hirax.net::Keywords::「シャボン玉」のブログ



2002-12-03[n年前へ]

シャボン玉飛んだ 

 会社を出るときに、夜のエスカレーターホールで同僚がなんだかどこかをじぃ〜っと眺めていた。そこにはシャボン玉がいくつか浮かんでいた。「いったい何処から飛んできたんだろう」と首をひねっていたのである。「何処から飛んできたんだと思います?」と聞かれた私は笑いながら首をひねっていたのである。「あの中には何が入っているんだと思います?」と聞かれても、やはり笑いながら首をひねっていたのである。
 そういえば、その何時間か前に職場の居室でもシャボン玉が一つ飛んでいてちょっと私の席の近くがザワザワとしていた。不思議なことに、つついてもはじけないシャボン玉でエアコンの空気流のせいかずっとフワフワと浮かんでいたのだった。私はせっせとお仕事をしていたのだけれど、なんだかちょっとした騒ぎになっていたのだった。
 職場でシャボン玉を吹く人がいるとは思えませんし、さてさてあのシャボン玉は一体何処から飛んできたのでしょうね。そして、あのシャボン玉の中には何が入っていたのでしょうね?

クリスマスツリー 

 夜のエスカレーターホールの一番上にあるクリスマスツリー。金色のクリスマスプレゼントを指にとってみたり、銀の玉の向こうの世界を眺めてみたり。そんなことをしてる内にどうやらシャボン玉が降ってきたらしい。

クリスマスツリークリスマスツリー






2010-07-10[n年前へ]

地表の重力下では「色付きシャボン玉はできない」は本当か!? 

 地表では色付きシャボン玉ができない、という話がありました。重力があるために、色成分をシャボン玉中になかなか均等に分散させることができないというわけです。そのため、「無重力の宇宙船の中でシャボン玉を吹いてみたら、綺麗な色付きシャボン玉ができた」という実験とか、重力が働く地表でも綺麗に色づくシャボン玉が開発された、というニュースがあったりしたように記憶しています。

 しかし、重力が働くとはいえ、そんなにも短い時間の中で、色成分がシャボン玉液中で下に沈んでしまうものでしょうか?せめて、シャボン玉を吹いき、それらがに舞うまでの短い時間くらい、色が混じったままでいてれはしないもだろうか?と感じ、色付きシャボン玉の実験をしてみることにしました。

 というわけで、まずは、100円ショップへ行き、シャボン玉セットを買い、水彩絵の具セットを買い、人のいない原っぱに行きました。そして、空の色に似あう深青色の絵の具をシャボン液に溶いて、何回も何回も空を眺めながらシャボン玉を吹き続けてみました。


 そして、その実験の結果わかったことは、「あっという間に、色が濃い部分はシャボン玉の下に動いてしまう」ということでした。しかも、シャボン玉を吹く時にはストローを下に向けて吹くものですから、最初のひとつめのシャボン玉の下部に色成分が集まって、そして、(多くの場合)その色成分が下に落ちて終わってしまうのです。だから、色付きシャボン玉を吹こうとすると、その下には小さな「青い絵の具の池」ができてしまうのです。

 色の成分があっという間に下に集まるのか、それとも、色成分は普通にシャボン液に分散しているけれど、シャボン液自体があっという間に下の方に集まってしまっているのかはわかりません。可能性としては、後者の方が高いようにも思います。つまり、ある程度の厚みがないとシャボン液は色が付いては見えないけれども、シャボン液に厚みを持たせる力力がないにも関わらず、重力が働く環境下ではシャボン液が厚いのはシャボン玉下部だけになってしまうのがおおもとの原因に思えますが、少なくとも、「地表では色付きシャボン玉ができない」という話は、確かに本当でした。今度は、膜厚が厚いシャボン玉を作り、色を付けることができるか実験してみようと思っています。

 そんなことを考えながら、色付きのシャボン液にストローをつけ、空を眺めながらシャボン玉を吹いいると、何だかいつもより青くカラフルなシャボン玉の集団を見ることができるように思えたのです。

地表の重力下では「色付き水風船はできない」は本当か!?






2010-07-11[n年前へ]

続 地表の重力下では「色付きシャボン玉はできない」は本当か!? 

 地表の重力下では「色付きシャボン玉はできない」は本当か!?の時に、重力が環境下では「膜厚の厚いシャボン玉」を作ることができないために、十分に色がついたシャボン玉を作ることができないのだろうか?と考えました。重力があると、(粘性が低い場合には)シャボン液がすぐ下に移動してしまい、シャボン玉の膜厚がすぐにとても薄くなってしまうのだろう、ということでした。

 シャボン玉の謎を考えるために、まずはシャボン玉の膜厚がどのくらいであるかを調べてみました。すると小学校6年生が研究した!?「シャボン玉の厚さを解く!」という素晴らしい研究報告が見つかりました。一定量のシャボン液で、繰り返し繰り返しシャボン玉を作り、その500回近く作り続けたシャボン玉の直径(表面積)を計り、それらからシャボン玉の厚みを調べた・・・という本当に素晴らしい研究成果です。

 その結果は、シャボン玉の膜厚はおよそ1ミクロン(μm)というものでした。つまり、1mmの千分の一、光の波長より少し長い程度だった…というわけです。

 透明の薄膜の色から厚みを求めるための考察資料などを眺めてみても、シャボン玉の色合いからは、そのシャボン膜の厚みは1ミクロン程度であるように思えます。

 重力のせいであっという間に薄くなり、厚い部分でもせいぜい1ミクロン、しかも、その後さらに薄くなるシャボン玉…確かに、地表で作るシャボン玉にしっかりと色をつけるためには何らかの工夫が必要なようです。シャボン液の粘性を高めて、シャボン玉の膜厚が薄くなりにくくするか、それとも特別な何かをシャボン液の中に入れてみるか…。もうすぐ夏休み、「色付きシャボン玉を作りたい!?」という夏休みの研究課題なんていかがでしょうか?…部屋はとても汚れるかもしれませんけれど、ね。

2010-07-13[n年前へ]

”シャボン玉”自動大量生産マシーンで、街や空を綺麗な反射で埋め尽くせ 

 超小型のシャボン玉自動大量生産マシーンが欲しい気持ちをなかなか抑えられないでいます。「シャボン玉メーカー 」のような、シャボン液に回転する吹き口をつけ、そこに空気をあてるという機械を、「簡単に持ち運ぶことができる大きさ・使い勝手」にしたようなものが欲しいのです。ちょうど、水鉄砲のような形をしていて、その先からシャボン玉が次々と発射される機関銃のようなものが欲しくてたまりません。

 それを数十個用意して、ある夏の午後遅く、都会のそれほど高くないビルの屋上からシャボン玉を思い切り世界にバラまいてみたいのです。そして、そんな景色を一度眺めてみたいのです。なかなか割れないシャボン液を使い、美しい干渉色を見せる透明な球が、目の前の景色一杯に溢れる世界を見てみたい、と思うのです。

 今日は、そんな「”シャボン玉”自動大量生産マシーン」の動画を(下に張り付けたように)眺めてみることにします。こんな動画を眺めていると、シャボン玉の膜に世界が多重反射する景色を眺めてみたい、とは感じませんか?




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