2009-06-02[n年前へ]
■「楕円上を動くふたつの円」で考える「ブラのカップサイズ」
「楕円の周上」に中心を持つ2つの円が、その「楕円の周上」を動くとき、二つの円の位置を変数として、「楕円の周長」と「楕円および2つの円を囲む曲線の中で長さが最小となるものの曲線長」の「差」を求めなさい、・・・という問題があったとする。これは、もちろん立派な数学(算数)の問題である。二つの円の位置を変数とした、一種の最小化問題である。
しかし、下の図(人の胸部部分を単純化した断面図)とともに、そしてこのサイトhirax.net上で上記の「問題文」を眺めると、この問題の趣は少し変わる。上記の問題文が意図するところは、こうだ。「胴体のどこにふたつのバスト(=円)が位置するかで決まる、アンダーバストとトップバストの差、すなわちブラジャーのカップサイズを求めよ」という問題に変わるのである。
つまり、この問題文はブラジャーのカップサイズの「最適化問題」なのだ。この「最適化」は、人によって、「最大化」指向(嗜好)の場合もあるだろうし、あるいは「最小化」指向(嗜好)の場合もあるかもしれない。しかし、いずれの場合にせよ、この問いは「単純化したバストにおけるブラジャーのカップサイズの最適化問題」なのだ。
さて、図を見れば、そして少し考えればわかるように、このモデルでは(トップバストとアンダーバストの長さの差から決まる)ブラジャーのカップサイズは、二つのバストが反対位置にあるときに最大の値をとる。つまり、ふたつの胸は離れていれば離れているほど、カップサイズは大きくなる。極端な話、たとえば、両脇の下に胸があったりしたら、ブラジャーのカップサイズが大きくなるのである
こんな風に、つらつらと考えてみると、なるほどごく単純な楕円と円だけを材料に作った算数の問題でさえ、なんと奥が深いのだろう!と感嘆する人も多いのではないだろうか。・・・そんなわけないか。
2009-06-03[n年前へ]
■「微乳=美乳」の証明
毎週、鴻上尚史のエッセイを読むために、そしてまた、「今時の」映画や小説・コミックの紹介文が読みたくて、週刊SPA!を読んでいます。つまり、愛読書(愛読雑誌)なのです。
自分が読む雑誌を、一体どういう人たちがSPA!を作っていて、どういう読者層を想定して作っているのか、そして、その結果、どういう記事作りをするのかに、とても興味がありました。というわけで、週刊SPA!の記事作成に協力してみました。それが、今週発売されているSPA!の特集記事、「微乳=美乳」の証明です。
それにしても、記事紹介文からして「実に濃い」ですね。
・・・グラビアやAV業界に目を向けると、俄然盛り上がりを見せているのは「主張しないおっぱい」たち。その背景には何があるのか? ブームとなりつつある微乳の魅力とは何なのか? そもそも美しいおっぱいとは何カップなのか? それらを科学的なアプローチによって解明したのが本特集です。だんだん、SPA!は、電車の中で読みにくい色合いのページが増えているような気もしますが、何はともあれ、愛読誌を作っている人たちを見ることができたのは、貴重な体験でした。
「乳房はわたしの掌のかたちをしてゐる」(詩人・堀口大學)
乳房のためにある手のひら、手のひらのためにある乳房……“手のひらサイズ”のおっぱいの魅力を、あらためて考えてみてください。新たな価値観が生まれるかもしれませんよ。
2009-10-20[n年前へ]
■「美的曲線」を基準に「理想のバスト形状」を作り出すエクセル・シートを作る
究極の美的バスト形状作成コンテスト!?
「理想のバスト形状とはどういうものですか?」と聞かれたことがあります。色々な答えがあると思うのですが、その時、ふとこんなことを思いつきました。思いついたのは、適当なバスト形状を作成し、その形状がどれだけ「理想」に近いかの評価関数として「美的曲線」というものを使うことができるのではないか、「美的曲線」からのズレを「理想からのズレ」と評価し・参考にすることで、美的に最適化された理想のバスト形状を作ることが簡単になるのではないか、というアイデアです。ちなみに、美的曲線とはこのようなものです。
美的曲線に関して,和歌山大学の原田利宣先生が,「自然界や人工物におけるさまざまな美的曲線の多くは,曲率対数分布図が直線で近似できるということ」を指摘されました.原田先生が調べた美的曲線には,蝶の羽や自動車のボディのキーラインなどが含まれています.美的曲線の特別な場合として,曲率対数分布図における直線の傾きα=-1の場合にはクロソイド曲線,α=1の場合には対数螺旋となることが指摘されています.本研究では,曲率対数分布図が直線で表される曲率変化の単調な平面曲線を美的曲線と呼びます.
