2004-02-06[n年前へ]
■PDLSバージョンアップ
PhotoshopのプラグインをC言語などで簡単に作成することのできる環境のPDLSをバージョンアップしてみました。今回の変更点は、
(1) 「作業過程を記録したマクロ」内で変数(定数)宣言を使うことができるようにし、マクロを関数(DLL作成関数と同様にパラメータを外部から指定することができる)として使うことができるようにした
(2) マクロからマクロ(関数化されたものも、あるいは、されていないものも)を呼び出せるようにした
(3) 関数化されたマクロをGUIから実行時する際にはパラメータ選択ダイアログを出して、マクロ内で定義された変数の値を実行時に自由に変えられるようにした。すなわち、DLLとして作成した機能拡張と同様にマクロで作成した機能拡張関数においてもユーザーインタフェースが使えるようになった
というところです。
Photoshopを使いつつ、画像処理のプログラミングを簡単にやってみたい方は使ってみるのも面白いかもしれません。また、比較的大きなサイズの二次元データ(画像)を扱う機会が多い方でしたら、とりあえず鳥瞰図プラグインやセル表示プラグインを使うためだけに使ってみても、意外に便利で重宝するんじゃないかと思います。
また、FilterFactoryなどとは違って、16bitのCMYKモードやLabモードでも使うことができるので、そういったモードで数式処理プラグインでも使って、FilterFactoryっぽく使ってみるのも意外に面白いかもしれません。
ちなみに、動作環境はPhotoshop6.0以降で、CS(8.0)でも動作確認済みです。
2004-04-16[n年前へ]
■画像入出力にも対応の「ATOK Perlプラグイン(ruby,awk,その他大勢)」
ATOKからperlを始めruby, awkなど色んなスクリプトやコマンドを実行できる、Amet Perlを少し手直ししました。変更点は「インストール時の動きの手直し」と「文字だけでなく画像にも対応した」ことです。「文字だけでなく画像にも対応した」サンプルとして、参考までに「漢字アート(アスキーアート)化」と「美人フィルタ」のコマンド・プログラムとそれを呼ぶスクリプトを付けておきました。perlやスクリプトを使うつもりがない方も、このサンプルソフトだけでも結構遊べるのではないか、とも思います。
使い方は、例えばクリップボードに画像がコピーされている状態で、エディターで「かんじあーと」なんて入力しAMET変換するとなんど(漢字の)アスキーアートが出力されます。ということは、メールに「漢字アート」の「誰かの顔」を貼り付けるなんて言うことも超簡単です。何かのプログラムを(意識して)操作したりする必要はありません。
あるいは、クリップボードに誰かの顔画像がコピーされている状態で、ノートパッドなどで「びじん」と入力してAMET変換してみましょう。ハイ、そうです、その人の顔がもう少し美人になった結果が画像でちゃんと貼り付けられます。それでも足りなければ、もう一回「びじん」と入力してAMET変換してみましょう。ハイ、そうです、もう一段「美人化」されて画像で貼り付けられます。必要な分だけ何段階でも、「美人化」させてみましょうか。えっ?失礼ですか…。
そう、もう画像処理だってATOKからできるわけです。どんなソフトを使っていても(画像貼り付けができさえすれば)できるわけです。もし、画像貼り付けができないソフトであれば、さらに「漢字アート化」してしまえば良いのです。いや、そこまで行くと、「できるかな?」的だとは思うのですがちょっとヘンかもしれないですね。
ここに貼り付けた画像はワードパッドで作業中の様子です。データ加工のためにソフトを切り替えたりはしていません。ただただATOKからの普通の入力だけで、画像を取得したり、その画像に画像処理をして結果を貼り付けたり、それを「漢字アート」にしたり、それをさらに文字整形して出力したり…、なんていうことが簡単にできるわけです。 …えっ?「仲間由紀恵」の画像をどうやって貼り付けたかって言うんですか?それは、私のAmetPerlには「なかまゆきえ」というコマンドが登録されていて、ちゃんと仲間由紀恵の画像を返してくれるんですよ。ね、便利でしょう?えっ、どうでもいいでしょうか、そんなことは?
