2013-02-03[n年前へ]
■歴代 iPhone / iPad カメラの赤外線感度を横並びで調べてみた
163円で「赤外線LEDライト」を作ったので、赤外線LEDライトを持ちって街に繰り出して、歴代iPhoneとiPadの「メイン(背面)カメラ」と「フロント(Face)カメラ」の赤外線感度を調べてみました。「同じ基準」で横並びに比べ、赤外線が写る・写らないを評価してみたのが下の○×表です。(参考:iPhoneに搭載されたカメラモジュール一覧)
下表の○×△レベルは、こんな具合でつけています。ちなみに、△(×)も×(△)も、どちらも「(周囲光がほとんどないような状態で無い限り)ほとんど見えない」と言って良いレベルです。また、◎と○も、(個体差もありますし)ほとんど差が無いレベルです。
- ◎:眩しいくらいにハッキリ写る(右上写真レベル)
- ○:ハッキリ写る
- △:かすかに写る(右写真レベル)
- △(×):かすか…よりさらに暗く写る
- ×(△):ほんのわずか・ほんのかすかに写る
可視光、つまり自分の目で見ることができる世界とは別の世界を眺めてみるのも面白いものです。そんな世界を眺めようとする時には、こんな表も参考になるのかもしれません。
機種 | メイン(背面)カメラ | フロント(Face)カメラ |
iPhone 5 | ||
iPhone 4s | ||
iPhone 4 | ||
iPhone 3GS | ||
iPad mini | ||
iPad 2 |
2013-03-08[n年前へ]
■1万円USBサーモカメラを高解像度にしてみよう!?
一万円で買ったUSBサーモグラフィカメラ(キット)の画素数は、小アイコンをさらに4分割したくらいの「16×4ピクセル」に過ぎません(たとえば、右の画像を眺めれば、とてもボヤッとした温度分布画像であることがわかります)。けれど、サーモパイルアレイのピクセル数が極めつけに少ないとしても「その分、数多くのショットを撮ればいいのさ!」というわけで、自分の顔を何枚もサーモカメラで撮影し、少しは高解像度の熱分布写真を作り出してみました。
そこで、自分の顔の熱分布を何枚も撮って高解像度合成してみたのが右に貼り付けた写真です(熱分布にオーバーレイさせた可視光画像は、私の顔でなくマネキンヘッドです)。16×4ピクセルのサーモカメラでも、何枚も画像を撮影して後処理すれば、結構細かい温度分布を眺めることができそうです。ちなみに、撮影時の装いは、右上に貼り付けた写真と全くと言っても良いほど同じです。そしてまた、顔の右後方に見えるのは、熱を発している蛍光灯です。
この熱分布写真を見ると、私の顔が発する遠赤外線を、透明なプラスチックメガネがほとんど通していないことが見てとれます。可視光で眺めると完全透明のはずなのに、遠赤外線で眺めるとまるでサングラスのように見える温度分布で見る世界、やっぱり面白いものですね。
2013-07-09[n年前へ]
■iPhone 4で撮影した「可視光景色と赤外線景色のモーフィング」
iPhone 4のメイン(背面)カメラは赤外線を写すことが(ほぼ)できません。しかし、フロントカメラ(Facetime Camera)は、(感度は高くないですが)赤外線を写すことができます。そこで、森の中にあるゴルフ場と都会にある陸上競技場のグランドで、通常の可視光写真と赤外線写真の両方を撮影し、それらのモーフィング画像を作ってみました。
可視光では明るく見える空が赤外線写真では暗い空になり、可視波長で見ると鈍く暗い緑の森が赤外波長では明るく眩しく輝いていたりすることがわかります。だから、たとえば可視光では木々の中に埋もれていたコンクリート部分が、赤外線で眺めると見事に浮かび上がってきたりするのです。
2013-08-31[n年前へ]
■黒く不透明なコーラや醤油も「赤外線で見れば透明!」です。
黒く不透明なコーラや醤油も「赤外線で見れば透明!」です。を書きました。
コーラも醤油は、見た目は「黒く不透明な液体」です。ガラスコップに入れてみれば、ガラスコップの向こう側は、コップの中にある醤油やコーラに遮られて、見ることができません。
…
しかし、実は、私たちが目で見ることができる光(=可視光)で黒く見えるコーラや醤油も、赤外線で眺めると、とても透明な姿に変わります。
2013-09-01[n年前へ]
■赤外線で体中の血管を浮かび上がらせてみよう!
コーラや醤油を赤外線で眺めると、あらまビックリ!驚くほど透明な姿に変わります。可視光では真っ黒クログロと見えていたのに、赤外線で眺めると、いきなりドロン!と消えてしまいます(右の写真は、 グラスに透明な水が注がれているように見えますが、実は可視光で眺めると黒く不透明なコーラが入ったグラスです)。
それとは逆に、可視光では見えなかったものが、赤外線で見るとイキナリ浮かび上がってきたりします。たとえば、赤外線カメラを自分に向けてみると、肉眼では全然見えない血管が、そこらかしこに浮かび上がってくるのです。ヘモグロビンが近赤外線を強く吸収するために、赤外線で眺めると、こんな不思議な姿が見えてきたりします。
それにしても、こうして北斗の拳の「秘孔」丸見え状態な血管配置を眺めてみると、血管が描く模様が左右対称でないことに気づかされたりして、新鮮で面白く感じます。