hirax.net::Keywords::「横浜」のブログ



2011-04-29[n年前へ]

意外に「山あり谷あり」な「あなたの住む街」 

 「地形を実感することができる地図」を眺めると、意外なほどに面白く感じます。登山をするならともかく、街中で普通に暮らしている中で、「地形」を気にする必要もないのでは…?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。荷物を持って道を歩いたり・自転車に乗ったりし、そして、無意識に景色を眺める毎日の生活を考えれば、山中でなくとも「地形」を実感しておくということは、とても役に立つのです。

 下の地図は、神奈川県にある横浜市の北部(から川崎市の西部)辺りです。標高で色分けされていて、青色(青色ということで「海」かと感じるかも知れませんが、陸地です)と緑色の間は20メートル程度の高さの差があり、緑色と黄色の間がさらに20メートル程度高く、赤色ともなると青色から60メートル近く標高が高い、というわけです。これは、関東平野の中にある街を、標高差を強調して表現した地図なのです。

 …こんな地図を眺めれば、横浜市北部・川崎市南部辺りは本当に山あり谷ありで坂道に満ちているに違いない、ということが実感できるわけです。平らに感じられるような場所は、ほぼすべて河川沿いだけです。この辺りに住んでいたならば、まるで毎日低山歩きをしているようなものなのでしょうか。

 日本列島に平らな場所なんてほとんど存在しません。横浜市北部・川崎市南部に限らずとも、ふだん地形を意識することもなく・平らだと思い込んでいる街でも、こんな山あり谷ありな地面に違いありません。「あなたが住む街」は意外に「山あり谷あり」なのです。

山あり谷あり「横浜北部・川崎南部」






2011-05-19[n年前へ]

潮風に吹かれつつ聴くDef Tech"My way" 

 横浜に行き、日ノ出町近くの図書館で本を探した後、伊勢佐木町を通り寿町に行きました。昼酒が普通に満ちている一角に行くと、亜熱帯の熱く湿気を帯びた空気を思いだし、何だか少し切なくなります。

 元町中華街の中華な門を抜けて、東京湾に臨む山下公園から赤レンガ倉庫横に向かうと、Def Techのミニライブが始まるという掲示がされていました。

 彼が歌う"My Way"、繰り返し口ずさまれる"My way, my way, my way"というフレーズが、日本語で「前へ、前へ、前へ」と響くように思わせる"My way"を、ずっと聴きたかったので、海沿いの横浜港新検潮所から"My way"のステージを、これまた切ない心地になりながら眺めます。

"Belive it my way" are some words to live by.
No matter how you feelin'even if you wanna cry.
It don't matter what you say gotsta do it my way.
Belive my way my way my way.
   

 歌を聴きながらふと海側を眺めれば、そこには潮風に吹かれ・発電を行う三本の白い羽が回転しています。…そういえば、Def Techの"My Way"を知ったのは、風力発電をモチーフにしたヨコハマタイヤのCMをサンノゼで眺めたからだったような気がします。横浜港の海の中に立つ風力発電塔を眺めつつ、海辺に響くDef Techの歌を聴きながら、ふとあの頃のことを思い出します。そして、なぜか切ない心地に襲われます。

 夜、レトロ感溢れる六角橋商店街の闇市に行き、買った本の中に「消えた横浜娼婦たち 港のマリーの時代を巡って 」があった。「マリー」「メリー」「マリン」といった名前を年配者は区別しない傾向がある、という指摘を面白く読みつつ、歌謡曲「五番街のマリーへ」を思い出す。

五番街で住んだ頃は、長い髪をしてた。
五番街は近いけれど、とても遠いところ

2011-06-22[n年前へ]

海の見える屋上ビアガーデン 

 夏日の夕方、「海の見える そごう屋上ビアガーデン」に行ってみる。飲み放題・食べ放題なので、ひたすら飲んで・ひたすら食べる。…その結果、食べ過ぎでお腹が破裂しそうに痛くなる。美味しいグリーンカレーとレッドカレーが、ドンスカドンスカ足踏みしながら腹の中でダンスしている。

 みなとみらいの屋上から見る夕方の海はとても綺麗だけれど…けれど、私は知っている。写真右手に見えるビルの中にある「社食」から見る景色は、もっと綺麗で見事に美しいのである。

 夕日に照らされた海と空はとても綺麗で、ビールは旨く・夏の空気は心地良い。

 さて、下に貼り付けたグラフはビアガーデンで夜を過ごすまでの2日間に、いつも持ち歩いた温湿度ロガーで取得した温度・湿度から計算した「不快指数」グラフです。グラフ終わりの数時間が、ビアガーデンで過ごした4時間と電車で帰った1時間あまり、です。温度と湿度は高くとも、全然「不快」ではない数時間でした。…お腹はとても痛くなったけれども。

海の見える屋上ビアガーデン海の見える屋上ビアガーデン






2011-07-15[n年前へ]

[今日見た景色] 横浜港 国際客船ターミナル 

 外国へ行くとき・帰る時に通る場所は空港の国際ターミナルだけではありません。島国である日本と外国の間を行き来するには、海を飛行機で飛び越えるか・船で海を渡るしかありません。つまり、日本の各地にある港からも外国に渡ることができます。