という具合に、これからは、GnuPlotやGraphVizの出力だって、ATOKからソフトに簡単に貼り付けることがWindowsのほとんどのソフト上でできます。ATOK(とAmetPerl)を使ってさえいれば、どんなソフトウェア上でも、どんなテキストや画像でも自由に取り扱うことができます。と、書いても使い方が少しイメージしづらいかもしれませんから、使い方などは少しづつ書いていくことにしましょうか。もちろん、奇特にも使ってみたくて、「こんな風に使いたい」なんていう面白い希望があればもちろん「言ってみるが吉」です。
2004-04-21[n年前へ]
■「ATOK Perlプラグイン(dos,ruby,awk,その他大勢)」のオマケが豪華に。
ATOKからテキスト・画像の操作が自由自在のATOK Perlプラグイン(dos,ruby,awk,その他大勢)をアップデートしました。サンプル・プログラムも「画像読み込み」「漢字アート」「アスキーアート」「美人フィルタ」「ブサイクフィルタ」等豊富に揃っています。各コマンドプログラムもオプション等を増やしました。また、デフォルトの設定ファイルをperl用でなく、DOSプロンプト用にしておきましたので、perl等を使わない方も楽チンです(ちょっともったいない使い方だとは思いますが)。
これを使えば、Windows標準添付のノートパッドが数式処理のMathematicaになったり、画像処理のPhotoshopになったり、エクセルになったり、…可能性は無限大(ちょっとウソ)です。ソフトをわざわざ切り替える世界なんて、不便ですよねぇ?漢字もプログラムの別名として使えるというのも結構面白いですよ。
2004-04-25[n年前へ]
■「辞書単語登録プログラミング」 面白一発芸 編
「文字」も「画像」も自由自在だぁー
Windows上で日本語を入力するためには、(Windowsに標準添付されているMS-IMEのような)IMEと呼ばれるソフトウェアを使わなければならない。前回、そんなIMEの一つであるジャストシステムのATOKから、さまざまなプログラムを呼び出すことのできるツール(AmetMulti)を作ってみた。ATOKから、(AMETと呼ばれる機能を使って)perlやawkといったコマンドライン上で動くプログラムを呼び出すことができるようにしてみたのである。
しかし、そんなツールの使用例として前回紹介したのは数式処理だったり、日時処理だったり、文章整形だったり、と少しばかり一般受けしない内容だったように思う。便利ではあるのだが、何だか内容が少しばかり地味であったように思う。だから、実際「ホラホラ、このツール便利でしょう?」と周囲の人に自慢してみても、デモをして見せた相手の人達の反応がどうにも良くなかったのである。
いや、面白がる人達もいるにはいるのだが、そんな人達は間違いなくATOKを使っていなかったり、そもそもWindowsを使っていないのである。マニアックなEmacs使いの変人であったりしたのである。
だから、Windowsを使っていて、Windows上でATOKを使っている人は数式処理や文章整形にはこれぽっちも興味を示さないし、そんな内容に興味を示す人はWindowsもATOKも使っていないし、というなんともイマイチの状態だったのである。そのため、私の「他人に自慢したいココロ」はちっとも満たされず、欲求不満の毎日だったわけである。
数式処理例 | 時間処理例 | 文章整形例 | |
入力 | print sin(3)/5 | ねんがっぴ じこく | ぎょうばんごう |
変換結果 | 0.028224001611 | 2004/4/12 0:18:16 | 0001: いろはにほへと 0002: ちりぬるをわか |
そこで、Windows上でATOKを使っているライト・ユーザー(偏見たっぷり)の興味を惹くために、そして私の「他人に自慢したいココロ」を満たすために、私はAmetMultiの機能を少しばかり(だけど見た目は大幅に)変えてみたのである。ATOK等の「IMEは文字入力をするためのもの」という先入観を捨てて、ATOKから画像を入出力することができるようにしたのである。つまり、文字を入力するとその文字に応じたプログラムが起動して、文字変換結果が画像となって出力されたりするようにしてみたのである。地味な数式処理や文章整形ではなくて、ド派手な画像でデモをすることにしたわけである。
