2006-08-11[n年前へ]
■「コンドーム」開発秘話に涙しろ
Tech総研ブログ 平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女 に「コンドーム」開発秘話に涙しろを書きました。今日、昼休みに、職場の周りの散歩道にオカモトさんが落ちていたのもホントにホントの実話です。地元の人が使ったのか、箱根界隈に遊びに来た観光客が使ったのか、あるいは、職場の人が使ったのだろうか…とちょっと考えてしまいました。
スキー場で「ポシェットの落とし物が届きました。男性向けのデザインで、中にはオカモトさんが入っています」というアナウンスを聞いたことがあります。
2006-09-02[n年前へ]
■音楽伝承・最良のキャリア教育
「かえるの合唱の謎・・・チャイコフスキー・小ロシアを巡って」「(USB接続の四つ折キーボード)Stowaway XT Portable Keyboard for USB」「3つのヒント」「川瀬巴水」
キャリアとは、轍(わだち)のことだ。轍が繋がり、そこに道が出来る。ただ、どんな道にせよ、共通するのは、途中で必ず迷うということだ。どちらに進んで行けば良いのか、わからない時がきっとあるだろう。
わかりやすい情報を提供しようと努力するのが悪いとは思わない。けれど、大学教育で本当に大切なのは、わからないということへのタフネスを身につけることに精力を注ぐことだと私は思う。それが、最良のキャリア教育であると、私は信じている。
2008-03-02[n年前へ]
■「隣のおじさん落語」と「ジョニーBカップ」
「落語的笑いのすすめ」を読んで、あぁ「あの話」は色んなバリエーションの中の一つだったんだ…と気づかされた。
おじいさんがいた。おじいさんの息子夫妻に子供ができた。その子供は初めて喋った言葉は「おかあさん」だった。すると、次の日…息子の妻が亡くなってしまった。
そして、しばらくして、その子供は「おじいさん」と言った。翌日、おじいさんが亡くなった。
数ヵ月後、子供がついに「おとうさん」と言いましたので、子供のおとうさんは「明日が自分の命日か」と受け止めた…。しかし、次の日になると、隣家の男が亡くなっていた。
20年近く前、スキー場に向かうワゴン車の中で聞いたのは、「(それまで一人っ子だった)子供が、生まれたばかりの乳飲み子に嫉妬した。そこで、寝ている母親の胸にこっそり毒を塗った。すると、次の日、隣のおじさんが…死んでいた」という話である。趣向は少し違ってはいるけれど、これは全く同じ話だ。
雪国へと走る車中で、「オカマのジョニーはBカップ!」とシャウトした「ジョニーBカップ」もみんな知ってるJohnny B. Goodeのコードで奏でられていたのと同じく、それを聞いて腹を痙攣させながら笑っていたあのクダらない話も、こんな「オチ話」を踏まえたバリエーションの一つだったんだろう。20才の頃に楽しんでいたのも、オチ語や古いロックンロールのバリエーションだったりしたんだ。
Go, go.
Go, Johnny go, go.
Johnny B. Goode.
2008-05-25[n年前へ]
■続々・『理系サラリーマン 専門家11人に「経済学」を聞く! 』
『理系サラリーマン 専門家11人に「経済学」を聞く! 』を出す際に、200人の人たちに「あなたが豊か・幸せになるために必要なものは何ですか?」と尋ねてみました。右に走り書きしたような「自由」「お金」「食べもの」「時間」といった選択肢を並べ見せながら、その人が豊か・幸せになるために必要なもの、を尋ねてみたのです。
そして、amazonで表示される「お勧め本」やはてなダイアリの「お勧めページ」を算出するのと同じように、つまりはその選択肢を選んだ人の重複度合いなどを計算し、クラスタ分析をした結果の樹形図が右のようになります。右の図ではA,B,C……などのように記号で書いたありますが、もちろん、本の中でもアルファベットが書いてあるわけではなく、「お金」「睡眠」「時間」といったものがクラスタ分析・表示されているわけです。つまりは、「クイズの答え」を知りたくなったら、本書を手にとりそのページを眺めてみて下さいね、ということになります。
「貨幣とは鋳造された自由である」というのはドストエフスキーの言葉ですが、クラスタ分析の結果は、見事なまでに「お金」と「自由」の距離や、「愛」や「希望」の距離を算出しています。右の図のA,B,C,D,……といった記号が「一体どんな言葉」なのか予想をしてみて、そして回答編を書店で眺め・楽しんで頂けたら幸いです。
2008-06-16[n年前へ]
■ブレーキングとコーナリングの荷重問題
車の運転をする時、「各タイヤへの荷重状態」が重要だ、とよく聞くような気がする。あるいは、スキーやスケートをする時も、前後左右への荷重状態、つまりは足裏感覚が重要だと言われる。そして、そういった荷重状態を決める大きな要因は、加速度吸収(サスペンション)と重心移動だとよく聞かされた(ような気がする)。
車を走らせるときの荷重状態が前後左右に変化するというのは、直感的には理解できるようでいて、それをちゃんと説明しようとすると、結構難しいことに気づく。たとえば、台車を早く押していて、廊下の角を急いで曲がろうとすると、台車が外に倒れそうになることがよくある。それは、感覚的にはとても自然であるし、現実にも台車は外に倒れてしまう。けれど、その動きを論理立てて説明しようとすると、きちんと説明できない自分に気づくのである。
そこで、車を(これい以上ないくらい)単純なモデルに変えて、ブレーキング時とコーナリング時に働く力、さらにはその力がサスペンションに働き、荷重状態を変える過程を図にしようと試行錯誤してみたのが、下の図である。簡単のために、前後(もしくは、左右のタイヤを90度直行した状態に固定するように繋ぐサスペンションがある、というモデルで絵を描いてみた。
つまりは、ブレーキをかけた時に働く慣性力や、コーナリング時に働く遠心力が、90度直行する2本のサスペンションにそれぞれ分配される、というモデルである。こんな単純なモデルであると、図の右の方に書いたように、ブレーキ制動時には前輪が沈み・後輪が浮き、左コーナリング時には「右輪が沈み・左輪が浮く、ということになる。
…が、実際にはこんな風な単純な構造の車はないので、慣性力や遠心力がどの部分にどう働き、どのような荷重状態になっているのかは、やはり今一つよくわからない。また、こういった単純なモデルでは、ロールやピッチやヨーといった、3軸回転を(全体として)表現することができない。誰か、自動車や台車スキーやスケートや…つまりは、ありとあらゆる「乗り物」の荷重状態と動きを簡単にわかりやすく単純明快に説明してはくれないものだろうか。
「オーディオ」機器に関する説明が単純なようでいて、その説明を追いかけ・納得しようとすると難しさ極まりないように、「(趣味の車やスキーといった)スポーツ」に関する解説も、「なるほど」と納得するのは結構難しくて、落ちこぼれてしまうことが多いような気がする。