 今日見た景色は「横浜港 国際客船ターミナル」です。ペリー提督が乗る黒船が浦賀沖にやってきて、日米和親条約(神奈川条約)・日米修好通商条約(安政五カ国条約)が結ばれて、横浜村に日本と外国を結ぶ港が作られ、安政6年(1859)横浜港が開港しました。

 羽田空港の国際ターミナルから世界各国へ飛行機が飛び立つのと同じように、羽田空港のすぐ近くにある横浜港国際客船ターミナルには海の向こうにある国々に向かう国際船が泊まり、その船に乗り多くの人たちが旅立ち・帰ってきます。

 今日(本当は7/16なのです)の横浜港 国際客船ターミナルには、PEACEBOATの「74回地球一周の船旅(2011年7月19日~10月27日)」の出航を待つオセアニック号が停船していました。PEACEBOATという文字が描かれた「ボート」の、その大きさには本当に驚かされました。

 巨大建造物としか言いようがない国際船に描かれた"BOAT"という文字を見ながら、ふと刑事コロンボの「歌声の消えた海"TROUBLED WATERS"」の中で繰り返されたコミカルなシーン、コロンボが汽船を「(まるで手漕ぎの)ボート」と言って、船長がカチンとしながら・その言葉を訂正するシーンを思い出しました。

 (アメリカからメキシコに向かう巨大国際船の)船長は、コロンボ警部に汽船を「ボート」呼ばわりされて、内心、面白くなかった。ボートは公園の池などに浮かべる手漕ぎの船を指す。(中略)「汽船」と呼称されると、蒸気船みたいな印象を与えるが、船舶法に因ると「機械推進によって航行する船舶」に分類される。

『歌声の消えた海』TROUBLED WATERS(1975年)

 数日すれば、目の前にある”BOAT”と記された巨大な汽船に、日本を離れて世界を旅する人たちが乗り込んでいく姿を見ることができます。今日は、そんな景色の数日前、巨大なボートを背にしつつ、青空の下・暑い日差しの下で横浜港越しの街を眺めている家族がいます。家族という名のボートが見えるような気がします。

To get a little stronger,
I'm rowing away,
In my broken boat.

"worthless"と"priceless"とクライマックス

[今日見た景色] 横浜港 国際客船ターミナル[今日見た景色] 横浜港 国際客船ターミナル[今日見た景色] 横浜港 国際客船ターミナル






2011-07-26[n年前へ]

夏の朝一番には、江の島に行く。 

 ふと目を覚まし、時計を見ると午前1時過ぎです。もう一度寝ようと思っても、なぜか目が覚める一方で眠れません。…それならば、というわけで、海に登る朝日を見ようと思い、2時ちょうどに自転車に乗って(綺麗な海がある方向に向かい)出発しました。

 JR東神奈川駅近くで、路面の巨大な突起物に乗り上げてしましました。乗り上げた瞬間に両輪がパンクしてしまったので、車輪の中のチューブを交換しました。…予備のタイヤ・チューブが無い状態で走るのもどうかというわけで…予備のチューブを取りに戻り、仕切り直しで出発したのが朝の3時少し前でした。

 1時間前に眺めたはずの東神奈川駅を眺め、朝の3時40分の横浜みなとみらいを眺め、伊勢佐木町から鎌倉街道経由で鎌倉に行きました。早朝のこの道には、伊勢佐木町近くで毎日のように夜を明かす人がいて、そんな人たちの活気を感じることをできつつ・夜明け早くの街を走ることができるのが、実に心地良いのです。

 朝の4時前…ということは、今から関内の「天下一品」に向かえば、瓶ビールとこってりラーメンを夜明け前に食べる、という最高の食事ができる…という最高に心地良い・至高の煩悩を思いつきます。しかし、幸か不幸か今日は休日ではない日(それは絶対に不幸だと思うのですが)…というわけで、その煩悩をなんとか振り払い、関内を過ぎ・伊勢佐木町を通り過ぎ・戸塚を過ぎて、鎌倉に向かいます。…そして、鎌倉の通りを過ぎ、ちょうど朝の5時少し前に、江の島に着きました。

 三浦半島の向こうに登る太陽を感じつつ、「そーいや、朝日を見るために、眠さ100パーセントの体にムチを打ち、自転車に乗って出発したんだった…」と(すっかり忘れていた)当初の目的を思い出します。

 「けれど、こんなに景色が綺麗なんだから、まぁ、いいや」と思いつつ、江ノ島を過ぎた辺りで、おもむろに180°ターンします。そして、帰路は「環状2号」を走り、「こんな走りにくくて、景色の移り変わりを楽しむことができない=楽しくない道なんて、2度と走るか」と思いつつ、4時間30分振りに(ようやく)帰宅したのが6時30分。

 夏の朝には、1日が始まる前の空き時間に、(東京・横浜近郊に住んでいる人であれば)江ノ島まで行き・海を見て帰り・その後に普通の一日を始めることができます。

 右上の写真は、横浜「赤レンガ倉庫前のメキシコ・フェア」で眺めた写真です。テキーラと横浜ビールが美味しそうで、けれど、飲めなくて残念・無念な景色…です。

夏の朝一番には、江の島に行く。夏の朝一番には、江の島に行く。








■Powered by yagm.net