例えば、それはこんな感じだ。ワードパッド上で、私の辞書設定で「仲間由紀恵」と入力(AMET)変換すると仲間由紀恵の画像が出力されるのである。理由は簡単、私の「(ATOKではなく、AmetMultiの)辞書」には「仲間由紀恵」という単語に対して、「仲間由紀恵」の画像を出力するプログラムが登録されているからである。「仲間由紀恵」という文字が示す内容が、(機能アップされた)ATOKによってそのまま画像となって出現するわけである。
そして、もちろんそれだけではなく、その後に「美人」なんて入力して(AMET)変換すると、アララビックリ美人化された仲間由紀恵の画像が出力されるのである。「仲間由紀恵」「美人化」という文字入力結果がこれまたそのまま、ワードパッドの文章上に「画像となって出現するのである。「辞書単語登録プログラミング」の思想の凄いところは、入力した文字を表すプログラムが呼ばれ、その結果単なる辞書変換では実現できない「単語を表す適切なもの」が出現するところにあるわけだ。今回の場合は、入力したユーザーの求めに応じて「美人化された仲間由紀恵」が何の苦労もなく出現するところなのである。
もちろん、今回のモデルは仲間由紀恵なので、「美人化」するまでもなく十分美人であるわけだが、もしも「美人化」をしてもまだまだ「改良の余地有り」のお顔であるような場合は、すかさずさらに「美人化」「美人化」と連打・変換すれば良いだけなのである。画像処理プログラムを意識して使うこともなく、普通のワープロ上でそんな作業がデキルのである。(また、使う用途はほとんど無いとは思うが、「不細工」と入力し変換すれば画像の「不細工化」もできる)
この右の例ではワードパッドを使ったが、もちろんATOKを使ってさえいれば良いのである。だから、それは別にMSWORDでもExcel上でも良いわけだ。単に画像を貼り付けることができるソフトウェアでありさえすれば、何でも良いのである。
しかも、だ。もしも、画像を貼り付けることができないソフトウェア上であれば、ただこう入力すれば良いのである。「漢字アート」と。すると、アラアラ不思議、すると画像が漢字のアスキーアートとなって変換されるのだ。もちろん、アルファベットで画像を出力したければ、「アスキーアート」と入力変換すれば良いだけである。そうすれば、純粋なアルファベットからなるアスキーアートとして仲間由紀恵が出力されるわけだ。そう、文字で入力した結果が「ある時は画像」で、「またある時は文字」で、文字と画像を自由自在・縦横無尽に変換しまくることができるのである。こんな機能があれば、例えばメールに自分の顔を文字で描いた署名を付けるなんていうのも簡単に行うことができたりするのである。もちろん、その際にはその顔文字を出力するルーチンを「署名」という単語としてでも登録しておけば楽になるだろう。
ところで、ここまではAmetMultiに標準添付されている機能(仲間由紀恵画像出力機能は標準添付ではないが)でできることを眺めてみた。しかし、便利に使うことができる色んなソフトを使えば、さらにAmetMultiの使い勝手はアップする。例えば、GnuPlotの機能を使えば、数式のグラフ出力がATOKを使って行うことができるようになったり、表をコピーしてその内容を自動でグラフに描画して変換出力することができたりする。
あるいは、WinGraphVizでも使えば、これまた面白いことができる。例えば、マンガ・アニメの「名探偵コナン」の登場人物達の関係を説明する
コナンは蘭を好きなんて文章を入力した上で、その内容をクリップ・ボードにコピーしてみよう。そして、例えば「関係」だなんて入力・変換すると、その三人(コナン・蘭・新一)の関係が図になって変換出力されるわけである。これは、マンガの登場人物の例だが、例えば入力する内容を職場の人間関係や恋の悩みに置き換えてみると、色んな面白いことができるわけである。曖昧模糊とした人間関係を豹変する言葉を入力・変換すると、その曖昧模糊とした関係が見事なまでに表現された図を手に入れたりすることができるわけである。
蘭は新一を好き