アイデアを思いついたら、まずはプロトタイピング(アイデアを簡単に形にした試作物)を作ってみるのが、アイデアが正しそうかを見極める常道です。・・・というわけで、「美的曲線」を基準に「理想のバスト形状」を作り出すエクセル・シート」を作ってみました。それが、simulation.xls 48kB になります。エクセル・シートは大体下図のような具合です。
中身はどうなっているかは、一見しただけではわかりにくいかもしれません。それがExcelを使った作業効率が長期的に見ればとても低い大きな問題点のひとつだと思います。けれど、よくありがちな言い訳説明ですが、「エクセルシートをとりあえず適当に眺めてみれば、わかるだろう」と思います・・・。
このシートは、まず最初に円形(三次元的には球形の)バストがあります。それが(右側のグラフで言うと)紺色のグラフです。ちなみに、このグラフに示されたバスト形状は90度右に回転して、右向きになっていると思って眺めてみて下さい。また、このバスト形状グラフの単位は、すべてミリメートルになっています。
さて、これだけではつまりません。次は、一番左側の列に適当な数値を入れると、そのバストの形状が変化します。つまり、あなたが「任意のバスト形状」を作り出すことができるのです。ちなみに、この計算では補正形状を作成する際に、「”繰り返し”計算をさせる(収束するまで)ことで滑らかさを表現している」言い換えると、ラプラス方程式を満たすように(実際には、あなたが入力した補正パラメータが入っているので、むしろポワソン方程式というべきかもしれません)作成されるので、エクセルのオプションで「反復計算」を行うように設定しておきましょう(これはエクセルで離散化された方程式を解く際に用いる常套手段です)。
そして、その際の「美的度」を示すグラフが右図です。これは、作成したバスト形状を「曲率対数分布図」で表したものです。一番最初のデフォルト形状バスト=半円(半球)バストでは、何だか複雑な曲線のようで「(直線形状を示す)美的曲線」にはなっていません。しかし、適当な補正係数を入れて、バスト形状を変化させてやると、次第に「曲率対数分布図が直線を示す」ようになってきます。つまり、美的な「バスト形状」ができあがってくるのです。それが、たとえば右上にある紫の線で示したバスト形状です。この形状の時の曲率対数分布図は、比較的直線状に分布していることがわかります。
さて、エクセルを使う作業というのは実に単調で、実務的で、ワクワク感がありません。しかし、今回のようにエクセルを使い、「美的曲線」を基準に「理想のバスト形状」を作り出すエクセル・シートがあったりしたら、どうでしょうか?エクセルを使う作業が、少しは楽しく感じられたりはしないでしょうか?
さて、もし最高に「美的なバスト形状」を作られたりしたならば、ぜひとも私宛に送って頂ければ幸いです。「これはすごい」という感動的に美的なバスト形状=実に見事に曲率対数分布図上で直線を示すバスト形状を作られた方には、「科学実験詰め合わせセット」をプレゼントさせて頂こうと思います。ミニ顕微鏡やら、警察鑑定セットやら・・・色々ありますので、とりあえず「これぞ再考というバスト形状」をお待ちしております。"Beautiful Bust Curve Award"開催です。
2009-10-25[n年前へ]
■「美的曲線」基準の「理想バスト形状」作成エクセル・シートを手直しする
続 「美的曲線」を評価関数に「理想バスト形状」を考えよう
「美的曲線」を基準に「理想のバスト形状」を作り出すエクセル・シートを作るで、「美的曲線」を基準に「理想のバスト形状」を作り出すエクセル・シート」を作ってみました。
思いついたことは、適当なバスト形状を作成し、その形状がどれだけ「理想」に近いかの評価関数として「美的曲線」というものを使うことができるのではないか、「美的曲線」からのズレを「理想からのズレ」と評価し・参考にすることで、美的に最適化された理想のバスト形状を作ることが簡単になるのではないか、というアイデアです。今日は、そのシートを少し眺めやすいように替えてみました。具体的には、前回のグラフでは縦横配置が分かりにくかったので、バスト形状を示すグラフの縦横軸を交換してあります。また、Excel 2007を使ったので、見た目が前回に比べると少し綺麗なものになっている、という具合です。…もちろん、ただいじるだけでは面白くないので、「理想のバスト形状」に少しでも近づこうと”少し”、「手作業チューニング」をして遊んでしまいました。
