2007-12-15[n年前へ]
■「国の歴史」と「家系図」
知人に「世界史の授業・講義の中で、中世ヨーロッパの歴史について何を教わるか」を聞いた。すると「戦争と結婚ですね」と言った。「(かつて習った中世ヨーロッパの世界史」を思い出すと)中世ヨーロッパの歴史(を学んだ授業の印象)は、国と国の間の戦争、国王家と国王家の間の結婚に尽きる」印象があるという。
「重要なイベントが戦争と結婚なら、中世ヨーロッパの世界史年表は、ほとんど家系図みたいな感じになるんですね?」と問い返しながら、それも一つの「当たり前の法則」なんだな、と納得した。国が一つになったり、あるいは、消えたりするイベントは、確かに戦争か王家の結婚くらいしかなさそうだ。それ以外のイベント、例えば、何らかの状況の変化で国が新たに出現するといいったことは、それほど頻度が高いことではないに違いない。
そんなことを考えながら、現代の家系図は一体どうなっているんだろうか?とふと思い「近現代・系図ワールド」を眺めてみた。すると、これが結構面白い。「白洲次郎」なんか、まるで現代歴史ミステリーの中の家系図のようだ。
2008-01-09[n年前へ]
■チューインガムで誰でもできる「物理法則に反する!?超自然現象!?」
誰でもできる超自然現象を目にすることができる!?楽しく不思議な遊びを思いついた。どこにでも手に入るモノで、誰でも簡単にすることができて、そして、見ればとても不思議な気持ちになることができる遊びだ。
チューインガムを取り出す。もちろん、チューインガムが手元にない人は、100円玉を持ってコンビニに行って、安いガムを買ってみる。そして、「チューインガムの巻紙を外し、対角線を軽く折った上で、なだらかに丸く・弓形に曲げる。準備はこれがすべてだ。10秒あれば、お釣りがくるくらいの簡単な準備である。そして、「ある方向」にそのガムを回してみる。…すると、そこには信じられない「不思議な超自然現象」が出現しているはずだ。回したチューインガムが止まった…と思うと、なぜかいきなり反転して回転し出すのである。まるで、物理法則に反している!? 何で勝手に反転しだすの!? 角運動量って保存されるんじゃなかったの…!?と思ってしまうような「超自然現象」を、簡単に目の前で起こすことができるのである。
目の前にある普通のもので、こんな風に不思議に見えるものを作り出すことができるのは、何だかとても楽しい(この現象がどのように生じているのか知りたい人は「ラトルバック"Rattleback"」というキーワードで文献を調べてみると楽しいと思います。また、ラトルバックが逆転する瞬間のスローモーション映像も撮影しました)。
2008-01-10[n年前へ]
■ラトルバックが逆転する瞬間のスローモーション映像
チューインガムで誰でもできる「物理法則に反する!?超自然現象!?」の「ラトルバック」が逆転回転し始める瞬間をハンディカムで高速度撮影してみました。軽く折ったチューインガムを軽く回転させると、なぜかブルブル震え始めて、そしていきなり逆回転しだす瞬間の映像です。動き方を眺めていると、そのメカニズムを感覚的に理解することができるかも…?
2008-03-26[n年前へ]
■「吉野家の公理」と「吉野家のパラドクス」
「吉野家の公理」というものがある。この「吉野家の公理」がはたして真実であるのかどうかは知らないけれど、少なくとも、とても自然に納得できる公理である。その内容はこのようなものだ。
次の三つの項目をすべて満たすものは、必ず売れる。「"Value""Cost""Speed"を兼ね備えていれば売れる」というのは、あまりに自明に思えるくらい、当然の話に見える。
- 旨い
- 安い
- 早い
しかし、この「吉野家の公理」は、同時にまた「吉野家のパラドクス」でもある。なぜなら、「"Value""Cost""Speed"」は、両立しないことが多いからだ。"Speed"を立てれば、"Value"が立たず、"Value"を立てれば"Cost"が立たず、あるいは……という具合に、それら3つを兼ね備えれば「必ず売れる」と言われても、そういったモノはそうそう作り出すことができないのである。だから、この「吉野家の公理」は、「必ず売れるものは、滅多にない」というようにも聞こえてしまうわけである。
とはいえ、時代や技術が何か変化したりすることで、(それ以前に比べれば)"Value""Cost""Speed"をすべて実現するブレイクスルーが生まれたりすることもあるのだろう。次に生まれくる「そんな新しい何か」はどんなものなのだろうか。
2008-03-27[n年前へ]
■「吉野家のパラドクス」と「営業の法則」
「吉野家の公理」と「吉野家のパラドクス」で書いたように、「旨い・安い・早い」を兼ね備えたものは必ず売れる。しかし、その3つをすべて持つものはほとんどない。だから、実際の商品は「旨い・安い・早い」のうち、少なくとも1つ、できれば2つを備えたものになる。
そんな実際の商品を売る作業が、営業だ。そんな営業の一面を表現する「営業の法則」を教えてもらったことがある。その「営業の法則」の1番目は、
営業の実績=訪問件数×質というものだ。訪問件数を高めれば、営業実績は上がるし、質を高めても、営業の実績は上がる、というものである。
「営業の法則」第1則
逆にいえば、質が低ければ訪問件数を多くすれば、営業実績も上がるし、訪問件数を多くできなければ、質を高めればよい、ということになる。
そして、さらに次の第2,3則がある。
営業実績が上がると「やる気」が増大する。
「営業の法則」第2則
「やる気」の増大は「件数・質」の増大を生む。面白いのは、これら第1,2,3則により、次の第4則が導かれることである。
「営業の法則」第3則
「件数or質」の増加は、乗数的な実績増加を生む訪問件数あるいは質の片方を上げると、営業実績が上がる。そのため「やる気」が増大し、「訪問件数・質」のもう片方も上がることが多い。その結果、営業実績がさらに増大する。というわけだ。「やる気」というパラメータが陰に介在していることで、「営業の実績・訪問件数・質」が互いに関わり合っていることが、意外のようで当たり前のようで、それが味わい深く面白い。この乗数効果は実はとても重要なことなのかもしれない。
「営業の法則」第4則