2010-02-26[n年前へ]
■統計はビキニ水着のごとく実は肝心な部分を隠す
阿刀田 高「殺し文句の研究 (新潮文庫) 」から。
統計はビキニ型の水着と同じである。さらけ出しているように見えるが、肝心要(かんじんかなめ)のところは、隠されている。
ウィンストン・チャーチル
2010-03-02[n年前へ]
■Rubyで株価情報(やさまざまな情報)を自由自在に入手・加工しよう
君がRubyを使えるなら上司に気づかれずに 株価をチェックできるかもしれない。幸い、Rubyにはyahoo_stockというライブラリがある。
Nokogiriを使ってYahoo!ファイナンスから 株価を取得する簡単なライブラリyahoojp_stockを書いてみた。
2010-03-19[n年前へ]
■「インターネットショートカットとしてWEB閲覧履歴を保存する」情報検索術 (初出:2006年08月13日)
「とりあえずググる」を卒業!TOPエンジニアの検索術 という記事を面白く読みました。特に「面白いな」と思ったのが、増井俊之さんの「ネット上で見て回った情報に関しては、ページを表示した瞬間にURLを逐一、取得・記録する」という検索術と、Otsuneさんの「自分のソーシャルブックマークにブックマークした記事は、記事全文をGmailに転送する(という処理をPlaggerというツールを使って行う)」という検索術です。
おふた方を始め、他の方も「(自分が知らない)新たな情報を検索する技術の話」ではなく、「自分が、少なくとも一度は眺めたことがある情報、あるいは自分が作り出した情報を、必要なときに取り出す技術」の話をされています。古くは、互いに求め合う主人公二人が不幸にもすれ違い続けるドラマ「君の名は」ではありませんが、出会うことよりも(必要なときに)再会することの方が困難だ、というのはよくありそうな話です。
増井さん・Otsuneさんの検索術を読み、「自分や他人が生み出した情報に関して、どの程度の範囲の情報を、どのような場所に保管しておき、どのような手順で検索をかけるか」ということを考えてみたくなりました。増井さんの「ネット上の(自分が表示した)ページ全部」のURLという「範囲」やOtsuneさんの「自分のソーシャルブックマークにブックマークした記事全文」という「範囲」、あるいは、「Gmailに情報を保管し、Gmailの検索機能を使う」という保管場所や検索手順を参考にしながら、私も同様のことをやってみることにしました。
といっても、ただ単純に先人の検索術を合体させ、「ネット上の(自分が表示した)ページ全部」の「全文」を自分のPC上に保存し、(必要なときにGoogle Desktopなどを使って)PC上で検索をかける、というやり方です。ただし、先人が作ったレシピ(調理法)に多少のスパイスを加えて、自分なりの調理をしてみることにしました。
そこで、まずは、その作業をするためのアプリケーションを作ってみました。それが、「眺めた全WEBページの内容を、眺めた瞬間に、本文が埋め込まれ、サムネイル画像を付けられたインターネット・ショートカットとして保存するアプリケーション(ブックマーク機能付き)」です。「自分が読んだページの内容テキストとサムネイル画像」を全て「自分のPC内に保存しておく」アプリケーションです。
このアプリケーションは、「インターネット・ショートカット」というWindowsで使われる標準機能の中に、WEBページの全文を埋め込み、WEBページのサムネイル表示機能も実現している(検索もWindowsのファイル検索でも構わない)、というちょっと面白い実装になっています。また、ブックマーク時に保存されるサムネイル画像が「(ページ中の)今眺めている場所」で、「URLで示されたページのトップ(もしくはアンカー部)のサムネイル画像」ではない(つまりアンカーがない部分を後で眺めやすい、かもしれない)、というところなども少し面白いかもしれません。
ところで、ドラマ「君の名は」の冒頭はいつも、「忘却とは忘れ去ることなり」というナレーションで始められていました。今なら、とりあえず相手の名前でググれば相手を見つけることができたりもしそうですが、それでも「忘却・忘れてしまう」ことばかりだと思います。あなたの検索術は、「自分や他人が生み出した情報に関して、どの程度の範囲の情報を、どのような場所に保管しておき、どのような手順で検索をかけるもの」なのでしょう? あなたの生活パターン・あなたの性格に合った面白い検索術は、どんなものなのでしょうか?
2012-05-08[n年前へ]
■「人々の意思が正しく反映されたもの」と「正しい情報」は両立しない
物事が複雑になると、人は読みたいようにしか読まないし、都合の良いように捉えて、そのまま伝搬しちゃう。
そうですよね。…だから、というわけではないですが、最後の部分、
すでにインターネットが社会の意思決定システムとして利用されているわけで、人々の意思が正しく反映されるよう、技術者が真剣に考えてサポートしていかなければいけない。
…本当は間違った情報は修正されるようなシステムを自分で作らなきゃいけない。の「人々の意思が正しく反映されるよう」と「間違った情報は修正されるようなシステム」は、違う方向を向いていて、それらは矛盾し・相容れないものではないかのか…と強く感じます。「人々の意志」が好み・欲するものを正しく反映したもの…つまり流行るものと、「”正しい”情報」というものは、果たして相容れるものだろうか?…と疑問に思うのです。
そういえば、「”分数もできない大学生”のような"みんな"が行う判断は正しいと思いますか?」という実に曖昧な質問を、先生に聞いてみたことがあります。その時、言われた「分数ができても、みんなが正しい判断をするとは言えない。金融工学がいかに進もうと、バブルは繰り返す」という言葉を思い出しました。人々の意思が正しく反映されたもの、「バブル」のように多くの人を動かし「流行る」もの…と、「”正しい”情報」とは重ねがたいものではないか、と考えたりします。
「人々の意思が正しく反映されたもの」と「正しい情報」は両立しないのではないかと思います。そしてまた、”正しい”…って「そもそもどんなことなんだろう?」と、首をかしげたりもするのです。
2016-10-01[n年前へ]
■Ricoh Theta で実世界情報を手に入れて、非現実の世界を作り出してみる!?
持ち歩き用カメラの2016年上半期Best Buyと言えば、それはもちろんRicoh Theta S。…かどうかはわからないけれど、今年の春先にRicoh Theta S撮影動画用に書いたコードを少し修正した上で、そのコードと Theta Sで「作業部屋」を実世界キャプチャしてみました。そして、実世界の情報をPCの中に取り込んだなら、次はその世界を色々と加工してみたくなります。
…というわけで、取り込んだ実世界を海面の上に浮かべてみました。たとえば海水面が上昇し、「作業机」が海辺になったなら?的世界を作り出してみた…というわけです。実世界のさまざまなデータをTheta Sで手に入れたなら、「実世界を自由自在に加工できたりする」のが面白いところです。