2012-01-06[n年前へ]
■デジカメの「背面液晶が苦手な理由」と「背面液晶用フードファインダ」
背面の液晶画面を見るタイプのデジカメは苦手です。 苦手な理由は大きく分けて、2つあります。1番目の理由は「(比較的一般的な)使いにくさ」の問題で、もうひとつの理由は「個人的な好み」の問題です。
1番目の理由は「(比較的一般的な)使いにくさ」の問題は、老眼になると近くがみづらいので、デジカメ背面の液晶画面を眺めようとすると「小さく前へならえ」のポーズで眺めざるをえない、という理由です。光学ファインダーであれば、目の老眼に対する補正もファインダ内部で行えるので、「前へならへ」ポーズをする必要がないわけです。
2番目の「好み」は、個人的な感覚です。「背面の液晶画面を眺める」さまは、「撮影対象に目を向けていない・見ていない」ように感じてしまうという「気持ち」です。光学ファインダーなら、(たとえば)右目でファインダーを介して対象物を見つめ、左目は自分の目から直接対象物を(その周りの広い範囲も含めて)眺めている、と感じられるのですが、「液晶画面」は何か「対象物でない何か他のものを見ている」ように感じられてしまい、気持ちの悪さを感じてしまうのです。これは、本当に個人的な感覚であり好みです。
ところで、年をとると誰しも老眼になり近くが見えにくくなります。だから、「こういうものがあるべき」という(ローライの)フードファインダー付きデジカメを作っている人もいます。たとえば、右の写真はリコーのデジカメにフードファインダーを取り付けた例です。もちろん、使わない時には折り畳めるようになっていますから、持ち運び時もコンパクトで、とても使い勝手の良い一品です。
液晶ファインダーを覗くと、たとえば右の写真のような感じです。単に像が拡大されて見やすいというだけでなく、眩しい太陽に照らされた昼光中で撮影する時にも、周りの明るさのために見えにくくなるということもなく、非常に見やすく感じます。
2012-04-26[n年前へ]
■”コンパクトデジカメ”だけで「本をめくるだけの最速”自炊”」をするワザがある!
本の頁をパラパラめくり、それをiPhone撮影・処理することで、書籍を”非破壊””最速”に電子化をする『最速自炊カメラ「Jucie」』はとても便利です。
しかし、iPhone を持っていなくとも、(いくつかの)コンパクト・デジカメのユーザであれば、実は同じようなことができるのです。つまり、デジカメのレンズの前で「本のページをめくるだけ」で、紙の書籍を電子化することができるのです。
CHDKというコンパクト・デジカメのファームウェアをハックするツールがあります。このツールを使うと、「CHDKユーザたちが作ったさまざまな拡張機能」を使うことができて、その拡張機能の中には「動くものを検知する機能」もあるのです。そして、その動体検知機能を使い、「本のページをめくるだけで、紙の書籍を電子化することができるようになる拡張機能(Document Archival Motion Detection Script for CHDK)」も作成されているのです。つまり、”コンパクトデジカメ”だけで「本をめくるだけの最速”自炊”」をする機能も提供されている、というわけです。
この拡張機能(Document Archival Motion Detection Script for CHDK)」は、ページをめくり・位置を揃える動作を監視し、その作業が終わった後に「ページ撮影」を行います。そして、またページめくり動作が行われるのを監視・待機する…という動作を行います。三脚にカメラを固定して、カメラの前で本のページをめくっていけば、自動的に、なおかつ、高画質にすべてのページがカシャリ・カシャリとカメラの中に撮影され、紙の書籍が電子化されていきます。
iPhone を持っていないけれど、「本をめくるだけの最速”自炊”」をしてみたいという人は、(もしもCHDKを使うことができるコンパクト・デジカメを持っているなら)”Document Archival Motion Detection Script for CHDK”を試しに使ってみると、面白いかもしれません。
2012-07-27[n年前へ]
■電車のLED表示板に「アート風表示」をさせてやる!?
電車のLED表示板は一度に全LEDが点灯しているのではなく、時分割的に、つまりLEDが順々に順次点灯表示されています。人の視覚的には、残像により、あたかも全部の素子が光っているように見えます。
しかし、明るい太陽の下で、デジタルカメラのレンズを電車の表示板に向けると、全然違う映像が見えてきます。 明るい場合、デジカメはごく短い時間に「撮像素子が見た」さまを記録しますし、LED表示板が(時分割的に)順次点灯するのと同じように、デジカメの撮像素子も順次読み出しを行いますから、それらの周期・読み出しタイミングが干渉し、目で見たようすとは全然違う映像が記録されるのです。
下の映像は、JR中央線のLED表示板を、デジカメを回転させながら撮影した動画です。デジカメの読み出し方向とLED表示版の表示方向が干渉して、あたかもLED表示板がアート風アニメーションでも映し出しているかのように見えます。
こうした現象が上手く組み合わさると、『鉄道ホームから発車しようとする列車を撮影したら、「なぜか、(行き先や)列車名の表示が鏡文字になっていた」といった鉄分100パーセントなミステリ事件』が起きたりします(参考:鉄分100%ミステリー「列車LED表示の鏡文字のナゾを解け!」)。 駅のホーム、あるいは、日常生活の中でみる風景に、LED表示板を見つけたら、デジカメやケータイのレンズを向けてみると不思議な映像が浮かび上がってくるかもしれません。自分の視覚とは全然違う特性を持つ「人工的な目」が眺める風景は、見慣れた風景とは「少し違う」風景なのです。
2012-08-17[n年前へ]
■一眼レフ・デジタルカメラを自由自在に制御する「改造グリップ」
カードサイズの「35ドルコンピュータ」 Raspberry Pi を一眼レフ・デジタルカメラ用のバッテリーグリップの中に押し込んで(Raspberry Pi駆動用のバッテリーも入れ込み)、一眼レフカメラを外部から制御したり、撮影した写真を無線ネットワーク越しに外部PCへ撮影後に自動転送させたり…といった一眼レフ・デジタルカメラを自由自在に制御する改造グリップ」"Camera Pi – DSLR Camera with Embedded Computer"
2012-09-30[n年前へ]
■フルHD・赤外線暗視撮影対応の(世界最小サイズ)記録装置内蔵デジカメ発売
フルHD・赤外線暗視撮影対応の(世界最小サイズ)記録装置内蔵デジカメ発売。視線追跡機能付きメガネ用として(外出時用)、買ってみるのも面白そう。
日本トラストテクノロジー(JTT)がフルHDと赤外線暗視撮影に対応する「CHOBi CAM Pro2 with Night Vision」(型番:CHBICAP2)を同社直販サイト限定で発売。内蔵バッテリ・記録装置内蔵デジカメで価格は5,980円。
本体サイズ:幅45×高さ22×奥行き19mm
重さ:約39g
撮影動画解像度:1,920×1,080ピクセル フルHD
赤外線による暗視撮影機能付き
内蔵バッテリ・記録装置内蔵デジカメ
記録メディア:microSDHCカード
撮影時間:約50分(5分間分ごとに1ファイル)