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2010-12-12[n年前へ]

「カシオは、デジタル技術で光学性能を凌駕する」 

 「カシオは、デジタル技術で光学性能を凌駕する

——実の話、コンパクト機の光学的な性能は頭打ちに近付いているでしょう。従来技術の延長上でオマケ機能だけ付加していっても、それ以上前進できなくなる。その点に、カシオさんは早くから視点が定まっていたということですね。
 私たちはレンズメーカーでもセンサーメーカーでもありません。したがって、デジタル技術で光学性能を凌駕しなければならない。もちろん、光学部分の研究も欠かしませんし、最善を尽くしていますが、こと画像処理エンジンや処理ノウハウに関しては注力の度合いが違う、という自負があります。

0000-12-18[n年前へ]

微速度動画撮影アプリケーションに思うこと 

 iPhoneで微速度動画撮影を作り、テスト動画を撮影した時、こんなことを感じました。何かを測るためでなく、ただ娯楽のために微速度動画を撮影するアプリケーションを作るなら「撮影する動画の速度は、対象の動き・変化に応じたもの」にしなければならないのではないか、ということです。動いて行く対象物、あるいは色合いが変化する対象物、その動き・変化に応じて動画の時間ステップを速くしたり・遅くしたりしなければならなさそうだ、と思われたのです。

 たとえば、雲の速度を撮影開始時に知ることは(簡単には)できません。だから、青空と雲を撮影する時に、動画撮影速度を前もって決めるということは難しいのです。それは、人や乗り物などが動いて行くようすを撮影する場合も同じです。動画撮影速度は、ただひたすらに景色を眺め続けるカメラ自身が(完成された動画を眺める人の感覚を考えながら)決めるしかない、ように思われるのです。

 そしてまた、撮影動画の(時間方向の)画像スムーシングをさせようと考えた場合にも、その画像スムーシング処理は、対象物の変化に応じたスケールで行うことが必要になります。けれど、その時間方向スムーシングに関するスケールは前もって決めることはできず、対象物を眺めながら動的に決めるか、適切ではないスムーシング処理をかけるか、という2択になるように思われるのです。

 ところで、iPhoneを買ったのは「自分でプログラミングすることで機能を増やすことができて、なおかつ、ネット接続ができるカメラが欲しくて」、そんな候補の中のひとつとしてiPhoneを選びました。iPhoneに限らず「こんな機能のカメラがあったら良いな」というものがあったら、教えて頂ければうれしいなと思います。それが作れるものであれば、ぜひともカタチにしてみたい、のです。

2010-12-18[n年前へ]

iPhoneで微速度動画を撮影するアプリケーションを作ってみる 

 「いいな」と思うことをしている人を見ると、いつだって、とても楽しくなります。そして、「いいな」と思ったこと、誰かがしたそんなことをほんの一部でも良いから自分でもできるようになりたいとか、そうんな人に半歩でも良いから近づいてみたい、と思います。そんな人たちへと向かうベクトル、そんな方向指示器をいつも目の前に眺めていたい、と思います。

 今日は「iPhoneで微速度動画を撮影・作成するプアプリケーション」を試しに作ってみました。カメラを世界に向けて撮影してみれば、(静止画像や動画を入れる)カメラロールに保存されているのは現実に比べて1000倍程度速く時間が進む世界になっている・・・というアプリケーションです。

 アプリケーションをビルドして、手元の「小さなグラスに入った氷水を1時間にわたり微速度動画を撮影してみたのが下に貼付けた動画です。氷水がゆっくりと、けれど、あっと言う間に姿を変えてゆくさまが映し出されています。暑い夏の昼間ならあっという間に溶けるはずの氷も、年の暮れも近い冬の夜だと、ゆっくりゆっくりと溶けてゆくのだな、と感じさせられます。


 固体が液体へと姿を変えて行くさまを眺めていると、それはまるで北欧の氷河がゆっくりと流れて行く時間を見ているかのようで、少しだけ不思議な心地になります。

 「これいいな」とか「こんなものがあればいいな」と思うものがあった時、いつか自分でも作ることができるようになりたい、と思います。そんなものを作っている人を眺めることができた時には、何だか少しうれしくなります。

2010-12-31[n年前へ]

何かを作る時の「円グラフ」 

 iPhone用のビデオカメラ・ソフトにソフトフォーカス効果を実装してみました。口径の大きなレンズを使った時のような被写界深度が浅い映像にさせる、という処理を書いてみました。テスト用に撮影した動画のひとつが、下に貼付けたものになります。

 「ぼかし処理」くらいなら簡単に実装できるだろうと思いつつコードを書き始めたのですが、意外なほど時間がかかってしまいました。時間がかかったのは、丸め誤差や端部処理をどう扱うかを決めるまでに試行錯誤を繰り返してしまったからです。使った時間を円グラフで描くなら、半分が「作り方の概略を決める作業」で、もう半分が「単純だけれど(作り終わる)先が見えなくなりがちな実装作業」でした。そういえば、昔そんなソフトウェアを実装したときも、速度と不連続性のバランスを帳尻合わせすることに苦労したのですが、そんなことを、コード書きとテスト作業をするまですっかり忘れていたことに気づかされたのです。

 何かを作る時、「かかった時間の内訳円グラフ」を作ったなら、一体どんなものになるのだろうか、と考えます。そして、その円グラフを”まぁまぁ”の範囲で予想できるようになりたいものです。・・・それを言い換えれば、自分が作り上げたいと思うこと、それを作るために必要になるだろう作業をすべて”まぁまぁ”の範囲でできるようになりたいと夢みてる・・・のだろうか、と思います。

2011-02-09[n年前へ]

M&M'sチョコレートで絵を描く 

 「色んなチョコレートを量り売りする」という店を覗くと、女子学生たちが楽しそうに袋にチョコを詰め込んでいます。とても嬉しそうに選んでいますから、自分で食べるためのようにも思えますが、その熱心さを見ると、あるいは、人にあげるためなのかもしれません。

 M&M'sのチョコレートコーナーに行くと、大きな透明ボトルの中にカラフルなチョコが詰まっています。「このチョコレートを使って大きな絵を描く」のが私の夢です。時間をかけてチョコレートを一個ずつ並べる、その途中で時にはチョコを少しかじりコーヒーを飲んで、最後には1つの大きな絵を描く、そんなことをしてみたいのです。

 絵を描くのに「少なくともこれくらいは必要だろう」と思える量を見積もり、そして値段をレジで訊ねてみれば、「十万円は超えそう」という答えでした。・・・当たり前ですが、チョコレートで絵を描くのには、それなりの資金力が必要になる、というわけです。

 M&M'sチョコレートで色鮮やかな絵を描いてみたり、マーブルチョコレートでパステル調の絵を描いたいものです。チョコレート向け画像処理、いつでもお引き受けいたします。いかがでしょうか、製菓会社さま。



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