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2008-12-18[n年前へ]

「刺激的ニュースの寿命」 

 堀井憲一郎 「ホリイのずんずん調査」 671 「刺激的ニュースの寿命」

 ゲリラ豪雨という単語がリアルに使われたのが8月以降であることがわかる。(その後)遡って過去の雨もゲリラ豪雨と名付けられたのだ。
 歴史はうっすらとわかりやすいように塗り替えられていく。
 秋葉原がトップニュースだったのは6日間。それから7日は地震報道がトップになった。
 つまり、おれたちは、どんな大きなニュースでも、他人事であるかぎり一週間で消費してしまう、ということなのだ。
 ニュースは情報だから頭の中で処理される。頭の中は7日間で飽きる、ということだ。そういう21世紀を生きている。

2009-12-12[n年前へ]

NEWS今昔物語 「人体とヌードと超検索」編 (初出2004年11月25日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 最近の秋葉原はどんな街なんでしょうか?あるいは、数値人体モデル」TAROとHANAKOは、どのような用途に使われたのでしょうか?果たして、人体モデルTAROは、この後、精子減少を食い止めたのでしょうか?NEWSというものは、その後のストーリーを追いかけ続けて、始めてようやく価値がわかるものなのかもしれません。

 さて、Googleのサービス展開のスピードはやはり早く・しかも、それが実際に多く使われていくことに驚かされます。5年前のNEWSはすべて、今ではすでに枯れつつある技術になっているようにも思えます。そのスピードに負けないライバルがたくさん現れると良いだろうな、と思います。

(記事を書いた時の)ひとこと

 最近、秋葉原を扱った特集番組の話を聞いた。秋葉原は電気街だと長年思っていたのだが、実は、いつの間にかメイド喫茶の街に変わっていたらしい。それが本当なら、大きな衝撃を受けるほどの驚きである。

男女「数値人体モデル」TAROとHANAKOは精子減少を食い止めるか!?

 「日本人成人男女の平均体型を有する数値人体モデルTARO(男性)HANAKO(女性)の(非営利の研究目的に対する)無償公開が11月1日より開始された。この数値人体モデルは、MRI画像の各画素に電気定数や重量を与えることで作られたという、この人体モデルは確かに人に対する電磁波による影響の各種解析に役立つに違いない。

 そういえば、携帯電話をポケットに入れると精子の数が30%減?というニュースも以前あった。携帯電話を「バックの中」に入れる女性と違い、「脇または尻ポケット」に入れがちな男性にとっては、これは大問題である。「数値人体モデル」TAROとHANAKOを使った電磁界解析研究が(将来)精子減少を食い止めるかもしれない…?

空港の金属探知器が全裸ヌードを写し出す!?

 11月7日、「ロンドンヒースロー空港に導入されたX線金属探知機が乗客の体をあまりにも露わにしてしまう」という ニュースがあった。これまでの金属探知器は透過型X線で撮影をしていたが、今回のものは後方散乱X線で撮影を行っている。そのため、原子番号の小さい材料(樹脂等)を高コントラストで写し出し識別することができるようになったのだが、それと同時に、高コントラストで人間の「ヌード写真」をも写し出してしまうようになったというわけだ。

確かに、後方散乱X線式金属探知器で撮影された人体画像では あまりに露わにボディラインが写し出されているように見える。

 こんな感じに撮影されてしまうのであれば、男女を問わず嫌だと感じる人は多いに違いない。技術の進歩には必ずメリットとデメリットがコインの表と裏のように一体でついてくる、ようだ。

Googleの「学術文献検索エンジン」と「衛星写真からの場所検索」

 11月より、Googleが学術文献用の検索エンジン"Google Scholar"をβ公開している。例えば、青色発光ダイオードを開発した中村修二の名前で検索をかけた結果を眺めると、(検索された)一番目の論文は427件から引用されていて…、なんていうことがわかる。また、翻訳サービス(検索結果に対して翻訳を簡単にすることもできる)も同じくβ公開し始めた結果、外国語が苦手でも学術文献を検索し読むことが簡単にできるようになるかもしれない。

 さらに、それだけでなく、Googleは10月27日には衛星写真や航空写真データベース・ソフトウェアを開発しているデジタルマッピング会社Keyholeも買収している。明日にも、 書籍中から検索したりキーワードを検索したり、学術文献を検索したり、翻訳したり、ついには地球を回る衛星写真から検索対象を眺めることだってできるのかもしれない。

2010-05-24[n年前へ]

「注文の多い料理店」を好きな人・苦手な人 

 食べること・飲むことが好きだ。自分が飲食するのも好きだし、人が美味しそうに食欲大魔神になっているのを見るのも好きだ。…しかし、それはあくまで、食べたいもの・飲みたいものを、自分たちのペースで口に入れている場合である。