作成したエクセルシート(Excel 2003以前版と2007版は、日をおかずサーバからダウンロードできるようにしようと思います。とりあえず、今回のエクセル・シートで作成したグラフが下の図になります。左のグラフが「半球形状バスト(赤線)」と「作成形状バス(青線)ト」で、右のグラフがどれだけ「美的曲線」に近いかを示す曲率対数分布図です。
時間ができた折には、C++か何かで自動最適化形状作成処理も含めた、GUIソフトでも作ってみようと思います。…というわけで、最近とんと更新していなかった「できるかな?」を2週連続で更新してみました。
2009-12-07[n年前へ]
■NEWS今昔物語「男と女」と「車」編 (初出2004年07月00日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
数年前の古いニュースも、意外に現在のニュースと同じように新鮮に感じたりすることもあるだろう、ということで、この過去の記事連載を、(昨日から)今現在の新しいNEWSと同じ枠のTech-logsに移動しました。
(記事を書いた時の)ひとこと
先日、高速道路での車の運転に疲れてSAに入って休んでいると、おっぱいプリンなんていうのが目に付いた。「大量に余ってしまったプリンの在庫・・・・。何とかして売れないか?そんな試行錯誤から登場した」という。(売れなかったはずの)この製品は、何と「市場に出ると同時に大ヒットを遂げた」という。「男と女」のどちらがこのプリンを買い支えているのかはわからないが、在庫整理の方法を何だかとても面白く感じた。
今回は、その高速道路での新鮮な驚きをキッカケにして、「男と女」と「車」にまつわる(5年前の)ニュースを選んでみました。
理想のカップはCカップ?
大人のオモチャの販売会社Adam & Eve sex toysによる、「 男性では42%、女性では45%が理想のバストは「Cカップ」だと思っている」という調査報告が7/2に発表された。
面白いのが、「大きいバストを好む人の比率は男性の方が女性よりも高く(男性18%, 女性9%)」、その割には「小胸さん = Aカップを好む人の割合も(この差はほとんど誤差だろうが)男性の方が女性よりも高い(男性3%, 女性2%)」というところだろうか。つまり、男性の好みは「巨乳」から「微乳」まで実に幅広い、ということである。
男と女では世界の眺め方が「文字通り」違う
『男と女では世界の眺め方が「文字通り」違う証拠』と 題した発表が7/8のNewswiseに掲載された。この中で、女性は色認識に関係する遺伝子を2種類持つことができるが、「異なる遺伝子を二種持つことにより、赤やオレンジの辺りの色を詳しく知覚することができ、果実を集めたりする(ことが多かった)女性たちにとっては便利だったのかもしれない」という推測と共に、「男女は-文字通り-異なった風に世界を見ているかもしれない」という。
男と女が見ている世界の違いは…知りたいような知りたくないような…。
「美人プログラミングスタイル」と「行き当たりばったり指向プログラミング」
沖ソフトウェア株式会社のWEBページ内で、プログラムのソースを調べて「いちゃもん」をつけるという汎用メトリクスツール「いちゃもん」の作り方という記事が7/16から連載され始めた。このサイトには他にも、美人プログラミングスタイルや行き当たりばったり指向プログラミングなんていう、面白いのにとても勉強になる一粒で二度美味しい記事がある。プログラミング作業に疲れた時には、こんな楽しげなプログラミング手法で枯れそうな心を癒してみるのも良いかもしれない。
ちなみに、他の楽しげなプログラミング手法としては初等ロリータ指向(×嗜好)プログラミング(中級編)もお勧めだ。
スチュワーデスと女子アナの平均顔
ネイチャーインタフェイスの最新号に東京大学の原島博教授による スチュワーデスと女子アナウンサーの平均顔 」の写真が掲載されている。その二枚の写真を眺めると、確かにいかにも「スチュワーデス」と「女子アナウンサー」に見えるから面白い。
アウディの車がエッシャーの世界を走る
最近、アウディのCMが評判になった。その動画をぼんやり眺めていると、一見自然に見えるかもしれない。しかし、よくよく眺めてみるとこの世界はヘンだ!そう、エッシャー(M.C. Escher)が描く不思議な空間をAudiの車が縦横無尽(縦も横も上下左右もよくわからないのだが)に走り回っているのだ。
その撮影のトリックの一端は 6/8にCGNetworksに掲載されたレポートで知ることができる。それは、まさにイリュージョンだ。