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2004-07-19[n年前へ]

コピーの時代 

 昨日、四条河原町を歩いていると、古本屋のドアに貼られた「コピーの時代」と書かれたそのチラシにふと目を惹かれた。

 「現代の私たちの日常生活には多種多様な『コピー』が満ち溢れています」という言葉は、新しくなくむしろ少し古くさい視点のようであるような、そんな風にも感じられるけれど、だけど、そのチラシが貼ってあるのが京都の古くさい古本屋のドアとなると、それは絶妙に素晴らしい。貼ってある場所に何だかとても似合っていて、それは何かを象徴しているようにすら感じられる。

 そのコントラストがあまりに気に入ったので、琵琶湖近くにある滋賀県立近代美術館に行ってみた。ふと、(だけど強く)思ったことは、こんな「コピーの時代」という展示であれば、カメラ付き携帯も含めて、色んなカメラでの「写真撮り放題」を奨励しても良いのじゃないかな、ということ。撮影禁止ではなくて、禁「撮影禁止」であっても良いんじゃないのかな、ということ。

 色んな人達の著作物の「コピー」をした著作物の価値を展示するのであれば、入館者達の「色んなコピー」を禁止するという行為は何だか自己否定のような感じがする。「色んなコピー」を逆に奨励したりした方が、そしてその「色んなコピー」と比較したりしてこそ、展示物の価値を再認識できるようにも、ふと感じてみたりする。

 現代の私たちの日常生活には多種多様な「コピー」が満ち溢れています。昨今のめざましいコンピュータ技術の進歩により本物と寸分違わない精巧な写真や印刷物の複製が次々に生み出され、さらには遺伝子操作によりクローン羊が登場するなど、その勢いは今後ますます加速するように思われます。「コピーの時代」  滋賀県立近代美術館

コピーの時代






2004-07-24[n年前へ]

ゼログラフィー・アート 

 滋賀県立近代美術館の「コピーの時代」に興味を持った人はArt on the webコピーとアートについての関係も読んでみると面白いかも。ちなみに、トナーという粉体を使うため、「ゼログラフィー(xerography)という名前はギリシャ語のxeros(粉体)に由来する」というのが全然役に立たない豆知識。

デザイン・カプチーノ 

ジブリ美術館で こんな感じの色んなデザイン・カプチーノ。そんな全国のコーヒーアートを眺めてみると、自分でもそんなラテ・アートを作りたくなるかも。

 よく眺めてみると、(右上に貼り付けた)ジブリ美術館のものはデザイン・カプチーノではなくて、シナモンか何かの粉末で描いてあるんですね。模様を切り抜いた型紙があって、その上からシナモンか何かを振りかけているのかな? コーヒーへシナモンでガリバン印刷をしている感じなんでしょうね、きっと。何だか大量生産の歴史を眺めているみたいですね。

ムッシュかまやつ さっそく、ナンシー関の似顔絵で型紙を作って、会社のコーヒーショップで試してみようかな。日替わり芸能人をシナモンや抹茶で描いたコーヒーを飲んでみようかな。というわけで、試しにナンシー関描くムッシュかまやつで挑戦してみる。こんな、大量印刷の似顔絵付きシナモンコーヒーって流行らないかな? 面白いと思うのだけれど。

2005-01-04[n年前へ]

広重美術館で「見当違い」 

版画体験コーナー青版画 静岡県 由比にある「東海道広重美術館」の入り口には「版画体験コーナー」がある。「広重の東海道五十三次の「由比」を青・赤・黒の三色の版画で再現し、三色重ね刷りすることで、浮世絵の版画(世界初のカラー印刷技術)を体験しよう」というものである。
 やってみると、二色目の赤の位置合わせに失敗し「見当違い」の版画になってしまった。しかし、久々の版画体験もなかなかに楽しい。カラープリンタが一般的になってしまった今日この頃、プリントゴッコで浮世絵を作るなんていうのも新鮮で良いのかも。
一色刷二色刷完成

2005-02-11[n年前へ]

「神奈川沖浪裏」で波乗り 

http://www.kendallbruns.com/2004/040311wavePolaroid.jpg 葛飾北斎の有名な版画といえば、大波の向こうに富士山が見える「神奈川沖浪裏」である。その「神奈川沖浪裏」の波の上でサーフィンをした人がいる。こんな記念撮影用パネルを美術館に置いてみたりしても、とても面白いかも。





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