 秋葉原で、軽く夕飯を食べようと、串揚げの店に入った。最初に、苦手なものを聞かれ、「苦手なものはありません」と答えると、もう食べられなくなったらストップと言ってくださいと言われ、ひたすらにおまかせで色々な「串揚げ」が次々と出てくる。どれもこれも、間違いなくとても美味しいのだけれども、食事の場としては何だかとても良くない。

 全席カウンター形式というのも、好きなタイミングで好きなものを注文できる限りは最高だが、「苦手なもの」以外は自分の選択肢がないとなると、いや、唯一頼めるメニューが「ストップ」しかないとなると…何だか自分が人工餌をひたすら食べ続けるブロイラーになったような気持ちになってくる。50cmの眼の前に、ひたすらに具を揚げ続ける人がいると、その人に聞こえないように、「この店、今一つ良くないから、すぐ出て違う店に行きません?」と、連れの人たちにその意思を伝えることも難しい。

 また、一緒にいる人たちと話をしていて、串を出されるスピードと食べるスピードが合わないと、揚げた串が食べる前に冷えてしまうこともある(それはとても残念だ)そして、自分の気持ちだけでなく、食べ物にも悪いし、料理を作る人にも悪い。客の回転率を上げ、売上を上げることに関してはとても良いシステムだと思うのだが、それ以外のことを考えると、すべてに悪いシステムであるような気がする。

 美味しい串揚げをお腹いっぱい堪能し「ストップ」と言い、満足して店を出た。しかし、こういうシステムの店には二度と入るまい、とも誓ったのである。「料理の食べ方」が指定されているような注文の多い料理店には、これから気をつけようと思う。

2010-06-03[n年前へ]

「選ばなかった人の物語」 

 「選ばなかった道

 選ばなかった人の物語は、成功者や失敗者の物語に比べれば華やかさに欠けるかもしれないけれど、実際に分かれ道に立って選んだ時の葛藤に思いを馳せれば、同じくらい劇的な人生であるはずなのだ。成功者のわかりやすい物語よりも、一見「平凡」な人生に隠された、そういったドラマをもっと知りたいと思う。

 成功者の視点から語られる物語は、たいていの場合、とても単純明快でわかりやすい。けれど、選ばなかった人の物語は螺旋階段のようにわかりにくい。「選ばなかった人」は「決断を容易にする人」を憧れと同時に冷めた目で眺め、決断を容易にする人は、「選べない人」を…じれったく情けなく思うのだろう。

 Appleが華やかだった時代、Apple][のコンパチ基板が秋葉原にあふれていた時代、月に数度、秋葉原に行った。その後、NeXTが消える寸前になり(少なくとも、当時はそう感じていた)、Appleの株券が「燃えるゴミ」同然になっていた時も、秋葉原に行っていた。今この瞬間は、Appleは調子がいいようだ。

 海辺の景色を眺めれば、毎日繰り返されてる「潮の満ち引き」が見える。テクノロジーとビジネスの世界も、たぶん、きっと同じなんだろう。

 ただ、そんな風に、一歩ひいて眺めていたら何かを選ぶことはできないはずだ、ということもわかる。

2010-06-14[n年前へ]

秋葉原に見る色々な景色 

 久しぶりに秋葉原の街をゆっくり歩いた。歩きながら、色々な時代の街並みを思い出し、変わる景色をしみじみ感じた。

 コンピュータのソフトウェアがカセットテープに記録されていた頃、ロケットの近くのビルの2Fにあるロビン電子にはApple][の互換機があって、小さな小さな"5インチ"のフロッピーディスクが高速読み書きを実現していて、NEC Bit-inがあったラジオ会館の中には、色んなコンピュータ・ハードウェア屋があった。そのラジオ会館の横には一体何があっただろう?少なくとも、今はその場所には何もない。

 秋葉原の駅近くを歩きながら、昔、国際ラジオがあったことを思い出す。国際ラジオがその後に移転した場所が確かここだと思いながらその場所に行くと、Laoxの跡地になっている(さらに近い場所でもう一度移転した気もするし、移転の順番は逆だったかもしれない)。Laoxが華々しく開店する頃には、その近くにはオウム真理教が商売を営むマハーポーシャがあって、(まるで魚くんのように)像の帽子をかぶった人たちが大声を張り上げチラシを配っていたような気がする。時代が移り変わることにも驚くけれど、そんな景色が、それほど昔のものではないことも不思議な感覚だ。

 その後、秋葉原の駅の前に行くと、さらにずっと昔の写真が飾ってある。大正時代の写真、万世橋の近くの川面にいくつもの船が浮かんでいる風景、秋葉原の色々な時代の景色を眺めてみる。他の人たちは、どんな秋葉原の景色を眺めているのだろうか。



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