コナンは新一に戻れない
GnuPlotを使った例 | WinGraphVizを使った例 | |
入力語句 | 「sin(x)*sin(y/2)」のグラフ | コナンは蘭を好き 蘭は新一を好き コナンは新一に戻れない (上の文字を入力コピー後)関係 |
変換結果 |
AmetMutiやその他のツールによりパワーアップされたATOKを使えば、適当に入力した文字(数式)の内容が表現された様々な形の結果を得ることができる。「辞書単語プログラミング」により、文章の内容を「それを表現する適切な文字」のみならず「それを表現する適切な画像」に変換したりすることもできるようになったのである。「辞書単語登録プログラミング」の新たな世界を勝手に作ってみたわけなのである。
で、当然私は「他人に自慢したいココロ」を満たすために、周りの人に上のようなデモを色々としてみた。この面白一発芸風のデモを見せれば、必ずや「辞書単語登録プログラミングの面白さ」が伝わるに違いない、と信じてデモをしてみたわけである。前回の数式処理・時間処理・文章整形なんかのデモと違って、派手で面白さも伝わるに違いない、と考えて必死にデモをしてみたわけである。
しかし、結果は散々なものだった。「へぇ~、面白いね~、その漢字アートってぇ」 とか、「そー、そー、こんな人間関係とか、恋の悩みってあるよねー」「これって使えるかもー」という風に今度はそのサンプル・アプリケーションにばかり聴衆の興味は集中して、誰も「辞書単語登録プログラミング」に興味はこれっぽっちも持ってはくれなかったのである。誰も「辞書単語登録プログラミング」なんて言葉を口にすることもなく、私の「他人に自慢したいココロ」はやはり満たされぬままに終わってしまったのである。「辞書単語登録プログラミング」の新たな世界を開くハズが、単なる面白一発芸で終わってしまったのである。Windows上でATOKを使っているライト・ユーザー(偏見たっぷり)のココロを掴むのは実に難しいのである。
しかし、である。私はあきらめない。「辞書単語登録プログラミング」動画表示編(アスキーアートでパラパラ動画)や、「辞書単語登録プログラミング」エミュレータ編(ATOKからMS-IMEを使ってみよう編)など、できる限りの力を尽くし世間の役に立ちまくりのアプリケーションを作ることで、「辞書単語登録プログラミング」の可能性を広めていきたいと誓うのである(大ウソ)。一回作ったからには、放置プレイにしたりはしないと誓うのである(100%の確率で大ウソ)。
2004-06-06[n年前へ]
■帰ってきた「美人フィルタ」で眉毛処理 編
オマエらまとめて美人にしてやる
ここで作成したソフトのオンラインバージョンが作成されています。
オマエらまとめて美人にしてやる
去年、「美人の微分方程式」で美人フィルタというものを作ってみた。「美人フィルタ」というのは、微分方程式を駆使することで、何故か人の顔を勝手に「美人」にしてしまうという画像処理フィルタだった。「勝手に顔を変える」とは言っても、美人の顔にされて文句を言う人は少ないわけで、美人フィルタの評判はなかなかに良かったようである。特に、日頃hirax.netなんかを見に来たりはしそうにない、女性に特に興味を持たれたようだった。hirax.net自体には何の興味持たない女性でさえも、自分の顔を美人にする「美人フィルタ」には興味を持ったわけである。
しかし、やはり自分の顔のこととなると、女性というのは男性に比べて実に文句が多い細かい所も見逃さない。「美人になったようにも見えるけど、眉毛が太くなってイヤ」とか「太い眉毛も許せないけど、口が太く大きくなるのはもっとサイアク」などと、色々文句を垂れている改善点を指摘してくるのである。確かに、顔の画像に「-微分強調-を用いることで顔の部品を強調する」という美人フィルタは、目を大きくして魅力的な瞳を作り出したりする代わりに、眉毛も太くクッキリとさせ、口も大きくハッキリとさせてしまう。
