hirax.net::Keywords::「マクロ経済学」のブログ



2006-06-17[n年前へ]

「学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(1)」 

 N. Gregory Mankiwの"The Macroeconomist as Scientist and Engineer"をsvnseedsさんが訳されている「学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者(1)

(マクロ経済学)は2種類のタイプのマクロ経済学者、一方はこの分野を一種のエンジニアリングと理解し、もう一方はむしろ科学と理解している、の努力により発展してきた、というものだ。 …科学者とエンジニアの間の根本的な断絶は、この分野で研究している我々にとって屈辱的な事実といえるだろう。

2006-08-09[n年前へ]

エンジニアという職業選択は合理的ですか? 

リクナビNEXT/リクルートの転職サイト 「エンジニアのための経済学」に「エンジニアという職業選択は合理的ですか?」が掲載されました。小島寛之・帝京大学経済学部助教授に、「経済学の視点から見た、理系エンジニアを職業として選ぶ理由」「“不況”や“失業者”を巡る二大経済学派の対立」「“理系の”小島助教授が経済学にハマった理由」といったことを聞いてみたのです。
 想定読者の範囲はかなり狭まるだろうし読者の数も減るだろうなと思いつつ、狙った人にきちんと届くことを一番に考えた原稿です。

僕がマクロ経済学に飛びついたとき、現実の世界は不況で不安定になっていたわけです。そんなとき、「公共事業をやったり、お札をいっぱい印刷したりすれば安定な世界に戻るんだ」というケインズ理論はとても魅力的で、僕の「こうあってほしい世界観」に近くて、憧れとか高揚感に近い楽しさを感じたんですね。 ところが、その魅力的な世界を…

2009-01-15[n年前へ]

Simulinkで経済循環モデルを作ってみる 

 高校生気分になって、「アメリカの高校生が学ぶ経済学 原理から実践へ」を読み直しています。読んだ時には、でわかったつもりになったのですけれど、教科書に書いてあることを自分でやってみようと思うと、これが実に難しいもののです。・・・つまり、ひとことで言ってしまえば、全然わかっていないわけです。

 たとえば、ごく単純そうに見える、第4章「マクロ経済学:政策」を読み、経済活動の循環モデル、生産・支出モデルの説明を読んで、その応用を自分でしてみようと思ってみても、それがなかなかできないのです。・・・そこで、モデルベースのシミュレーションを行うためのツール、 Simulinkを使い、実際にモデル計算をすることで、項目ひとつひとつを納得しながら、読んでみることにしました。

 というわけで、まずは第4章「マクロ経済学:政策」の経済活動の循環モデル、生産・支出モデルの説明から、「経済活動循環・生産・支出モデル」を単純化した上で、Simulinkのモデルを作り、そしてシミュレーション計算してみました。それが右上のSimulinkモデルと、国民総生産の計算結果のグラフです。知っている人にとっては当たり前なのでしょうけれど、まだまだ難しくてよくわかりません・・・。

Simulink経済モデル






2009-01-18[n年前へ]

続:Simulinkで経済循環モデルを作ってみる 

 「Simulinkで経済循環モデルを作ってみる」の続きで、マクロ経済学の経済循環モデルを教科書を読みながら、同時にSimulinkでそのモデルを作り確認しつつ、自習しているのですが、「わかった気になるのと、わかるのは大違い」ということだけは実感できます。教科書に書いてあることを、自分できちんとなぞることがなかなかできません。

 今日は、前回作ったSimulinkモデルを単純化し、乗数理論の項を読みながら、さらに「消費を国民所得と限界消費性向を使った関数に変えてみた」のです。ついでに、「(景気の)外乱」まで付け加えてみました。

 というわけで、モデルを組んだ後に、シミュレーション計算をしてみたわけですが、何だか「教科書を読んだときの予想とは異なる結果」になってしまいます。「消費」が増減すると、その増減を「貯蓄」の項が吸収してしまうため、何だか「乗数効果」というのが体感できないのです…。

 やはり、教科書に書いてあることを、きちんと理解することができていないようです。「部分部分」はわかったつもりになれても(わかったように勘違いできても)、実際に組んでみようと思うと、自分が全くわかっていないことが本当によくわかります。




経済循環モデルのお勉強






2009-01-19[n年前へ]

続々:Simulinkで経済循環モデルを作ってみる 

 「Simulinkで経済循環モデルを作ってみる」「続:Simulinkで経済循環モデルを作ってみる」というように、教科書を読みながらマクロ経済学のイロハを学ぼうとしています。

 というわけで、まずは「スティグリッツ入門経済学 <第3版><第3版>」を読み、これが文庫本だったら持ち歩くのに・・・と思ったり、「早わかり経済学入門―経済学のイロハから最新理論まで、一気にわかる。」を読み、変な例えでの説明が出てこないせいか、個別の項目に関してはとてもわかりやすいなぁ、と感じたりしました。

 とはいえ、まだまだ自分できちんと教科書に書いてある経済循環モデルを「教科書通りに動く」ようににすることができません。数え切れないくらい色々な点について勘違いしている感じです。今日はとりあえず、下の図のようなモデルを作ってみたのですが、やはり自分で眺めてみても教科書とは違う変な感じになってしまいました。・・・自習で学ぼうとすると、実に難しいものですね。




まだ理解できない経済モデル経済制御無し経済P制御








■Powered by yagm.net