へ]
■緩やかなコミニュケーションと地球シミュレータ
今日の「n年前へ」は「ページェントとページ」「歩いて伝わっていくこと」「地球シミュレータの並列化率」「WEBとメールの文章と本人と」などです。
人に見せるための行列をページェントなんて言いますね。ページェントとは、本などのページという言葉と関係があって、ページをめくるように見る行列のことなんです。行列が重視されるのは、たくさんの足が地面を踏んでいくことに意味があるからです。歩くとは、何もない空間を一歩一歩たどっていくことでその空間をだんだん見えるものにしていくことなんですね。
2007-06-10[n年前へ]
■"吹き出しセリフ"マンガで写メールしよう
画像加工サービス Imagenerator を全面的に携帯電話からアクセスできるようにしました。コードを変えた箇所を具体的に書くと、「これまでは、画像加工フィルタ名が日本語の場合には動作しなかったのを、ジェネレータ名によらず、携帯電話のメールから使うことができるようにした」「メールのタイトルを画像加工フィルタで"文字"として流用することができるようにした」という2点です。また、メール送受信処理周りの修正を行いましたので、不具合も「若干」減っているのではないかと思います。
カメラ付きケータイで撮影した写真を、画像加工ジェネレータの各ページに書かれた指定のアドレス宛に送れば、(どのジェネレータでも)処理された画像のURLが返送されてくるようになりました。たとえば、「イラスト吹き出し・サンプル」フィルタを使いたければ、上記ページに表示されているメールアドレス宛に写真を添付して、適当なタイトルをつけたメールを送れば良いのです(PCメールからも使うことができます)。すると、あなたが撮った写真の中に写っている人を自動認識して、あなたが入力したタイトルの文字が「(マンガの)吹き出し」として描かれた上、あなたのケータイに送り返されてくるのです。
もしも、待ち合わせの場所に早く着いたようなとき、自分の顔写真をケータイで撮って、「遅い!」というタイトルを付けたメールに添付して送れば、マンガ化されたあなたが「遅い!」と吹き出し付きで喋っている画像ができあがあります。そして、その画像のアドレスが書かれたメールを待ち合わせ相手に送りつけてみるのもきっと面白いことでしょう。あるいは、怒った顔を撮影し、「燃える写真」のような加工をして、相手に送るのも効果があるかもしれません。もちろん、そんな二つの処理を組み合わせた画像加工エンジンを「画像加工サービス Imagenerator 」を使って作り出しても良いのです。
画像加工サービス Imagenerator には、すでに色々な画像加工フィルタがありますし、自分で画像加工フィルタを新たに作ることもできます。顔文字メールならぬ、マンガ"吹き出し"付きのメールや、パズルの謎解きメールや…と色々な写メールを作り出して、送ってみるのはいかがでしょうか。
電車に乗ればケータイを手にする人がいて、そして、街にはマンガ喫茶が溢れています。そんな「マンガ」と「ケータイ」というメディアが重なり合った場所には何があるだろう?そんな世界で、その世界が組み合わさったコミニュケーションというものがあるとしたら、それは一体どんなものだろう?と考えながら作ってみたのが、こんな一連のツールです。よくわからないままに、画像加工サービスを作ってみることができて、そしてそれをケータイやPCで使うことができる、そんな曖昧なツールです。
2007-07-27[n年前へ]
■異文化コミニュケーション
今日、「異文化コミニュケーション」の話を聞き始めた時、講師の一人の声を知っていることに気づく。この「英語で説明する内容に、ところどころ日本語が混じる話し方」は聞いた覚えがある。確か、TOEICかTOEFLか何かのテキストで聞いたことがある。
内容は実に面白かった。忘れないうちに、アウトラインだけでも、もう一度整理し直しておこうと思う。その話を聞きながら、連想したのはこんな言葉だ。
「万博会場の自動翻訳機を使って、エスキモーとケニア人が対話している。いまや、世界中が科学の力で結ばれている。ロボットにピアノを弾かせたり、似顔絵を描かせることが流行している。しかし、そんなことができたからといって、世界中に渦巻いている異民族間、異文化間の問題が何か一つでも解決したわけでもない」