しかし、日本人はもともと顔の部品が小さめだから、その程度の強調処理は良いだろうと私は考えていた。それに加えて、仲間由紀恵や深津絵里や古くは松本小雪、つまりは太い眉毛の女性が私は大好きだ。だから、ついつい「いーじゃん、太い眉毛でも」とか、「大きな口が悪かったらオバQや清川虹子はどうするのさ」とか、「オレは太い眉毛が好きなんだけど」と言っていたのだが、そんな負け惜しみに対しては「太い眉毛なんてありえないー」とか、「オバQなんて人間じゃないし」とか「松本小雪とか清川虹子なんて知らないし」、そしてついには「アンタの趣味なんかどうでもいいし」などという罵倒が投げつけられてきたのである。そして、「あのねー、男には判らないだろうけど、眉毛処理とか大変なんだからねー」「美しくなるっていうのは大変なんだからねー」とか、「そんな-画像処理で美人になる-なんて、所詮現実を知らない男の妄想なのよっ」「甘過ぎっ」とまで言われていたのである。
確かに、私は眉毛抜きの真実は知らない。しかも、そのクセ「画像処理で美人になる」なんて書いたりした。とはいえ、「所詮現実を知らない男の妄想」とまで言われたら、何だかチョビットばかり腹が立つ。確かに、女性の美人になろうとする苦労を私は知らないし、「今時は太い眉毛がありえない」だなんて知らなかった(太い眉毛だってだって、ありえるじゃないの…)。それでも、「甘過ぎっ」と言われたら、何か言い返したくなる。そして、「アンタの趣味なんかどうでもいいし」と言うのもやはり少しナニな感じがする。
そこで、私は「男の妄想」の恐ろしさを見せつけることにしたのである。単に顔の部品を強調するような「これまでの美人フィルタ」ではなく、目や眉毛や口をそれぞれ別に扱い、魅力的な瞳だけを実現する「新たな美人フィルタ」を作り上げ、「脳内妄想による画像処理」のオソロシサを見せつけてやることにしたのである。太い眉毛には決してならない、「眉毛処理」機能付き「美人フィルタ」を作り、そして文句タラタラの口ウルサイ女性達の顔でさえも「妄想画像処理で超美人にしてやる」「オマエラの顔を絶対文句の付けようがない(オリジナルと違って)美人にしてやる」「オマエらまとめて美人にしてやる」と誓ったのだった。
そこで、さっそく作ってみた美人フィルタ(アプリケーションのダウンロードはリンク先から)の動作画面が下の左図だ。今度の「美人フィルタ」は、画像処理で顔の中の部品を抽出し、瞳だけを微分強調することで女性の化粧効果をそのままに再現するという優れものである。実際の処理画面を見てみれば、アプリケーションのウィンドウの中に表示されているオリジナル画像(右)に比べて、美人化処理画像は特に眉毛が太くなることもなく魅力的な黒目がちの瞳が得られていることがよく判るだろう。オリジナルの仲間由紀恵だって十分美人なのだが、左の超美人化「仲間由紀恵」は生きている人間とは思えない程の美人になっていることが判るに違いない。
(右がオリジナル画像で左が美人化画像) | (右がオリジナル画像で左が美人化画像) |
しかし、そういった数々の文句はもう過去の遺物だ。新しい「美人フィルタ」は、「女性の現実を知らない男の妄想」もしくは「頭の中だけの画像処理」により、とにかく「色んな文句を言う女性達ですら美人にしてしまう」のである。どんな文句を言うヘラズ口を持つ女性でさえも、このソフトは脳内妄想の画像処理でどんな女性をも数段美人にする(オリジナルよりずっと)のである。そのヘラズ口を叩く大口は小さく控えめに抑えたまま、瞳だけを大きく魅力的にするのである。
そして、調子に乗って、ついつい美人化処理だけでなく、「美白化」と「派手」処理なんかもオマケに付け加えておいた。これで、デジカメ等でも高級な画像ソフトなんか使わずに、まるでプリクラの写真のようなウソくさい写真を作り放題である。芸能人のような照明で白く飛ばしたウソっこ顔写真も撮りまくることができるのだ。
というわけで、一年ぶりに帰ってきた「美人フィルタ」、「脳内妄想による微分画像処理」の効果をご自分の顔で確かめて欲しい、と思う。ぜひとも、自分の顔を美人化しまくり、その顔を目指して化粧をしてもらいたい、と思う。WEBに「顔出し」なんかをするような人であれば、ぜひその「顔出し」は「美人化顔出し」してみると面白いと思う。そして、いつのまにかオリジナルの顔が「ブサイク化」された顔のように感じ始めたら、もうこっちのものだ。「女性の現実を知らない男の妄想」「頭の中だけの画像処理」の魔力を思い知るべきなのである。「男の脳内妄想画像処理」をバカにしては決していけないのである。